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職務経歴書の実績の書き方|第二新卒が数字を「比べて」伝える型と記入例【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月16日 読了 約11分
職務経歴書の実績の書き方|第二新卒が数字を「比べて」伝える型と記入例【2026年版】

職務経歴書に実績を書くとき、「売上目標達成」「月100件対応」と数字だけを並べて終わっていないでしょうか。数字があること自体は良いのですが、それだけでは、読み手にその数字がすごいのか普通なのかが伝わりません。

採用担当が実績で知りたいのは、その数字がどのくらいの成果なのかと、その成果をどうやって出したのかです。数字を「比べて」書き、出し方を一言添えるだけで、同じ実績でも伝わり方が大きく変わります。

この記事では、採用担当が実績で確かめる3つの点と、数字の比べ方、書き方の型、職種別の記入例を整理します。数字がそもそも見つからない場合の探し方は、別の記事で整理しています。

1. 結論:「数字+比べる基準+出し方」で書く

要素書くこと例
数字成果の大きさ月の新規契約 平均4件
比べる基準目標、前年、平均、順位など課の平均(2件)の約2倍
出し方何を工夫して出したか初回訪問の前に業界の課題を3つ調べて持参

3つのうち、一番抜けやすいのが「比べる基準」です。基準があると、読み手は数字の大きさをすぐに判断できます。

2. 採用担当が実績で確かめる3つの点

確かめる点書類で示すこと
成果の大きさ数字と、比べる基準
再現できるかどう工夫して出したか(応募先でも同じやり方ができるか)
本人の役割チームの成果の中で、自分が何をしたか

2つ目の「再現できるか」は特に大切です。運が良かっただけの成果か、やり方を工夫して出した成果かで、入社後に期待できることが変わるからです。

3. 数字を伝わる形にする比べ方

比べ方例向いている場面
目標と比べる目標に対して達成率110%目標が決まっている仕事
前年・前期と比べる担当先の売上を前年より約15%伸ばす同じ担当を続けている場合
平均と比べる課の平均の約2倍同じ仕事をする人が複数いる場合
順位で示す同期20名中3位順位が公表されている場合
変化で示す作業時間を1日60分から30分に短縮改善や効率化の成果

比べる基準は、確かめられるものを選んでください。平均や順位を書く場合は、社内で公表されていた数字か、自分で確かめられた数字に限ります。

4. 実績の書き方の型

職務経歴の中で、実績は担当業務の後に、見出しをつけて書くと読みやすくなります。

【実績】

・2025年度 新規契約 年間48件(目標40件に対し達成率120%)

・担当先15社の年間売上を前年より約15%伸ばす

【工夫したこと】

・初回訪問の前に、業界の課題を3つ調べて持参することを続けた

実績と工夫を分けて書くと、数字と出し方の両方が一目で分かります。工夫を書く欄がない場合は、実績の後に一行添えてください。

5. 職種別の記入例

※以下の記入例はすべて架空の設定です。数字は自分の経験に置き換えて使ってください。

5-1. 営業

【実績】2025年度 新規契約 年間48件(目標40件、達成率120%/課8名中2位)

【工夫】初回の商談で、事前に調べた業界の課題を3つ示し、話のきっかけにした

5-2. 事務

【実績】請求書の差し戻し件数を、月平均10件から3件に減らす

【工夫】確認する項目を一枚の表にまとめ、課の5名で使う形にした

5-3. 販売

【実績】担当売り場の月の売上を、前年同月より約10%伸ばす(3か月連続)

【工夫】曜日ごとの売れ筋を記録し、よく売れる商品を前に出す陳列に変えた

5-4. コールセンター

【実績】1件あたりの対応時間を、平均8分から6分に短縮(品質評価は維持)

【工夫】よくあるお問い合わせの答え方を一覧にし、すぐに参照できるようにした

5-5. 工場・製造

【実績】担当工程の不良品の割合を、0.8%から0.3%に下げる

【工夫】不良が出やすい作業の手順を写真つきの手順書にまとめ、班で共有した

5-6. 企画・マーケティング

【実績】店舗の販促企画で、企画期間中の来店数を前月より約20%増やす

【工夫】来店のきっかけをアンケートで調べ、反応の多かった案内の仕方に絞った

どの例も、比べる基準と工夫がセットになっていることに注目してください。営業以外の職種でも、時間、件数、割合などの変化で実績を示せます。

6. チームの成果の書き方

チームで出した成果を書く場合は、チームの成果と、自分の役割を分けて書きます。

書き方例
チームの成果課(5名)として、年間売上目標を達成(達成率105%)
自分の役割うち、新規の取引先開拓を担当し、新規契約12件を獲得
自分の工夫課の提案資料の型を作り、全員で使う形にした

チームの成果を自分だけの成果のように書くのは避けてください。面接で深掘りされたときに説明が合わなくなり、信頼を失う原因になります。

7. 盛りすぎにならない線引き

書いてよいこと避けること
確かめられる数字記憶があいまいな数字を大きめに書く
「約」「およそ」をつけたおおよその数字根拠のない割合や順位
チームの成果と自分の役割を分けた書き方チームの成果を自分の成果として書く
一番良かった時期の実績(時期を明記)一時的な成果を、ずっと続いたように書く

一番良かった時期の実績を書くのは問題ありませんが、時期を必ず書いてください。「2025年10月〜12月」のように期間を書くと、正確に伝わります。

数字を大きく書きすぎると、経歴詐称と受け取られるおそれがあります。迷ったときは、確かめられる範囲で控えめに書くのが安全です。

8. 実績が少ない場合

在籍が短いなどで、書ける実績が少ない場合もあります。

  1. 大きな成果でなくても、変化を示せる数字を探す(作業時間、件数、ミスの数など)。
  2. 続けた期間や回数を書く(毎日の記録を1年間続けた、など)。
  3. 周りからの評価を書く(担当を任された、教える役になった、など)。
  4. 実績の代わりに、工夫したことを具体的に書く。

提出前に見直す5つの点

  1. 数字に、比べる基準が添えられているか。
  2. 実績の後に、工夫したことが書かれているか。
  3. チームの成果と自分の役割が分けて書かれているか。
  4. 時期や期間が書かれているか。
  5. 確かめられる範囲の数字になっているか。

書き直しの例

書き直す前書き直した後
売上目標達成2025年度 売上目標達成(達成率112%/課8名中3位)
月100件の問い合わせに対応月約100件の問い合わせに対応(課の平均は約70件)
業務の効率化に貢献集計作業を1日60分から30分に短縮
新規開拓に注力新規契約 年間12件(前年の5件から増加)

書き直す前の言葉は、どれも間違いではありません。ただ、比べる基準や変化が入るだけで、読み手が成果の大きさをすぐに判断できるようになります。手元の職務経歴書の実績を一つずつ、この形に直してみてください。

9. よくある質問

目標を達成できなかった場合は実績を書かないほうがよいですか

達成できなかった場合も、前年より伸ばした、課の平均を上回ったなど、別の基準で比べられるものがあれば書いてください。工夫したことを添えると、取り組みが伝わります。

社内の数字を書いてもよいですか

売上の金額など、外に出してはいけない数字は書かないでください。その場合は、達成率や前年比など、割合で示すと伝えられます。

順位を書いてもよいですか

社内で公表されていた順位であれば書いて構いません。「同期20名中3位」のように、何人の中での順位かも添えてください。

数字がおおよそしか分からない場合は

「約」「およそ」をつけて、確かな範囲で書いてください。面接で聞かれたときに説明できる範囲にとどめることが大切です。

実績はいくつ書けばよいですか

一つの会社につき2〜3つが目安です。応募先の仕事に近い実績を優先して選んでください。

古い実績と新しい実績、どちらを書けばよいですか

応募先の仕事に近いものを優先し、どちらも書く場合は時期を添えてください。最近の実績のほうが、今の力として伝わりやすくなります。

改善の実績はどう書けばよいですか

変える前と後の数字を並べて書いてください。「1日60分から30分に短縮」のように、変化が一目で分かる形が伝わります。

自己PR欄と実績が重なってしまいます

職務経歴には実績の数字と工夫を、自己PR欄にはその実績から分かる強みと、応募先での生かし方を書くと、重なりにくくなります。

10. まとめ:今夜やる3つのこと

今夜やる3つのこと

① 職務経歴に書いた数字に、比べる基準を一つずつ足す

② 実績の後に、工夫したことを一行ずつ書く

③ チームの成果は、自分の役割を分けて書き直す

※ 確かめられる範囲の数字にする。時期を必ず書く

実績は、比べる基準と出し方を添えるだけで伝わり方が変わります。数字の大きさより、読み手がすぐに判断できる形にすることを意識してください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。