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コールセンターの職務経歴書|第二新卒が書類を通す書き方と見本【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月9日 読了 約13分
コールセンターの職務経歴書|第二新卒が書類を通す書き方と見本【2026年版】

コールセンターで働いてきた人の職務経歴書で多いのは、「電話応対業務に従事。1日80件対応」と件数だけを書く書き方です。件数は大切な数字ですが、それだけでは、どんな内容の電話に、どんな工夫をして対応してきたのかが分かりません。

採用担当が職務経歴書で確かめたいのは、扱った商材と問い合わせの内容、件数以外の質を示す数字、対応の改善や後輩の支援などの工夫の3つです。コールセンターの経験は、同じ職種への転職でも、カスタマーサポートや事務、営業などへの転職でも、書き方次第で強い材料になります。

この記事では、コールセンターの職務経歴書の書き方を欄ごとに整理し、見本とあわせて紹介します。

1. 結論:採用担当が見る3つの欄

欄書くことなぜ見られるか
業務の概要受電か発信か、商材、問い合わせの内容、相手(個人・法人)応募先の仕事と近いかを判断する
数字件数に加えて、解決率、評価、成約率など質の数字対応の質を判断する
工夫と役割応対の改善、マニュアルの見直し、新人の支援自分で仕事を良くできる人かを判断する

2つ目の質の数字を書ける応募者は多くありません。件数だけだと「数をこなした人」に見えますが、解決率や評価を添えると「丁寧に解決できる人」として読まれます。

2. 受電と発信を書き分ける

種類主な業務書き方の例
受電(問い合わせ対応)使い方の案内、契約の変更、苦情の対応通信サービスの契約内容の変更と料金の問い合わせ対応
受電(受注)通信販売の注文の受付健康食品の通信販売の注文受付と、定期購入の案内
発信(営業)商品やサービスの案内、アポイントの獲得法人向けの業務ソフトの案内と、商談の日程の獲得
発信(確認)契約内容の確認、支払いの案内新規契約のお客様への内容確認の連絡

受電と発信では、評価される力が違います。受電は丁寧に解決する力、発信は相手の関心を引き出す力として読まれます。応募先の仕事に近いほうを前に出してください。

3. 件数以外の数字の作り方

数字の種類書き方の例
解決率一次対応での解決率 85%(センター平均78%)
応対の評価応対品質の評価 チーム15名中2位
成約率・獲得率発信からのアポイント獲得率 4.2%(チーム平均3.0%)
処理時間1件あたりの平均処理時間を8分から6分に短縮
件数1日の受電 平均60件

センターやチームの平均と並べて書くと、数字の意味が伝わりやすくなります。数字は必ず事実だけを書き、面接で説明できる範囲にとどめてください。

4. 工夫と役割の書き方

ビフォー 「丁寧な応対を心がけました。」

アフター 「料金に関する問い合わせで、説明に時間がかかる項目が多かったため、よくある質問と答え方を一覧にまとめ、チームで共有することを提案しました。チーム全体の平均処理時間が短くなり、2年目からは新人オペレーター5名の応対の確認と助言も任されています。」

マニュアルの見直しや新人の支援は、異業種の採用担当にも伝わりやすい経験です。

5. 見本①:コールセンターからカスタマーサポートへ

職務要約

株式会社○○にて2年間、通信サービスのコールセンターで、個人のお客様からの問い合わせ対応を担当。料金や契約内容の変更、苦情の一次対応を行いました。一次対応での解決率85%(センター平均78%)。よくある質問の一覧を作成してチームで共有し、2年目からは新人5名の応対の確認も任されています。

職務経歴

2024年4月〜現在 株式会社○○ カスタマーセンター

・業務:通信サービスの料金・契約内容の変更・故障の受付(受電、1日平均60件)

・実績:一次対応での解決率85%、応対品質の評価 チーム15名中2位

・工夫:よくある質問と答え方の一覧を作成し、チームの平均処理時間の短縮に貢献

・役割:新人オペレーター5名の応対の確認と助言

・使ったもの:顧客管理システム、問い合わせ履歴の入力

見本の数字や社名は架空のものです。必ず自分の実際の経験に置き換えてください。

6. 見本②:コールセンター(発信)から営業職へ

職務要約

株式会社○○にて2年間、法人向けの業務ソフトの発信業務を担当。1日約100件の電話から、商談の日程を獲得する役割を担いました。アポイント獲得率4.2%(チーム平均3.0%)。断られた理由を記録して話し方を見直してきた経験を生かし、法人営業に挑戦したいと考えています。

職務経歴

2024年4月〜現在 株式会社○○ 営業支援部

・対象:従業員30〜200名の企業の経営者・総務担当者

・業務:業務ソフトの案内と、営業担当との商談日程の獲得(発信、1日約100件)

・実績:アポイント獲得率4.2%(チーム平均3.0%)、月間獲得数 チーム10名中1位(3か月)

・工夫:断られた理由を記録して分類し、最初の30秒で相手の困りごとを聞く話し方に変えました

発信の経験は、営業職の採用担当に「新規開拓の入口を経験した人」として読まれます。

7. 落ちる書き方5つ

落ちる書き方何が問題か直し方
件数だけを書く対応の質が分からない解決率や評価など、質の数字を添える
受電か発信か分からない応募先の仕事と比べられない種類と商材を明記する
「丁寧な応対を心がけた」だけ工夫が見えない具体的な改善と結果を書く
苦情対応の経験を書いていない強みを見せきれていない難しい対応の経験を一つ書く
派遣の働き方を書き分けていない経歴が分かりにくい派遣元と派遣先の業種を書く

8. 面接で深掘りされる3か所

深掘りされる点聞かれ方の例準備
難しい対応一番大変だった問い合わせは相手の気持ちを受け止め、解決した流れ
数字解決率を上げるために何をしましたか具体的に変えたこと
異業種へ移る理由なぜコールセンターを離れるのですか学んだことと、次に実現したいこと

提出前に見直す5つの点

見直す点確かめること
業務の種類受電か発信か、商材と相手が書けているか
質の数字件数に加えて、解決率や評価が書けているか
平均との比較センターやチームの平均と並べて書けているか
工夫応対の改善が、行動と結果で書けているか
言葉センターの中だけで通じる言葉を、一般的な言葉に直せているか

5つ目の言葉の見直しは、異業種へ移る人にとって特に大切です。センターで使われていた略語や社内の呼び名は、他の業界の採用担当には伝わりにくいことがあります。書き終えたら、コールセンターで働いたことがない人が読んでも分かるかを確かめてください。

9. よくある質問

件数以外の数字がない場合はどう書けばよいですか

センターで記録されていた数字を思い出してください。解決率、応対の評価、処理時間、エスカレーションの割合など、何かしら記録があることが多いです。記録がない場合は、担当した問い合わせの種類の多さや、任された役割を書いてください。

派遣でコールセンターにいた場合はどう書けばよいですか

派遣元の会社名と、派遣先の業種や商材を書いてください。複数の派遣先を経験した場合は、派遣先ごとに期間と業務を分けて書くと、経験の幅が伝わります。

苦情対応の経験はどう書けばよいですか

苦情の内容を詳しく書く必要はありません。どんな種類の苦情に、どんな流れで対応し、どう解決したかを簡潔に書いてください。相手の気持ちを受け止めて解決した経験は、多くの職種で評価されます。

職務経歴書は何枚がよいですか

第二新卒であれば、1〜2枚が目安です。業務の概要、数字、工夫と役割の3つの欄が分かりやすいことを優先してください。

コールセンターから事務職に移る場合、何を前に出せばよいですか

問い合わせ履歴の正確な入力、システムの操作、マニュアルの見直しなど、事務につながる経験を前に出してください。電話対応の経験そのものも、事務職では評価されることが多いです。

カスタマーサポートとコールセンターでは書き方が変わりますか

基本は同じですが、カスタマーサポートに応募する場合は、メールやチャットでの対応経験、問い合わせの分析や改善提案の経験を前に出すと評価されやすくなります。

使ったシステムは書いたほうがよいですか

書いてください。顧客管理システムや問い合わせの管理の仕組みを使った経験は、どの職種でも役に立ちます。システムの名前が分からない場合は、何をするための仕組みだったかを書けば十分です。

自己PR欄と職務経歴の内容が重なってもよいですか

重なって構いませんが、役割を分けてください。職務経歴には事実と数字を、自己PRにはその経験から見える強みと、応募先での生かし方を書くと、書類全体が読みやすくなります。

10. まとめ:今日やる3つのこと

今日やる3つのこと

① 受電か発信か、商材、問い合わせの内容、相手を書き出す

② 件数に加えて、解決率・評価・獲得率など質の数字を集める

③ 応対の改善や新人の支援など、工夫と役割を1つ書く

※ 件数だけで終わらせない。質の数字と工夫を必ず書く

質の数字まで書けるコールセンターの職務経歴書は多くありません。電話で人と向き合ってきた経験は、書き方次第で多くの職種に通じる強みになります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。