広告運用の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方【2026年版】
広告運用の志望動機でよく見るのは「広告で人の心を動かしたい」「成長している業界で働きたい」という書き出しです。どちらも気持ちとしては自然ですが、運用担当の書類としては的を外しています。
読み手が知りたいのは、毎日の数字を見て、細かい調整を続けられる人かどうかです。広告運用の仕事は、広告を作ることより、配信した広告の結果を見て予算や入札、配信先を調整することが中心です。数字を比べて手を打った経験を芯にすると、志望動機が仕事の中身と噛み合います。
この記事では、志望動機に入れる3つの要素、近い職種との書き分け、そのまま使える例文5パターンを整理します。
1. 結論:志望動機に入れる要素は3つだけ
| 要素 | 書く内容 | なぜ効くか |
|---|---|---|
| きっかけ | 数字を比べて手を打った経験 | 仕事の中身に合った動機だと分かる |
| 準備 | 広告の仕組みについて学んだこと | 本気度と立ち上がりが見える |
| 応募先を選ぶ理由 | 代理店か事業会社かに合わせた一言 | 「どこでもよい」を避けられる |
1番目が、この職種の決め手です。広告に関わった経験がなくても、二つのやり方を比べて結果の良いほうを選んだ経験は多くの仕事にあります。その経験が、運用の仕事への入口になります。
2. なぜ「広告で人の心を動かしたい」では通らないのか
| よくある書き方 | 読み手の反応 |
|---|---|
| 広告で人の心を動かしたい | 制作の志望に見える |
| 成長している業界で働きたい | 業界の話で本人の話ではない |
| 数字が好きです | 経理や事務でもよいのでは |
| 流行に敏感です | 運用の仕事と結びつかない |
| 将来は独立したい | 長く働く意思が見えない |
1番目は、広告業界を志望する人が最も書きがちな一文です。広告の文章や画像を考えるのは主に制作の仕事で、運用の中心は結果を見て調整することです。この違いを分かったうえで書いてください。
書き換えの方向
×「広告で人の心を動かす仕事がしたいと考え、広告運用を志望しました」
○「店舗でチラシの配布先を地域ごとに変え、来店数を比べて配り方を決めていました。結果を数字で比べて次の手を決める仕事を毎日のように続けたいと考え、広告運用を志望しました」
後者には「比べて決めた」という出来事が入っています。素材の探し方は自己PRが書けないとき|第二新卒が素材を掘り出す4つの質問の質問を志望動機にも使ってください。
3. 広告運用・広告営業・制作・マーケティングの書き分け
| 職種 | 仕事の中心 | 志望動機の軸 |
|---|---|---|
| 広告運用 | 配信の結果を見て調整する | 数字で改善を続けたい |
| 広告営業 | 企業に広告を提案して受注する | 企業の課題に提案で応えたい |
| 制作 | 広告の文章や画像を作る | 表現で伝えたい |
| 事業会社のマーケティング | 広告を含む施策全体を企画する | 自社の事業を伸ばしたい |
運用の志望動機に「企業の課題に提案で応えたい」と書くと、営業の志望に見えます。代理店では運用担当が顧客に提案する場面もありますが、軸はあくまで数字での改善に置いてください。代理店の職種は広告代理店の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方、事業会社側は事業会社マーケティングの志望動機|未経験・第二新卒の例文6パターンと落ちる書き方で比べられます。
4. 例文5パターン(全文)
例文1:店舗の販促から(チラシの配布を比べた)
前職ではドラッグストアで販売と販促を担当し、月に一度のチラシの配布先を決めていました。地域ごとに配る枚数を変え、チラシを持って来店された方の数を比べたところ、駅から離れた住宅地のほうが反応が良いと分かり、配り方を見直しました。結果を数字で比べて次の手を決める面白さを知り、それを毎日のように続けられる広告運用の仕事を志望しました。現在は広告の配信の仕組みについて、提供会社が公開している学習の教材で基礎を学んでいます。
例文2:営業から(段階ごとの割合を追った)
前職では法人営業として、連絡した数、商談に進んだ数、成約した数を毎週記録していました。商談に進む割合が低い時期に、最初の連絡の内容を変えたところ、割合が上がりました。段階ごとの数字を見て弱いところを直す考え方は、広告の表示から問い合わせまでの流れを改善する運用の仕事と同じだと知り、志望しました。多くの業界の案件に関われる貴社で、運用の型を早く身につけたいと考えています。
例文3:事務職から(大量の数字の照合)
前職では経理の補助として、月に約800件の請求書と入金の照合を担当していました。表計算ソフトの関数で照合を自動にし、目視は差異のある行だけに絞ったところ、作業の時間が大きく減りました。数字を正確に扱い、手順を工夫して改善する仕事にやりがいを感じ、その力を広告の数字の改善に活かしたいと考えました。地道な調整の積み重ねで結果が変わる広告運用は、自分の性分に合っていると考えています。
例文4:SNSの運用から(投稿と反応の関係)
前職では飲食店の店舗で、店のSNSの投稿を担当していました。投稿の時間帯と写真の撮り方を変えながら反応を記録し、反応の良い投稿の共通点を探しました。昼の前に料理の写真を投稿すると反応が良いと分かり、来店につながった方も増えました。反応を数字で比べて改善する仕事を本業にしたいと考え、広告運用を志望しました。貴社は飲食や小売の広告に強いと伺い、現場での経験も活かせると考えています。
例文5:通販の運営から(ページを変えて購入が増えた)
前職では通販サイトの運営を担当し、商品ページの閲覧数と購入数を毎週確認していました。購入につながらない商品のページで、写真の順番と説明の書き出しを変えたところ、購入の割合が上がりました。ページの改善を通じて、そこへ人を連れてくる広告の側にも関心を持つようになりました。自社の商品の広告を運用する貴社で、広告とページの両方を見ながら改善に取り組みたいと考えています。
5つとも、「比べて決めた」「段階ごとに見た」という出来事が入っています。例文をそのまま使うのではなく、その場面を自分の経験に差し替えてください。数字の出し方は広告運用の自己PR|第二新卒の例文6パターンと数字を比べた経験の書き方を参考にしてください。
5. 志望動機の作り方(50分)
| 時間 | やること | 書き出すもの |
|---|---|---|
| 15分 | 二つのやり方を比べて決めた経験を探す | 場面を1つ |
| 10分 | 広告の仕組みについて学んだことを1行にする | 学んだ内容 |
| 15分 | 応募先が代理店か事業会社かを確かめる | 選ぶ理由を1つ |
| 10分 | 3つをつないで300字にまとめる | きっかけ→準備→応募先 |
1番目は、仕事の大小を気にしなくて構いません。売場の配置、メールの件名、電話をかける時間帯など、比べて決めた場面であれば十分に材料になります。
6. 落ちる書き方5つ
| 型 | なぜ落ちるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 表現への憧れだけを書く | 制作の志望に見える | 数字で改善する話にする |
| 業界の成長だけを理由にする | 本人の動機が見えない | 自分の出来事から書き始める |
| 前職の不満から入る | 逃げの転職に見える | 前職で得たきっかけとして書く |
| 学習に一切触れない | 立ち上がりが見えない | 学んだことを一行入れる |
| 代理店と事業会社を区別しない | どこでもよいと見える | 応募先の形に一言触れる |
4番目は、未経験の応募者で差がつくところです。広告の配信の仕組みは、提供している会社が学習の教材を無料で公開していることが多くあります。「基礎を学び始めている」と一行あるだけで、入社後の立ち上がりが見えます。
7. 面接で追撃される3問
| 質問 | 狙い | 答えの方向 |
|---|---|---|
| 細かい作業が続いても大丈夫か | 地道さへの耐性 | 改善の手応えを感じた経験を話す |
| 学習で何を学んだか | 本気度 | 具体的な言葉と仕組みを一つ説明する |
| 数年後にどうなっていたいか | 定着の見通し | まず運用を一通り任されるまで続ける |
2番目で、学んだ言葉を一つ自分の言葉で説明できると評価が上がります。たとえば「押された割合」がどういう数字で、何で変わるのかを説明できれば十分です。面接全体の準備は広告運用の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方にまとめています。
8. 応募先の形による書き分け
| 応募先 | 重く見られること | 志望動機で触れること |
|---|---|---|
| 運用専門の代理店 | 件数をさばく速さ | 多くの案件で型を身につけたい |
| 総合的な広告代理店 | 提案と報告の力 | 顧客に分かる言葉で伝えた経験 |
| 事業会社 | 事業への関心 | その会社の商品や広告への観察 |
| 通販の会社 | 広告とページの両方の改善 | 購入の数字を見た経験 |
事業会社では、その会社の商品への関心が重く見られます。実際に商品を使ってみる、広告を検索して見てみるなど、志望動機に入れられる観察を一つ用意してください。
9. よくある質問
未経験でも志望動機は書けますか
書けます。広告の経験がなくても、二つのやり方を比べて結果の良いほうを選んだ経験は多くの仕事にあります。その場面を最初に置き、広告の仕組みを学び始めていることを添えると、未経験でも説得力のある志望動機になります。
「広告が好き」と書くのは駄目ですか
書いても構いませんが、それだけで終わらせないでください。好きな気持ちは一文にとどめ、数字を比べて手を打った経験と、応募先を選ぶ理由に字数を使うと、運用の仕事に向いている人だと伝わります。
学習はどこまで進めてから応募すべきですか
広告の基本的な言葉と、表示から問い合わせまでの流れを自分の言葉で説明できる段階になれば、応募を始めて構いません。学習の量より、学んだことを一つ具体的に説明できることのほうが、選考では評価されます。
代理店と事業会社のどちらを志望すべきか迷います
多くの案件で運用の型を早く身につけたいなら代理店、一つの事業に深く関わりたいなら事業会社が合いやすいと言えます。未経験の入口は代理店のほうが多い傾向があるため、両方に応募しながら考えるのも一つの方法です。
前職の退職理由と志望動機が噛み合いません
退職理由を不満で語ると噛み合わなくなります。前職で数字を比べて改善した場面を起点にし、それを本業にしたいと考えた流れで書くと、退職理由と志望動機が一本の線でつながります。
志望動機は何字くらいが適切ですか
書類では300字前後が目安です。きっかけ、準備、応募先を選ぶ理由の3つを各100字ほどで書くと収まります。面接では同じ内容を1分程度で話せるように、要点を短くまとめておいてください。
将来マーケティング全体に関わりたいと書いてもよいですか
書いて構いませんが、まず運用を一通り任されるまで続ける意思を示してください。将来の話だけが大きいと、目の前の仕事を軽く見ていると受け取られることがあります。順番を示したうえで一文添える程度が適切です。
文系で数字が得意ではありません
広告運用では、高度な計算より、割合や比較を正しく扱えることが求められる場面が多いです。苦手を隠す必要はなく、前職で数字を見て改善した経験や、表計算ソフトで集計した経験を具体的に伝えてください。
10. まとめ:今日やる3つのこと
広告運用の志望動機で差がつくのは、広告への憧れではなく数字を比べて手を打った経験・広告の仕組みを学び始めていること・応募先の形への一言の3点です。
今日やる3つのこと
① 二つのやり方を比べて結果の良いほうを選んだ場面を1つ書き出す
② 広告の仕組みについて学んだことを1行にする
③ 応募先が代理店か事業会社かを確かめて一言入れる
※ 「広告で人の心を動かしたい」だけで終わらせない。数字で改善を続けたいと書く
運用と制作の違いを分かって書ける応募者は多くありません。その違いを踏まえるだけで、志望動機が運用担当の書類になります。
この先、読むべき記事
- 広告運用の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方(面接の段階)
- 広告運用の自己PR|第二新卒の例文6パターンと数字を比べた経験の書き方(自己PRの作り方)
- 広告代理店の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方(近い職種)
- 事業会社マーケティングの志望動機|未経験・第二新卒の例文6パターンと落ちる書き方(事業会社側の職種)
- Webマーケターへの未経験転職|第二新卒の入口と最初の3ヶ月(未経験からの入り方)
- 自己PRが書けないとき|第二新卒が素材を掘り出す4つの質問(素材の探し方)
- 広告業界の志望動機|未経験・第二新卒の例文6パターンと落ちる書き方
- 志望動機の書き方 職種別まとめ|第二新卒が自分の職種の例文を探す(他の職種の志望動機)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。