「仕事が重なったらどうしますか」の答え方|第二新卒が優先順位の付け方を伝える例文8パターン【2026年版】
面接で「複数の仕事が重なったらどうしますか」「優先順位はどう付けていますか」と聞かれて、「締め切りが近いものからやります」と答えたものの、それ以上話が広がらなかった経験はないでしょうか。誰でも答えられそうな質問だからこそ、差がつきやすい質問です。
この質問で面接官が確かめているのは、仕事の重さを見極めて、周りと相談しながら進められるかです。一人で全部を抱え込む人より、優先順位の基準を持ち、迷ったときは早めに相談できる人のほうが、職場では信頼されます。
この記事では、面接官が確かめている3つの点、優先順位の付け方の型、例文8パターン、避けたい答え方を整理します。
1. 結論:「判断の基準+実際の場面+相談の仕方」で話す
| 要素 | 話すこと | 目安 |
|---|---|---|
| 判断の基準 | 何を基準に優先順位を付けているか | 1文 |
| 実際の場面 | 前職で、仕事が重なったときにどう進めたか | 1〜2文 |
| 相談の仕方 | 判断に迷うとき、間に合わないときに、誰にどう相談したか | 1文 |
全体で1分ほどに収めるのが基本です。「締め切り」だけでなく、「影響の大きさ」や「相談の仕方」まで話すと、仕事の進め方が具体的に伝わります。
2. 面接官が確かめている3つの点
| 確かめている点 | 具体的には |
|---|---|
| 判断の基準 | 何を大切にして、仕事の順番を決めているか |
| 段取りの力 | 仕事を分けて、計画的に進められるか |
| 相談する力 | 一人で抱え込まず、早めに周りに相談できるか |
3番目の「相談する力」は、第二新卒の面接では特に大切に見られています。経験が浅いうちは、自分だけで判断すると、思わぬところで周りに迷惑をかけることがあるからです。
3. 優先順位の付け方の型
| 基準 | 考え方 | 例 |
|---|---|---|
| 締め切り | いつまでに必要か | 今日の午後に使う資料を先にする |
| 影響の大きさ | 遅れると誰にどんな影響が出るか | お客様に関わる仕事を先にする |
| かかる時間 | すぐ終わるものか、時間がかかるものか | 5分で終わる返事を先に済ませる |
| 他の人の待ち | 自分の作業を待っている人がいるか | 次の工程の人に渡す作業を先にする |
一つの基準だけでなく、二つ以上を組み合わせて考えていることを話すと、判断の深さが伝わります。たとえば「締め切りと、お客様への影響の両方を見ています」のように話してください。
4. 例文8パターン
※以下の例文はすべて架空の設定です。自分の経験に置き換えて使ってください。
4-1. 影響の大きさで判断(営業)
(例・架空)締め切りと、お客様への影響の大きさの二つで順番を決めています。前職で、社内の資料作りとお客様からの急ぎの問い合わせが重なったときは、まずお客様に返事をし、資料の締め切りを上司に相談して半日延ばしてもらいました。
4-2. 一覧にして見える形に(事務)
(例・架空)朝の最初に、その日の仕事を一覧にして、締め切りの順に並べるようにしています。前職で依頼が重なったときは、一覧を上司に見せて「この順番で進めてよいか」を確かめました。認識のずれがなくなり、安心して作業に集中できました。
4-3. 他の人の待ちを優先(工場)
(例・架空)自分の作業を待っている人がいるかどうかを、一番に考えています。前職では、次の工程に渡す作業を先に終わらせてから、自分だけで完結する作業に取りかかるようにしていました。ライン全体の流れが止まらないようにするためです。
4-4. すぐ終わるものを先に(企画)
(例・架空)5分以内で終わる返事や確認は、先に済ませるようにしています。小さな仕事を溜めないことで、時間のかかる企画の作業に、まとまった時間を取れるようにしていました。
4-5. 間に合わないと分かったとき(IT)
(例・架空)作業が重なり、どちらも締め切りに間に合わないと分かった時点で、すぐに上司に相談するようにしています。前職では、二つの作業の進み具合と残りの時間を伝え、どちらを優先するかを決めてもらいました。早めに伝えたことで、締め切りを調整してもらえました。
4-6. 接客中に仕事が重なったとき(販売)
(例・架空)お店では、目の前のお客様を最優先にしています。前職で、接客中に電話が鳴り、品出しの作業も残っていたときは、近くの同僚に電話をお願いし、接客が終わってから品出しに戻りました。周りと声をかけ合うことで、仕事が止まらないようにしていました。
4-7. 上司二人から別の依頼を受けたとき
(例・架空)二人の上司から同じ日に別の依頼を受けたことがあります。自分で順番を決めず、両方の上司に締め切りと作業の量を伝えて、どちらを先にするかを相談しました。結果として、片方の締め切りを翌日にしていただき、両方とも丁寧に仕上げられました。
4-8. 経験が短い場合
(例・架空)働いた期間が短いため、自分だけで優先順位を判断することは避けてきました。仕事が重なったときは、まず自分で順番の案を考え、その案を先輩に見せて確かめるようにしていました。案を考えてから聞くことで、判断の仕方も少しずつ身についてきました。
5. 準備の仕方(15分)
- 前職で、仕事が重なった場面を2〜3つ思い出す(5分)。
- そのとき、何を基準に順番を決めたかを書き出す(3分)。
- 誰にどう相談したかを書き出す(2分)。
- 「基準+場面+相談の仕方」の3つで、1分の答えにまとめる(5分)。
6. 避けたい答え方5つ
| 避けたい答え方 | 何が問題か | 直し方 |
|---|---|---|
| 「締め切りが近い順です」だけ | 判断の深さが見えない | 影響の大きさなど、もう一つの基準を添える |
| 「全部、残業して終わらせます」 | 無理をする人に見える | 相談して調整した経験を話す |
| 「頼まれた順にやります」 | 判断していないように見える | 自分なりの基準を話す |
| 相談の話がない | 一人で抱え込む人に見える | 誰にどう相談したかを添える |
| 上司の指示の悪さを話す | 人を責める人に見える | 自分の工夫に重点を置く |
7. 深掘り質問への備え
| 深掘り質問 | 答えの方向 |
|---|---|
| それでも間に合わなかったことは | 正直に話し、次にどう変えたか |
| 相談するタイミングはいつですか | 間に合わないと分かった時点で、早めに |
| 上司がいないときはどうしますか | 判断の基準に沿って決め、後で報告する |
| 急な仕事が入ったら | 今の仕事の進み具合を確かめ、順番を組み直す |
2番目の「相談のタイミング」は、「間に合わないと分かった時点ですぐに」と答えるのが基本です。締め切りの直前に伝えるより、早めに伝えるほうが、周りが調整しやすくなります。
8. よくある思い込みと実際
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 全部自分で終わらせる人が評価される | 早めに相談して調整できる人が信頼される |
| 締め切り順と答えれば十分 | 影響の大きさなど、複数の基準を話すと伝わる |
| 相談すると能力が低いと思われる | 案を持って相談すれば、むしろ評価される |
本番前に見直す5つの点
- 判断の基準を、二つ以上話せるか。
- 前職での実際の場面を話せるか。
- 誰にどう相談したかを話せるか。
- 「残業して全部終わらせる」で終わっていないか。
- 1分ほどで話せるか。
9. よくある質問
「締め切りが近い順」と答えてはいけませんか
間違いではありませんが、それだけでは差がつきません。お客様への影響や、待っている人がいるかなど、もう一つの基準を添えて話してください。
仕事が重なった経験が思い浮かびません
一日の中で、電話と作業が重なった場面など、小さな場面でも構いません。どう順番を決めたかを話せれば十分です。
残業して乗り切った話はしてもよいですか
してもよいですが、それだけで終わらせず、次から同じことが起きないように何を変えたかを添えてください。
上司に相談するのは、頼りないと思われませんか
自分で順番の案を考えたうえで相談すれば、頼りないとは思われません。むしろ早めの相談は、仕事を止めないための大切な行動です。
未経験の職種でも同じ答えでよいですか
判断の基準と相談の仕方は、職種が変わっても使えます。応募先の仕事で起きそうな場面に、どう生かすかを一言添えると伝わります。
「マルチタスクは得意ですか」と聞かれたら
得意かどうかより、仕事を一覧にして順番を決め、一つずつ確実に進めている工夫を話すと伝わります。
道具やアプリを使っている話をしてもよいですか
構いません。何を使っているかより、それでどう順番を管理しているかを中心に話してください。
例文をそのまま使ってもよいですか
例文は架空の設定です。自分の経験に置き換えて、自分の言葉で話してください。そのまま使うと、深掘り質問に答えにくくなります。
10. まとめ:前日にやる3つのこと
前日にやる3つのこと
① 前職で仕事が重なった場面を2〜3つ思い出す
② 順番を決めた基準と、相談した相手を書き出す
③ 「判断の基準+実際の場面+相談の仕方」で1分にまとめる
「仕事が重なったらどうしますか」は、判断の基準と、早めに相談できる力を見る質問です。締め切りだけでなく、影響の大きさと相談の仕方まで具体的に話してください。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。