職務経歴書の自己PR欄の書き方|第二新卒が200〜400字で読ませる型と例文8パターン【2026年版】
職務経歴書の最後には、多くの書式で「自己PR」の欄があります。職務経歴を書き終えた後で、何を書けばよいか分からず、履歴書と同じ文章を貼ってしまう人も多いはずです。
職務経歴書の自己PR欄は、上に書いた職務経歴を、応募先で生きる強みとしてまとめ直す場所です。経歴を読んだ採用担当に、「だからこの人は、うちでこう活躍できる」と思ってもらうことが目的です。
この記事では、履歴書の自己PRとの違い、採用担当が読む3つの点、200〜400字の型、職種別の例文8パターンを整理します。
1. 結論:「見出し+強み+根拠の経験+応募先での生かし方」
| 要素 | 書くこと | 目安 |
|---|---|---|
| 見出し | 強みを一行で表す(【 】で囲む) | 15〜25字 |
| 強み | どんな強みか | 1文 |
| 根拠の経験 | 職務経歴のどの場面で発揮したか(数字があれば添える) | 2〜3文 |
| 応募先での生かし方 | 応募先の仕事でどう生かすか | 1文 |
全体で200〜400字が目安です。強みが2つある場合は、見出しを2つ立てて、それぞれ150〜200字で書いても構いません。3つ以上は、読み手の印象に残りにくくなります。
2. 履歴書の自己PRとの違い
| 項目 | 履歴書の自己PR | 職務経歴書の自己PR |
|---|---|---|
| 読まれる場面 | 最初に人柄をつかむ | 職務経歴を読んだ後 |
| 文字数 | 欄の大きさで決まる(100〜200字ほど) | 200〜400字ほど |
| 書くこと | 強みを短くまとめる | 強みを職務経歴の場面で裏づける |
| 見出し | つけないことが多い | つけると読みやすい |
同じ強みを書いて構いませんが、文章はそのまま使い回さないでください。職務経歴書では、上に書いた職務経歴の具体的な場面を根拠にすると、書類全体の説得力が増します。
3. 採用担当が読む3つの点
| 読む点 | 書類で示すこと |
|---|---|
| 職務経歴と合っているか | 強みが、上に書いた経歴から自然に読み取れるか |
| 応募先で生きるか | 強みが、応募先の仕事で必要とされるものか |
| 具体的か | 場面や数字で、強みが裏づけられているか |
職務経歴に書いていない経験を、自己PRで初めて出すのは避けてください。自己PRは、職務経歴をまとめ直す場所です。根拠にする経験は、職務経歴の中にも書いておきます。
4. 見出しのつけ方
| 見出しの型 | 例 |
|---|---|
| 強み+行動 | 【相手の話を聞いてから提案する力】 |
| 強み+結果 | 【確認の手順を整え、差し戻しを減らした正確さ】 |
| 強み+場面 | 【新しい職場でも1か月で業務を覚える力】 |
見出しは、具体的な行動や場面が入っていると読まれやすくなります。「コミュニケーション能力」「責任感」のような言葉だけの見出しは、多くの応募者が使うので印象に残りません。
5. 職種別の例文8パターン
※以下の例文はすべて架空の設定です。自分の経験に置き換えて使ってください。
5-1. 営業
【相手の話を聞いてから提案する力】
前職では、商談の最初の10分をお客様の話を聞く時間にすることを続けてきました。困りごとを詳しく伺ってから提案することで、2年目には担当先からの追加の注文が前年より増えました。貴社の営業でも、お客様の課題を聞くところから始め、長くお付き合いいただける関係を作りたいと考えています。
5-2. 事務
【確認の手順を整え、差し戻しを減らした正確さ】
請求書の発行業務で、確認する項目が人によって違い、差し戻しが起きていました。確認する順番を一枚の表にまとめて課で使うようにし、差し戻しの件数を減らしました。貴社の経理事務でも、正確さを保つ仕組みを作りながら業務に取り組みます。
5-3. 販売
【売り場の数字を見て、陳列を変える力】
担当売り場の売上を曜日ごとに記録し、よく売れる商品を前に出す陳列に変えることを続けました。店長から陳列の担当を任されるようになり、後輩にも記録の取り方を教えています。貴社の店舗でも、数字をもとに売り場を工夫していきます。
5-4. コールセンター
【お客様の言葉で説明する力】
専門の言葉を使わず、お客様が使った言葉で説明することを心がけてきました。難しいお問い合わせを任されることが増え、新人の相談役も担当しました。貴社のカスタマーサポートでも、分かりやすい説明でお客様の不安を減らしていきます。
5-5. 工場・製造
【手順を守り、改善を提案する姿勢】
3年間、点検の手順を一つも飛ばさないことを続け、担当工程で事故やけがを起こしたことはありません。工具の置き場所を決めて写真を貼る工夫を提案し、班の全員で使うようになりました。貴社の製造現場でも、安全を守りながら改善に取り組みます。
5-6. 企画・マーケティング
【変える数字を決めてから企画する力】
企画を出すときは、何の数字をどれだけ変えたいかを先に決めることを続けてきました。店舗の販促企画では、来店のきっかけを調べてから内容を変え、企画の後に来店数の変化を確かめて次の企画に生かしました。貴社のマーケティングでも、数字をもとに企画と振り返りを重ねます。
5-7. 未経験の職種に応募する場合
【新しいことを学び、仕事に生かす力】
前職の事務で、毎月の集計作業を表計算の関数で自動化し、作業の時間を短くしました。それをきっかけにプログラミングの勉強を始め、1年間毎朝続けています。未経験からの挑戦ですが、学んだことをすぐに試す姿勢で、早く戦力になれるよう努めます。
5-8. 強みを2つ書く場合
【相手の話を聞いてから動く力】
前職の営業で、お客様の困りごとを先に伺ってから提案することを続け、追加の注文につなげてきました。
【決めたことを続ける力】
商談の記録を毎日つけることを2年間続け、断られた理由を見返して提案の仕方を変えてきました。
この2つの強みを、貴社の法人営業で生かしたいと考えています。
例文は型として使い、自分の経験に置き換えてください。どの例文も、最後の一文で応募先での生かし方を書いていることに注目してください。
6. 職務経歴との重なりを避けるコツ
| 職務経歴に書くこと | 自己PRに書くこと |
|---|---|
| 担当業務と期間、数字 | その中で発揮した強み |
| 何をしたか | なぜそうしたか、どう考えたか |
| 事実の一覧 | 応募先での生かし方 |
職務経歴は「何をしたか」、自己PRは「どう考えて動いたか」と分けると、同じ経験を使っても文章が重なりません。
7. 避けたい書き方5つ
| 避けたい書き方 | 何が問題か | 直し方 |
|---|---|---|
| 履歴書の文章をそのまま貼る | 職務経歴とのつながりが弱い | 職務経歴の場面を根拠にする |
| 強みを3つ以上並べる | どれも印象に残らない | 1〜2つに絞る |
| 職務経歴にない経験を書く | 根拠が見えない | 職務経歴にも書いておく |
| 応募先での生かし方がない | 入社後の姿が見えない | 最後の一文で書く |
| 600字以上の長文 | 読まれずに終わる | 400字ほどに収める |
8. 書く手順(20分)
- 職務経歴を読み返し、自分の強みが表れている場面に印をつける(5分)
- 応募先の求人票で、求められている力を3つ書き出す(5分)
- 印をつけた場面と、求められている力が重なるものを1〜2つ選ぶ(5分)
- 見出し・強み・根拠の経験・応募先での生かし方の順で書く(5分)
提出前に見直す5つの点
- 見出しが、具体的な行動や場面になっているか。
- 根拠の経験が、職務経歴にも書かれているか。
- 強みが1〜2つに絞られているか。
- 最後の一文で、応募先での生かし方を書いているか。
- 400字ほどに収まっているか。
9. よくある質問
自己PR欄がない書式の場合は書かなくてよいですか
書式に欄がなくても、職務経歴の後に「自己PR」の見出しを立てて書くのが一般的です。職務経歴をまとめ直す場所として、書いておくことをおすすめします。
履歴書と同じ強みを書いてもよいですか
同じ強みで構いません。ただし、文章はそのまま使わず、職務経歴書では職務経歴の具体的な場面を根拠にして書いてください。
見出しは必ずつけたほうがよいですか
必ずではありませんが、つけたほうが読みやすくなります。採用担当は多くの書類を読むので、見出しで強みが一目で分かると、内容に目を通してもらいやすくなります。
文字数はどのくらいがよいですか
200〜400字が目安です。強みを2つ書く場合も、合わせて400字ほどに収めてください。
数字がない場合はどう書けばよいですか
周りからの反応や、任されるようになったこと、続けている期間で裏づけてください。数字を作ったり、大きく言ったりするのは避けてください。
応募先ごとに書き直すべきですか
最後の一文の、応募先での生かし方は書き直してください。強みそのものは同じで構いませんが、応募先で求められる力に合わせて、どの経験を根拠にするかを選び直すと効果的です。
志望動機も書いたほうがよいですか
職務経歴書には、自己PRだけを書くのが一般的です。志望動機は、履歴書の欄や送付メールで伝えてください。応募先から指定がある場合は、それに従ってください。
未経験の職種で、強みが思い浮かびません
前職の中で、応募先の仕事でも使える考え方や習慣を探してください。学び続けていること、手順を整えたこと、相手に分かりやすく説明したことなど、職種を問わず生きる強みは多くあります。
10. まとめ:今夜やる3つのこと
今夜やる3つのこと
① 職務経歴を読み返し、強みが表れた場面に印をつける
② 求人票で求められている力と重なる強みを1〜2つ選ぶ
③ 見出し・強み・根拠の経験・応募先での生かし方の順で、400字以内で書く
※ 履歴書の文章をそのまま貼らない
職務経歴書の自己PR欄は、経歴を強みにまとめ直す場所です。職務経歴の場面を根拠にし、応募先での生かし方で締めると、書類全体の説得力が上がります。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。