面接・選考対策

不動産業界の志望動機|未経験・第二新卒の例文6パターンと落ちる書き方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月9日 読了 約13分
不動産業界の志望動機|未経験・第二新卒の例文6パターンと落ちる書き方【2026年版】

不動産業界の志望動機で一番多いのは、「住まいに関わる仕事がしたい」「人生の大きな決断を支えたい」という書き出しです。不動産の仕事の大きな魅力ですが、不動産業界を受ける人の多くが同じことを書くため、これだけでは採用担当の記憶に残りません。

採用担当が知りたいのは、不動産業界の中で、どの立場で、どんな人を支えたいのかです。不動産業界には、物件を紹介する仲介、建物を管理する管理会社、土地を仕入れて建物をつくる開発、新しい住まいを売る販売など、さまざまな会社があり、仕事の中身も魅力も大きく違います。応募先の種類を理解して書くだけで、志望動機は一気に具体的になります。

この記事では、不動産業界の志望動機を組み立てる3つの材料と、会社の種類ごとの書き分け、職種別の例文6パターンを整理します。なお、不動産取引や宅地建物取引士の制度に関する記述は一般的な整理であり、個別の判断は公的機関の情報や応募先の説明で確かめてください。

1. 結論:志望動機は3つの材料で組み立てる

材料書くこと例
不動産に関心を持ったきっかけ住まいや建物が人の暮らしを変えた場面を見た経験引っ越しで住む場所が変わり、暮らし方が変わった
関わりたい立場仲介・管理・開発・販売のどれで、誰を支えたいか建物の管理で、住む人が長く快適に暮らせるよう支えたい
その会社を選ぶ理由扱う物件、地域、お客様の層、育て方地域に根ざして、長く入居者と関わる管理の方針

2つ目の関わりたい立場を書ける応募者は多くありません。「不動産ならどこでも」と読まれると、志望度が低いと判断されます。立場を決めるだけで、その会社を選ぶ理由が自然に書けるようになります。

2. 「住まいに関わりたい」を評価される言葉に変える

ありがちな表現評価される言い換え
住まいに関わる仕事がしたい新しい暮らしを始める人が、安心して住まいを選べるよう支えたい
人生の大きな決断を支えたいお客様の将来の暮らしまで考えて、住まい選びに伴走したい
稼げると聞いたから書かない(成果が評価される環境で長く働きたい、と言い換える)
街づくりに関わりたい土地の活かし方を考え、地域の暮らしを変える仕事に関わりたい
資格を生かしたい宅地建物取引士の知識を生かし、正確な説明でお客様の安心を支えたい

3. 会社の種類で書き分ける

会社の種類主な仕事書くとよいこと
仲介(賃貸・売買)物件を探す人と貸す・売る人をつなぐお客様の希望を聞いて提案する仕事への関心
管理建物の維持、入居者の対応、オーナーへの報告長く住む人とオーナーの両方を支える仕事への関心
開発(デベロッパー)土地を仕入れ、建物を企画してつくる街や建物を形にする仕事への関心(中途の募集は限られることが多い)
新築の販売・住宅会社新築のマンションや戸建てを売る新しい暮らしの始まりに関わる仕事への関心
投資用不動産投資を目的とする人に物件を提案するお客様の資産の形成に関わる仕事への関心(誠実な説明の大切さ)

同じ不動産でも、お客様も、求められる力も大きく違います。仲介なら提案の力、管理なら長く関係を続ける力、販売なら目標に向き合う力というように、応募先の種類に合う経験を選んでください。

4. 職種別の例文6パターン

例文1:販売職から賃貸の仲介営業へ

前職では家具店で、新生活を始めるお客様に、部屋の間取りに合わせた家具を提案してきました。お客様の暮らしの話を聞く中で、住まいそのものを選ぶ段階から関わりたいと考えるようになりました。地域に根ざし、学生や単身者の新生活を数多く支えている貴社で、お客様の希望を丁寧に聞く提案に取り組みたいと考えています。

例文2:事務職から不動産管理へ

前職では2年間、総務の事務として事務所の設備の修繕の手配や、業者との日程の調整を担当してきました。建物の不具合に早く対応することで、働く人の困りごとが減ることにやりがいを感じてきました。入居者が長く快適に暮らせるよう建物を支える貴社の管理の仕事に関わりたいと考えています。

例文3:営業職から新築マンションの販売へ

前職では求人広告の法人営業として、目標の数字と向き合ってきました。成果を出す中で、お客様の人生に長く残るものを届ける仕事がしたいと考えるようになりました。新しい暮らしの始まりに関わる新築の販売の仕事に惹かれ、貴社を志望しました。目標に向き合ってきた経験と、お客様の話を聞く姿勢を生かしたいと考えています。

例文4:建設業界から不動産の開発・企画の補助へ

前職では施工管理の補助として、マンションの建設の現場に関わってきました。建物が完成するまでの流れを現場で見る中で、どんな建物をどこに建てるかを考える段階に関心を持ちました。現場の経験を生かし、まずは開発の補助の仕事から、建物の企画に関わりたいと考えています。

例文5:宅地建物取引士の資格を生かしたい場合

前職は事務職でしたが、住まいの選び方に関心を持ち、働きながら宅地建物取引士の資格を取得しました。勉強を通じて、契約の前の説明がお客様の安心にとってどれだけ大切かを知りました。正確な説明でお客様の安心を支える仕事に関わりたいと考え、売買の仲介を中心とする貴社を志望しました。

例文6:短期離職の経験がある場合

前職は1年で退職しましたが、その中で、自分はお客様の大きな決断に寄り添い、長く関わる仕事にやりがいを感じると気づきました。前職では一度きりの取引が中心で、お客様のその後を見届けられないことに物足りなさを感じていました。契約後も入居者やオーナーと長く関わる貴社の仕事なら、長く続けられると考えています。

例文の経験や数字は、必ず自分の実際の経験に置き換えてください。資格の状況も、事実だけを書いてください。

5. 書く前に集めておく材料

材料集め方使う場所
会社の種類と扱う物件会社のサイト、物件の情報サイト関わりたい立場、その会社を選ぶ理由
地域とお客様の層店舗の場所、扱う物件の価格帯その会社を選ぶ理由
育て方と資格の支援求人票、採用ページその会社を選ぶ理由
住まいに関わった経験引っ越し、前職での関わり関心を持ったきっかけ

6. 落ちる書き方5つ

落ちる書き方何が問題か直し方
「住まいに関わりたい」だけ誰でも書ける関わりたい立場と相手を書く
「稼げるから」短期で辞める印象を持たれる書かない
会社の種類を理解していない業界の理解が浅く見える仲介・管理・開発・販売を確かめて書く
強引さを強みとして書く誠実さを心配されるお客様の安心を支える姿勢を書く
資格の状況に触れない意欲が見えにくい取得・勉強中・入社後に目指すを書く

7. 書き方の手順(45分)

  1. 応募先の会社の種類、扱う物件、地域を調べる(15分)
  2. 住まいや建物に関心を持ったきっかけを1文で書く(10分)
  3. 関わりたい立場と、支えたい相手を1〜2文で書く(10分)
  4. その会社を選ぶ理由を書き、全体を300字前後に整える(10分)

8. 面接で深掘りされる3か所

深掘りされる点聞かれ方の例準備
会社の種類仲介ではなく管理を選ぶ理由は立場の違いを理解したうえでの理由
働き方土日の勤務が中心ですが大丈夫ですか働ける条件を正直に整理する
資格宅地建物取引士の資格をどう考えていますか勉強の計画と受験の予定

職種別の志望動機もあわせて

不動産業界の中でも、営業と管理では書くべきことが変わります。応募する職種が決まっている場合は、記事の最後に挙げた職種別の記事もあわせて読んでください。

9. よくある質問

未経験でも不動産業界の志望動機は書けますか

書けます。不動産業界は未経験の採用が多い業界です。お客様の話を聞いて提案した経験、日程や業者を調整した経験など、不動産の仕事につながる経験を選び、関わりたい立場とつなげて書いてください。

宅地建物取引士の資格がないと不利ですか

資格がなくても応募できる求人は多くあります。ただし、資格の有無で任される仕事や手当が変わることが多いため、勉強を始めていれば志望動機に一言添えると意欲が伝わります。

仲介と管理、どちらが未経験に向いていますか

どちらにも未経験の採用はあります。お客様に提案して成約につなげることにやりがいを感じるなら仲介、長く関係を続けて建物と暮らしを支えることにやりがいを感じるなら管理が向いている傾向があります。

志望動機の長さはどれくらいがよいですか

履歴書なら200字から300字、職務経歴書や応募フォームなら300字から400字が目安です。関心を持ったきっかけ、関わりたい立場、その会社を選ぶ理由の3つが入っていれば、長さより中身で評価されます。

土日休みでないことは気にしたほうがよいですか

不動産の仲介や販売は、お客様の休日に合わせて土日に働くことが多いです。志望動機に書く必要はありませんが、働き方を理解していることは面接で伝えられるようにしておきましょう。

投資用不動産の会社に応募する時の注意点はありますか

お客様の資産に関わる仕事なので、誠実な説明が特に大切です。志望動機では、お客様の将来を考えて提案したい姿勢を中心に書いてください。働き方や評価の仕組みは、面接で確かめておくと安心です。

複数の不動産会社に応募する時、志望動機は変えるべきですか

関わりたい立場とその会社を選ぶ理由の部分は、必ず変えてください。仲介と管理では役割が違うため、同じ志望動機では通用しません。

前職を短期間で辞めていることは不利になりますか

理由を整理して書ければ、大きな不利にはなりにくいです。前職で気づいたこと、不動産業界を選んだ理由、長く続けられる理由をつなげて書いてください。

10. まとめ:書く前にやる3つのこと

書く前にやる3つのこと

① 応募先の会社の種類(仲介・管理・開発・販売)と扱う物件を調べる

② 関わりたい立場と、支えたい相手を1文にする

③ 資格の状況(取得・勉強中・入社後に目指す)を整理する

※ 「住まいに関わりたい」で終わらせない。関わりたい立場を必ず書く

関わりたい立場まで書ける応募者は多くありません。不動産取引や宅地建物取引士の制度に関する記述は一般的な整理であり、個別の判断は公的機関の情報や応募先の説明で確かめてください。

この先、読むべき記事

この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。