カスタマーサポートの職務経歴書|第二新卒が書類を通す書き方と見本【2026年版】
カスタマーサポートで働いてきた人の職務経歴書で多いのは、「お客様からの問い合わせ対応に従事。月300件対応」と件数だけを書く書き方です。件数は大切ですが、それだけでは、どんな商材の、どんな問い合わせに、どう対応してきたのかが分かりません。
採用担当が職務経歴書で確かめたいのは、対応の手段と商材、件数以外の質を示す数字、そして問い合わせを減らす工夫や改善の提案の3つです。特に、問い合わせの声を製品やサービスの改善につなげた経験は、強い材料になります。
この記事では、カスタマーサポートの職務経歴書の書き方を欄ごとに整理し、見本とあわせて紹介します。
1. 結論:採用担当が見る3つの欄
| 欄 | 書くこと | なぜ見られるか |
|---|---|---|
| 業務の概要 | 対応の手段(電話・メール・チャット)、商材、相手(個人・法人) | 応募先の仕事と近いかを判断する |
| 数字 | 件数に加えて、解決率、満足度、返信までの時間 | 対応の質を判断する |
| 工夫と提案 | よくある質問の整備、問い合わせを減らす提案、製品への声の共有 | 仕事を良くできる人かを判断する |
3つ目の「工夫と提案」が、他の応募者と差がつく欄です。問い合わせに答えるだけでなく、問い合わせそのものを減らす工夫をした経験は、どの会社でも評価されます。
2. 対応の手段と商材の書き方
| 書く項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 対応の手段 | メールとチャットが中心、電話は折り返しのみ |
| 商材 | 個人向けの家計簿のアプリ、法人向けの勤怠管理のサービス |
| 相手 | 個人のお客様、法人の管理の担当者 |
| 問い合わせの内容 | 使い方の案内、不具合の受付、契約の変更 |
| チームの規模 | サポートの担当 8名 |
電話とメール・チャットでは、評価される力が違います。電話は相手の気持ちを受け止める力、メール・チャットは分かりやすい文章を書く力として読まれます。応募先の手段に近い経験を前に出してください。
3. 件数以外の数字の作り方
| 数字の種類 | 書き方の例 |
|---|---|
| 解決率 | 一度の返信での解決率 80%(チーム平均72%) |
| 満足度 | 対応後の評価で「満足」の割合 92% |
| 返信までの時間 | メールの初回返信までの時間を平均4時間から2時間に短縮 |
| 問い合わせの減少 | よくある質問の整備で、同じ内容の問い合わせが月40件減少 |
| 件数 | 1か月の対応 平均300件 |
数字は必ず事実だけを書き、面接で説明できる範囲にとどめてください。前の職場で外に出してはいけない数字は避け、自分の対応に関わる数字を中心にすると安全です。
4. 工夫と提案の書き方
ビフォー 「お客様に寄り添った対応を心がけました。」
アフター 「同じ設定の方法についての問い合わせが多かったため、画面の写真を入れた案内のページを作り、返信のときに案内するようにしました。また、問い合わせの多い点を月に一度まとめて開発の担当に共有し、画面の表示の改善につながりました。」
問い合わせの声を、製品やサービスの改善につなげた経験は、カスタマーサクセスや企画の仕事に移る場合にも強い材料になります。
5. 見本①:カスタマーサポートから同じ職種へ
職務要約
株式会社○○にて2年間、個人向けの家計簿のアプリのカスタマーサポートを担当。メールとチャットで、使い方の案内と不具合の受付を行いました。一度の返信での解決率80%(チーム平均72%)。よくある質問の案内のページを作成し、同じ内容の問い合わせを月40件減らしました。
職務経歴
2024年4月〜現在 株式会社○○ カスタマーサポート部(8名)
・業務:アプリの使い方の案内、不具合の受付と開発の担当への連絡(メール・チャット、月平均300件)
・実績:一度の返信での解決率80%、対応後の評価で「満足」の割合92%
・工夫:画面の写真を入れた案内のページを作成し、問い合わせを月40件削減
・使ったもの:問い合わせ管理の仕組み、チャットの仕組み
見本の社名や数字は架空のものです。必ず自分の実際の経験に置き換えてください。
6. 見本②:カスタマーサポートからカスタマーサクセスへ
職務要約
株式会社○○にて2年間、法人向けの勤怠管理のサービスのサポートを担当。管理の担当者からの問い合わせに電話とメールで対応しました。問い合わせの多い点を月に一度まとめて開発の担当に共有し、画面の改善につなげました。お客様が使いこなせるよう先回りして支える仕事に挑戦したいと考えています。
職務経歴
2024年4月〜現在 株式会社○○ サポートセンター
・対象:従業員50〜300名の企業の管理の担当者
・業務:設定の方法の案内、契約の変更の受付(電話・メール、月平均200件)
・工夫:問い合わせの傾向を月に一度まとめ、開発の担当に共有(画面の表示の改善が3件実現)
・役割:新しく入った担当2名への対応の手順の説明
カスタマーサクセスに移る場合は、「答える」より「先回りして支える」経験を前に出すと、仕事の違いを理解していることが伝わります。
7. 落ちる書き方5つ
| 落ちる書き方 | 何が問題か | 直し方 |
|---|---|---|
| 件数だけを書く | 対応の質が分からない | 解決率や満足度を添える |
| 対応の手段や商材を書いていない | 応募先の仕事と比べられない | 手段、商材、相手を明記する |
| 「寄り添った対応」だけ | 工夫が見えない | 具体的な改善と結果を書く |
| 提案の経験を書いていない | 強みを見せきれていない | 声を共有した経験を一つ書く |
| 社内の呼び名をそのまま書く | 採用担当に伝わらない | 一般的な言葉に直す |
8. 面接で深掘りされる3か所
| 深掘りされる点 | 聞かれ方の例 | 準備 |
|---|---|---|
| 難しい対応 | 一番大変だった問い合わせは | 相手の気持ちを受け止め、解決した流れ |
| 数字 | 問い合わせをどうやって減らしたのですか | 変える前と後の流れ |
| 職種を変える理由 | なぜサポートから移るのですか | 学んだことと、次に実現したいこと |
提出前に見直す5つの点
- 対応の手段、商材、相手を書けているか。
- 件数に加えて、質の数字を書けているか。
- 工夫や提案を、行動と結果で書けているか。
- 社内の呼び名を、一般的な言葉に直せているか。
- 外に出してはいけない数字を書いていないか。
よくある思い込みと実際
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 件数が多いほど評価される | 解決率や満足度など、質の数字のほうが差になる |
| サポートの経験は他の職種で使えない | 説明の力や改善の提案は、多くの職種で評価される |
| 提案の経験は大きなものでないといけない | 問い合わせの傾向を共有した経験でも十分 |
| 使った仕組みの名前を並べればよい | 何に使っていたかまで書くほうが伝わる |
問い合わせの声を、誰に、どのくらいの頻度で、どんな形で共有していたかまで書くと、仕事の進め方が具体的に伝わります。
9. よくある質問
件数以外の数字がない場合はどう書けばよいですか
返信までの時間や、作った案内のページの数など、自分の行動に関わる数字を探してください。見つからない場合は、具体的な工夫を丁寧に書けば伝わります。
コールセンターとカスタマーサポートの違いは書き方に影響しますか
カスタマーサポートは、商材への理解や改善の提案が見られやすい仕事です。商材の特徴と、提案の経験を前に出してください。
派遣で働いていた場合はどう書けばよいですか
派遣元と派遣先の会社、派遣先での業務を分けて書いてください。担当した商材と対応の手段を書くと、経験の中身が伝わります。
苦情の対応の経験は書いたほうがよいですか
書いて構いません。相手の気持ちを受け止め、どう解決したかを具体的に書くと、落ち着いて対応できる人として伝わります。
職務経歴書は何枚がよいですか
1〜2枚が目安です。経験が短い第二新卒であれば、1枚にまとめても十分に伝わります。
使った仕組みの名前は書いたほうがよいですか
書いて構いません。名前だけでなく、何に使っていたかを添えると、応募先での立ち上がりの早さが伝わります。
事務職に移る場合、何を前に出せばよいですか
正確に記録を残す力、手順を整える力、分かりやすい文章を書く力を前に出してください。
自己PR欄と職務経歴の内容が重なってもよいですか
重なっても構いませんが、職務経歴では事実を、自己PR欄では身につけた力と入社後の生かし方を中心に書き分けてください。
10. まとめ:今日やる3つのこと
今日やる3つのこと
① 対応の手段、商材、相手を書き出す
② 件数に加えて、解決率や満足度など質の数字を一つ探す
③ 問い合わせを減らす工夫や、改善の提案の経験を一つ書く
カスタマーサポートの職務経歴書は、業務の概要・質の数字・工夫と提案の3つを具体的に書くと、対応の力が伝わります。
この先、読むべき記事
- 職務経歴書の書き方 職種別まとめ|第二新卒が自分の職種の見本を探す(職種別の職務経歴書)
- カスタマーサポートの自己PR|第二新卒の例文6パターンと件数以外の数字(カスタマーサポートの自己PR)
- カスタマーサポートの面接|第二新卒が聞かれる想定問答13と評価される答え方(カスタマーサポートの面接)
- コールセンターの職務経歴書|第二新卒が書類を通す書き方と見本(コールセンターの職務経歴書)
- カスタマーサクセスの自己PR|未経験・第二新卒の例文5パターンと評価される数字の出し方(カスタマーサクセスの自己PR)
- 職務経歴書に書く数字がないとき|第二新卒が数えられるものを見つける5つの探し方(書く数字がないとき)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。