「仕事を辞めたいと思ったことはありますか」の答え方|第二新卒の例文8パターン【2026年版】
面接で「仕事を辞めたいと思ったことはありますか」と聞かれて、ドキッとしたことはないでしょうか。転職活動をしている時点で、辞めたいと思ったことがあるのは明らかです。それでも「ありません」と答えるべきか、正直に話すべきか、迷う質問です。
この質問で面接官が確かめているのは、つらいときにどう向き合い、どう乗り越えてきたかと、入社してから同じ理由ですぐに辞めないかです。辞めたいと思うこと自体は、誰にでもあることです。そのときにどう考え、何をしたかを前向きに話せるかどうかで、評価が変わります。
この記事では、面接官が確かめている3つの点、答えの型、例文8パターン、退職の理由との筋のそろえ方、避けたい答え方を整理します。なお、心や体の不調が続いている場合は、面接の準備より休むことを優先し、医療機関や相談の窓口に相談してください。
1. 結論:「正直に認める+きっかけ+乗り越えた行動」で話す
| 要素 | 話すこと | 目安 |
|---|---|---|
| 正直に認める | 「あります」と正直に答える | 1文 |
| きっかけ | どんな場面で、そう思ったか | 1文 |
| 乗り越えた行動 | そのとき何をして、どう向き合ったか | 1〜2文 |
全体で1分ほどに収めるのが基本です。「ありません」と答えると、転職活動をしている事実とずれてしまい、かえって不自然に聞こえます。正直に認めたうえで、乗り越えた行動に重点を置いてください。
2. 面接官が確かめている3つの点
| 確かめている点 | 具体的には |
|---|---|
| 向き合う力 | つらいときに、すぐに投げ出さずに向き合えるか |
| 正直さ | 都合の悪いことも、正直に話せるか |
| 定着の見込み | 入社後に、同じ理由ですぐに辞めないか |
3番目の「定着の見込み」が、この質問の一番の目的です。辞めたいと思ったきっかけが、応募先でも起きそうなことだと、心配されやすくなります。きっかけの選び方に気をつけてください。
3. きっかけの選び方と、退職の理由との筋のそろえ方
| 話しやすいきっかけ | 気をつけたいきっかけ |
|---|---|
| 入社してすぐ、仕事が覚えられなかったとき | 応募先でも同じことが起きそうな理由 |
| 大きな失敗をして落ち込んだとき | 人の悪口になる理由 |
| 目標に届かない月が続いたとき | 給料や休みの不満だけの理由 |
| 忙しい時期が続いたとき(乗り越えた話) | 乗り越えた話がない理由 |
今回の転職の理由と、この質問の答えは、筋をそろえてください。たとえば、退職の理由を「専門を深めたい」と話しているなら、この質問では「入社1年目に仕事が覚えられず、辞めたいと思ったが乗り越えた」など、別の場面を選ぶと矛盾しません。
4. 例文8パターン
※以下の例文はすべて架空の設定です。自分の経験に置き換えて使ってください。
4-1. 仕事を覚えられなかったとき
(例・架空)はい、あります。入社して3か月ほどのころ、覚えることが多く、同期より遅れていると感じて辞めたいと思いました。そのときは、分からないことを毎日一つずつ書き出し、先輩に聞く時間をもらいました。半年後には一人で任される仕事が増え、続けてよかったと感じました。
4-2. 大きな失敗をしたとき(営業)
(例・架空)お客様への見積もりで大きな間違いをしたとき、自分には向いていないのではと思い、辞めたいと感じました。上司と一緒にお客様に謝りに行き、その後は提出前に必ず確認を受ける手順を作りました。同じ間違いをしなくなったことで、自信を取り戻せました。
4-3. 目標に届かない月が続いたとき
(例・架空)目標に届かない月が3か月続いたとき、辞めたいと思いました。そのときは、成果の出ている先輩の商談に同行させてもらい、自分との違いを書き出しました。話の聞き方を変えたところ、次の月に目標に届き、乗り越えることができました。
4-4. 忙しい時期が続いたとき(事務)
(例・架空)決算の時期に仕事が重なり、辞めたいと感じたことがあります。仕事を一覧にして上司に見せ、優先順位を相談したところ、一部の作業を分担していただけました。一人で抱え込まずに相談する大切さを学びました。
4-5. 人間関係で悩んだとき(前向きに)
(例・架空)先輩との進め方の違いに悩み、辞めたいと思ったことがあります。先輩のやり方の理由を聞いてみると、自分が知らなかった事情があると分かりました。それからは、まず理由を確かめるようにして、関係もよくなりました。
4-6. 今回の転職と結びつける場合
(例・架空)はい、あります。前職では仕事の幅が決まっていて、もっと多くのお客様に関わりたいと感じたことが、今回の転職を考えたきっかけです。ただ、すぐに辞めるのではなく、2年間は今の仕事で基本を身につけることに集中しました。
4-7. 体調を崩しかけたとき
(例・架空)忙しい時期が続き、疲れがたまって辞めたいと感じたことがあります。そのときは上司に相談して休みを取り、仕事の進め方を見直しました。それ以降は、自分の調子に気づいたら早めに相談するようにしています。
4-8. 経験が短い場合
(例・架空)働いた期間は1年ほどですが、入社してすぐのころは、慣れない環境に辞めたいと思ったこともありました。毎日、その日にできたことを書き出すようにしたところ、少しずつ自分の成長を感じられるようになり、乗り越えることができました。
5. 準備の仕方(15分)
- 前職で、辞めたいと思った場面を2〜3つ思い出す(5分)。
- その中から、乗り越えた行動がはっきりしていて、応募先でも起きそうにないものを選ぶ(3分)。
- 「正直に認める+きっかけ+乗り越えた行動」で1分にまとめる(5分)。
- 退職の理由の答えと、矛盾していないかを確かめる(2分)。
6. 避けたい答え方5つ
| 避けたい答え方 | 何が問題か | 直し方 |
|---|---|---|
| 「一度もありません」 | 転職活動の事実とずれ、不自然に聞こえる | 正直に認める |
| 「毎日辞めたいと思っていました」 | 入社後も同じになると心配される | 一つの場面に絞り、乗り越えた行動を話す |
| 前職の悪口が続く | 人を責める人に見える | 自分の行動に重点を置く |
| 乗り越えた話がない | 向き合う力が見えない | そのとき何をしたかを話す |
| 退職の理由と矛盾する | 本当の理由を隠していると思われる | 筋をそろえて場面を選ぶ |
7. 深掘り質問への備え
| 深掘り質問 | 答えの方向 |
|---|---|
| それでも今回辞めるのはなぜですか | 前向きな転職の理由を、退職の理由と同じ筋で話す |
| 当社でも辞めたくなったらどうしますか | 一人で抱え込まず、早めに相談すると話す |
| 一番つらかったのはいつですか | 一つの場面と、乗り越えた行動 |
| 辞めたいときに相談できる人はいましたか | 相談した相手と、相談して変わったこと |
1番目の「それでも今回辞めるのはなぜか」には、逃げではなく、次にしたいことがある前向きな理由を話してください。乗り越えた経験があるからこそ、次の挑戦を考えられた、という流れにすると伝わります。
8. よくある思い込みと実際
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 「ありません」と答えるべき | 正直に認めて、乗り越えた話をするほうが信頼される |
| 辞めたいと思うのは弱さ | 誰にでもあることで、向き合い方が見られている |
| 今回の転職の理由を話してはいけない | 筋がそろっていれば、触れても構わない |
本番前に見直す5つの点
- 正直に認めているか。
- きっかけを一つの場面に絞っているか。
- 乗り越えた行動を具体的に話せるか。
- 退職の理由と矛盾していないか。
- 前職の悪口になっていないか。
9. よくある質問
「ありません」と答えてはいけませんか
避けたほうがよいです。転職活動をしている事実とずれ、不自然に聞こえることがあります。正直に認めたうえで、乗り越えた話をしてください。
今回の退職の理由そのものを話してもよいですか
構いませんが、退職の理由の答えと筋をそろえてください。そのうえで、すぐに辞めずに向き合ったことを添えると伝わります。
乗り越えられずに辞めることになりました
乗り越えられなかったことより、その中で学んだことと、次の職場でどう生かすかを話してください。前向きな理由に言い換えることが大切です。
心の不調が理由で辞めます。どう話せばよいですか
詳しく話す必要はありません。今は働ける状態であることと、無理をせず相談しながら働きたいことを伝えてください。まずは休むことと、医療機関や相談の窓口に相談することを優先してください。
短期間で辞めることになり、この質問が怖いです
短い期間でも、その中で向き合ったことや学んだことを話せば伝わります。次は長く働きたい理由も添えてください。
「仕事がつらいと感じたことは」と聞かれたら
同じ型で答えられます。正直に認め、つらいと感じたきっかけと、乗り越えるためにした行動を具体的に話してください。
相談できる人がいなかった場合は
自分で書き出して整理した、家族や友人に話した、など自分なりの向き合い方を話してください。入社後は早めに相談したい、と添えるとよいでしょう。
例文をそのまま使ってもよいですか
例文は架空の設定です。自分の経験に置き換えて、自分の言葉で話してください。そのまま使うと、深掘り質問に答えにくくなります。
10. まとめ:前日にやる3つのこと
前日にやる3つのこと
① 前職で辞めたいと思った場面を2〜3つ思い出す
② 「正直に認める+きっかけ+乗り越えた行動」で1分にまとめる
③ 退職の理由の答えと矛盾していないかを確かめる
※ 心や体の不調が続いている場合は、休むことを優先し、医療機関や相談の窓口に相談してください
「仕事を辞めたいと思ったことはありますか」は、辞めたいと思ったかではなく、そのときどう向き合ったかを見る質問です。正直に認め、乗り越えた行動を前向きに話してください。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。