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金融業界の志望動機|未経験・第二新卒の例文6パターンと落ちる書き方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月9日 読了 約14分
金融業界の志望動機|未経験・第二新卒の例文6パターンと落ちる書き方【2026年版】

金融業界の志望動機で一番多いのは、「お金を通じて人の役に立ちたい」「安定した業界で働きたい」という書き出しです。どちらも気持ちとしては分かりますが、金融業界を受ける人の多くが同じことを書くため、これだけでは採用担当の記憶に残りません。

採用担当が知りたいのは、銀行・証券・保険など、数ある金融の業態の中で、なぜその業態なのかです。金融業界と一口に言っても、お金を貸す、お金を増やす手伝いをする、もしもの時に備えるなど、果たす役割はまったく違います。業態の役割を理解したうえで書くだけで、志望動機は一気に具体的になります。

この記事では、金融業界の志望動機を組み立てる3つの材料と、業態ごとの書き分け、前職別の例文6パターンを整理します。なお、金融の業務や資格、規制に関する記述は一般的な整理であり、個別の判断は公的機関の情報や応募先の説明で確かめてください。

1. 結論:志望動機は3つの材料で組み立てる

材料書くこと例
お金の役割に関心を持ったきっかけお金が人や会社を支えた場面を見た経験前職で、取引先が資金繰りに困る場面を見た
業態を選ぶ理由その業態の役割と、自分が関わりたい理由地域の中小企業を、融資で支える役割に惹かれた
その会社を選ぶ理由地域、お客様の層、力を入れている分野創業の支援に力を入れている

2つ目の業態を選ぶ理由を書ける応募者は多くありません。「金融ならどこでも」と読まれると、志望度が低いと判断されます。業態の役割を一言で説明できるだけで、業界を調べて応募していることが伝わります。

2. 「安定」「お金で人の役に立つ」を評価される言葉に変える

ありがちな表現評価される言い換え
安定した業界で働きたい長い時間をかけてお客様と信頼を築く仕事に、腰を据えて関わりたい
お金を通じて人の役に立ちたい事業を始めたい人や広げたい会社を、資金の面から支えたい
数字に強いから数字を読み解き、お客様の判断を支える仕事がしたい
年収が高いから書かない(成果と学びが評価される環境で長く働きたい、と言い換える)
資格を取りたいから資格の勉強を通じて専門性を高め、お客様の相談に応えたい

3. 業態で書き分ける

業態主な役割書くとよいこと
銀行(大手・地方)預金を集め、個人や会社にお金を貸す地域や会社の成長を資金で支えたい理由
信用金庫・信用組合地域の中小企業や個人を中心に支える地域に根ざして長く関わりたい理由
証券会社株式などの売買の仲介、資産運用の提案お客様の資産の形成を支えたい理由(数字と向き合う覚悟)
保険会社もしもの時の備えを提供する人生や事業のリスクに備える仕事への関心
リース・クレジット・カード設備の貸し出し、後払いの仕組みを提供する会社の設備投資や、暮らしの支払いを支える仕組みへの関心

同じ「銀行」でも、大手の銀行と地方の銀行、信用金庫では、お客様も仕事の範囲も違います。応募先が、どの地域の、どんなお客様を中心にしているかを確かめてから書いてください。

4. 前職別の例文6パターン

例文1:法人営業から信用金庫へ

前職では事務用品の法人営業として、地域の中小企業を回ってきました。経営者の方から、設備を新しくしたくても資金の目途が立たないという相談を受けることが多く、自社の商品だけでは応えきれないもどかしさを感じていました。地域の中小企業を融資で支える信用金庫の役割に惹かれ、貴金庫を志望しました。経営者の方の話を聞いてきた経験を、融資の相談に生かしたいと考えています。

例文2:販売職から銀行の窓口・個人営業へ

前職では家電量販店で、お客様の暮らし方を聞いて商品を提案してきました。高額な商品の購入では、お客様が支払い方法に迷われる場面も多く、お金の相談に乗れる知識の大切さを感じました。暮らしのお金の相談に、正確な知識をもって応える仕事に関わりたいと考え、貴行を志望しました。お客様の話を丁寧に聞く姿勢を、窓口での相談に生かしたいと考えています。

例文3:事務職から金融機関の事務へ

前職では経理の事務として、入出金の確認と伝票の処理を担当してきました。数字を一円単位で正確に扱うことを大切にし、確認の手順を見直してミスを減らした経験があります。正確さが何より求められる金融機関の事務で、この経験を生かしたいと考えています。お客様の大切なお金を扱う責任を、正確な処理で支えたいと考えています。

例文4:営業職から証券会社へ

前職では求人広告の新規開拓営業として、目標の数字と向き合ってきました。成果を出す中で、お客様の将来に長く関わる仕事がしたいと考えるようになりました。お客様の資産の形成を、長い時間をかけて支える証券会社の仕事に惹かれています。数字に向き合ってきた経験と、お客様の話を聞いて提案する姿勢を生かしたいと考えています。

例文5:リース会社へ(設備や機械に関わった経験から)

前職では工作機械のメーカーで営業事務を担当し、お客様の設備の導入の手続きに関わってきました。お客様が設備を導入する際、一度に大きな費用を払う代わりにリースを使う場面を多く見て、会社の設備投資を支える仕組みに関心を持ちました。貴社で、設備の知識を生かして、お客様の投資を支える仕事に関わりたいと考えています。

例文6:短期離職の経験がある場合

前職は1年で退職しましたが、その中で、自分は正確さが求められる仕事と、お客様と長く関わる仕事にやりがいを感じると気づきました。前職では短い期間で担当が入れ替わり、お客様と信頼を築く前に離れることが続いていました。地域のお客様と長く関わる貴行の仕事で、腰を据えて働きたいと考えています。今回は仕事の中身を確かめたうえで応募しています。

例文の経験や数字は、必ず自分の実際の経験に置き換えてください。応募先の取り組みについて書く内容も、確かめた事実だけにしてください。

5. 書く前に集めておく材料

材料集め方使う場所
業態の役割業界研究の記事、会社のサイトの事業紹介業態を選ぶ理由
地域とお客様の層店舗の場所、主な取引先、会社の情報その会社を選ぶ理由
力を入れている分野中期の計画、ニュースリリース、地域の取り組みその会社を選ぶ理由
お金に関わった経験前職での支払い、請求、資金の相談を受けた場面関心を持ったきっかけ

6. 落ちる書き方5つ

落ちる書き方何が問題か直し方
「安定しているから」仕事への関心が見えない長く信頼を築く仕事への関心に言い換える
業態の違いを理解していない業界の理解が浅く見える業態の役割を一言で書く
「お金の役に立ちたい」だけ誰でも書ける誰をどう支えたいかを書く
「年収が高いから」短期で辞める印象を持たれる書かない
金融の商品について誤った説明をする正確さが求められる業界で不利になる確かめた事実だけを書く

7. 書き方の手順(45分)

  1. 応募先の業態の役割と、地域・お客様の層を調べる(15分)
  2. お金が人や会社を支えた場面を見た経験を1つ書く(10分)
  3. その業態を選ぶ理由を1〜2文で書く(10分)
  4. その会社の取り組みに触れて、全体を300字前後に整える(10分)

8. 面接で深掘りされる3か所

深掘りされる点聞かれ方の例準備
業態の理解銀行と信用金庫の違いは何だと思いますかお客様の層と役割の違い
目標への向き合い方営業の目標があることをどう思いますか目標に向けて工夫した経験
資格入社後に資格の勉強が必要ですが大丈夫ですか勉強を続けた経験と、取り組む姿勢

業態ごとの業界研究もあわせて

銀行・保険・リースなど、業態ごとの業界研究の記事も公開しています。応募先の業態が決まっている場合は、記事の最後に挙げた記事もあわせて読んでください。

9. よくある質問

未経験でも金融業界の志望動機は書けますか

書けます。お金に関わる経験は、請求や支払い、お客様からのお金の相談など、多くの仕事の中にあるはずです。その経験と、業態の役割をつなげて書けば、未経験でも十分に伝わります。

文系でも金融業界に入れますか

入れます。金融業界では、文系の出身者が多く働いています。営業や窓口、事務など、多くの職種で文系の出身者が活躍しています。

資格は入社前に取っておくべきですか

多くの金融機関では、入社後に業務に必要な資格を取る流れになっています。入社前に取得していなくても応募できることが多いですが、勉強を始めていれば意欲として伝わります。

「安定しているから」は書いてはいけませんか

中心に置くのは避けたほうが無難です。金融業界は変化も大きく、安定だけを理由にすると、仕事への関心が見えません。長くお客様と信頼を築く仕事に腰を据えたい、という形にすると前向きに伝わります。

志望動機の長さはどれくらいがよいですか

履歴書なら200字から300字、職務経歴書や応募フォームなら300字から400字が目安です。お金の役割に関心を持ったきっかけ、業態を選ぶ理由、その会社を選ぶ理由の3つが入っていれば、長さより中身で評価されます。

営業の目標が厳しいと聞いて不安です

業態や会社によって、目標の決め方や支援の仕組みは違います。面接で、目標の決まり方や、達成に向けた支援について確かめてください。不安を志望動機に書く必要はありません。

複数の金融機関に応募する時、志望動機は変えるべきですか

業態を選ぶ理由とその会社を選ぶ理由の部分は、必ず変えてください。銀行と証券では役割が違うため、同じ志望動機では通用しません。

前職を短期間で辞めていることは不利になりますか

理由を整理して書ければ、大きな不利にはなりにくいです。前職で気づいたこと、金融業界を選んだ理由、長く続けられる理由をつなげて書いてください。

10. まとめ:書く前にやる3つのこと

書く前にやる3つのこと

① 応募先の業態の役割を一言で説明できるようにする

② お金が人や会社を支えた場面を見た経験を1つ書き出す

③ 応募先の地域・お客様の層・力を入れている分野を調べる

※ 「安定」「お金で役に立つ」で終わらせない。業態を選ぶ理由を必ず書く

業態を選ぶ理由まで書ける応募者は多くありません。金融の業務や資格、規制に関する記述は一般的な整理であり、個別の判断は公的機関の情報や応募先の説明で確かめてください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。