Webライター・編集の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方【2026年版】
Webライターや編集の志望動機で最も多いのは「昔から文章を書くことが好きで」「本を読むのが好きで」という書き出しです。気持ちは自然ですが、この職種を目指す人の多くが同じ書き出しを使います。
読み手が知りたいのは、読む人の疑問に正確に答えることに関心があるかどうかです。Webの記事は、自分の思いを表現するものではなく、誰かの知りたいことに答えるものです。書いた文章で読む人の迷いや行動が変わった経験を芯にすると、志望動機が仕事の中身と噛み合います。
この記事では、志望動機に入れる3つの要素、近い職種との書き分け、そのまま使える例文5パターンを整理します。
1. 結論:志望動機に入れる要素は3つだけ
| 要素 | 書く内容 | なぜ効くか |
|---|---|---|
| きっかけ | 書いた文章で読む人の迷いが減った経験 | 仕事の中身に合った動機だと分かる |
| 強み | 事実を確かめる習慣か、読む人を決める考え方 | 任せられる書き手だと分かる |
| 応募先を選ぶ理由 | 応募先の媒体を読んだ観察 | 「どこでもよい」を避けられる |
3番目が、この職種で特に差がつきます。応募先の媒体は誰でも読めます。読んだうえで感じたことや、扱いたい疑問を一言書くだけで、準備してきた応募者だと伝わります。
2. なぜ「文章を書くのが好き」では通らないのか
| よくある書き方 | 読み手の反応 |
|---|---|
| 文章を書くことが好きです | 好きと仕事は違う |
| 本を読むのが好きです | 読む側と書く側は違う |
| 自分の考えを発信したい | 依頼者の目的に合わせられるか |
| 在宅で働きたい | 自分の都合だけに見える |
| 表現力には自信があります | 正確さは大丈夫か |
3番目は、意欲として書かれることが多い一文です。しかしWebの記事の多くは、会社や媒体の目的に沿って書かれます。自分の考えを発信したい人より、読む人の疑問に答えたい人のほうが、仕事に向いていると判断されます。
書き換えの方向
×「昔から文章を書くことが好きで、言葉の力で人に伝える仕事がしたいと考えました」
○「事務の仕事で、社内の申請の手順書を書き直しました。読む人が迷う箇所を同僚に聞き、手順の順番と見出しを変えたところ、申請の差し戻しが減りました。文章で読む人の迷いを減らせる面白さを知り、それを多くの人に向けて行うWebの書く仕事を志望しました」
後者には「読む人の迷いが減った」出来事が入っています。素材の探し方は自己PRが書けないとき|第二新卒が素材を掘り出す4つの質問の質問を志望動機にも使ってください。
3. Webライター・編集・広報・SNS運用の書き分け
| 職種 | 仕事の中心 | 志望動機の軸 |
|---|---|---|
| Webライター | 読む人の疑問に答える記事を書く | 文章で疑問に答えたい |
| Web編集 | 記事の企画、構成、確認、進行 | 媒体全体の質を上げたい |
| 広報 | 会社の情報を社会や報道機関に伝える | 会社の信用を育てたい |
| SNS運用 | 短い発信を計画して反応を見る | 発信で行動を変えたい |
Webライターの志望動機に「会社の信用を育てたい」とだけ書くと、広報の志望に見えます。読む人の疑問に答えることへの関心を必ず入れてください。近い職種の志望動機は広報・PRの志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方、SNS運用担当の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方で比べられます。
4. 例文5パターン(全文)
例文1:事務職から(手順書を書き直した)
前職では総務の事務として、社内の申請の受付を担当していました。申請の差し戻しが多かったため、読む人が迷う箇所を同僚に聞き、手順書の順番と見出しを書き直したところ、差し戻しが明確に減りました。文章で読む人の迷いを減らせる面白さを知り、それを多くの人に向けて行うWebの書く仕事を志望しました。御社の媒体を読み、制度の手続きを手順で示す記事が多いことに気づきました。手順書で身につけた、迷わない順番を考える力を活かしたいと考えています。
例文2:営業から(提案資料の構成)
前職では法人営業として、提案資料を自分で作っていました。相手が最初に知りたいことを1枚目に置き、詳しい説明を後ろに回す形に変えたところ、商談が次に進む割合が上がりました。読む人が最初に知りたいことから書く考え方が、Webの記事づくりと同じだと知り、志望しました。営業で業界の知識を身につけてきたので、その分野の記事を正確に書くことで貢献したいと考えています。
例文3:販売から(よく聞かれる質問を説明に)
前職では家電の販売を担当していました。お客様によく聞かれる質問を一覧にし、売場の説明の札に分かりやすくまとめたところ、同じ質問を受ける回数が減りました。お客様の疑問を集めて答える経験から、検索して答えを探す人に向けて記事を書く仕事に関心を持ちました。販売で身につけた、相手が知りたいことを先回りして考える力を活かしたいと考えています。
例文4:コールセンターから(説明の順番)
前職では問い合わせ窓口で、1日に約50件の電話に対応していました。説明が伝わらないときは、相手が今どこで迷っているかを確かめ、順番を変えて説明するようにしていました。伝わる順番を考えることにやりがいを感じ、電話の一人ひとりではなく、多くの人に向けて伝わる文章を書く仕事を志望しました。問い合わせで聞いてきた利用者の疑問を、記事の企画に生かしたいと考えています。
例文5:店舗のブログから(書き方を変えて反応が変わった)
前職では飲食店で、店のブログの更新を任されていました。最初は日記のような書き方で読まれていませんでしたが、季節の料理の楽しみ方を知りたい人に向けて書く形に変えたところ、読まれる数が増え、記事を見て来店される方もいました。読む人を決めて書くことの大切さを知り、Webの書く仕事を本業にしたいと考えました。御社の媒体で、読む人の疑問にまっすぐ答える記事を書きたいと考えています。
5つとも、「読む人の疑問や迷いに答えて、反応が変わった」場面が入っています。例文をそのまま使うのではなく、その場面を自分の経験に差し替えてください。面接での答え方はWebライター・編集の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方にまとめています。
5. 志望動機の作り方(50分)
| 時間 | やること | 書き出すもの |
|---|---|---|
| 15分 | 書いた文章や説明で相手の迷いが減った経験を探す | 場面を1つ |
| 10分 | 事実を確かめる習慣か、読む人を決める考え方を1行にする | 強みの具体 |
| 15分 | 応募先の媒体を読み、観察を1つ決める | 選ぶ理由を1つ |
| 10分 | 3つをつないで300字にまとめる | きっかけ→強み→応募先 |
3番目は、読む人の立場で媒体を読んでください。自分が読む人だったら何を知りたいか、どこで迷うかを考えると、志望動機に入れる観察が見つかります。
6. 落ちる書き方5つ
| 型 | なぜ落ちるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 書くことへの愛着だけ | 仕事としての理解が見えない | 読む人の迷いが減った経験を書く |
| 自分の考えの発信を目的にする | 依頼者の目的と合わない | 読む人の疑問に答えたいと書く |
| 働き方を中心に書く | 自分の都合に見える | 仕事への関心を書く |
| 志望動機そのものが読みにくい | 書く力を疑われる | 結論から短い文で書く |
| 応募先の媒体に触れない | どこでもよいと見える | 読んだうえでの観察を書く |
4番目は、この職種で最も見られる点です。書く仕事の志望動機は、それ自体が書く力の見本として読まれます。一文を短くし、結論から書くことを意識してください。
7. 面接で追撃される3問
| 質問 | 狙い | 答えの方向 |
|---|---|---|
| 個人の発信と仕事の記事の違いは何か | 職種の理解 | 読む人の疑問と媒体の目的に合わせる |
| 当社の媒体で書きたいテーマは | 準備と関心 | まだ扱われていない疑問を一つ話す |
| 調べものはどうしているか | 事実を確かめる習慣 | 元の資料までたどる |
3番目は、志望動機と一緒に必ず準備してください。「元の資料を確かめ、確かめられないことは書かない」と言えると、記事を任せられる書き手だと伝わります。仕事の入口はWebライター・編集への転職|未経験からの入口にまとめています。
8. 応募先の形による書き分け
| 応募先 | 重く見られること | 志望動機で触れること |
|---|---|---|
| 自社の媒体を持つ事業会社 | 商品やサービスへの関心 | 媒体を読んだ観察と書きたいテーマ |
| 記事の制作を請け負う会社 | 多くの分野への対応 | 調べて正確に書く習慣 |
| 専門分野の媒体 | その分野の知識 | 前職で身につけた知識 |
| ニュースや情報の媒体 | 速さと正確さ | 期限を守った経験 |
専門分野の媒体では、前職の業界の知識が大きな強みになります。営業や事務で身につけた業界の知識があれば、書ける分野として一言入れてください。
9. よくある質問
未経験でも志望動機は書けますか
書けます。書く仕事の経験がなくても、手順書や資料、説明の工夫で相手の迷いが減った経験は多くあります。その場面を最初に置き、応募先の媒体を読んだ観察を添えると、未経験でも説得力のある志望動機になります。
「文章を書くのが好き」と書くのは駄目ですか
書いても構いませんが、それだけで終わらせないでください。好きな気持ちは一文にとどめ、読む人の疑問に答えた経験と、応募先を選ぶ理由に字数を使うと、仕事として向いている人だと伝わります。
個人のブログの経験を書いてもよいですか
書いて構いません。ただし読まれた数だけでなく、誰に向けて書き、どう書き方を変えて反応が変わったかを書いてください。個人の経験でも、読む人を決めて書いた経験であれば、仕事に生かせる経験として受け止められます。
広報とWebライターの両方に応募しても大丈夫ですか
問題ありません。ただし志望動機は分けて書いてください。広報には会社の信用を育てたい理由を、Webライターには読む人の疑問に答えたい理由を書くと、それぞれの面接で説得力のある答えになります。
前職の退職理由と志望動機が噛み合いません
退職理由を不満で語ると噛み合わなくなります。前職で文章や説明を工夫した場面を起点にし、それを本業にしたいと考えた流れで書くと、退職理由と志望動機が一本の線でつながります。
志望動機は何字くらいが適切ですか
書類では300字前後が目安です。きっかけ、強み、応募先を選ぶ理由の3つを各100字ほどで書くと収まります。書く仕事の志望動機は読みやすさも見られるので、一文を短く、結論から書いてください。
在宅で働きたいと書いてもよいですか
志望動機の中心には置かないでください。在宅で働けるかどうかは、面接や面談で確かめれば十分です。志望動機では、読む人の疑問に答えたい理由と、応募先を選ぶ理由に字数を使うほうが評価されます。
前職の業界の知識は書いたほうがよいですか
書いたほうがよいです。専門分野の記事では、業界の知識が正確な記事を書く力になります。応募先の媒体が扱う分野と前職の業界が重なる場合は、特に強みとして書いてください。
10. まとめ:今日やる3つのこと
Webライター・編集の志望動機で差がつくのは、書くことへの愛着ではなく読む人の迷いを減らした経験・事実を確かめる習慣・応募先の媒体への観察の3点です。
今日やる3つのこと
① 文章や説明で相手の迷いが減った場面を1つ書き出す
② 事実を確かめる習慣か、読む人を決める考え方を1行にする
③ 応募先の媒体を読む人の立場で読み、観察を1つ決める
※ 「自分の考えを発信したい」を中心に書かない。読む人の疑問に答えたいと書く
志望動機そのものが、書く力の見本として読まれます。一文を短く、結論から書くだけで、他の応募者と並んだときに違いが出ます。
この先、読むべき記事
- Webライター・編集の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方(面接の段階)
- Webライター・編集の自己PR|第二新卒の例文6パターンと読む人の迷いを減らした経験の書き方(自己PRの作り方)
- Webライター・編集への転職|未経験からの入口(仕事の入口)
- 広報・PRの志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方(近い職種)
- SNS運用担当の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方(近い職種)
- 自己PRが書けないとき|第二新卒が素材を掘り出す4つの質問(素材の探し方)
- 志望動機の書き方 職種別まとめ|第二新卒が自分の職種の例文を探す(他の職種の志望動機)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。