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営業職の志望動機|未経験・第二新卒の例文7パターンと落ちる書き方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月9日 読了 約14分
営業職の志望動機|未経験・第二新卒の例文7パターンと落ちる書き方【2026年版】

営業職の志望動機で一番多い書き出しは、「人と話すことが好きなので」です。間違いではありませんが、営業職の応募者の多くが同じことを書くため、これだけでは読み手の記憶に残りません。

採用担当が知りたいのは、話すことが好きかどうかではなく、お客様の困りごとを聞き取り、自社の商品やサービスで解決する仕事に、なぜ就きたいのかです。そして、その仕事を「なぜこの会社で」やりたいのか。この2つが書けていれば、未経験でも十分に通る志望動機になります。

この記事では、営業職の志望動機を組み立てる3つの材料と、営業の種類による書き分け、前職別の例文7パターンを整理します。保険・不動産・IT・ルート営業など、業界ごとの志望動機は記事の最後にまとめてあります。

1. 結論:志望動機は3つの材料で組み立てる

材料書くこと例
営業を選ぶ理由営業という仕事のどこに惹かれたか相手の困りごとを解決し、成果が数字で返ってくる
つながる経験前職や学生時代に、相手の話を聞いて動いた経験お客様の要望を聞き、提案を変えて喜ばれた
その会社を選ぶ理由商品・お客様・売り方のどれかに惹かれた点中小企業の課題を解決する商品に共感した

3つ目を書ける応募者は多くありません。「営業ならどこでもいい」と読まれると、すぐに辞めるのではと心配されます。商品・お客様・売り方のどれか1つに触れるだけで、志望度の伝わり方が変わります。

2. 「人と話すのが好き」を評価される言葉に変える

ありがちな表現評価される言い換え
人と話すのが好き相手の話を聞いて、困りごとを見つけるのが得意
コミュニケーション能力を生かしたい立場の違う相手の意見を聞き、話をまとめた経験を生かしたい
成長したい成果が数字で見える環境で、自分の力を試したい
稼ぎたい成果が評価に反映される仕組みの中で長く働きたい
人の役に立ちたいお客様の課題を、自社の商品で解決する仕事がしたい

ポイントは「話す」より「聞く」「解決する」に寄せることです。営業の評価は、話のうまさより、相手の困りごとをつかめるかで決まります。採用担当もそれを知っています。

3. 営業の種類で書き分ける

営業の種類書くとよいこと向いている経験
法人営業会社の課題を解決する仕事への関心複数の人の意見をまとめた経験
個人営業一人ひとりの暮らしに関わる仕事への関心接客で相手の要望を聞き取った経験
新規開拓営業新しい相手と関係を作ることへの意欲断られても行動を続けた経験
ルート営業同じお客様と長く信頼を積むことへの関心常連のお客様と関係を続けた経験
内勤営業(電話・オンライン)数多くの相手と効率よく話を進める関心電話対応や問い合わせ対応の経験

求人票の仕事内容を読み、どの種類の営業かを先に確かめてから志望動機を書いてください。新規開拓が中心の会社に「長くお客様と付き合いたい」と書くと、仕事の理解が浅いと読まれます。

4. 前職別の例文7パターン

例文1:販売・接客から法人営業へ

アパレル店で3年間販売を担当し、お客様の話を聞いて組み合わせを提案することにやりがいを感じてきました。一方で、一度きりの接客ではなく、相手の課題に長く向き合える仕事がしたいと考えるようになりました。貴社の営業は、中小企業の人手不足という課題に、業務の仕組みから向き合うと知りました。接客で身につけた、相手の話を聞いてから提案する姿勢を、法人のお客様の課題解決に生かしたいと考えています。

例文2:事務職から営業へ

前職では営業事務として、営業担当の見積書作成や受注処理を支えてきました。お客様から直接お礼の言葉をいただく営業担当を見て、自分もお客様の前に立って課題を解決したいと考えるようになりました。事務で身につけた、正確に処理し約束の期限を守る力は、お客様の信頼を得るうえでも生きると考えています。貴社の、提案から納品後の支援まで一人の担当が受け持つ営業の形に惹かれ、志望しました。

例文3:飲食店から個人営業へ

飲食店のホールスタッフとして、常連のお客様の好みを覚え、来店のたびに声をかけることを続けてきました。お客様から「あなたがいるから来ている」と言われたことが、仕事の一番の手応えでした。住まいという大きな買い物に関わる貴社の営業は、より長くお客様の人生に寄り添える仕事だと考えています。一人ひとりの話を丁寧に聞く姿勢を生かしたいと思い、志望しました。

例文4:エンジニア・技術職から営業へ

前職では社内システムの保守を担当し、利用部門から要望を聞いて改修の優先順位を決めてきました。技術そのものより、相手の困りごとを聞いて解決策を考える時間に面白さを感じていることに気づきました。貴社の営業は、技術を理解したうえでお客様に最適な構成を提案すると知り、自分の経験が最も生きる場所だと考えています。

例文5:営業から営業へ(業界を変える)

前職では求人広告の新規開拓営業として、1日40件の電話から商談を作ってきました。成果は出せましたが、契約後のお客様の変化を見届けられないことに物足りなさを感じていました。貴社は契約後も同じ担当が定期的に訪問し、導入の効果を一緒に確かめる営業の形をとっています。新規開拓で身につけた行動量を、お客様と長く関わる営業に生かしたいと考えています。

例文6:学生時代の経験が中心の場合

大学ではサークルの会計を担当し、予算の使い道について部員の意見を聞いて調整する役割を担いました。立場の違う人の話を聞き、全員が納得する形にまとめることにやりがいを感じました。営業は、お客様の社内の様々な立場の意見を聞き、最適な提案にまとめる仕事だと考えています。貴社の、複数の部署にまたがる課題に向き合う法人営業で、この経験を生かしたいと考えています。

例文7:短期離職の経験がある場合

前職は1年で退職しましたが、その中で、お客様と直接話す場面に最もやりがいを感じていたことに気づきました。前職では社内の調整が中心で、お客様と接する機会がほとんどありませんでした。貴社の営業は、お客様の課題を聞き取るところから提案まで一人で受け持つと知り、自分が長く続けられる仕事だと考えています。今回は仕事の中身を確かめたうえで応募しています。

例文の経験や数字は、必ず自分の実際の経験に置き換えてください。面接では「その時、具体的に何をしましたか」と深掘りされます。

5. 書く前に集めておく材料

材料集め方使う場所
営業の種類と売っているもの求人票の仕事内容、公式サイトの商品ページその会社を選ぶ理由
お客様の種類導入事例、取引先の業界その会社を選ぶ理由
相手の話を聞いて動いた経験前職の記録、手帳、学生時代の活動つながる経験
自分の数字前職の実績、件数、期間つながる経験の裏付け

6. 落ちる書き方5つ

落ちる書き方何が問題か直し方
「人と話すのが好きだから」だけ誰でも書ける聞いて解決した経験に変える
「未経験でも応募できるから」営業でなくてもよいと読まれる営業を選ぶ理由を先に書く
「インセンティブで稼ぎたい」短期で辞める印象を持たれやすい成果が評価される環境で長く働きたい、と書く
会社の理念をそのまま写す自分の言葉になっていない理念に共感した自分の経験を書く
前職の不満から書き始める同じ不満で辞めると心配される前職で得たことを先に書く

7. 書き方の手順(40分)

  1. 営業を選ぶ理由を1文で書く(10分)
  2. 相手の話を聞いて動いた経験を2〜3文で書く(15分)
  3. その会社の商品・お客様・売り方のどれかに触れて1〜2文で書く(10分)
  4. 全体を300字前後に整え、声に出して読む(5分)

書類の志望動機は、面接でそのまま聞かれます。最後に1分で話せるかを確かめてください。

8. 業界別の志望動機は個別の記事で

営業職は業界によって、お客様も売り方も大きく変わります。応募先の業界が決まっている場合は、次の記事もあわせて読んでください。

業界・種類特徴
IT営業・SaaS営業仕組みで課題を解決する提案。継続の利用が前提
不動産営業高額な買い物に伴走する。資格手当がある会社も
保険営業人生や家族の将来に関わる。誠実さが特に問われる
ルート営業既存のお客様と長く信頼を積む
人材派遣の営業企業と働く人の両方と向き合う

9. よくある質問

未経験でも営業職の志望動機は書けますか

書けます。営業の経験がなくても、相手の話を聞いて動いた経験は、販売や事務、学生時代の活動の中にあるはずです。その経験を1つ選び、営業の仕事とどうつながるかを書けば十分に伝わります。

志望動機の長さはどれくらいがよいですか

履歴書なら200字から300字、職務経歴書や応募フォームなら300字から400字が目安です。営業を選ぶ理由、つながる経験、その会社を選ぶ理由の3つが入っていれば、長さより中身で評価されます。

「稼ぎたい」は志望動機に書いてはいけませんか

本音として収入があっても、中心に置くのは避けたほうが無難です。成果が評価に反映される環境で長く働きたい、という形にすれば、意欲として前向きに受け取られます。

営業職の志望動機は使い回してもよいですか

前半の営業を選ぶ理由とつながる経験は使い回せます。ただし、その会社を選ぶ理由は必ず会社ごとに書き換えてください。商品やお客様に触れた一文があるかどうかで、志望度の伝わり方が変わります。

新規開拓が不安なことは正直に書くべきですか

志望動機に書く必要はありません。面接で聞かれた場合は、不安があることを認めたうえで、行動を続けるために工夫したいことを具体的に話すと、誠実な印象になります。

法人営業と個人営業、どちらが未経験に向いていますか

どちらにも未経験の採用はあります。接客の経験がある人は個人営業、複数の人の意見をまとめた経験がある人は法人営業で、経験をつなげやすい傾向があります。仕事内容を比べて選んでください。

前職が営業以外だと不利ですか

大きな不利にはなりにくいです。第二新卒の採用では、経験より、営業を選ぶ理由と仕事への理解が見られています。前職で身につけたことを営業の言葉に置き換えて書けば、むしろ違いとして評価されることもあります。

志望動機と自己PRで同じ経験を使ってもよいですか

使って構いません。ただし、志望動機では「その経験から営業を選んだ理由」を、自己PRでは「その経験で発揮した強み」を書き、役割を分けてください。同じ文を繰り返すと、書類が薄く見えます。

10. まとめ:書く前にやる3つのこと

書く前にやる3つのこと

① 求人票で、応募先がどの種類の営業かを確かめる

② 相手の話を聞いて動いた経験を1つ選び、数字とともに書き出す

③ その会社の商品・お客様・売り方のどれかに触れる一文を用意する

※ 「人と話すのが好き」で終わらせない。「聞いて解決する」に言い換える

その会社を選ぶ理由まで書ける応募者は多くありません。3つの材料が揃っていれば、未経験でも営業職の志望動機は十分に通ります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。