面接・選考対策

旅行会社の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月3日 読了 約13分
旅行会社の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方【2026年版】

旅行会社の志望動機で最も多いのは「旅行が大好きで、旅の楽しさを多くの人に伝えたい」という書き出しです。熱意は伝わりますが、この職種を目指す人のほとんどが同じ書き出しを使います。

読み手が知りたいのは、お客様の計画を、聞き取りと正確な手配で支えることに関心があるかどうかです。旅行会社の仕事は、希望の裏にある目的を聞き取り、日付や人数を誤りなく手配し、急な変更にも対応する仕事です。人の予定や計画を支えて喜ばれた経験を芯にすると、志望動機が仕事の中身と噛み合います。

この記事では、志望動機に入れる3つの要素、仕事の種類ごとの書き分け、そのまま使える例文5パターンを整理します。なお、資格に関する記述は一般的な整理であり、個別の条件は応募先の説明で確かめてください。

1. 結論:志望動機に入れる要素は3つだけ

要素書く内容なぜ効くか
きっかけ人の計画を支えて喜ばれた経験旅行を作る側の動機だと分かる
強み希望の裏を聞いた経験か、確認の手順任せられる人だと分かる
応募先を選ぶ理由会社の形と扱う旅行への関心「どこでもよい」を避けられる

1番目が、他の応募者との差になります。旅行が好きな人は多くいますが、人の旅行や計画を自分が支えて喜ばれた経験を書ける人は多くありません。幹事の経験、接客の経験など、身近な場面で探してください。

2. なぜ「旅行が好き」では通らないのか

よくある書き方読み手の反応
旅行が大好きです行く側と作る側は違う
◯か国を訪れました手配の力とは別
旅の楽しさを伝えたいどう支えるのか見えない
語学を活かしたい語学以外の理由が見えない
旅行を安く楽しめそう自分の都合だけに見える

2番目は、旅行好きな人ほど書きがちです。多くの国を訪れた経験は話の材料になりますが、お客様の旅行を正確に手配する力とは別です。書くなら、旅先で困った場面にどう対応したかを添えてください。

書き換えの方向

×「旅行が大好きで、これまで15か国を訪れました。旅の楽しさを多くの方に伝えたいと考え、旅行会社を志望しました」

○「職場の旅行の幹事として、参加者20名の要望をまとめ、予算内で宿と移動を手配しました。当日のバスの遅れにも代わりの案を用意して対応し、参加者から感謝されました。人の旅行を計画から支える面白さを知り、旅行会社を志望しました」

後者には「人の旅行を支えた」出来事が入っています。素材の探し方は自己PRが書けないとき|第二新卒が素材を掘り出す4つの質問の質問を志望動機にも使ってください。

3. 仕事の種類による書き分け

仕事中心になる力志望動機の軸
店頭のカウンター聞き取りと提案一人ひとりの希望に合う旅を提案したい
法人営業企画と調整団体の目的に合う旅行を作りたい
手配正確さと段取り誤りのない手配で旅を支えたい
商品企画市場の理解と数字多くの人に選ばれる旅行を作りたい

法人営業の募集に「一人ひとりの希望に合う旅を」と書くと、仕事の中身を理解していないと受け取られます。求人がどの仕事の募集かを確かめてから軸を選んでください。観光業界の全体像は観光・ホテル業界へ転職する|第二新卒が現場職以外の入口を知るで確かめられます。

4. 例文5パターン(全文)

例文1:幹事の経験から(団体の要望をまとめた)

前職では事務職として働きながら、職場の旅行の幹事を任されていました。参加者20名の要望を聞き取り、予算と日程の中で宿と移動を手配しました。当日はバスが遅れましたが、事前に用意していた代わりの案で対応し、参加者から感謝されました。人の旅行を計画から支える面白さを知り、それを仕事にしたいと考えました。会社や学校の団体旅行に強い貴社で、目的に合う旅行を作る仕事に関わりたいと考え、志望しました。

例文2:ホテルのフロントから(旅行全体を支えたい)

前職ではホテルのフロントで、チェックインの対応と館内のご案内を担当していました。記念日の旅行で来られたお客様から近くの食事の相談を受け、予算と好みを伺って予約までお手伝いしたところ、帰りに最高の旅になったと言っていただきました。旅行の一部ではなく、旅行全体を計画から支える仕事がしたいと考え、旅行会社を志望しました。

例文3:販売から(希望の裏を聞いた)

前職では家電の販売を担当していました。安いものがほしいと言われたお客様に使う場面を伺い、より合う商品を提案して納得していただいた経験が多くあります。希望の裏にある目的を聞くことで、満足していただける提案ができると実感しました。旅行の相談でも、安く行きたいの裏にある本当の目的を伺い、一人ひとりに合う旅を提案したいと考え、店頭のカウンター職を志望しました。

例文4:事務職から(正確な手続き)

前職では受発注の事務として、月に約800件の伝票を処理していました。日付や数量の誤りを防ぐため、入力の後に必ず元の書類と照らし合わせる手順を守っていました。正確な手続きで人の予定を支える仕事に関心を持ち、旅行の手配の仕事を志望しました。現在は旅行業務取扱管理者の資格の学習を進めています。事務で身につけた正確さを、誤りのない手配で旅を支える仕事に活かしたいと考えています。

例文5:イベントの運営から(想定外への対応)

前職ではイベントの運営を担当し、参加者の受付と当日の進行を任されていました。天候で予定が変わった際に、参加者への連絡と会場の調整の順番を決めて対応し、大きな混乱なく終えることができました。想定外の場面で人の予定を支える経験から、旅行の計画と手配に関わる仕事に関心を持ちました。法人の団体旅行を多く扱う貴社で、企画と当日の対応の両方に関わりたいと考えています。

5つとも、「人の計画を支えた」か「希望の裏を聞いた」場面が入っています。例文をそのまま使うのではなく、その場面を自分の経験に差し替えてください。面接での答え方は旅行会社の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方にまとめています。

5. 志望動機の作り方(50分)

時間やること書き出すもの
15分人の旅行や計画を支えて喜ばれた経験を探す場面を1つ
10分希望の裏を聞いた経験か、確認の手順を1行にする強みの具体
15分応募先の会社の形と扱う旅行を調べる選ぶ理由を1つ
10分3つをつないで300字にまとめるきっかけ→強み→応募先

1番目は、仕事以外の場面でも構いません。家族旅行の計画、友人との旅行の手配、会社の飲み会の幹事なども、人の計画を支えた経験として材料になります。ただし、できる限り仕事の場面を優先してください。

6. 落ちる書き方5つ

型なぜ落ちるか直し方
旅行への愛着だけ作る側の視点がない人の計画を支えた経験を書く
訪れた国の数を強みにする手配の力とは別困った場面への対応を書く
語学だけを理由にする他の理由が見えない語学と正確さの両方を書く
働く側の得を理由にする自分の都合に見えるお客様を支える理由を書く
会社の形に触れないどこでもよいと見える扱う旅行に一言触れる

4番目は、本音として持っている人もいますが、書かないでください。旅行を安く楽しめそう、という理由は、お客様より自分を優先する人に見えてしまいます。

7. 面接で追撃される3問

質問狙い答えの方向
自分で予約する人が増える中、旅行会社の役割は業界の理解相談できる相手と困ったときの窓口
手配の誤りに気づいたらどうするか報告の早さすぐ報告し、お客様の影響を先に考える
土日の勤務は大丈夫か働き方の理解理解したうえで確かめたい点を伝える

1番目は、志望動機と一緒に必ず準備してください。業界の変化を否定せず、その中で旅行会社が果たす役割を自分の言葉で話せると、志望の本気度が伝わります。旅行業界の経験の生かし方は旅行業界から転職|第二新卒が手配と調整の経験を翻訳する5ステップも参考になります。

8. 会社の形による書き分け

会社の形重く見られること志望動機で触れること
大手の総合旅行会社幅広い仕事への意欲経験を積みたい分野
法人・団体に強い会社企画と調整の力団体をまとめた経験
専門分野に強い会社その分野への関心関心を持ったきっかけ
地域の旅行会社地域との関わりその地域で働く理由

専門分野に強い会社では、その分野への関心が重く見られます。特定の地域や目的の旅行に関心を持ったきっかけを一言入れると、志望動機が応募先に向いたものになります。

9. よくある質問

未経験でも志望動機は書けますか

書けます。旅行会社の経験がなくても、幹事や接客、イベントの運営などで人の計画を支えた経験があれば芯になります。その場面を最初に置き、応募先の会社の形に合わせた一言を添えると、説得力のある志望動機になります。

「旅行が好き」と書くのは駄目ですか

書いても構いませんが、それだけで終わらせないでください。好きな気持ちはきっかけとして一文にとどめ、人の計画を支えた経験と、応募先を選ぶ理由に字数を使うと、仕事として向いている人だと伝わります。

資格を持っていないと不利ですか

入社時に資格を求めない求人も多くあります。ただし旅行会社では資格の取得を求められることが多いため、学習を始めていることを書くと評価されます。資格の有無より、取ろうとしている意思が見られます。

店頭と法人営業の両方に応募しても大丈夫ですか

問題ありません。ただし志望動機は分けて書いてください。店頭には一人ひとりの希望に合う旅を提案したい理由を、法人営業には団体の目的に合う旅行を作りたい理由を書くと、それぞれの面接で説得力のある答えになります。

前職の退職理由と志望動機が噛み合いません

退職理由を不満で語ると噛み合わなくなります。前職で人の計画や予定を支えた場面を起点にし、それを本業にしたいと考えた流れで書くと、退職理由と志望動機が一本の線でつながります。

志望動機は何字くらいが適切ですか

書類では300字前後が目安です。きっかけ、強み、応募先を選ぶ理由の3つを各100字ほどで書くと収まります。面接では同じ内容を1分程度で話せるように、要点を短くまとめておいてください。

語学を活かしたいと書いてもよいですか

書いて構いませんが、語学だけを理由にしないでください。語学を使ってお客様の旅行をどう支えたいのかを、正確さや聞き取りの力とあわせて書くと、旅行会社の仕事に合った志望動機になります。

旅行業界の将来が不安です

不安を志望動機に書く必要はありませんが、面接では業界の変化について聞かれることがあります。変化を理解したうえで、相談できる相手や困ったときの窓口としての価値をどう考えるかを、自分の言葉で準備しておいてください。

10. まとめ:今日やる3つのこと

旅行会社の志望動機で差がつくのは、旅行への愛着ではなく人の計画を支えた経験・希望の裏を聞く力か確認の手順・会社の形に合わせた理由の3点です。

今日やる3つのこと

① 人の旅行や計画を支えて喜ばれた場面を1つ書き出す

② 希望の裏を聞いた経験か、誤りを防ぐ確認の手順を1行にする

③ 応募先の会社の形と扱う旅行を調べて一言入れる

※ 「旅行が大好きです」だけで終わらせない。人の計画を正確に支えたいと書く

作る側の経験から書かれた志望動機は多くありません。一場面を入れるだけで、他の応募者と並んだときに違いが出ます。資格に関する記述は一般的な整理であり、個別の条件は応募先の説明で確かめてください。

この先、読むべき記事

この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。