面接・選考対策

保育士の転職の面接|園を変える第二新卒が聞かれる想定問答12と答え方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月9日 読了 約13分
保育士の転職の面接|園を変える第二新卒が聞かれる想定問答12と答え方【2026年版】

保育士の転職の面接は、園長や主任、運営法人の担当者が面接官になることが多く、見学とあわせて行われることもよくあります。経験のある保育士として、「この人にクラスを任せられるか」「今の職員と一緒に保育ができるか」が見られています。

第二新卒の保育士が必ず聞かれるのは、「なぜ前の園を辞めるのか」です。保育士の転職は珍しくありませんが、短い期間での転職には、園の側も慎重になります。ここで前の園の不満を並べると、「うちでも同じことが起きるのでは」と受け取られてしまいます。

この記事では、園長が見ている3つの点と、想定問答12とそのまま使える答え方を整理します。なお、保育士資格や、園の運営に関わる制度の記述は一般的な整理であり、個別の判断は自治体や応募先の説明で必ず確かめてください。

1. 結論:面接は3つの軸で見られている

軸見られていること答えに入れるもの
保育への考え方園の方針と合うか、子どもをどう見ているか前の園で大切にしてきた関わり方
安全と報告けがや体調の変化に気づき、すぐに共有できるか小さな変化に気づいて報告した経験
職員との協力今の職員の中に入り、相談しながら保育できるか先輩や同僚と相談して保育を変えた経験

3つ目の職員との協力は、転職の面接で特に重く見られます。保育は複数の職員で子どもを見守る仕事です。前の園で人間関係に悩んだ人ほど、「相談しながら保育を良くした経験」を準備しておくと、印象が大きく変わります。

2. 面接の流れ

段階内容気をつけること
園の見学保育の様子、園舎、子どもの過ごし方を見る子どもへの接し方、職員へのあいさつも見られている
面接園長・主任・法人の担当者保育の具体的な場面で答える
実技(ない場合も)手遊び、絵本の読み聞かせ、ピアノなど完璧さより、子どもに向けた表情と声
条件の確認勤務の時間、担当するクラス、入職の時期正直に、具体的に答える

見学中に子どもに話しかけられたら、自然に応じてください。その関わり方そのものが、面接の一部として見られています。

3. 最初に聞かれる5問

  1. 前の園を辞めた(辞めたい)理由を教えてください
  2. なぜ当園を志望したのですか
  3. 前の園では、どのクラスを担当していましたか
  4. 保育で大切にしていることは何ですか
  5. いつから働けますか

1番目は「学んだこと→実現したい保育」の順で

前の園では2年間、1歳児の担任として、生活の流れを整える保育を学びました。一方で、一斉の活動が中心で、一人ひとりのペースに合わせて関わる時間が取りにくいと感じていました。子どもの育ちのペースを大切にする保育を深めたいと考え、転職を決めました。

前の園の職員や園長を悪く言うのは避けてください。保育の世界は意外と狭く、面接官が前の園のことを知っている場合もあります。

4番目の答え方

抽象的な言葉ではなく、具体的な場面で話してください。「子どもの気持ちに寄り添う」なら、実際にどんな場面でどう関わったかを添えます。

子どもが自分でやろうとしている時は、すぐに手を出さずに待つことを大切にしています。前の園で、靴を自分で履こうとしていた子が、毎日少しずつできるようになり、初めて一人で履けた日に一緒に喜んだことが印象に残っています。

5番目は具体的に

年度の途中の入職か、4月の入職かで、園の受け入れ方が変わります。現在の園を辞める時期と、引き継ぎに必要な期間を考えて、具体的な日付で答えてください。クラス担任をしている場合は、年度の途中で抜けることへの配慮も伝えると誠実な印象になります。

4. 園長・主任から聞かれる4問

  1. 子どもがけがをした時、どう対応しますか
  2. 保護者から保育について苦情を受けたら、どうしますか
  3. 先輩の保育士と考え方が違った時、どうしますか
  4. 書類や行事の準備が重なった時、どう進めますか

6番目は「手当て→報告→保護者への説明」

まず子どもの様子を確かめ、必要な手当てをしたうえで、すぐに主任や園長に報告します。どこで、どのように起きたかを記録し、お迎えの時に保護者の方へ状況と対応を丁寧にお伝えします。小さなけがでも、自分だけで判断せず共有することを大切にしています。

7番目の答え方

まずは保護者の話を最後まで聞くことを話します。そのうえで、自分だけで判断せず、主任や園長に相談して園として対応する、と答えてください。前の園で保護者とのやりとりを工夫した経験があれば添えると説得力が増します。

8番目は「理由を聞いて相談する」

まずは先輩がなぜその関わり方をしているのか、理由を聞くようにします。自分の考えがある場合は、子どもの様子を具体的に伝えながら相談します。一人で決めずに、職員会議などで共有して、園としての関わり方をそろえることが大切だと考えています。

この質問は、職員の中に入れるかを見るためのものです。「自分の考えを貫きます」と答えると、協力が難しい人だと受け取られることがあります。

9番目の答え方

期限と優先順位を書き出し、早めに主任へ相談すると答えます。「保育の時間を削らないよう、準備は分担や前倒しで進める」と添えると、子どもを優先する姿勢が伝わります。

5. 最後に聞かれる3問

  1. 当園で何年くらい働きたいですか
  2. 将来、どんな保育士になりたいですか
  3. 最後に何か質問はありますか

10番目と11番目に備える

「まずは担当するクラスの子どもたちとしっかり関係をつくり、数年後には後輩に保育を伝えられる立場を目指したい」と、段階を区切って話してください。短い期間での転職の後は、長く働く意思を具体的に伝えることが特に大切です。

12番目に聞いておきたい3つ

① 職員同士で子どもの様子を共有する場は、どのように設けられていますか

② 書類や行事の準備は、勤務時間の中でどのように進めていますか

③ 入職した場合、最初はどのクラスを担当することが多いですか

6. 実技への備え

実技準備気をつけること
手遊び年齢に合わせた2〜3種類子どもに向けた表情と声の大きさ
絵本の読み聞かせ担当したい年齢に合う1冊ページをめくる間、子どもの反応を見る意識
ピアノ季節の歌や、園でよく使う曲完璧さより、止まらずに弾き続けること

実技は、上手さより子どもへの向け方が見られています。面接官を子どもだと思って、目線と声を向けてください。

7. 落ちる回答の型5つ

落ちる回答何が問題か言い換え
前の園の悪口が続く同じ理由で辞めると心配される実現したい保育に言い換える
「子どもが好きです」だけ保育への考え方が見えない具体的な場面で話す
「けがは自分で判断して対応します」報告しない人に見えるすぐに共有すると話す
「自分の保育観を貫きます」職員と協力できるか心配される相談してそろえると話す
「残業がない園がいいです」が最初に出る保育への関心より条件が先に見える働き方は逆質問で確かめる

8. 面接前日の準備(60分+見学)

時間やること仕上がりの目安
見学保育の様子と職員の関わり方を見て、印象をメモする具体的な場面を1つ話せる
20分前の園を辞めた理由を「学んだこと→実現したい保育」で書く1分で話せる
20分保育で大切にしていることを、具体的な場面とともに書く1分で話せる
20分実技の準備と、逆質問を3つ用意する手遊びが2つ、逆質問が3つある

9. よくある質問

前の園を1年で辞めていると不利ですか

理由を整理して話せれば、大きな不利にはなりにくいです。保育士は求人が多い仕事ですが、短い期間での転職の後は、長く働く意思を具体的に伝えることが大切です。前の園で学んだことを先に話してください。

前の園の人間関係がつらかったことは話してもよいですか

そのまま話すのは避けたほうが無難です。「職員同士で相談しながら保育を考える環境で働きたい」と言い換えてください。面接官に前の園の悪口と受け取られると、協力が難しい人だと見られることがあります。

見学の時に気をつけることはありますか

子どもへの接し方、職員へのあいさつ、保育を見る姿勢が見られています。子どもに話しかけられたら自然に応じ、保育の邪魔にならない位置で見学してください。見学で感じたことは、面接での志望理由にも生かせます。

実技が苦手な場合はどうすればよいですか

上手さより、子どもに向けた表情と声が見られています。ピアノが苦手な場合は、簡単な伴奏で止まらずに弾くことを優先してください。手遊びや絵本は、担当したい年齢に合ったものを選んで練習しておけば十分です。

面接の服装はどうすればよいですか

指定がなければスーツが無難です。見学や実技がある場合は、動きやすい服装や上履きを指定されることもあるので、案内を確かめてください。爪や髪型など、清潔感にも気を配りましょう。

年度の途中で転職しても大丈夫ですか

年度の途中でも求人はあります。ただし、クラス担任をしている場合は、今の園への引き継ぎに配慮が必要です。入職の時期を面接で具体的に伝え、今の園とも早めに相談して進めてください。

給料や残業について聞いてもよいですか

聞いて構いません。ただし、最初の質問にするより、仕事の進め方を聞く形で確かめるほうが自然です。書類や行事の準備がどのように分担されているかを聞くと、働き方の実態が見えてきます。

保育士以外の仕事も迷っている場合、面接でどう答えればよいですか

迷いがあることを面接で話す必要はありません。応募する以上は、その園で長く働く意思を伝えてください。迷いが大きい場合は、応募の前に保育を続けるかどうかを整理しておくほうが、自分のためにもなります。

10. まとめ:前日にやる3つのこと

前日にやる3つのこと

① 前の園を辞めた理由を「学んだこと→実現したい保育」で1分で話せるようにする

② 保育で大切にしていることを、具体的な場面とともに準備する

③ 手遊びや絵本など、実技の準備をする

※ 前の園の悪口は言わない。相談しながら保育を良くした経験を話す

職員と協力した経験まで話せる保育士は、園長に信頼されます。保育士資格や、園の運営に関わる制度の記述は一般的な整理であり、個別の判断は自治体や応募先の説明で必ず確かめてください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。