職務経歴書の会社概要の書き方|第二新卒が事業内容・従業員数・資本金を正しく書く手順【2026年版】
職務経歴書の多くの書式には、勤めていた会社の名前の下に事業内容、従業員数、資本金などを書く欄があります。自分の仕事の話ではないので後回しにしがちですが、調べ方が分からず空欄のまま出してしまう人も少なくありません。
会社概要は、採用担当があなたの経験の大きさを判断するための前提になります。同じ「法人営業」でも、従業員20名の会社と2,000名の会社では、仕事の進め方や担当する範囲が違うからです。
この記事では、会社概要を書く理由、書く項目と順番、事業内容のまとめ方、数字の調べ方、記入例を整理します。
1. 結論:「事業内容・従業員数・設立・資本金」を一行ずつ
| 項目 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 事業内容 | 何を、誰に向けて提供している会社か | 中小企業向けの事務用品の販売 |
| 従業員数 | 在籍していた時点の人数 | 約120名 |
| 設立 | 設立の年 | 1998年 |
| 資本金 | 会社の資本金 | 5,000万円 |
| 売上高(任意) | 公開されている場合のみ | 約30億円(2025年3月期) |
一番大切なのは事業内容です。会社の名前だけでは、どんな仕事をしていたかが伝わらないことが多いからです。
2. 会社概要を書く理由
| 理由 | 採用担当が読み取ること |
|---|---|
| 経験の大きさを判断する | 会社の規模から、担当していた範囲の広さを想像する |
| 業界の近さを判断する | 応募先と同じ業界か、近い業界か |
| 働き方を想像する | 大企業か中小企業かで、仕事の進め方の違いを考える |
知られていない会社ほど、会社概要が大切になります。採用担当がその会社を知らなくても、事業内容と規模が分かれば、経験の中身を正しく受け止めてもらえます。
3. 事業内容の一文のまとめ方
| 型 | 例 |
|---|---|
| 何を+誰に+どうする | 住宅設備(キッチン・浴室)を、工務店向けに販売 |
| 何を+どこで+どうする | 衣料品を、関西に15店舗で販売 |
| 何を+どうする(製造業) | 自動車部品(ブレーキ周りの部品)の製造 |
| サービス+対象 | 中小企業向けの勤怠管理のサービスの開発・販売 |
会社のページの「事業内容」をそのまま写すと、長すぎることが多いです。自分が関わっていた事業を中心に、一文にまとめてください。複数の事業がある会社は、主な事業と、自分が所属していた事業を書きます。
4. 数字の調べ方
| 調べる場所 | 分かること |
|---|---|
| 会社の公式ページの「会社概要」 | 設立、資本金、従業員数、事業内容 |
| 採用ページ | 従業員数、平均年齢など |
| 入社時の資料や社内の案内 | 従業員数、拠点の数 |
| 上場企業の決算の資料 | 売上高、従業員数 |
社内の資料で知った数字のうち、外に公開されていないものは書かないでください。売上高などは、公開されている場合に限って書きます。公開されていない場合は、空欄にするか、項目ごと省いて構いません。
従業員数は「約」をつけたおおよその数で構いません。在籍していた時点の数字か、今の数字かが分かるように、必要なら時点を添えてください。
5. 記入例
※以下の記入例はすべて架空の設定です。自分の勤務先の情報に置き換えて使ってください。
5-1. 中小企業
株式会社〇〇(2023年4月〜現在)
事業内容:中小企業向けの事務用品・オフィス家具の販売
従業員数:約120名 設立:1998年 資本金:5,000万円
5-2. 上場企業のグループ会社
株式会社〇〇(2023年4月〜2026年3月)
事業内容:〇〇グループの広告事業を担う会社。企業向けのウェブ広告の企画・運用
従業員数:約300名(グループ全体 約5,000名) 設立:2010年 資本金:1億円
5-3. 店舗で働いていた場合
株式会社〇〇(2024年4月〜現在)
事業内容:衣料品の企画・販売。関西を中心に15店舗を運営
従業員数:約200名(うちアルバイト約120名) 設立:2005年 資本金:3,000万円
勤務先:△△店(スタッフ8名)
5-3のように、勤務していた店舗や事業所の規模を添えると、実際に働いていた環境が伝わります。
6. 状況別の書き方
| 状況 | 書き方 |
|---|---|
| グループ会社 | どのグループの、どの事業を担う会社かを書く |
| 社名が変わった | 在籍していた時の社名を書き、「(現:〇〇株式会社)」と補足 |
| 倒産・閉鎖した | 当時の情報を書き、倒産・閉鎖の時期を補足 |
| 派遣で働いていた | 派遣先の会社の概要を書き、派遣元は見出しで添える |
| 数字が分からない | 分かる項目だけを書き、分からない項目は省く |
7. 避けたい書き方5つ
| 避けたい書き方 | 何が問題か | 直し方 |
|---|---|---|
| 会社概要を空欄にする | 会社の規模や業界が分からない | 分かる項目だけでも書く |
| 事業内容を長く写す | 読み手の負担になる | 一文にまとめる |
| 公開されていない数字を書く | 守秘義務に反するおそれがある | 公開されている数字だけ書く |
| 規模を大きく書く | 事実と違えば信頼を失う | 正確な数字を書く |
| グループ全体の数字だけ書く | 勤務先の規模が分からない | 勤務先とグループ全体を分けて書く |
8. 書く手順(15分)
- 会社の公式ページの「会社概要」を開く(3分)
- 設立、資本金、従業員数を書き写す(3分)
- 事業内容を、自分が関わっていた事業を中心に一文にまとめる(5分)
- グループ会社や店舗勤務の場合は、補足を添える(4分)
提出前に見直す5つの点
- 事業内容が、一文で分かるようにまとめられているか。
- 従業員数などの数字が、公開されている情報と合っているか。
- 公開されていない数字を書いていないか。
- グループ会社や店舗勤務の場合、補足があるか。
- 社名が変わった場合、当時の社名と今の社名が分かるか。
書き直しの例
| 書き直す前 | 書き直した後 |
|---|---|
| 事業内容:卸売業 | 事業内容:業務用の食品を、関西の飲食店約500店に卸す |
| 事業内容:IT | 事業内容:中小企業向けの勤怠管理のサービスの開発・販売 |
| 事業内容:小売業 | 事業内容:衣料品の企画・販売。関西を中心に15店舗を運営 |
| 事業内容:製造業 | 事業内容:自動車部品(ブレーキ周りの部品)の製造 |
業種の名前だけでは、どんな仕事をする会社かが伝わりません。何を、誰に、どのくらいの規模で提供しているかを一文に入れると、読み手があなたの仕事の場面を想像しやすくなります。
9. よくある質問
会社概要は必ず書かないといけませんか
必ずではありませんが、書いておくと経験の大きさが伝わりやすくなります。特に、知られていない会社ほど書くことをおすすめします。
売上高は書いたほうがよいですか
公開されている場合は書いても構いませんが、必須ではありません。公開されていない場合は、書かないでください。
従業員数は正確でないといけませんか
「約」をつけたおおよその数で構いません。会社の公式ページに書かれている数字を使うと安心です。
在籍していた時と今で、数字が変わっている場合は
在籍していた時点の数字を書くのが基本です。分からない場合は、今の数字を書き、時点を添えてください。
大企業の場合も会社概要は必要ですか
よく知られた会社であっても、所属していた事業や部署の規模を書くと、仕事の範囲が伝わりやすくなります。
事業が多くてまとめきれません
主な事業と、自分が所属していた事業の2つに絞って書いてください。会社のすべての事業を書く必要はありません。
個人事業主として働いていた場合は
会社概要の代わりに、仕事の種類、取引先の業種と数を書いてください。フリーランスの経歴の書き方は、別の記事で整理しています。
会社の公式ページがない場合は
入社時の資料や、求人票に書かれていた情報をもとに書いてください。分からない項目は、省いて構いません。
10. まとめ:今夜やる3つのこと
今夜やる3つのこと
① 勤務先の公式ページで、会社概要の数字を確かめる
② 事業内容を、自分が関わっていた事業を中心に一文にまとめる
③ 公開されていない数字が入っていないか確かめる
※ 規模を大きく書かない。分からない項目は省いてよい
会社概要は、あなたの経験の大きさを読み手に正しく伝えるための前提です。事業内容を一文でまとめ、公開されている数字を正確に書いてください。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。