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保育士の転職の志望動機|園を変える第二新卒の例文6パターンと落ちる書き方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月9日 読了 約13分
保育士の転職の志望動機|園を変える第二新卒の例文6パターンと落ちる書き方【2026年版】

保育士として1〜3年働き、別の園への転職を考える第二新卒の志望動機で多いのは、「子どもが好きだから」「保育の仕事を続けたいから」という書き方です。気持ちは本当でも、保育士の応募者のほとんどが同じことを書くため、それだけでは採用する園の記憶に残りません。

園の側が確かめたいのは、なぜ前の園ではなく、うちの園なのか、そして前の園での経験から何を学び、ここで何をしたいのかです。保育士の転職では、園ごとの保育の方針の違いが大きく、その違いに触れた志望動機は、それだけで具体的になります。

この記事では、園を変える保育士の志望動機を組み立てる3つの材料と、園の種類ごとの書き分け、例文6パターンを整理します。なお、保育士資格や、認定こども園などで求められる資格に関する記述は一般的な整理であり、個別の判断は自治体や応募先の説明で必ず確かめてください。

1. 結論:志望動機は3つの材料で組み立てる

材料書くこと例
前の園で得た経験保育の中で学んだこと、工夫したこと1歳児の担任として、生活の流れを整える工夫をした
次に実現したい保育前の園ではできなかったこと、深めたいこと一人ひとりの気持ちに寄り添う時間を増やしたい
その園を選ぶ理由保育の方針、取り組み、職員の体制子どもの「やりたい」を大切にする方針に共感した

3つ目のその園を選ぶ理由を書ける応募者は多くありません。「保育士として働けるならどこでも」と読まれると、また辞めるのではと心配されます。園の方針や取り組みに一言触れるだけで、志望度の伝わり方が大きく変わります。

2. 「子どもが好き」を評価される言葉に変える

ありがちな表現評価される言い換え
子どもが好き子どもの小さな変化に気づき、成長を一緒に喜べる仕事にやりがいを感じる
保育の仕事を続けたい前の園で学んだことを生かし、○○の保育を深めたい
働きやすい園で働きたい職員同士で相談しながら保育を考える環境で、長く働きたい
前の園が忙しすぎた書かない(一人ひとりと向き合う時間を大切にしたい、と言い換える)
家から近いから中心にしない(地域とのつながりを大切にする園に惹かれた、など)

前の園への不満は、「次に実現したい保育」に言い換えてください。「忙しくて子どもと向き合えなかった」は、「一人ひとりと向き合う時間を大切にしたい」と書けば、前向きな志望動機になります。

3. 園の種類で書き分ける

園の種類特徴書くとよいこと
認可保育園(私立)園ごとに保育の方針や行事が違うその園の方針や取り組みへの共感
小規模保育0〜2歳の少人数の保育一人ひとりと深く関わりたい理由
企業主導型保育企業が従業員のために設ける保育施設が多い働く保護者を支えることへの関心
認定こども園教育と保育を一体で行う幼児教育への関心(資格の要件は確かめる)

園の公式サイトや見学で、保育の方針と1日の流れを必ず確かめてから書いてください。のびのびとした保育を大切にする園と、行事や活動に力を入れる園では、響く志望動機がまったく違います。

4. 例文6パターン

例文1:一人ひとりと向き合いたい場合(小規模保育へ)

前の園では2年間、1歳児の担任として、20人近い子どもたちの生活を支えてきました。食事や睡眠の流れを整える工夫を重ねる中で、一人ひとりの気持ちにもっと時間をかけて寄り添いたいと考えるようになりました。少人数で、子どもの興味に合わせて一日の過ごし方を変える貴園の保育に共感しています。前の園で身につけた生活の流れを整える力を、貴園での丁寧な保育に生かしたいと考えています。

例文2:保育の方針に共感した場合

前の園では、決められた活動の計画に沿って保育を進めてきました。その中で、子どもが自分から「やりたい」と言った遊びに夢中になる姿に、最も成長を感じました。子どもの主体性を大切にし、遊びの中から学びを広げる貴園の方針を見学で知り、ここで保育を深めたいと考えました。前の園で学んだ安全への配慮を生かしながら、子どもの興味に寄り添う保育に取り組みたいと考えています。

例文3:職員の連携を大切にしたい場合

前の園では3歳児の担任として、行事の準備や保護者との連絡を担当してきました。経験の浅い中で一人で抱え込むことが多く、もっと職員同士で相談しながら保育を考えたいと感じるようになりました。貴園では、毎週の会議で子どもの様子を共有し、複数の職員で一人の子どもを見守る体制をとっていると知りました。相談しながら保育を良くしていく環境で、長く働きたいと考えています。

例文4:保護者支援に関心がある場合(企業主導型へ)

前の園で働く中で、仕事と子育てを両立する保護者の方々の大変さを近くで感じてきました。お迎えの時の短い会話でも、子どもの一日の様子を具体的に伝えることを心がけ、保護者の方から「安心して働ける」と言っていただけたことが印象に残っています。働く保護者を支える貴園の役割に共感し、保育と保護者支援の両方に力を入れたいと考えています。

例文5:幼児教育を深めたい場合(認定こども園へ)

前の園では0〜2歳児の保育を中心に担当してきました。子どもの成長を見守る中で、その先の幼児期の育ちにも関わりたいと考えるようになりました。幼稚園教諭の免許も持っており、教育と保育を一体で行う貴園で、乳児期から幼児期までの育ちを見通した保育に取り組みたいと考えています。

例文6:短期間で前の園を辞めた場合

前の園は1年で退職しましたが、その中で、自分は子ども一人ひとりのペースに合わせて関わる保育に最もやりがいを感じると気づきました。前の園では一斉の活動が中心で、そのペースについていけない子どもに十分に関われないことに悩んでいました。子どもの育ちのペースを大切にする貴園の方針を見学で確かめたうえで、長く働きたいと考え応募しています。

例文の経験や数字は、必ず自分の実際の経験に置き換えてください。資格の有無も、事実だけを書いてください。

5. 書く前に集めておく材料

材料集め方使う場所
園の保育の方針公式サイト、園のしおり、見学その園を選ぶ理由
1日の流れと行事見学、説明会その園を選ぶ理由
職員の体制見学、面接での質問長く働ける理由
前の園で工夫したこと担任のクラス、行事、保護者対応前の園で得た経験

保育士の転職では、園の見学が志望動機の質を大きく左右します。見学で見た子どもの様子や職員の関わり方を一文入れるだけで、他の応募者と差がつきます。

6. 落ちる書き方5つ

落ちる書き方何が問題か直し方
「子どもが好きだから」だけ誰でも書ける前の園での経験と、実現したい保育を書く
前の園の悪口を書く同じ理由で辞めると心配される実現したい保育に言い換える
「給料が高いから」「家から近いから」が中心保育への関心が見えない園の方針への共感を中心にする
どの園にも当てはまるその園を選ぶ理由がない方針や取り組みに触れる
見学せずに書いている具体的な場面が出てこない可能なら見学してから書く

7. 書き方の手順(40分+見学)

  1. 可能であれば園を見学し、印象に残った場面をメモする
  2. 前の園で工夫したことを2〜3文で書く(15分)
  3. 次に実現したい保育を1〜2文で書く(10分)
  4. 園の方針や見学で見たことに触れて、その園を選ぶ理由を書く(10分)
  5. 全体を300字前後に整え、声に出して読む(5分)

8. 前の園を辞めた理由との関係

志望動機と、前の園を辞めた理由は、表と裏の関係です。面接では両方を聞かれるため、つながりを持たせておくと一貫した印象になります。

辞めた本当の理由志望動機での言い換え
忙しくて子どもと向き合えなかった一人ひとりと向き合う時間を大切にしたい
職員の人間関係がつらかった職員同士で相談しながら保育を考える環境で働きたい
保育の方針が合わなかった○○を大切にする保育を深めたい
持ち帰りの仕事が多かった書類や準備を園内で分担する体制で、保育に集中したい

9. よくある質問

1年で前の園を辞めていても転職できますか

できる可能性は十分にあります。保育士は求人が多い仕事です。ただし、短い期間で辞めた理由は必ず聞かれるため、前の園で学んだことと、次の園で長く働ける理由をつなげて話せるよう準備してください。

志望動機に前の園の不満を書いてもよいですか

不満をそのまま書くのは避けてください。「次に実現したい保育」に言い換えると、前向きな志望動機になります。面接で辞めた理由を聞かれた場合も、同じ考え方で答えると一貫した印象になります。

見学をしてから応募したほうがよいですか

できれば見学してください。園ごとに保育の方針や雰囲気が大きく違うため、見学で確かめたうえで応募すると、入ってからのずれを防げます。見学で感じたことは、志望動機の具体的な材料にもなります。

志望動機の長さはどれくらいがよいですか

履歴書なら200字から300字が目安です。前の園で得た経験、次に実現したい保育、その園を選ぶ理由の3つが入っていれば、長さより中身で評価されます。

保育士から保育以外の仕事に移ることも考えています

保育以外の仕事への転職も選択肢の一つです。保育の経験は、一般企業の仕事でも生かせる場面があります。保育を続けるか迷っている場合は、両方の道を比べてから決めると後悔が少なくなります。

認定こども園に応募するには何の資格が必要ですか

認定こども園では、保育士資格と幼稚園教諭の免許の両方が求められることが多いです。ただし制度には例外や経過措置があるため、自治体や応募先の説明で必ず確かめてください。

給料や休みのことは志望動機に書くべきですか

中心に置くのは避けたほうが無難です。働き方の条件は、面接や見学の際に確かめてください。志望動機では、保育の方針への共感と、長く働きたい理由を中心に書くほうが伝わります。

経験年数が短いことは不利になりますか

大きな不利にはなりにくいです。第二新卒の保育士は、経験の長さより、保育への考え方と長く働く意思が見られています。短い期間でも、工夫したことや学んだことを具体的に書いてください。

10. まとめ:書く前にやる3つのこと

書く前にやる3つのこと

① 応募する園の保育の方針を確かめ、可能なら見学する

② 前の園で工夫したことと、次に実現したい保育を1つずつ書き出す

③ 前の園を辞めた理由を、実現したい保育に言い換える

※ 「子どもが好き」で終わらせない。その園を選ぶ理由を必ず入れる

その園を選ぶ理由まで書ける保育士は多くありません。保育士資格や、認定こども園などで求められる資格に関する記述は一般的な整理であり、個別の判断は自治体や応募先の説明で必ず確かめてください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。