商品企画の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方【2026年版】
商品企画の志望動機で最も多いのは「ものづくりが好きで」「自分のアイデアを形にしたい」という書き出しです。気持ちはよく伝わりますが、人気の職種なので、同じ書き出しの応募書類が数多く並びます。
読み手が知りたいのは、誰の困りごとに応えたいのか、その根拠をどこから得てきたのかです。商品企画は、自分の思いつきではなく、お客様の声や売場の事実を根拠に商品を決める仕事です。お客様の声から何かが変わった経験を芯にすると、志望動機の説得力が大きく変わります。
この記事では、志望動機に入れる3つの要素、近い職種との書き分け、そのまま使える例文5パターンを整理します。
1. 結論:志望動機に入れる要素は3つだけ
| 要素 | 書く内容 | なぜ効くか |
|---|---|---|
| きっかけ | お客様の声から何かが変わった経験 | 根拠で考える人だと分かる |
| 強み | 声を集める力か、人を動かす力 | 企画の進め方が見える |
| 応募先を選ぶ理由 | 応募先の商品を使った感想と観察 | 「どこでもよい」を避けられる |
3番目が、商品企画の志望動機で特に差がつきます。実際に使ってみて、誰を想定して何を優先した商品なのかを推測して書ける人は、企画の考え方を持っていると伝わります。
2. なぜ「アイデアを形にしたい」では通らないのか
| よくある書き方 | 読み手の反応 |
|---|---|
| ものづくりが好きです | 製造や開発でもよいのでは |
| 自分のアイデアを形にしたい | 根拠のない企画をしそう |
| 流行に敏感です | 売れる量や利益は考えられるか |
| 御社の商品が昔から好きです | ファンと企画者は違う |
| 世の中にない商品を作りたい | 求められているかを確かめられるか |
4番目は、熱意として書かれることが多い一文です。好きな気持ちは大切ですが、それだけでは「ファン」にとどまります。好きな理由を、買う人の目線と作る側の目線で分析して書くと、企画者としての視点が伝わります。
書き換えの方向
×「昔から御社の商品が好きで、自分のアイデアで新しい商品を生み出したいと考えました」
○「店舗で、同じ商品の小さいサイズを何度も求められ、声を記録して本部に伝えたところ、小さいサイズが追加されてよく売れました。お客様の声が商品になる面白さを知り、声を集めて商品を決める仕事を志望しました」
後者には「声が形になった」出来事が入っています。素材の探し方は自己PRが書けないとき|第二新卒が素材を掘り出す4つの質問の質問を志望動機にも使ってください。
3. 商品企画・マーケティング・販促・開発の書き分け
| 職種 | 仕事の中心 | 志望動機の軸 |
|---|---|---|
| 商品企画 | 何を作るかを決めて形にまとめる | お客様の困りごとに商品で応えたい |
| マーケティング | どう売るか、誰に届けるかを決める | 数字で市場を読み、届けたい |
| 販促 | 売場や広告で魅力を伝える | 伝え方で売れ方を変えたい |
| 開発・設計 | 技術で形にする | 技術で実現したい |
商品企画の志望動機に「数字で市場を読みたい」とだけ書くと、マーケティングの志望に見えます。何を作るかを決めることへの関心を必ず入れてください。マーケティングの志望動機は事業会社マーケティングの志望動機|未経験・第二新卒の例文6パターンと落ちる書き方で比べられます。
4. 例文5パターン(全文)
例文1:店舗の販売から(お客様の声を本部へ)
前職では雑貨の店舗で販売を担当していました。同じ商品について「もう少し小さいサイズはないか」と何度も聞かれたため、声を記録して本部に伝えたところ、小さいサイズが試験的に追加され、よく売れました。お客様の声が商品の形になる面白さを知り、声を集めて商品を決める側の仕事をしたいと考えるようになりました。御社の保存容器を使い、重ねたときの高さを抑えた設計に、収納の狭い家庭への配慮を感じました。まずは営業や売場の仕事を通じてお客様の声を集め、商品企画に生かしたいと考えています。
例文2:営業から(取引先の要望をまとめた)
前職では食品メーカーの営業として、スーパーの担当者に商品を提案していました。取引先から「一人暮らし向けの小分けの商品がほしい」という声が続いたため、要望を一覧にまとめて社内の企画会議で共有しました。採用には至りませんでしたが、声を集めて社内を動かすことの難しさと面白さを知りました。御社は小分けの商品に力を入れていると拝見し、取引先の声を商品に生かす仕事に関わりたいと考え、志望しました。
例文3:カスタマーサポートから(多い声を分類した)
前職では家電の問い合わせ窓口で、1日に約40件の電話に対応していました。問い合わせを内容ごとに数えたところ、操作が分かりにくいという声が多くを占めていました。説明書の書き方の改善を提案し、該当する問い合わせが減りました。お客様の不満の中に次の商品のヒントがあると知り、その声を商品の形にする企画の仕事を志望するようになりました。
例文4:飲食店から(献立を考えて改良した)
前職では飲食店で、季節の献立づくりを任されていました。原価から価格を決め、注文の数とお客様の感想を見ながら量や味付けを直していきました。売れた献立と売れなかった献立の違いを振り返る中で、誰に向けた商品かを決めることの大切さを学びました。この経験を、より多くの人に届く商品の企画で活かしたいと考え、御社の商品企画を志望しました。
例文5:営業事務から(部署の間に入って進めた)
前職ではメーカーの営業事務として、営業と製造、物流の間で納期や仕様の調整をしていました。立場の違う部署の事情を聞き、どこなら折り合えるかを整理して伝える役割を担っていました。商品が売場に並ぶまでに多くの部署が関わることを知り、その全体をまとめて商品を形にする企画の仕事に関心を持ちました。部署の間に入って進めてきた経験を、企画を実現する場面で活かしたいと考えています。
5つとも、「お客様の声」か「部署を動かした」場面が入っています。例文をそのまま使うのではなく、その場面を自分の経験に差し替えてください。面接での答え方は商品企画の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12とアイデアより見られることにまとめています。
5. 志望動機の作り方(50分)
| 時間 | やること | 書き出すもの |
|---|---|---|
| 15分 | お客様の声から何かが変わった経験を探す | 場面を1つ |
| 10分 | 声を集めた工夫か、人を動かした工夫を1行にする | 強みの具体 |
| 15分 | 応募先の商品を実物で使い、推測を1つ書く | 選ぶ理由を1つ |
| 10分 | 3つをつないで300字にまとめる | きっかけ→強み→応募先 |
3番目は、必ず実物を使ってから書いてください。使ってみた人にしか書けない一文は、公式サイトの言葉を言い換えた文章よりずっと読み手の記憶に残ります。
6. 落ちる書き方5つ
| 型 | なぜ落ちるか | 直し方 |
|---|---|---|
| アイデアへの憧れだけを書く | 根拠が見えない | 声から何かが変わった経験を書く |
| ファンであることだけを書く | 企画者の視点がない | 好きな理由を分析して書く |
| 企画以外の仕事に触れない | 入り方を理解していない | 営業や売場から始める道筋に触れる |
| 前職の不満から入る | 逃げの転職に見える | 前職で得たきっかけとして書く |
| 応募先の商品に触れない | どこでもよいと見える | 使った感想と推測を書く |
3番目は、商品企画を志望する第二新卒で特に差がつくところです。人気の職種なので、営業や販売から始まることも多くあります。「まずお客様の声を集める仕事から始めたい」と一文あると、入り方を理解していると伝わります。
7. 面接で追撃される3問
| 質問 | 狙い | 答えの方向 |
|---|---|---|
| 当社の商品で改善するならどこか | 根拠で考えるか | 声や事実を根拠に一つ話す |
| 営業から始まっても大丈夫か | 入り方の理解 | 声を集める機会として受け止める |
| アイデアを一つ話してください | 考え方の筋道 | 誰の困りごとから順に話す |
1番目で「デザインをおしゃれにしたい」のような好みの話をすると、志望動機の説得力が崩れます。口コミや売場で見たことなど、根拠のある改善を一つ用意してください。
8. 応募先の形による書き分け
| 応募先 | 重く見られること | 志望動機で触れること |
|---|---|---|
| 食品メーカー | 味と価格と売場の理解 | 売場や献立の経験 |
| 日用品・雑貨のメーカー | 暮らしの困りごとへの気づき | 使ってみた感想と推測 |
| 化粧品のメーカー | お客様の悩みへの理解 | 接客で聞いた悩み |
| 機械や部品のメーカー | 技術を学ぶ姿勢 | 取引先の要望を聞いた経験 |
機械や部品のメーカーでは、技術を学ぶ姿勢が重く見られます。専門の知識を身につけたい意思を一言入れると、業界に合った志望動機になります。業界の入口は化粧品業界へ転職する|第二新卒が販売職以外の入口を知る、玩具・文具業界へ転職する|第二新卒が企画職以外の入口を知るも参考になります。
9. よくある質問
未経験でも志望動機は書けますか
書けます。商品企画の経験がなくても、お客様の声を聞いて何かを変えた経験は多くの仕事にあります。その場面を最初に置き、応募先の商品を使った感想を添えると、未経験でも説得力のある志望動機になります。
「御社の商品が好き」と書くのは駄目ですか
書いても構いませんが、それだけで終わらせないでください。好きな理由を、誰を想定して何を優先した商品だと感じたかまで分析して書くと、ファンではなく企画者の視点が伝わります。
企画職以外の配属を前提に書くべきですか
求人の仕事内容によります。企画職として募集されている場合は企画への関心を中心に書き、営業や販売から始まる募集なら、お客様の声を集める仕事から始めたいという道筋を書くと、入り方を理解していると伝わります。
マーケティングと商品企画の両方に応募しても大丈夫ですか
問題ありません。ただし志望動機は分けて書いてください。商品企画には何を作るかを決めたい理由を、マーケティングにはどう売るかを決めたい理由を書くと、それぞれの面接で説得力のある答えになります。
前職の退職理由と志望動機が噛み合いません
退職理由を不満で語ると噛み合わなくなります。前職でお客様の声に触れた場面を起点にし、その声を商品に生かしたいと考えた流れで書くと、退職理由と志望動機が一本の線でつながります。
志望動機は何字くらいが適切ですか
書類では300字前後が目安です。きっかけ、強み、応募先を選ぶ理由の3つを各100字ほどで書くと収まります。面接では同じ内容を1分程度で話せるように、要点を短くまとめておいてください。
応募先の商品を使えない場合はどうすればよいですか
業務用の商品などで使えない場合は、売場で見る、説明の資料や口コミを読む、使っている人に話を聞くなどの方法があります。実際に調べた事実をもとに推測を一つ書けば、使えない場合でも十分に関心が伝わります。
アイデアを志望動機に書いてもよいですか
書いても構いませんが、長くなりすぎないよう一文にとどめてください。志望動機では、アイデアそのものより、そのアイデアの根拠となる経験を書くほうが評価されます。詳しいアイデアは面接で聞かれたときに話せば十分です。
10. まとめ:今日やる3つのこと
商品企画の志望動機で差がつくのは、アイデアへの憧れではなくお客様の声から何かが変わった経験・声を集める力か人を動かす力・応募先の商品を使った観察の3点です。
今日やる3つのこと
① お客様の声から何かが変わった場面を1つ書き出す
② 声を集めた工夫か、部署を動かした工夫を1行にする
③ 応募先の商品を実物で使い、誰を想定して何を優先した商品かを推測する
※ 「アイデアを形にしたい」だけで終わらせない。誰の困りごとに応えたいのかを書く
実物を使ったうえで書かれた志望動機は、読み手にすぐ分かります。一文加えるだけで、人気の職種でも目に留まる書類になります。
この先、読むべき記事
- 商品企画の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12とアイデアより見られること(面接の段階)
- 商品企画の自己PR|第二新卒の例文6パターンとお客様の声を形にした経験の書き方(自己PRの作り方)
- 事業会社マーケティングの志望動機|未経験・第二新卒の例文6パターンと落ちる書き方(近い職種)
- 化粧品業界へ転職する|第二新卒が販売職以外の入口を知る(業界の入口)
- 玩具・文具業界へ転職する|第二新卒が企画職以外の入口を知る(業界の入口)
- 自己PRが書けないとき|第二新卒が素材を掘り出す4つの質問(素材の探し方)
- 志望動機の書き方 職種別まとめ|第二新卒が自分の職種の例文を探す(他の職種の志望動機)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。