旅行会社の自己PR|第二新卒の例文6パターンと正確な手配の書き方【2026年版】
旅行会社を志望する第二新卒の自己PRでよく見るのは「旅行が好きで、国内外の多くの場所を訪れてきました」という書き出しです。旅行会社に合いそうに見えますが、これは自己PRではなく趣味の紹介になってしまっています。
旅行会社の読み手が探しているのは、お客様の希望を聞き取り、日付や人数を誤りなく手配し、急な変更にも落ち着いて対応した経験です。旅行の経験の多さより、人の計画を正確に支えた経験のほうが、ずっと強い材料になります。
この記事では、自己PRに入れる3つの要素、書ける数字、そのまま使える例文6パターンを整理します。
1. 結論:入れる要素は3つ
| 要素 | 書く内容 | なぜ効くか |
|---|---|---|
| 聞き取りと提案 | 希望の裏の目的を聞いて提案を変えた | 満足される提案ができると分かる |
| 正確な手続き | 日付・人数・名前を確かめる手順 | 手配を任せられると分かる |
| 想定外への対応 | 急な変更に優先順位をつけて対応した | 困った場面で頼れると分かる |
2番目を書く応募者は多くありません。旅行の手配では、名前の表記の違いで航空券が使えなくなることもあります。「名前の表記は身分証と同じかを必ず確かめていた」と一文あるだけで、手配を任せられる人だと伝わります。
2. なぜ「旅行が好き」では通らないのか
| よくある書き方 | 読み手の反応 |
|---|---|
| 旅行が好きです | 趣味の紹介になっている |
| ◯か国を訪れました | 手配の力は分からない |
| コミュニケーション力があります | 全員が書いている |
| 語学が得意です | 何に使ったのか |
| 臨機応変に対応できます | どんな場面で何をしたのか |
5番目は惜しい書き方です。臨機応変さは旅行会社で大切な力ですが、言葉だけでは伝わりません。何が起きて、何を最初に優先したかを具体的に書いてください。
一行で変わる例
×「旅行が好きで、国内外の多くの場所を訪れてきました。臨機応変な対応が得意です」
○「職場の旅行の幹事として20名の宿と移動を手配しました。当日バスが遅れた際は、事前に用意していた電車の案に切り替え、予定どおり宿に到着しました」
後者は、手配の規模、想定外の出来事、対応がすべて書かれています。素材が出ないときは自己PRが書けないとき|第二新卒が素材を掘り出す4つの質問を先に回してください。
3. 書ける数字
| 数えるもの | 書き方の例 | 未経験でも書けるか |
|---|---|---|
| 手配や予約の件数 | 月◯件の予約を管理 | 書ける(飲食・ホテル・事務) |
| まとめた人数 | ◯名の旅行や催しを手配 | 書ける(幹事・イベント) |
| 手続きの誤りの件数 | 担当期間中、誤りなし | 書ける |
| 1日の接客の件数 | 1日あたり約◯組 | 書ける(接客・販売) |
| 扱った予算の規模 | 総額◯万円の範囲で手配 | 書ける(幹事) |
| 提案した案の数 | ◯案を比べていただいた | 工夫があれば |
| 語学を使った対応 | 月◯件ほど英語で案内 | 経験があれば |
2番目と5番目は、幹事の経験から出せる数字です。人数と予算の規模が分かると、団体旅行の仕事に近い経験だと伝わります。数字の探し方は職務経歴書に書く数字がないとき|第二新卒が数えられるものを見つける5つの探し方にまとめています。
4. 例文6パターン
例文1:幹事の経験から(団体の手配と想定外への対応)
前職では事務職として働きながら、職場の旅行の幹事を任されていました。参加者20名の要望を聞き取り、総額の予算の範囲で宿と移動を手配しました。
当日はバスが遅れましたが、事前に用意していた電車の案に切り替え、予定どおり宿に到着しました。参加者の名前と人数は、手配のたびに名簿と照らし合わせていました。
人数と予算をまとめて正確に手配し、想定外に備える経験は、団体旅行の仕事でそのまま活かせると考えています。
例文2:ホテルのフロントから(要望を聞いて手配)
前職ではホテルのフロントで2年間、1日に約40組のチェックインとご案内を担当していました。予約の内容は名前・人数・日付の3点を必ず確かめていました。
記念日の旅行で来られたお客様から食事の相談を受けた際は、予算と好みを伺って候補を絞り、予約までお手伝いしました。帰りに最高の旅になったと言っていただきました。
確かめる手順と、要望を聞いて手配する経験を、旅行全体を支える仕事で活かしたいと考えています。
例文3:販売から(希望の裏を聞いて提案)
前職では家電の販売を2年間担当していました。安いものがほしいと言われたお客様には、使う場面を伺うようにしていました。
毎日長時間使うと分かった方には丈夫な商品を、たまにしか使わない方には価格を抑えた商品を提案し、二つの案を比べて選んでいただきました。後日お礼を言いに来てくださるお客様もいました。
希望の裏にある目的を聞いて提案する経験は、旅行の相談で一人ひとりに合う旅を提案する仕事で活かせると考えています。
例文4:事務職から(正確な手続き)
前職では受発注の事務として2年間、月に約800件の伝票を処理していました。日付と数量の誤りを防ぐため、入力の後に必ず元の書類と照らし合わせる手順を守っていました。
急ぎの依頼でも手順を省かないことを自分の決まりにし、担当期間中、日付の誤りによる問題は起きませんでした。現在は旅行業務取扱管理者の資格の学習を進めています。
正確な手続きの習慣を、誤りのない手配でお客様の旅を支える仕事で活かしたいと考えています。
例文5:イベントの運営から(当日の変更への対応)
前職ではイベントの運営を1年半担当し、1回あたり約300名の参加者の受付と進行を任されていました。
天候で開始が遅れた際は、参加者への案内、出演者への連絡、会場の担当者との調整の順番を決めて対応し、大きな混乱なく終えることができました。対応の内容は記録し、次の準備に生かしました。
想定外の場面で優先順位をつけて動く経験を、旅行中の急な変更に対応する仕事で活かしたいと考えています。
例文6:語学を使った接客から(外国の方への案内)
前職では空港の近くの土産物店で1年半、販売を担当していました。外国からのお客様が多く、月に約50件ほど英語で商品の説明や道案内をしていました。
伝わりにくいときは、地図や写真を見せながら説明し、相手がどこで迷っているかを確かめるようにしていました。
語学と、相手の理解を確かめながら案内する経験を、海外旅行や外国からのお客様の旅行を支える仕事で活かしたいと考えています。
6つとも、「聞き取り」「正確な手続き」「想定外への対応」のどれかが入っています。例文をそのまま使うのではなく、自分の経験の数字に差し替えてください。
5. 想定外への対応の書き方
| 書く順番 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 何が起きたか |
| 2 | 事前に何を準備していたか |
| 3 | 何を最初に優先したか |
| 4 | 誰と、どう連携したか |
| 5 | 結果どうなったか |
2番目の「事前の準備」を書けると、評価が大きく上がります。想定外の出来事に強い人は、その場の機転だけでなく、起こりうることを前もって考えて備えています。面接での答え方は旅行会社の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方にまとめています。
6. 落ちる自己PR5つ
| 型 | なぜ落ちるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 旅行の経験の紹介だけ | 趣味の紹介になる | 人の計画を支えた経験を書く |
| 「臨機応変」の言葉だけ | 何をしたか分からない | 起きたことと優先順位を書く |
| 語学の資格だけを書く | 何に使ったか分からない | 語学で案内した場面を書く |
| 正確さの話がない | 手配を任せられるか不明 | 確認の手順を一文入れる |
| 1段落で長文 | 読み飛ばされる | 3段落に分け、1段落目に結論 |
4番目は、旅行会社の書類で最も差がつくところです。旅行の楽しさを伝える力と同じくらい、誤りのない手配をする力が求められます。確認の手順を一文入れてください。書式の整え方は職務経歴書のフォーマット|第二新卒が選ぶべき型と使い分けを参考にしてください。
7. 面接で追撃される3問
| 質問 | 意図 | 答えの方向 |
|---|---|---|
| 手続きで誤りを起こしたことはありますか | 誠実さ | 起きたことと、その後の手順の変更 |
| その代わりの案はいつ用意したのですか | 事前の準備 | 起こりうることを考えて備えた話 |
| お客様の希望が予算に合わなかったら | 提案の力 | 一番大切なことを伺い、案を比べてもらう |
1番目に「ありません」と答えるより、正直に話すほうが信頼されます。誤りに気づいてすぐに報告し、確認の手順を加えて再発を防いだ経験は、手配を任せられる人だと伝わる材料になります。
8. 仕事の種類別の書き分け
| 仕事 | 前に出す材料 |
|---|---|
| 店頭のカウンター | 希望の裏を聞いて提案した経験 |
| 法人営業 | 団体の要望をまとめた経験と予算の管理 |
| 手配 | 正確な手続きの手順と件数 |
| 添乗 | 想定外への対応と体力 |
| 海外旅行の担当 | 語学を使った案内の経験 |
募集されている仕事に合わせて、1段落目に置く材料を入れ替えてください。近い職種の自己PRはホテルスタッフの自己PR|第二新卒の例文6パターンと正確な対応の書き方で比べられます。
9. よくある質問
旅行の仕事の経験がまったくありません
旅行の経験がなくても、幹事や接客、事務、イベントの運営などで人の計画を支えた経験があれば十分に書けます。聞き取り、正確な手続き、想定外への対応のどれかを具体的に書いてください。
旅行の経験は書かないほうがよいですか
書いても構いませんが、自己PRの中心には置かないでください。書く場合は、旅先で困った場面にどう対応したかなど、仕事に生かせる経験として書くと材料になります。訪れた場所の数だけでは強みとして伝わりません。
件数や人数が分かりません
正確な数字が分からない場合は、「約◯件」「◯名ほど」といった目安で構いません。業務の量や規模が伝われば十分です。誇張せず、覚えている範囲で書いてください。
資格の学習中であることは書いたほうがよいですか
書いたほうがよいです。旅行会社では資格の取得を求められることが多いため、学習を始めていることと受験の時期を書くと、続ける意思が伝わります。自己PRの最後の段落に一文添える程度で十分です。
語学の経験はどう書けばよいですか
資格の点数だけでなく、語学を使って何をしたかを具体的に書いてください。案内した件数や、伝わりにくいときの工夫を書くと、仕事で使える語学だと伝わります。語学の経験がない場合は無理に書かなくて構いません。
自己PRと志望動機で同じ経験を使ってもよいですか
使って構いません。ただし自己PRでは聞き取りや手配の行動と結果を、志望動機ではその経験から旅行会社を目指した理由を中心に書くと、役割が分かれて読みやすくなります。同じ文章をそのまま繰り返すのは避けてください。
前職の在籍期間が短いのですが
在籍期間が短くても、その中で人の計画を支えた経験や、正確に手続きした経験があれば十分に書けます。期間の短さを説明するより、具体的な行動と結果を書くことに字数を使うほうが、読み手の評価につながります。
職務経歴書と履歴書で同じ内容を使えますか
履歴書の自己PR欄は字数が限られるため、職務経歴書の内容を要約して使います。職務経歴書では例文のように3段落で書き、履歴書では手配の規模と想定外への対応を中心に短くまとめると、内容がずれません。
10. まとめ:今週やる3つのこと
旅行会社の自己PRで差がつくのは、旅行の経験の多さではなく希望の裏を聞いた提案・正確な手続き・想定外への対応の3点です。
今週やる3つのこと
① 人の計画や予約を手配した経験を、人数や件数とともに書き出す
② 日付・人数・名前の誤りを防ぐためにしていた手順を一文で書く
③ 想定外の出来事に、事前の準備と優先順位で対応した場面を書く
※ 「旅行が好きです」で始めない。人の計画を正確に支えた経験から書く
確認の手順まで書ける応募者は多くありません。一文加えるだけで、手配を任せられる人として読まれるようになります。
この先、読むべき記事
- 旅行会社の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方(書類の次の段階)
- 旅行会社の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方(志望動機の作り方)
- ホテルスタッフの自己PR|第二新卒の例文6パターンと正確な対応の書き方(近い職種)
- 観光・ホテル業界へ転職する|第二新卒が現場職以外の入口を知る(業界の全体像)
- 職務経歴書のフォーマット|第二新卒が選ぶべき型と使い分け(書式の整え方)
- 職務経歴書に書く数字がないとき|第二新卒が数えられるものを見つける5つの探し方(数字の探し方)
- 自己PRの書き方 職種別まとめ|第二新卒が自分の職種の例文を探す(他の職種の例文)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。