プロジェクト経験の職務経歴書の書き方|第二新卒が兼務や短期の案件を伝える型と記入例【2026年版】
普段の担当業務とは別に、社内のプロジェクトに参加したり、他の部署の仕事を兼務したりした経験はないでしょうか。新しい仕組みの導入、展示会の準備、新規事業の立ち上げなど、第二新卒でも関わる機会は少なくありません。
こうした経験は、通常業務だけでは見えない力を伝える良い材料になります。部署をまたいで人と動く力、新しいことを形にする力などです。ただし、通常業務と同じように書くと埋もれてしまうので、書く場所と項目を分けて書くことが大切です。
この記事では、プロジェクトを書く場所、書く5つの項目、自分の役割の書き方、記入例を整理します。
1. 結論:通常業務と分けて「5つの項目」で書く
| 項目 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 名前と期間 | 何のプロジェクトか、いつからいつまでか | 顧客管理の仕組みの導入(2025年4月〜9月) |
| 目的 | 何のための取り組みか | 営業の情報を全員で共有するため |
| 規模 | 何人で、どの部署が関わったか | 営業部・情報システム部の6名 |
| 自分の役割 | その中で自分が何を担当したか | 営業部の代表として、入力の手順書を作成 |
| 結果 | 何が変わったか | 営業部30名が使う形で運用を開始 |
5つの中で一番大切なのは「自分の役割」です。プロジェクト全体の成果だけを書くと、自分が何をしたかが伝わりません。
2. 書く場所
| 書く場所 | 向いている場合 |
|---|---|
| 職務経歴の中に「【プロジェクト】」の見出しを立てる | 通常業務と並行して参加した場合 |
| 職務経歴の部署ごとの欄に書く | 部署の業務として取り組んだ場合 |
| 職務要約で触れる | 応募先の仕事に直結する大きなプロジェクトの場合 |
通常業務の箇条書きの中に混ぜるのは避けてください。見出しを立てて分けるだけで、読み手の目に留まりやすくなります。
3. 自分の役割の書き方
| あいまいな書き方 | 役割がはっきりした書き方 |
|---|---|
| プロジェクトに参加 | 営業部の代表として参加し、現場の要望をまとめる役を担当 |
| 資料作成を担当 | 社内説明会の資料(20ページ)を作成し、3回の説明会で説明を担当 |
| 調整を担当 | 営業部と製造部の打ち合わせの日程と議題を決め、議事録を作成 |
| サポートを担当 | リーダーの補佐として、進み具合の一覧を毎週更新 |
メンバーの一人として参加した場合も、担当した作業を具体的に書けば十分に伝わります。リーダーでなければ書けない、ということはありません。
4. 規模の示し方
| 示すもの | 例 |
|---|---|
| 人数 | メンバー6名(うち他部署4名) |
| 関わった部署 | 営業部・製造部・情報システム部 |
| 期間 | 約6か月 |
| 影響した範囲 | 全社員約200名が使う仕組み |
| 社外の関係者 | 外部の開発会社1社と連携 |
部署をまたいだことが分かる書き方は、評価につながりやすくなります。違う立場の人と一緒に進めた経験は、多くの職種で求められる力だからです。
5. 記入例
※以下の記入例はすべて架空の設定です。自分の経験に置き換えて使ってください。
5-1. 仕組みの導入
【プロジェクト】顧客管理の仕組みの導入(2025年4月〜9月)
目的:営業の情報を全員で共有し、引き継ぎの漏れを減らすため
規模:営業部・情報システム部の6名、外部の開発会社1社
役割:営業部の代表として、現場の要望をまとめ、入力の手順書を作成
結果:営業部30名が使う形で運用を始め、引き継ぎの問い合わせが減った
5-2. 展示会の準備
【プロジェクト】業界の展示会への出展(2025年8月〜11月)
規模:営業部・企画部の5名
役割:配布資料の作成と、来場された方の名刺の整理・お礼メールの送付を担当
結果:3日間で約150名と名刺を交換し、後日10社と商談
5-3. 他部署の兼務
【兼務】採用活動の補助(2025年1月〜現在)
営業の業務と並行して、新卒採用の会社説明会で若手社員として仕事の紹介を担当(年6回)
5-4. 新規事業の立ち上げ
【プロジェクト】新しいウェブサービスの立ち上げ(2025年6月〜2026年3月)
規模:新規事業部の4名
役割:利用者向けの案内ページの文章作成と、問い合わせの対応の仕組みづくりを担当
結果:サービス開始後、よくある問い合わせを案内ページに反映し、問い合わせ件数を減らした
どの例も、役割が具体的な作業で書かれていることに注目してください。何を作り、何を担当したかが分かれば、プロジェクトでの動き方が伝わります。
6. 通常業務との書き分け
| 通常業務 | プロジェクト |
|---|---|
| 毎日・毎月くり返す業務 | 期間が決まった取り組み |
| 担当業務と量、実績を書く | 目的・規模・役割・結果を書く |
| 箇条書きで並べる | 見出しを立てて分ける |
プロジェクトの経験が応募先の仕事に近い場合は、通常業務より先に書くことも考えてください。たとえば、企画職に応募するなら、企画のプロジェクトを先に書くと、読み手の目に早く留まります。
7. 避けたい書き方5つ
| 避けたい書き方 | 何が問題か | 直し方 |
|---|---|---|
| 通常業務の中に混ぜる | 埋もれて目に留まらない | 見出しを立てて分ける |
| 「参加」とだけ書く | 何をしたか分からない | 担当した作業を具体的に書く |
| プロジェクト全体の成果だけ書く | 自分の役割が見えない | 役割と結果を分ける |
| 社内の呼び名をそのまま書く | 外の人に伝わらない | 何の取り組みかを補足する |
| 途中で終わったことを書かない | 期間に説明のない部分が残る | 途中で終わった事実と、担当したことを書く |
途中で中止になったプロジェクトも、書いて構いません。担当した作業と、そこで身についたことを書けば、経験として十分に伝わります。
8. 書く手順(15分)
- これまで参加したプロジェクトや兼務を、すべて書き出す(3分)
- 応募先の仕事に近いものを1〜2つ選ぶ(2分)
- 名前と期間・目的・規模・役割・結果を書く(7分)
- 職務経歴の中に見出しを立てて入れる(3分)
提出前に見直す5つの点
- 通常業務と分けて、見出しを立てているか。
- 自分の役割が、具体的な作業で書かれているか。
- 人数や部署など、規模が示されているか。
- 社内の呼び名に補足があるか。
- 結果が、確かめられる範囲で書かれているか。
書き直しの例
| 書き直す前 | 書き直した後 |
|---|---|
| 業務改善プロジェクトに参加 | 受発注の手順の見直し(2025年5月〜8月、営業部・物流部の5名)で、営業部の現状の手順を一覧にまとめる役を担当 |
| 展示会の運営を担当 | 展示会(3日間)で、配布資料の作成と来場された方へのお礼メールの送付を担当 |
| 新規事業に携わる | 新規事業部(4名)で、利用者向けの案内ページの文章を作成 |
書き直した後の文章は長くなりますが、何のプロジェクトで、自分が何をしたかが一文で分かります。読み手が知りたいのは、まさにその点です。
9. よくある質問
メンバーの一人として参加しただけでも書けますか
書けます。担当した作業を具体的に書けば、十分に伝わります。資料の作成、議事録、進み具合の管理など、メンバーとしての役割も立派な経験です。
プロジェクトの成果が出る前に退職する場合は
途中までの取り組みとして書いて構いません。担当した作業と、退職の時点での進み具合を書いてください。
社外秘のプロジェクトはどう書けばよいですか
内容を詳しく書けない場合は、取り組みの種類と規模、自分の役割だけを書いてください。「社内の業務改善の取り組み(詳細は社外秘)」のように書いても構いません。
兼務した業務も書いたほうがよいですか
書いてください。兼務は、本来の業務と並行して別の役割を任された証拠です。期間と担当した作業を書けば十分です。
プロジェクトが複数ある場合はどうすればよいですか
応募先の仕事に近いものを1〜2つ詳しく書き、他は一行ずつにまとめてください。すべてを同じ厚さで書くと、どれが一番の経験か分からなくなります。
プロジェクトでリーダーを務めた場合は
リーダーを務めたことと、メンバーの人数を書いてください。進め方で工夫したことを一つ添えると、まとめる力が伝わります。
期間が1か月ほどの短い取り組みでも書けますか
書けます。期間が短くても、目的と役割がはっきりしていれば、経験として十分に伝わります。期間を正確に書いてください。
面接ではどう話せばよいですか
書類に書いた目的・規模・役割・結果の順に、1分ほどで話してください。うまくいかなかった場面と、どう乗り越えたかを一つ用意しておくと、深掘りにも答えられます。
10. まとめ:今夜やる3つのこと
今夜やる3つのこと
① 参加したプロジェクトや兼務をすべて書き出す
② 応募先に近いものを1〜2つ選び、5つの項目で書く
③ 職務経歴の中に見出しを立てて入れる
※ 自分の役割は、具体的な作業で書く
プロジェクトの経験は、通常業務と分けて書くだけで目に留まりやすくなります。目的・規模・役割・結果の4点を押さえ、部署をまたいで動いた力を伝えてください。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。