面接・選考対策

旅行会社の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月3日 読了 約14分
旅行会社の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方【2026年版】

旅行会社の面接で第二新卒がよく口にするのは「旅行が大好きで、これまで◯か国を訪れました」という話です。熱意は伝わりますが、旅行が好きなことと、旅行を仕事として作ることは別の力です。

旅行会社の仕事は、お客様の希望を聞き取り、交通や宿泊を日付・人数・条件を誤りなく手配し、急な変更や想定外の出来事にも対応することです。一つの手配の誤りが、お客様の旅行そのものを台無しにします。面接官が確かめたいのは、希望の裏にある目的を聞き取り、正確に手配し、困った場面で落ち着いて動ける人かどうかです。

この記事では、一次・二次・最終で見られている点を分け、想定問答12とそのまま使える答え方を整理します。なお、資格や旅行の契約に関する記述は一般的な整理であり、個別の条件は応募先の説明や関係機関の情報で確かめてください。

1. 結論:面接は3つの軸で採点されている

軸見られていること答えに入れるもの
聞き取る力希望の裏にある目的を聞けるか要望を確かめて提案を変えた経験
正確さ日付・人数・条件を誤りなく扱えるか確認の型
想定外への対応急な変更や遅延に落ち着いて動けるか困った場面での優先順位

2番目を準備してくる応募者は多くありません。旅行の手配は、日付や名前の一文字の誤りが大きな問題になります。「日付と人数は必ず復唱して確かめる」と話せる人は、それだけで一段上に見られます。

2. まず押さえる:旅行会社の仕事の種類

仕事中身求められる力
店頭のカウンター来店した方への相談と販売聞き取りと提案
法人営業会社や学校の団体旅行の提案企画と調整
手配交通・宿泊・食事などの予約正確さと段取り
添乗旅行に同行して進行を支える想定外への対応と体力
商品企画旅行の商品を作る市場の理解と数字

「旅行に関わる仕事がしたい」とだけ言うと、どの仕事を想定しているのか分からず評価が止まります。求人がどの仕事の募集かを確かめ、その仕事を選んだ理由を一言で言えるようにしてください。旅行業界の経験を他の業界で生かす考え方は旅行業界から転職|第二新卒が手配と調整の経験を翻訳する5ステップにまとめています。

3. 一次面接(店長・人事)で聞かれる5問

#質問確かめられていること
1なぜ旅行会社なのか職種の理解
2お客様の要望を聞いて提案した経験聞き取る力
3細かい手続きで誤りを防いだ経験正確さ
4土日の勤務や繁忙期は大丈夫か働き方の理解
5資格の学習をしているか学び続ける意思

1番目の答え方

「旅行が好きだから」だけでは足りません。人の予定や計画を支えて喜ばれた経験を置いてください。

「前職のホテルのフロントで、記念日の旅行で来られたお客様から、近くで食事をする場所を相談されました。ご予算や好みを伺って候補を絞り、予約までお手伝いしたところ、帰りに『おかげで最高の旅になった』と言っていただきました。旅行の一部ではなく、旅行全体を計画から支える仕事がしたいと考え、旅行会社を志望しました」

2番目の答え方

希望をそのまま受け取らず、目的を確かめた話をします。

「前職の販売で、『安いものがほしい』と言われたお客様に、使う場面を伺ったところ、毎日長時間使う予定だと分かりました。少し価格の高い丈夫な商品を提案したところ、納得して選ばれ、後日お礼を言っていただきました。旅行の相談でも、『安く行きたい』の裏にある目的を伺うことで、満足していただける提案ができると考えています」

「希望の裏の目的を聞く」が評価点です。同じ「安く」でも、移動を楽にしたいのか、宿にお金をかけたいのかで、提案が大きく変わります。

3番目の答え方

弱い答え強い答え
ミスはしません日付と人数は必ず復唱し、予約の後に確認書と照らし合わせていました
丁寧に確認します名前の表記は身分証と同じかを必ず確かめていました
気をつけています急ぎの依頼でも、確認の手順は省かないと決めていました

右側の共通点は、確認の手順が具体的なことです。旅行の手配では、名前の表記の違いで航空券が使えなくなることもあります。手順を持っている人は、手配を任せられると判断されます。

4. 二次面接(支店長・部門の責任者)で聞かれる4問

#質問確かめられていること
6手配の誤りに気づいたらどうするか報告の早さ
7旅行中に交通機関が止まったと連絡が来たら想定外への対応
8予算内で希望がすべて叶わないときは提案の力
9団体旅行の担当者と意見が合わないとき調整の力

6番目は「すぐ報告し、お客様の影響を先に考える」と答える

「自分で直します」とだけ答えると、報告しない人だと受け取られます。

「気づいた時点で、すぐに上長に報告します。お客様の出発日が近いかどうか、すでに手配が確定しているかを確かめ、影響を小さくする方法を優先して考えます。お客様には、分かっていることと対応の方法を正直にお伝えします。原因は後で振り返り、確認の手順を見直します」

「お客様の影響を先に考える」まで言えると、旅行会社の仕事を理解していると伝わります。

7番目の答え方

「まず、お客様の安全と現在の状況を確かめます。そのうえで、代わりの交通手段や宿泊先の空きを調べ、選べる案をお伝えします。自分で判断できない費用の扱いなどは、上長に相談します。お客様が不安にならないよう、次に連絡する時間をお約束します」

「次に連絡する時間を約束する」が評価点です。旅先で困っているお客様にとって、いつ連絡が来るかが分かることは大きな安心になります。

8番目の答え方

「まず、お客様が一番大切にしたいことを伺います。宿の質なのか、移動の楽さなのか、日程の長さなのかが分かれば、優先順位をつけて案を組めます。すべてを叶えられない場合は、その理由を正直にお伝えし、二つか三つの案を比べていただきます」

「一番大切にしたいことを伺う」と言えると、聞き取りから提案につなげられる人だと伝わります。

5. 最終面接(役員)で聞かれる3問

#質問確かめられていること
10なぜ当社なのか会社ごとの違いの理解
11旅行の買い方が変わる中で、店頭の役割は何か業界の理解
12数年後にどうなっていたいか定着と成長の見通し

11番目に備える

旅行をインターネットで自分で予約する人が増えている中で、旅行会社に相談する価値を問う質問です。

「自分で予約できる時代だからこそ、複雑な旅行や、初めての海外、家族や団体の旅行など、一人で決めるのが不安な方にとって、相談できる相手の価値は大きいと考えています。旅行中に困ったときに頼れる窓口があることも、自分で予約する場合にはない安心だと思います」

業界の変化を否定せず、その中での役割を話せると、役員は「先を考えられる人」と判断します。

10番目:会社の形で答えが変わる

会社の形特徴志望理由の方向
大手の総合旅行会社店頭、法人、商品企画と幅広い幅広い仕事で経験を積みたい
法人・団体に強い会社会社や学校の旅行が中心企画と調整の力を伸ばしたい
専門分野に強い会社特定の地域や目的に特化その分野への深い関心
地域の旅行会社地元のお客様と長く付き合う地域に根づいた関係を作りたい

応募先の形を確かめ、その会社ならではの理由を一つ用意してください。観光業界の全体像は観光・ホテル業界へ転職する|第二新卒が現場職以外の入口を知るにまとめています。

6. 面接前日の準備(70分)

時間やること狙い
20分応募先の会社の形と、扱う旅行の特徴を調べる10番目に備える
15分希望の裏の目的を聞いて提案した経験を書く2番目に備える
10分誤りを防ぐ確認の手順を言えるようにする3番目に備える
15分手配の誤りと旅行中の想定外への対応を声に出す6番目と7番目に備える
10分店頭の役割についての考えを一言にまとめる11番目に備える

5番目は、自分の言葉でまとめてください。業界の変化をどう見ているかは、役員が最も知りたいことの一つです。正解はありませんが、考えてきたことが伝わるだけで評価が変わります。

7. 落ちる回答の型5つ

型なぜ落ちるか直し方
「旅行が大好き」だけ仕事との違いが見えない人の計画を支えた経験を話す
訪れた国の数を強みにする手配の力とは別確認の手順を話す
「ミスはしません」防ぐ手順が見えない確認の型を具体的に話す
「土日休みが希望です」働き方と合わない理解したうえで確かめたい点を伝える
「店頭はもう必要ない」仕事を否定する印象変化の中での役割を話す

2番目は、旅行好きな人ほど話しがちです。多くの国を訪れた経験は話の材料になりますが、お客様の旅行を誤りなく手配する力とは別です。旅行の経験を話すなら、その中で困った場面にどう対応したかを話してください。

8. 未経験でも使える「旅行会社の仕事に近い経験」

前職の経験接続するところ話し方
ホテル・飲食店の接客予約と要望への対応要望を聞いて手配した経験
販売希望の裏の目的を聞く使う場面を聞いて提案を変えた経験
事務・受発注正確な手続き日付や数量の誤りを防いだ手順
イベントの運営段取りと想定外への対応当日の変更に対応した経験
営業法人への提案と調整担当者と条件をすり合わせた経験
幹事の経験団体の計画と調整参加者の要望をまとめた経験

意外に強いのが6番目です。会社の旅行や同窓会の幹事として、参加者の要望をまとめ、予算と日程を調整した経験は、団体旅行の仕事とほぼ同じ流れです。「参加者◯名の要望をまとめ、予算内で宿と移動を手配した」は十分な材料になります。

聞いておきたい3つ

  1. 「繁忙期はいつで、休みはどのように取られていますか」——年間の負荷が分かる
  2. 「入社後、一人で手配を任されるまでの期間はどのくらいですか」——育成の形が分かる
  3. 「資格の取得の支援はありますか」——学び方が分かる

逆質問の作り方は面接の逆質問|第二新卒がそのまま使える30例と聞いてはいけない質問を参考にしてください。

9. よくある質問

未経験でも旅行会社に入れますか

未経験可の求人はあります。接客や販売、事務などで、要望を聞いて正確に手続きした経験があれば、旅行会社の仕事に近い経験として話せます。入社後に先輩と一緒に手配を覚えていく形が一般的です。

資格は必要ですか

旅行業務取扱管理者という資格があり、営業所ごとに資格を持つ人を置くことが求められています。入社時に必須としない求人も多いですが、取得を求められることが多いため、学習を始めていることを伝えると評価されます。求める条件は求人票で確かめてください。

英語は必要ですか

海外旅行を扱う仕事では、海外の宿泊先や現地の会社とやり取りする場面があります。必須かどうかは仕事によって違うため、求人票で確かめてください。国内旅行が中心の仕事では、英語よりも正確さと聞き取りの力が重く見られます。

土日に休めますか

店頭のカウンターは土日の来店が多いため、平日休みの職場が多いです。法人営業は平日中心の場合もあります。仕事の種類によって違うため、面接や面談で休日の決まり方を確かめてください。

旅行好きでなくても務まりますか

務まります。旅行好きであることより、お客様の希望を聞き取って正確に手配する力が求められます。旅行が好きな人は話の材料が多くなりますが、それがなくても、要望を聞いて計画を支えた経験があれば十分に評価されます。

添乗の仕事は体力的に大変ですか

旅行に同行するため、移動や長い時間の勤務が続くことがあります。想定外の出来事への対応も求められます。添乗を担当するかどうかは会社や仕事によって違うため、面接で確かめておくと安心です。

旅行会社から他の業界に移れますか

移れます。要望を聞き取る力、正確な手配、想定外への対応、団体の調整などは、営業や事務、イベントの仕事などで生かせます。旅行業界から他の業界に移る人も多くいます。

前職を短期間で辞めていることは不利になりますか

理由を短く伝え、旅行会社を選んだ理由とつながっていれば大きな不利にはなりにくいです。在籍期間の説明より、要望を聞いて正確に対応した経験を具体的に話すことに時間を使ってください。

10. まとめ:前日にやる3つのこと

旅行会社の面接で差がつくのは、旅行への愛着ではなく希望の裏を聞き取る力・正確な手配・想定外への落ち着いた対応の3点です。

前日にやる3つのこと

① 希望の裏にある目的を聞いて提案を変えた経験を1つ書き出す

② 手配の誤りと旅行中の想定外への対応を「報告→影響を考える→案を示す→次の連絡を約束」で話せるようにする

③ 店頭の役割について、自分の考えを一言にまとめる

※ 「旅行が大好きです」だけで終わらせない。人の計画を正確に支えたいと話す

確認の手順まで話せる応募者は多くありません。この準備だけで、手配を任せられる人として見られます。資格や旅行の契約に関する記述は一般的な整理であり、個別の条件は応募先の説明で確かめてください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。