面接・選考対策

「リーダー経験はありますか」の答え方|第二新卒が役職なしでも伝わる例文8パターン【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月17日 読了 約11分
「リーダー経験はありますか」の答え方|第二新卒が役職なしでも伝わる例文8パターン【2026年版】

面接で「リーダー経験はありますか」と聞かれて、言葉に詰まったことはないでしょうか。社会人になって数年では、役職についたことがない人がほとんどです。「ありません」と答えてよいのか、迷う人も多いはずです。

この質問で面接官が確かめているのは、役職の有無ではなく、周りを巻き込んで物事を進めた経験があるかです。チームの中で声をかけた、後輩に教えた、小さな取り組みを自分から始めた。そうした経験も、立派な「リーダー経験」として話せます。

この記事では、面接官が確かめている3つの点、話せる経験の見つけ方、答えの型、例文8パターン、経験がない場合の答え方を整理します。

1. 結論:「場面+自分がした働きかけ+周りの変化」で話す

要素話すこと目安
場面どんな集まりで、何を進めようとしていたか1文
自分がした働きかけ周りに対して、何をしたか1〜2文
周りの変化その結果、チームや周りがどう変わったか1文
応募先での生かし方入社後にどう生かすか1文

全体で1分ほどに収めるのが基本です。「リーダーを務めました」という肩書きより、周りにどう働きかけたかを具体的に話すほうが伝わります。

2. 面接官が確かめている3つの点

確かめている点答えで示すこと
周りを巻き込む力自分だけでなく、周りと一緒に物事を進めたか
自分から動く姿勢言われる前に、自分から声をかけたか
入社後の伸びしろ将来、後輩やチームを任せられそうか

第二新卒の採用では、いきなり大きなチームをまとめることは求められていません。面接官が見ているのは、今の経験の大きさより、周りと協力して動ける人かどうかです。

3. 役職がなくても話せる経験の見つけ方

問い見つかる経験の例
後輩や新人に何かを教えたことは新人の教育係、手順書を作って教えた
自分から呼びかけて始めたことは勉強会、作業の見直し、情報共有の場
意見をまとめる役をしたことは会議の進行、話し合いのまとめ役
チームの困りごとを解決したことは作業の分担を見直した、確認の仕組みを作った
学生時代にまとめ役をしたことは部活動、アルバイトのシフトのまとめ

「教えた」「呼びかけた」「まとめた」の3つの言葉で、前職を振り返ってみてください。小さく見える経験でも、周りへの働きかけがあれば、リーダー経験として話せます。

4. 例文8パターン

※以下の例文はすべて架空の設定です。自分の経験に置き換えて使ってください。

4-1. 新人の教育係(営業)

役職についた経験はありませんが、入社2年目に新人2名の教育係を任されました。最初は口で教えていましたが、同じ質問が続いたため、よくある質問をまとめた手順書を作りました。その結果、新人が一人で商談の準備をできるまでの期間が短くなりました。貴社でも、後輩が早く育つ仕組みづくりに関わりたいと考えています。

4-2. 作業の見直しを呼びかけた(事務)

チームで毎月の締め作業が遅れがちだったため、自分から先輩に声をかけて、作業の順番を見直す話し合いの場をつくりました。それぞれの作業を書き出して重なっている所を整理した結果、締め作業が1日早く終わるようになりました。貴社でも、周りと一緒に仕事の進め方を良くしていきたいと考えています。

4-3. 会議の進行役(企画)

部署の週1回の会議で、進行役を半年ほど担当しました。話がそれて時間が延びることが多かったため、事前に議題と時間を共有し、最後に決まったことを読み上げるようにしました。会議が時間どおりに終わるようになり、決まったことの行き違いも減りました。

4-4. 店舗のアルバイトのまとめ役(販売)

前職の店舗で、アルバイト10名ほどのシフトと仕事の割り振りを任されていました。忙しい時間帯に人が足りなくなることがあったため、一人ひとりの希望を聞いたうえで、得意な作業に合わせて配置を見直しました。忙しい時間帯の待ち時間が短くなり、お客様からの声も良くなりました。

4-5. 部署をまたぐ取り組み(IT)

開発と営業の間で、仕様の行き違いが起きることがありました。そこで、自分から両方の担当者に声をかけ、週に一度15分の打ち合わせの場をつくりました。最初は参加が少なかったのですが、毎回決まったことを共有するうちに参加者が増え、行き違いによる手戻りが減りました。

4-6. 勉強会を立ち上げた(専門職)

同じ部署の若手で、業務に必要な知識を学ぶ勉強会を立ち上げました。月に一度、持ち回りで一人が発表する形にし、資料は共有の場所に残しました。1年ほど続き、新しく入った人が資料を見て学べるようになりました。

4-7. 学生時代の経験(社会人経験が短い場合)

社会人になってからはまだリーダーの経験はありませんが、学生時代に部活動の副部長として、練習の計画づくりを担当しました。部員の意見を聞いて練習の内容を見直し、参加する人が増えました。社会人になってからは、まず周りの話をよく聞くことを大切にしています。

4-8. リーダー経験がない場合

正直に申し上げると、人をまとめる役についた経験はまだありません。ただ、チームの中で困っている人がいたときに、自分から声をかけて作業を手伝うことを心がけてきました。入社後は、まず自分の仕事で信頼を得たうえで、周りを支える役も担えるようになりたいと考えています。

5. 準備の仕方(15分)

  1. 「教えた」「呼びかけた」「まとめた」経験を、思いつくだけ書き出す(5分)。
  2. その中から、周りが変わった経験を一つ選ぶ(3分)。
  3. 場面・働きかけ・周りの変化・生かし方の4つに分けて書く(5分)。
  4. 声に出して、1分に収まるか確かめる(2分)。

周りの変化は、できるだけ数字や事実で話せるようにしておくと、聞き手に伝わりやすくなります。

6. 避けたい答え方5つ

避けたい答え方何が問題か代わりにすること
「ありません」で終わる伝えられることがあるのに伝わらない周りへの働きかけの経験を話す
肩書きだけを話す何をしたか分からない自分がした働きかけを話す
自分一人の手柄にする周りと協力できない人に見える周りがどう動いたかも話す
経験を大きく見せる深掘りされると答えに詰まる事実のまま話す
指示を出したことだけを話す一方的な印象になる周りの話を聞いたことも添える

7. 深掘り質問への備え

深掘り質問答え方のポイント
うまくいかなかったことは反発や遅れがあった場面と、どう対処したか
周りの反応はどうでしたか最初の反応と、その後の変化
なぜ自分から動いたのですか困りごとに気づいたきっかけ
リーダーとして大切にしていることは話を聞く、決まったことを共有する、など一つ
リーダーをやりたいですか今の考えと、入社後に目指す姿を正直に

「うまくいかなかったこと」を聞かれたときに、正直に話せるかどうかで信頼が変わります。反発があった場面も、どう乗り越えたかを話せれば、むしろ良い答えになります。

8. 他の質問とのつながり

つながる質問そろえること
チームでの役割は普段の役割と、リーダー経験の話を矛盾させない
前職で工夫したことは同じ経験を使う場合は、別の側面を話す
長所はリーダー経験から見える長所とそろえる

本番前に見直す5つの点

  1. 役職ではなく、周りへの働きかけを話しているか。
  2. 周りの変化を、数字や事実で話せるか。
  3. 自分一人の手柄になっていないか。
  4. うまくいかなかったことを聞かれても答えられるか。
  5. 1分ほどに収まっているか。

9. よくある質問

役職についたことがなくても、リーダー経験と言ってよいですか

構いません。役職がなくても、周りに働きかけて物事を進めた経験があれば、リーダー経験として話せます。肩書きを偽らず、事実のまま話すことが大切です。

学生時代の経験を話してもよいですか

社会人経験が短い場合は話しても構いません。ただ、できれば社会人になってからの小さな経験も一つ添えると、今の姿が伝わりやすくなります。

リーダーをやりたくない場合は、どう答えればよいですか

無理にやりたいと言う必要はありません。「まずは自分の仕事で信頼を得たい」「周りを支える役で力を発揮したい」など、自分の考えを正直に伝えてください。

小さな経験しかなく、自信がありません

経験の大きさより、どう働きかけたかが見られています。周りが少しでも変わった経験であれば、十分に話す価値があります。

応募先がリーダー候補を募集しています

その場合は、周りへの働きかけの経験を中心に話し、入社後に目指す姿も添えてください。経験を大きく見せるより、伸びしろを伝えるほうが信頼されます。

うまくいかなかった経験を話してもよいですか

構いません。うまくいかなかった理由と、そこから何を学んだかを話せば、良い答えになります。他の人のせいにしない話し方を心がけてください。

「ありません」とだけ答えてしまいました

次の面接では、周りへの働きかけの経験を一つ用意しておいてください。その面接で後から話せる機会があれば、「先ほどの質問に補足させてください」と伝える方法もあります。

指示を出すのが苦手です

リーダーの形は一つではありません。話を聞いてまとめる、手本を見せる、困っている人を支える、なども立派なまとめ方です。自分に合った形を話してください。

10. まとめ:前日にやる3つのこと

前日にやる3つのこと

① 「教えた・呼びかけた・まとめた」経験を書き出す

② 一つ選び、場面・働きかけ・周りの変化・生かし方で整理する

③ うまくいかなかったことを聞かれたときの答えも用意する

※ 経験を大きく見せず、事実のまま話してください

「リーダー経験はありますか」は、役職の有無ではなく、周りと一緒に動ける人かを確かめる質問です。小さな経験でも、周りへの働きかけを具体的に話せば、十分に伝わります。

この先、読むべき記事

この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。