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異動や担当替えが多い職務経歴書|第二新卒が経歴を散らかして見せない書き方と例文【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月16日 読了 約11分
異動や担当替えが多い職務経歴書|第二新卒が経歴を散らかして見せない書き方と例文【2026年版】

入社して数年のうちに、部署が2回、3回と変わった人は少なくありません。ジョブローテーションのある会社や、人手の足りない部署に回された場合などです。そうした経歴を職務経歴書に書こうとすると、何をしてきた人なのかが分かりにくい書類になりやすくなります。

採用担当が見ているのは、異動の回数そのものではありません。それぞれの部署で何を覚え、どの経験が応募先で生きるかです。異動が多いことは、見せ方しだいで「幅広い業務を経験した人」として伝わります。

この記事では、採用担当が確かめる3つの点と、書き方の選び方、部署ごとの書き分け、記入例を整理します。

1. 結論:応募先に近い経験を厚く、他は短く

書き方内容
異動を正直に書く部署と期間を、時期の順にすべて書く
厚さを変える応募先の仕事に近い部署を詳しく、遠い部署は2〜3行で
共通する強みでまとめる職務要約と自己PRで、どの部署でも生きた強みを示す
異動の理由を一言添える会社の制度か、自分の希望かを短く書く

すべての部署を同じ厚さで書かないことが、一番大切です。同じ厚さで並べると、どれが一番の経験なのか読み手に伝わりません。

2. 採用担当が確かめる3つの点

確かめる点書類で示すこと
なぜ異動が多いのか会社の制度か、本人の希望か、事情があったのか
どこまで身についているか短い期間でも、一人でできるようになった業務
応募先で生きる経験はどれか応募先の仕事に一番近い部署での経験

1つ目は、一言添えるだけで印象が大きく変わります。「ジョブローテーション制度により」「新規部署の立ち上げに伴い」のように理由が分かると、本人の問題ではないと伝わります。

3. 時系列か、職務別か

形式向いている場合書き方
時系列(古い順・新しい順)異動が2回ほどで、流れが自然な場合部署ごとに期間と業務を並べる
職務別異動が3回以上で、似た業務を複数の部署でした場合「営業」「事務」など業務の種類ごとにまとめ、部署と期間を添える

迷ったら時系列で書き、応募先に近い部署を厚くするのが無難です。職務別は読みやすくなる一方、いつ何をしていたかが分かりにくくなるので、各業務に部署と期間を必ず添えてください。

4. 部署ごとの書き分け

部署の位置づけ書く量書くこと
応募先に一番近い部署5〜8行担当業務、数字、工夫したこと、身についたこと
応募先に少し関係する部署3〜4行担当業務と、応募先で生きる点を一つ
応募先と関係の薄い部署2行ほど担当業務の概要だけ

関係の薄い部署も、省かずに必ず書いてください。省くと期間に空白ができ、かえって説明が必要になります。短く書けば、読み手の負担にもなりません。

5. 共通する強みのまとめ方

異動が多い経歴の強みは、新しい環境に早く慣れ、業務を覚える力であることが多いです。職務要約や自己PRで、どの部署でも生きた強みを一つ示してください。

見つけ方強みの例
新しい部署で最初にしていたことは業務の流れを書き出して覚える
どの部署でも任されたことは資料づくり、後輩への説明、取引先との連絡
部署をまたいで役立ったことは前の部署の知識を使って、部署間の連絡をつないだ

部署をまたいだ経験があること自体が強みになる場合もあります。たとえば、営業と製造の両方を経験していれば、両方の事情が分かる人として伝えられます。

6. 記入例

※以下の記入例はすべて架空の設定です。自分の経験に置き換えて使ってください。

6-1. 職務要約

食品メーカーにて3年間、ジョブローテーション制度により、工場の生産管理、営業事務、法人営業の3部署を経験しました。どの部署でも、着任後1か月で業務の流れを書き出して覚えることを続け、法人営業では2年目に担当先を15社まで広げました。

6-2. 応募先に近い部署(厚く書く)

営業部 法人営業課(2025年4月〜現在)

業務用食品の法人営業として、飲食店・小売店15社を担当

・既存先への定期訪問(月2回ほど)、新商品の提案、見積書の作成

・工夫したこと:工場勤務の経験を生かし、納期の相談に製造の事情を添えて説明

・身についたこと:取引先の要望と社内の事情を両方聞いて調整する力

6-3. 関係の薄い部署(短く書く)

生産部 生産管理課(2023年4月〜2024年3月)

工場の生産計画の補助、出荷数の集計を担当

3つの部署の書き方の厚さが違うことに注目してください。応募先が営業職であれば、営業部の経験を一番厚くし、生産部は短くまとめます。

7. 異動の理由の添え方

異動の理由書き方の例
会社の制度ジョブローテーション制度により異動
会社の事情新規部署の立ち上げに伴い異動
本人の希望営業職を希望し、社内公募により異動
組織の変更組織再編に伴い、担当業務が変更

自分の希望で異動した場合は、そのことを書くと意欲が伝わります。社内公募や希望の申し出で異動した経験は、自分からキャリアを考えて動ける人だと示す材料になります。

異動の理由がはっきりしない場合や、複数の理由が重なっている場合は、一番大きな理由を一つだけ書けば十分です。細かな経緯は、面接で聞かれたときに話してください。書類では、読み手が経歴の流れをつかめることを優先します。

8. 避けたい書き方5つ

避けたい書き方何が問題か直し方
すべての部署を同じ厚さで書く一番の経験が分からない応募先に近い部署を厚くする
関係の薄い部署を省く期間に空白ができる2行ほどで短く書く
異動の理由を書かない本人の問題かと思われる理由を一言添える
部署の名前だけ並べる何をしていたか分からない担当業務を書く
職務別で期間を書かないいつ何をしていたか分からない各業務に部署と期間を添える

提出前に見直す5つの点

  1. すべての部署と期間が、抜けなく書かれているか。
  2. 応募先に一番近い部署が、一番厚く書かれているか。
  3. 異動の理由が一言添えられているか。
  4. 職務要約で、共通する強みを示しているか。
  5. 2枚に収まっているか。

9. よくある質問

異動が多いと、不利になりますか

異動の理由が分かり、それぞれの部署で身についたことが書かれていれば、不利になるとは限りません。幅広い業務を経験した人として、評価されることもあります。

数か月しかいなかった部署も書くべきですか

書いてください。省くと期間に空白ができ、説明が必要になります。2行ほどで、担当業務の概要だけを書けば十分です。

時系列と職務別、どちらで書けばよいですか

異動が2回ほどであれば時系列、3回以上で似た業務を複数の部署でしている場合は職務別が読みやすくなります。迷ったら時系列で書き、応募先に近い部署を厚くしてください。

異動の理由が自分の失敗だった場合はどう書けばよいですか

書類には「組織の都合により異動」など、事実の範囲で短く書いてください。面接で聞かれた場合は、失敗から学んだことと、異動先で取り組んだことを中心に話すと、前向きに伝わります。

部署の名前が分かりにくい場合はどうすればよいですか

社内の呼び名ではなく、何をする部署かが分かるように補足してください。たとえば「〇〇推進室(新規事業の企画を担当する部署)」のように書くと伝わります。

異動が多いことを自己PRで触れたほうがよいですか

触れて構いません。新しい環境に早く慣れる力や、部署をまたいだ経験を強みとして書くと、異動の多さを前向きに伝えられます。

同じ会社の中の異動でも、会社名は毎回書きますか

会社名は一度だけ書き、その下に部署ごとの期間と業務を並べます。会社を変わったように見えないよう、会社の見出しの中にまとめてください。

枚数が増えてしまいます

関係の薄い部署を短くすれば、2枚に収まることが多いです。応募先に近い部署の経験を中心にして、他は概要だけにしてください。

10. まとめ:今夜やる3つのこと

今夜やる3つのこと

① すべての部署と期間を書き出し、異動の理由を一言ずつ添える

② 応募先に近い順に部署を並べ、書く量を決める

③ どの部署でも生きた強みを一つ選び、職務要約に入れる

※ 関係の薄い部署も省かず、短く書く

異動が多い経歴は、書き方の厚さを変えるだけで読みやすくなります。応募先に近い経験を厚く、共通する強みを職務要約で示し、幅広い経験として伝えてください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。