Webライター・編集の自己PR|第二新卒の例文6パターンと読む人の迷いを減らした経験の書き方【2026年版】
Webライターや編集を志望する第二新卒の自己PRでよく見るのは「文章力には自信があります」「分かりやすい文章を書くのが得意です」という書き出しです。書く仕事に合う言葉ですが、読み手はこの一文から何も判断できません。
読み手が探しているのは、読む人を決めて書き、事実を確かめ、修正を受けて期限までに仕上げた経験です。そして書く仕事の自己PRは、それ自体が書く力の見本として読まれます。結論から短い文で書かれているかどうかも、評価の材料になっていると考えてください。
この記事では、自己PRに入れる3つの要素、書ける数字、そのまま使える例文6パターンを整理します。
1. 結論:入れる要素は3つ
| 要素 | 書く内容 | なぜ効くか |
|---|---|---|
| 読む人の迷いを減らした経験 | 書き直して相手の反応が変わった | 読む人から考える人だと分かる |
| 事実を確かめる習慣 | 元の資料までたどる、確かめられないことは書かない | 記事を任せられると分かる |
| 修正と期限 | 指摘の理由を聞いて直し、期限に出した | 仕事として一緒に作れると分かる |
2番目を書く応募者がほとんどいません。Webの記事は多くの人に読まれ、誤りは会社の信用を損ねます。「数字は必ず元の資料で確かめていた」と一文あるだけで、信頼できる書き手だと伝わります。
2. なぜ「文章力に自信がある」では通らないのか
| よくある書き方 | 読み手の反応 |
|---|---|
| 文章力には自信があります | 確かめようがない |
| 分かりやすい文章が得意です | 誰にとって分かりやすいのか |
| 本をたくさん読んできました | 読む力と書く力は違う |
| 表現力があります | 正確さは大丈夫か |
| ブログを続けてきました | 何を考えて書いたのか |
2番目は惜しい書き方です。分かりやすさは大切ですが、誰が読んで、何が分かるようになったのかまで書かないと、読み手は判断できません。
一行で変わる例
×「分かりやすい文章を書くことが得意で、社内でも評価されてきました」
○「社内の申請の手順書で、読む人が迷う箇所を同僚に聞き、手順の順番と見出しを書き直しました。その後、申請の差し戻しが明確に減りました」
後者は、誰が読んで、どう変わったかが書かれています。素材が出ないときは自己PRが書けないとき|第二新卒が素材を掘り出す4つの質問を先に回してください。
3. 書ける数字
| 数えるもの | 書き方の例 | 未経験でも書けるか |
|---|---|---|
| 書いた記事や文書の数 | ◯本の記事、◯件の手順書 | 書ける |
| 読まれた数の変化 | 書き方を変えて◯倍に | 書ける(ブログ・SNS) |
| 問い合わせや差し戻しの減少 | 書き直し後に◯割減 | 書ける(事務・窓口) |
| 1本あたりの作業時間 | 3,000字で約◯時間 | 書ける |
| 期限内の提出 | ◯件すべて期限内 | 書ける |
| 確認した出典の数 | 1本あたり◯件の資料を確認 | 工夫があれば |
| 修正の回数の変化 | 指摘の記録で減少 | 工夫があれば |
3番目の「差し戻しの減少」は、文章で読む人の行動が変わったことを示す数字です。書く仕事の経験がなくても、事務や窓口の仕事で出せることが多い数字です。数字の探し方は職務経歴書に書く数字がないとき|第二新卒が数えられるものを見つける5つの探し方にまとめています。
4. 例文6パターン
例文1:事務職から(手順書の書き直し)
前職では総務の事務として2年間、社内の申請の受付を担当していました。月に約150件の申請があり、記入の誤りによる差し戻しが多く発生していました。
読む人が迷う箇所を同僚に聞き、手順書の順番と見出しを書き直したところ、差し戻しが明確に減りました。制度の説明は、規程の原文を必ず確かめてから書いていました。
読む人の迷いを減らす書き方と、元の資料を確かめる習慣は、Webの記事づくりでそのまま活かせると考えています。
例文2:営業から(提案資料の構成)
前職では法人営業として1年半、提案資料を自分で作っていました。相手が最初に知りたいことを1枚目に置き、詳しい説明を後ろに回す形に変えたところ、商談が次に進む割合が上がりました。
資料に入れる数字は、公表されている資料で必ず確かめ、出典を添えていました。
読む人が最初に知りたいことから書く考え方と、営業で身につけた業界の知識を、その分野の記事を正確に書くことに活かしたいと考えています。
例文3:販売から(説明の札をまとめた)
前職では家電の販売を2年間担当していました。お客様によく聞かれる質問を一覧にし、売場の説明の札に分かりやすくまとめました。
札は、お客様が最初に知りたいことを一行目に書く形にそろえました。その後、同じ質問を受ける回数が減り、接客に使える時間が増えました。
相手の疑問を集めて答える経験は、検索して答えを探す人に向けた記事づくりで活かせると考えています。
例文4:店舗のブログから(読む人を決めて書いた)
前職では飲食店で1年間、店のブログの更新を担当していました。最初は日記のような書き方で、読まれる数が伸びていませんでした。
季節の料理の楽しみ方を知りたい人に向けて書く形に変え、見出しで答えを先に示すようにしたところ、読まれる数が増え、記事を見て来店される方もいました。月に4本の記事を、決めた日までに必ず更新していました。
読む人を決めて書き、期限を守って続ける経験を、Webの書く仕事で活かしたいと考えています。
例文5:社内報の担当から(修正と期限)
前職では人事の補助として1年半、社内報の記事を担当していました。月に2本の記事を書き、上司と取材した社員の確認を受けてから掲載していました。
修正の指摘を受けたときは理由を確かめ、似た箇所もあわせて直すようにしていました。指摘の内容を記録しておくことで、同じ指摘を受ける回数が減りました。担当した記事は、すべて決められた日に掲載しています。
確認と修正を重ねて期限に仕上げる経験は、編集者と一緒に記事を作る仕事でそのまま活かせると考えています。
例文6:学習中(練習の記事を書いた)
前職では問い合わせ窓口で2年間、1日に約50件の電話に対応していました。説明が伝わらないときは、相手が迷っているところを確かめて順番を変えて説明していました。
Webの書く仕事を目指すことを決め、転職を考える20代に向けた練習の記事を3本書きました。どの記事も、読む人と知りたいことを決めてから構成を作り、数字は公的な資料で確かめて出典を書いています。
実務の経験はこれからですが、伝わる順番を考える経験と、事実を確かめる習慣で、早く立ち上がりたいと考えています。
6つとも、「読む人を決めた」「確かめた」「直した」のどれかが入っています。例文をそのまま使うのではなく、自分の経験の数字に差し替えてください。
5. 事実を確かめる習慣の書き方
| 書き方の型 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 元の資料を確かめる | 数字は公的機関や会社の公式の発表で確かめた |
| 出典を残す | 書いた数字の出典を一覧にして残した |
| 確かめられないことは書かない | 確証のない情報は使わないと決めていた |
| 固有名詞を確かめる | 会社名や商品名の表記を公式で確かめた |
| 日付を確かめる | 制度や価格は最新の情報かを確かめた |
3番目を書ける人は、編集者から最も信頼されます。確かめられない情報を使わない判断は、記事の質と媒体の信用を守る力そのものです。面接での答え方はWebライター・編集の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方にまとめています。
6. 落ちる自己PR5つ
| 型 | なぜ落ちるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 「文章力に自信がある」だけ | 確かめようがない | 読む人の迷いが減った経験を書く |
| 表現の工夫だけを書く | 正確さが見えない | 事実を確かめる習慣を書く |
| 読書の量を強みにする | 書く力とは別 | 書いて相手が変わった経験を書く |
| 修正や期限の話がない | 一緒に作れるか不明 | 指摘を受けて直した経験を書く |
| 自己PRそのものが読みにくい | 書く力を疑われる | 結論から短い文で、3段落に分ける |
5番目は、この職種で最も見られる点です。一文が長く、結論が最後に来る自己PRは、それだけで書く力を疑われます。書式の整え方は職務経歴書のフォーマット|第二新卒が選ぶべき型と使い分けを参考にしてください。
7. 面接で追撃される3問
| 質問 | 意図 | 答えの方向 |
|---|---|---|
| その文章は誰に向けて書いたのですか | 読む人から考えたか | 読む人と知りたいことを話す |
| 書いた内容に誤りがあったことは | 誠実さ | 起きたことと、その後の確認の手順 |
| 大きく直された経験は | 修正への向き合い方 | 理由を聞いて全体を見直した |
2番目に「ありません」と答えるより、正直に話すほうが評価されます。誤りに気づいてすぐに報告し、確認の手順を加えて再発を防いだ経験は、書き手として最も信頼される材料になります。
8. 応募先別の書き分け
| 応募先 | 前に出す材料 |
|---|---|
| 自社の媒体を持つ事業会社 | 読む人の迷いを減らした経験と業界の知識 |
| 記事の制作を請け負う会社 | 本数と期限を守った経験 |
| 専門分野の媒体 | 前職で身につけた知識と正確さ |
| 編集職の募集 | 確認と修正、進行の経験 |
| 取材のある媒体 | 人の話を聞いてまとめた経験 |
1段落目に置く材料を応募先に合わせて入れ替えてください。近い職種の自己PRは広報・PRの自己PR|第二新卒の例文6パターンと発信の数字化、SNS運用担当の自己PR|第二新卒の例文6パターンと反応を比べた経験の書き方で比べられます。
9. よくある質問
書く仕事の経験がまったくありません
書く仕事の経験がなくても、手順書、提案資料、説明の札、社内の案内など、文章で相手の迷いを減らした経験があれば十分に書けます。読む人、書き直した点、相手の変化の順で書いてください。
練習で書いた記事は添付したほうがよいですか
添付できるなら、書類と一緒に提出することをおすすめします。読む人と知りたいことを決め、事実の出典を明らかにして書いた記事は、自己PRの内容を裏づける材料になります。応募先の媒体に近い題材を選ぶと効果的です。
数字が残っていません
正確な数字が残っていない場合は、「差し戻しが明確に減った」「同じ質問を受ける回数が減った」といった変化で構いません。覚えている範囲で「約」や「◯割」を添えると伝わりやすくなります。誇張は避けてください。
文章の上手さはどう示せばよいですか
上手さを言葉で書くより、自己PRそのものを読みやすく書くことが一番の証明になります。結論から書く、一文を短くする、3段落に分けるといった基本を守るだけで、書く力は十分に伝わります。
誤りを起こした経験は書かないほうがよいですか
自己PRに書く必要はありませんが、面接で聞かれたときは正直に答えてください。すぐに報告し、確認の手順を加えて再発を防いだ経験は、誠実さと改善の力を示す材料になります。
自己PRと志望動機で同じ経験を使ってもよいですか
使って構いません。ただし自己PRでは読む人の変化と確認の習慣を、志望動機ではその経験からWebの書く仕事を目指した理由を中心に書くと、役割が分かれて読みやすくなります。同じ文章の繰り返しは避けてください。
前職の在籍期間が短いのですが
在籍期間が短くても、その中で文章や説明を工夫した経験があれば十分に書けます。期間の短さを説明するより、具体的な場面と変化を書くことに字数を使うほうが、読み手の評価につながります。
職務経歴書と履歴書で同じ内容を使えますか
履歴書の自己PR欄は字数が限られるため、職務経歴書の内容を要約して使います。職務経歴書では例文のように3段落で書き、履歴書では読む人の迷いを減らした経験を中心に短くまとめると、内容がずれません。
10. まとめ:今週やる3つのこと
Webライター・編集の自己PRで差がつくのは、文章力という言葉ではなく読む人の迷いを減らした経験・事実を確かめる習慣・修正と期限への向き合い方の3点です。
今週やる3つのこと
① 文章や説明で相手の迷いが減った場面を探し、変化を数字にする
② 事実を確かめるためにしていたことを一文で書く
③ 指摘を受けて直し、期限に仕上げた経験を一つ書く
※ 「文章力には自信があります」とは書かない。自己PRそのものを結論から短い文で書く
事実確認の習慣まで書ける応募者は多くありません。一文加えるだけで、記事を任せられる書き手として読まれるようになります。
この先、読むべき記事
- Webライター・編集の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方(書類の次の段階)
- Webライター・編集の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方(志望動機の作り方)
- Webライター・編集への転職|未経験からの入口(仕事の入口)
- 広報・PRの自己PR|第二新卒の例文6パターンと発信の数字化(近い職種)
- 職務経歴書のフォーマット|第二新卒が選ぶべき型と使い分け(書式の整え方)
- 職務経歴書に書く数字がないとき|第二新卒が数えられるものを見つける5つの探し方(数字の探し方)
- 自己PRの書き方 職種別まとめ|第二新卒が自分の職種の例文を探す(他の職種の例文)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。