Webライター・編集の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方【2026年版】
Webライターや編集の面接で、第二新卒がよく口にするのは「文章を書くのが好きです」「読書が趣味です」という言葉です。もちろん大切ですが、この2つだけでは仕事として任せられるかは判断できません。
Webの記事づくりは、誰が何を知りたくて読むのかを決め、事実を確かめ、読みやすい順番に並べて、期限までに仕上げる仕事です。自分の思いを表現することより、読む人の疑問に正確に答えることが求められます。面接官が確かめたいのは、読む人から逆算して書け、事実の確認と修正に誠実に向き合える人かどうかです。
この記事では、一次・二次・最終で見られている点を分け、想定問答12とそのまま使える答え方を整理します。
1. 結論:面接は3つの軸で採点されている
| 軸 | 見られていること | 答えに入れるもの |
|---|---|---|
| 読む人から考える力 | 誰の何の疑問に答える文章かを決めているか | 読む人と知りたいことの設定 |
| 事実を確かめる習慣 | 数字や固有名詞を一次情報で確かめるか | 確認の手順 |
| 修正と期限 | 指摘を受け止めて期限までに直せるか | 修正を受けて変えた経験 |
2番目を準備してくる応募者はほとんどいません。Webの記事は多くの人に読まれ、誤った情報は会社の信用を損ねます。「数字は必ず元の資料で確かめる」と話せる人は、それだけで信頼されます。
2. まず押さえる:Webライター・編集・広報の違い
| 職種 | 仕事の中心 | 面接で見られること |
|---|---|---|
| Webライター | 記事を書く | 読む人から考える力と正確さ |
| Web編集 | 記事の企画、構成、確認、進行 | 全体を見る力と調整の力 |
| 広報 | 会社の情報を社会や報道機関に伝える | 会社の信用を守る力 |
| SNS運用 | 短い発信を計画して反応を見る | 数字で振り返る力 |
「自分の考えを発信したい」と言うと、個人の発信と仕事の違いを分かっていないと受け取られることがあります。仕事の記事は、依頼者や媒体の目的に沿って書くものです。仕事の入口はWebライター・編集への転職|未経験からの入口にまとめています。
3. 一次面接(編集者・ディレクター)で聞かれる5問
| # | 質問 | 確かめられていること |
|---|---|---|
| 1 | なぜWebの書く仕事なのか | 職種の理解 |
| 2 | この記事で一番考えたところは | 読む人から考える力 |
| 3 | 1本の記事にどれくらい時間がかかるか | 作業の速さと段取り |
| 4 | 調べものはどうしているか | 事実を確かめる習慣 |
| 5 | 当社の媒体を読んでどう思ったか | 準備と観察 |
1番目の答え方
「文章を書くのが好きだから」だけでは足りません。書いた文章で読む人の行動が変わった経験を置いてください。
「前職の事務で、社内の申請の手順書を書き直したことがあります。読む人が迷う箇所を同僚に聞き、手順の順番と見出しを変えたところ、申請の差し戻しが減りました。文章の書き方一つで、読む人の迷いが減る面白さを知り、それを多くの人に向けて行うWebの書く仕事を志望しました」
2番目の答え方
表現の工夫から話さず、読む人と知りたいことから話します。
「転職を考え始めた20代を読む人に想定しました。最初に知りたいのは何から始めればよいかだと考え、冒頭で結論として3つの手順を示し、その後に一つずつ詳しく説明する順番にしました。数字は公的な資料で確かめ、出典を本文に書いています」
「読む人→最初に知りたいこと→順番→確認」の順で話すと、読む人から考えていることが伝わります。
4番目の答え方
| 弱い答え | 強い答え |
|---|---|
| ネットで検索して調べます | 公的機関や会社の公式の発表を元の資料として確かめます |
| 複数のサイトを見ます | 解説記事だけで判断せず、元になった資料までたどります |
| 分からないことは調べます | 確かめられなかったことは書かない、と決めています |
右側の共通点は、元の資料までたどることです。解説記事を元に書くと、誤りが連鎖することがあります。「確かめられないことは書かない」と言える人は、編集者から最も信頼されます。
4. 二次面接(編集長・責任者)で聞かれる4問
| # | 質問 | 確かめられていること |
|---|---|---|
| 6 | 原稿を大きく直すよう言われたら | 修正への向き合い方 |
| 7 | 記事の公開後に誤りに気づいたら | 報告の早さ |
| 8 | 締め切りに間に合わないと分かったら | 期限と報告 |
| 9 | 他のサイトの文章を参考にするときの注意は | 権利への意識 |
6番目は「理由を聞いて全体を見直す」と答える
「言われたとおりに直します」とだけ答えると、考えずに書く人だと受け取られます。
「まず、どこを、なぜ直すのかを伺います。読む人の想定がずれていたのであれば、指摘された箇所だけでなく、記事全体の順番や言葉を見直します。指摘の内容は記録しておき、次の原稿で同じ指摘を受けないようにしています」
「指摘を記録して次に生かす」が評価点です。同じ指摘を繰り返し受けない書き手は、編集者の負担を減らせるため、現場で重宝されます。
7番目の答え方
「気づいた時点で、すぐに編集の担当者に報告します。誤りの内容と、どこに影響するかを整理して伝え、訂正の方法は担当者と相談して決めます。自分で黙って直すと、すでに読んだ人や引用した人との間で食い違いが生まれるためです」
「黙って直さない」は、この職種で最も信頼される答えです。
9番目の答え方
「他のサイトの文章を写したり、言い回しを少し変えただけで使ったりはしません。参考にするのは事実や考え方までで、文章は自分の言葉で書きます。引用する場合は、決められた形で出典を示します。画像も使ってよい条件を確かめたものだけを使います」
権利への意識を話せる人は、安心して記事を任せられると判断されます。
5. 最終面接(代表・役員)で聞かれる3問
| # | 質問 | 確かめられていること |
|---|---|---|
| 10 | 当社の媒体で書きたいテーマは | 事業への関心 |
| 11 | 取材や編集の仕事も担当できるか | 仕事の幅への理解 |
| 12 | 数年後にどうなっていたいか | 定着と成長の見通し |
10番目に備える
応募先の媒体を読み、まだ扱われていない読む人の疑問を一つ探しておいてください。
| 探し方 | 答えに使う形 |
|---|---|
| よく読まれていそうな記事を読む | 読む人がどんな人かの推測 |
| 記事の下の関連記事を見る | 扱われている話題の広がり |
| 同じ話題の他の媒体と比べる | この媒体ならではの強み |
| 自分が読む人の立場で疑問を書き出す | まだ扱われていない疑問 |
「まだ扱われていない疑問」を一つ挙げられると、役員は「入社後に使える人」と判断します。
12番目:その先の道を知っておく
| 数年後の方向 | 仕事の中身 |
|---|---|
| 専門分野の書き手 | 特定の分野で頼られる記事を書く |
| 編集者 | 記事の企画と確認、書き手のまとめ役 |
| コンテンツの責任者 | 媒体全体の方針と数字に責任を持つ |
| マーケティングや広報 | 文章の力を集客や会社の発信に生かす |
どの方向でも構いませんが、まず記事を一通り任されるまで続ける意思を示してください。文章の力を生かせる近い職種は広報・PRの面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方、テクニカルライターという職種|第二新卒が知る仕事の実際にまとめています。
6. 面接前日の準備(70分)
| 時間 | やること | 狙い |
|---|---|---|
| 25分 | 応募先の媒体を読み、まだ扱われていない疑問を探す | 5番目と10番目に備える |
| 15分 | 書いた記事ごとに「読む人→知りたいこと→順番→確認」を声に出す | 2番目に備える |
| 10分 | 1本あたりの作業時間と段取りを整理する | 3番目に備える |
| 10分 | 事実を確かめる手順を言えるようにする | 4番目に備える |
| 10分 | 誤りに気づいたときと、間に合わないときの対応を声に出す | 7番目と8番目に備える |
1番目は、読む人の立場で読んでください。書き手の目で読むと表現にばかり目が行きますが、読む人の目で読むと、足りない情報や分かりにくい順番に気づけます。
7. 落ちる回答の型5つ
| 型 | なぜ落ちるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 「文章を書くのが好き」だけ | 仕事としての理解が見えない | 読む人の行動が変わった経験を話す |
| 「自分の考えを発信したい」 | 依頼者の目的と合わない | 読む人の疑問に答えたいと言う |
| 「ネットで調べて書きます」 | 事実の確認が甘い印象 | 元の資料までたどると言う |
| 「誤りは自分で直します」 | 共有しない危うさ | すぐ報告して相談すると言う |
| 応募先の媒体を読んでいない | 準備不足が明らか | まだ扱われていない疑問を持って行く |
3番目は、悪気なく言ってしまう人が多い答えです。検索して調べること自体は悪くありませんが、解説記事だけを元に書くと誤りが連鎖することを編集者は知っています。元の資料を確かめる習慣を必ず伝えてください。
8. 未経験でも使える「Webの書く仕事に近い経験」
| 前職の経験 | 接続するところ | 話し方 |
|---|---|---|
| 事務の手順書づくり | 読む人の迷いを減らす | 書き直して差し戻しが減った経験 |
| 営業の提案資料 | 相手に合わせた構成 | 構成を変えて伝わり方が変わった経験 |
| 接客・販売 | お客様の疑問の把握 | よく聞かれることを説明に生かした経験 |
| コールセンター | 分かりやすい説明 | 説明の順番を変えて伝わった経験 |
| 店舗のSNSやブログ | 発信と反応 | 書き方を変えて反応が変わった経験 |
| 社内報や案内文 | 正確さと期限 | 確認を重ねて期限に出した経験 |
意外に強いのが3番目です。接客でよく聞かれる質問を集めておくことは、Webの記事で読む人の疑問を探すことと同じです。「お客様によく聞かれることを一覧にして、説明の資料を作った」は十分な材料になります。
聞いておきたい3つ
- 「1本の記事の制作期間はどのくらいですか」——仕事の速さの目安が分かる
- 「原稿の確認は、どなたがどのように行っていますか」——育成の形が分かる
- 「取材や撮影の仕事はどのくらいありますか」——仕事の幅が分かる
逆質問の作り方は面接の逆質問|第二新卒がそのまま使える30例と聞いてはいけない質問を参考にしてください。
9. よくある質問
未経験でもWebライターや編集の仕事に就けますか
未経験可の求人はありますが、書いた文章を求められることが多いです。数本でも、読む人と知りたいことを決めて書いた記事を用意しておくと、面接で話す材料になります。編集のアシスタントから入る形も含めて探すと入口が広がります。
書いた記事がない場合はどうすればよいですか
応募先の媒体の雰囲気に合わせて、練習の記事を2本ほど書いて持って行くことをおすすめします。読む人と知りたいこと、事実の出典を明らかにして書くと、仕事の進め方を理解していることが伝わります。
検索で上位に出すための知識は必要ですか
求められる会社は多いです。読む人が検索する言葉を考え、その疑問に答える記事を作る考え方は、Webの記事づくりの基本です。詳しい知識がなくても、読む人の疑問から考える姿勢を示せば、入社後に学ぶ意思として受け止められます。
文系でないと不利ですか
不利にはなりにくいです。専門分野の記事では、理系の知識や業界の経験が強みになることもあります。大切なのは、読む人の疑問に正確に答える姿勢と、事実を確かめる習慣です。前職の業界の知識があれば、書ける分野として伝えてください。
在宅で働けますか
会社によって違います。在宅で働ける会社もあれば、編集部で働く会社もあります。取材がある仕事では外出もあります。働き方は面接や面談で確かめ、志望動機の中心には置かないようにしてください。
残業は多いですか
締め切りの前は忙しくなりやすい仕事です。会社や担当する記事の数によって大きく違うため、面接や面談で1本あたりの制作期間や、一人あたりの担当本数を確かめておくと、入社後のずれを防げます。
フリーランスと会社員のどちらから始めるべきですか
未経験からであれば、会社で編集者の確認を受けながら経験を積むほうが、事実確認や修正の進め方を早く身につけやすいと言えます。どちらを選ぶかは、収入の安定と学び方の好みで考えてください。
前職を短期間で辞めていることは不利になりますか
理由を短く伝え、Webの書く仕事を選んだ理由とつながっていれば大きな不利にはなりにくいです。在籍期間の説明より、書いた文章で読む人の迷いを減らした経験を具体的に話すことに時間を使ってください。
10. まとめ:前日にやる3つのこと
Webライター・編集の面接で差がつくのは、文章の上手さだけではなく読む人から考える力・事実を確かめる習慣・修正と期限への向き合い方の3点です。
前日にやる3つのこと
① 応募先の媒体を読む人の立場で読み、まだ扱われていない疑問を1つ探す
② 書いた記事ごとに「読む人→知りたいこと→順番→確認」を声に出す
③ 事実を確かめる手順と、誤りに気づいたときの対応を言えるようにする
※ 「ネットで調べて書きます」とは言わない。元の資料までたどると話す
事実確認まで話せる応募者は多くありません。この準備だけで、記事を任せられる書き手として見られます。
この先、読むべき記事
- Webライター・編集の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方(志望動機の作り方)
- Webライター・編集の自己PR|第二新卒の例文6パターンと読む人の迷いを減らした経験の書き方(書類の段階)
- Webライター・編集への転職|未経験からの入口(仕事の入口)
- 広報・PRの面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方(近い職種)
- テクニカルライターという職種|第二新卒が知る仕事の実際(近い職種)
- 面接の逆質問|第二新卒がそのまま使える30例と聞いてはいけない質問(逆質問の準備)
- 面接対策 職種別まとめ|第二新卒が自分の職種の想定問答を探す(他の職種の面接対策)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。