面接・選考対策

「仕事で頑張ったことは」の答え方|第二新卒の例文8パターン【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月10日 読了 約13分
「仕事で頑張ったことは」の答え方|第二新卒の例文8パターン【2026年版】

面接で「前職で一番頑張ったことは何ですか」「力を入れて取り組んだことを教えてください」と聞かれた時、第二新卒の多くが「大きな成果がないので話せることがない」と感じます。経験が1〜3年では、目立つ実績がないのは当然です。

ただ、この質問で見られているのは、成果の大きさではありません。面接官が知りたいのは、あなたが仕事にどう向き合い、どんな工夫をする人なのかです。入社後に同じように頑張ってくれるかを、過去の行動から想像しようとしています。小さな工夫でも、自分で考えて続けたことであれば、十分に評価される答えになります。

この記事では、面接官が確かめている3つの点と、経験が短くても話せる題材の選び方、職種別の例文8パターンを整理します。

1. 結論:答えに入れる要素は4つ

要素話すこと目安
何に取り組んだか結論として、頑張ったことを一言で1文
なぜ取り組んだかその時の課題や、目指したこと1文
どう工夫したか自分で考えて続けた行動2〜3文
どうなったか結果と、周りの反応や数字1文

4つの中で最も時間を使うべきなのは「どう工夫したか」です。工夫の中身から、あなたの考え方と仕事への向き合い方が伝わるからです。全体で1分から1分半に収めてください。

2. 面接官が確かめている3つの点

確かめている点答えで示すこと
仕事への向き合い方言われたことだけでなく、自分で課題を見つけたか
考え方の筋道なぜその工夫をしたのか、理由を説明できるか
再現できるか入社後も同じように動いてくれそうか

第二新卒の場合、1つ目の「自分で課題を見つけたか」が特に見られています。経験が短い分、成果よりも、仕事に対する姿勢で伸びしろを判断しようとしているからです。

3. 経験が短くても話せる題材の選び方

題材例
早く仕事を覚えるための工夫覚えることを一覧にし、毎日見直した
ミスを減らすための工夫確認の手順を決め、訂正の件数を減らした
お客様や相手に喜ばれた工夫説明の順番を変え、問い合わせを減らした
チームのための工夫共有の一覧を作り、作業の重なりをなくした
目標に向けた工夫商談の進め方を変え、契約率を上げた

迷ったら「早く仕事を覚えるための工夫」を選ぶと、経験1年目でも話しやすくなります。入社後すぐに求められる力なので、面接官にも響きやすい題材です。

4. 職種別の例文8パターン

4-1. 営業職

前職で一番力を入れたのは、商談からの契約率を上げることです。入社1年目は商談の数は多かったものの、契約につながる割合が低いことが課題でした。失注した商談の記録を見直すと、相手の困りごとを聞く前に提案を始めていたことに気づきました。そこで、最初の10分は質問だけをする進め方に変え、聞いた内容に合わせて提案資料を選ぶようにしました。半年で契約率が18%から26%に上がりました。

4-2. 販売職

力を入れたのは、お客様一人あたりの購入点数を増やすことです。店舗では、お客様が一つの商品だけを買って帰られることが多いと感じていました。手持ちの服や着ていく場面を伺い、組み合わせを一緒に考える接客を続けたところ、担当したお客様の平均購入点数が店舗の平均を上回るようになりました。売れ筋の組み合わせを一覧にして、スタッフ全員で共有することも提案しました。

4-3. 事務職

力を入れたのは、受注の入力のミスを減らすことです。入社当初、取引先からの訂正の依頼が月に数件あり、営業担当の手間になっていました。間違いやすい品番を一覧にした照合表を作り、入力の後に必ず照らし合わせる手順を決めました。その結果、訂正の依頼はほとんどなくなり、照合表は部内の全員で使われるようになりました。

4-4. エンジニア・IT

力を入れたのは、システムの問い合わせへの対応を早くすることです。保守を担当していた社内システムで、同じ内容の問い合わせが何度も来ていました。問い合わせの内容を記録して分類し、多かったものについて使い方の案内をまとめて社内に公開しました。その結果、問い合わせの件数が減り、空いた時間で改修の作業を進められるようになりました。

4-5. 介護・福祉

力を入れたのは、食事の量が少ない利用者の方への関わり方です。食事の時間に落ち着かず、食べる量が減っている方がいました。ご家族から好きだった音楽の話を伺い、その話をしながら介助する方法を試したところ、少しずつ食べる量が増えました。その関わり方を職員の会議で共有し、全員で同じように関われるようにしました。

4-6. 製造・現場

力を入れたのは、担当工程の不良を減らすことです。加工後の寸法の不良が月に数件出ていたため、不良が出た時間を記録して見直すと、刃物の交換の直前に多いことが分かりました。班長に交換の時期を早める提案を行い、採用された結果、不良は月に1件以下になりました。

4-7. 入社1年未満の場合

力を入れたのは、早く仕事を覚えることです。入社後3か月で、扱う商品の知識と手続きの流れを覚える必要がありました。毎日の仕事で出てきた分からないことをノートに書き、その日のうちに先輩に聞くか自分で調べることを続けました。3か月後には、お客様からの質問の多くにその場で答えられるようになり、新しく入った後輩にノートを貸すこともありました。

4-8. 成果の数字がない場合

力を入れたのは、チームの作業の重なりをなくすことです。複数の担当者が同じ取引先に連絡してしまうことがあり、取引先から指摘を受けたこともありました。誰がどの取引先を担当しているかを一覧にし、毎朝更新する仕組みを提案しました。数字で示せる成果ではありませんが、その後は重なりがなくなり、上司からも仕事が進めやすくなったと言っていただきました。

例文の経験や数字は、必ず自分の実際の経験に置き換えてください。面接では、話した工夫の理由を必ず深掘りされます。

5. 答えの作り方(30分)

  1. 前職で自分で考えて工夫したことを3つ書き出す(10分)
  2. その中から、理由と結果まで話せるものを1つ選ぶ(5分)
  3. 4つの要素(取り組んだこと・理由・工夫・結果)で書く(10分)
  4. 声に出して1分から1分半に収まるか確かめる(5分)

6. 落ちる答え方5つ

落ちる答え方何が問題か言い換え
「毎日一生懸命頑張りました」具体的な行動が見えない自分で考えた工夫を話す
言われたことをこなした話だけ自分で課題を見つける人か分からないなぜ取り組んだかを入れる
チームの成果を自分の成果のように話す深掘りで崩れる自分の担当と行動を明確にする
結果の説明ばかり考え方が見えない工夫の中身に時間を使う
数字を大きく見せる深掘りで崩れる実際の数字だけを話す

7. 追撃される2問

7-1. 「なぜその方法を選んだのですか」

工夫を思いついたきっかけと、他の方法と比べた理由を答えます。「記録を見直したら原因が分かったから」「先輩の進め方を見て真似をした」など、具体的なきっかけがあると説得力が増します。

7-2. 「うまくいかなかったことはありますか」

工夫の途中でうまくいかなかったことと、そこから変えたことを話します。最初から順調だった話より、途中で修正した話のほうが、考えて動ける人だと伝わります。

8. 自己PRとの違い

この質問は、自己PRと似ているため、同じ答えになりがちです。

質問中心に話すこと
自己PRあなたの強みと、それが応募先でどう生きるか
頑張ったこと一つの取り組みの中身と、考え方の筋道
挫折経験うまくいかなかった時の立て直し方

同じ経験を使っても構いませんが、話す中心を変えてください。自己PRでは強みを、頑張ったことでは工夫の過程を中心にすると、同じ話の繰り返しに聞こえにくくなります。

9. よくある質問

大きな成果がない場合はどうすればよいですか

成果の大きさは問われていません。早く仕事を覚えるための工夫、ミスを減らすための工夫など、自分で考えて続けたことがあれば十分です。数字がなくても、周りの反応や変化を話せば伝わります。

学生時代の経験を話してもよいですか

「仕事で」と聞かれた場合は、前職の経験を話すのが基本です。「これまでで」と聞かれた場合は、学生時代の経験でも構いません。ただし、社会人の経験があれば、そちらを優先したほうが仕事への生かし方が伝わります。

前職を短期間で辞めていても話せますか

話せます。短い期間でも、仕事を覚えるために工夫したことは必ずあるはずです。入社1年未満の例文を参考に、自分の経験に置き換えてください。

答えの長さはどれくらいがよいですか

1分から1分半が目安です。結論を最初に一言で言い、工夫の中身に時間を使ってください。結果の説明が長くなると、考え方が伝わりにくくなります。

チームで取り組んだことを話してもよいですか

構いません。ただし、チームの中で自分が何を担当し、どう動いたかを明確に話してください。チーム全体の成果だけを話すと、あなた自身の行動が見えなくなります。

数字はどのくらい正確に覚えておくべきですか

話す数字は、計算の仕方まで説明できるようにしておいてください。正確に覚えていない場合は「約」をつけて構いません。大きく見せた数字は、深掘りの質問で崩れることがあります。

自己PRと同じ話になってもよいですか

同じ経験を使っても構いませんが、話す中心を変えてください。自己PRでは強みを、頑張ったことでは工夫の過程を中心にすると、同じ話の繰り返しに聞こえにくくなります。

応募先の仕事と関係のない話でもよいですか

関係がなくても構いませんが、工夫の考え方が応募先の仕事にも生かせることを、最後に一言添えると伝わりやすくなります。職種を変える場合は特に大切です。

10. まとめ:前日にやる3つのこと

前日にやる3つのこと

① 前職で自分で考えて工夫したことを3つ書き出し、1つ選ぶ

② 取り組んだこと・理由・工夫・結果の4つで書く

③ 声に出して1分から1分半に収める

※ 成果の大きさで勝負しない。自分で考えた工夫の中身を話す

工夫の理由まで話せる第二新卒は多くありません。小さな取り組みでも、4つの要素がそろえば十分に評価される答えになります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。