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会社の倒産・事業縮小で辞めたときの職務経歴書|第二新卒の書き方と退職理由の例文【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月16日 読了 約11分
会社の倒産・事業縮小で辞めたときの職務経歴書|第二新卒の書き方と退職理由の例文【2026年版】

勤めていた会社が倒産した、事業所が閉鎖された、担当していた事業が縮小された。自分の意思ではない理由で仕事を離れたとき、職務経歴書をどう書けばよいか迷う人は多いはずです。会社がもうない場合の会社名の書き方や、退職理由をどこまで書くかなど、普段の転職とは違う点があるからです。

会社の事情による退職は、本人の働きぶりとは関係のない理由として受け止められることがほとんどです。大切なのは、事実を短く正確に書き、その会社で何をしてきたかを、普段どおり具体的に書くことです。

この記事では、退職理由の書き方、会社がなくなった場合の会社名の書き方、面接での伝え方、記入例を整理します。

1. 結論:理由は事実を一行、経歴は普段どおり具体的に

書き方内容
退職理由は事実を一行で「会社倒産により退職」「事業所閉鎖により退職」など
経歴は具体的に担当業務、数字、工夫したこと、身についたこと
会社がない場合も会社名を書く当時の会社名をそのまま書き、必要なら補足する
気持ちの説明は書かない残念だった、困ったなどの気持ちは書類に書かない

会社の事情による退職は、はっきり書いたほうが有利になることが多いです。「一身上の都合」と書くと、自分の意思で辞めたように読まれるからです。

2. 退職理由の書き方

退職の事情書き方の例
会社の倒産会社倒産により退職
事業所・店舗の閉鎖勤務していた事業所の閉鎖により退職
事業の縮小・撤退担当事業の撤退に伴い退職
希望退職の募集に応じた会社の希望退職者募集に応じ退職
会社の移転で通えなくなった本社移転に伴い通勤が困難となったため退職
会社の合併・統合会社の合併に伴う組織再編により退職

書類には、事実だけを一行で書いてください。経営の状況や、会社への気持ちを書く必要はありません。詳しいことは、面接で聞かれたときに話せば十分です。

退職の理由が「会社都合」にあたるかどうかは、雇用保険の手続きなどにも関わります。扱いは離職票の記載や個別の事情で変わるため、この記事の説明は一般的な整理にとどまります。個別の判断は、ハローワークなどの専門機関で確認してください。

3. 会社がなくなった場合の会社名

状況書き方
倒産して会社がない当時の会社名を書き、「(2026年3月に倒産)」と補足
合併して社名が変わった当時の社名を書き、「(現:〇〇株式会社)」と補足
事業所だけ閉鎖された会社名と事業所名を書き、事業所の閉鎖を補足

会社がなくなっていても、当時の会社名をそのまま書きます。補足を一言添えると、採用担当が会社を調べて見つからずに迷うことを防げます。

4. 経歴は普段どおり具体的に書く

会社の事情で辞めた場合も、職務経歴の書き方は普段と同じです。

書くこと例
担当業務店舗の販売、売上の集計、アルバイトのシフト作成
数字担当売り場の月の売上、教育したアルバイトの人数
工夫したこと売れ筋の商品を前に出す陳列に変えた
閉鎖や縮小の時期にしたこと閉店までの在庫の整理、取引先への連絡、引き継ぎ

閉鎖や縮小の時期に担当したことは、書く価値があります。最後まで責任をもって在庫を整理した、取引先に丁寧に連絡した、といった経験は、誠実に仕事を終えられる人だと伝える材料になります。

5. 記入例

※以下の記入例はすべて架空の設定です。自分の経験に置き換えて使ってください。

5-1. 会社の倒産

株式会社〇〇(2023年4月〜2026年3月)※2026年3月に倒産

住宅設備の販売会社にて、法人営業を担当

・工務店・リフォーム会社20社を担当し、キッチン・浴室の設備を提案

・2年目に担当先の発注額を前年より約1.2倍に伸ばす

・倒産の決定後は、担当先への連絡と、他社への引き継ぎの調整を担当

会社倒産により退職

5-2. 店舗の閉鎖

株式会社〇〇 △△店(2024年4月〜2026年2月)

雑貨店の販売スタッフとして、接客、レジ、品出し、売上の集計を担当

・2年目からアルバイト5名のシフト作成と教育を担当

・閉店に向けて、在庫の整理と他店への商品の移動を担当

勤務していた店舗の閉鎖により退職

5-3. 事業の撤退

株式会社〇〇 新規事業部(2024年4月〜2026年3月)

新規事業のウェブサービスの運営を担当

・問い合わせの対応(月約100件)、利用者向けの案内ページの作成

・よくある問い合わせを一覧にし、案内ページに反映して問い合わせ件数を減らす

担当事業の撤退に伴い退職

どの例も、最後の一行で退職理由を事実だけで書いています。経歴の中身は、普段の職務経歴書と同じように具体的に書いてください。

6. 面接での伝え方

面接で退職理由を聞かれたら、事実を短く話し、次にやりたいことにつなげるのが基本です。

(例)勤めていた会社が倒産したため、退職しました。在籍していた3年間で、工務店の方々に設備を提案する営業の経験を積みました。この経験を生かし、より長く一つの業界で営業を続けたいと考え、貴社を志望しました。

話すこと話さなくてよいこと
退職の事実経営の状況の詳しい説明
在籍中に身についたこと会社や経営者への不満
次にやりたいこと倒産の兆しに気づいていたか、などの推測

「倒産の前に辞めようと思わなかったのか」と聞かれることもあります。その場合は、担当していた仕事を最後まで続けたかった、という気持ちを短く話せば十分です。

7. 避けたい書き方5つ

避けたい書き方何が問題か直し方
「一身上の都合」と書く自分の意思で辞めたように読まれる会社の事情を事実として書く
経営の状況を長く書く読み手の負担になる事実を一行で
会社への不満を書く後ろ向きな印象になる書類には書かない
会社がないので会社名を省く期間に空白ができる当時の会社名を書き、補足する
経歴を短く済ませる経験が伝わらない普段どおり具体的に書く

8. 次の応募の準備

  1. 在籍中の業務と数字を、普段どおり書き出す。
  2. 閉鎖や縮小の時期に担当したことを書き出す。
  3. 退職理由を事実だけで一行にまとめる。
  4. 次にやりたいことを、在籍中の経験とつなげて一文にする。
  5. 離職票などの書類の内容と、職務経歴書の退職理由が食い違わないか確かめる。

急な退職で、準備の時間が少ない場合もあるはずです。まずは職務経歴書を1枚仕上げ、応募を始めながら少しずつ直していく進め方でも構いません。

提出前に見直す5つの点

  1. 退職理由が、事実だけで一行に書かれているか。
  2. 会社がない場合、当時の会社名と補足が書かれているか。
  3. 経歴の中身が、普段どおり具体的に書かれているか。
  4. 会社や経営者への不満が書かれていないか。
  5. 離職票などの書類と、退職理由が食い違っていないか。

9. よくある質問

倒産した会社の経歴は、不利になりますか

会社の事情による退職は、本人の働きぶりとは関係のない理由として受け止められることがほとんどです。経歴の中身を具体的に書けば、不利になるとは限りません。

「会社都合により退職」と書いてもよいですか

書いて構いません。倒産や事業所の閉鎖など、具体的な事情を書くと、より分かりやすくなります。

希望退職に応じた場合はどう書けばよいですか

「会社の希望退職者募集に応じ退職」と書いてください。面接で理由を聞かれた場合は、事業の縮小などの事情と、次にやりたいことを話してください。

会社がなくなっていて、在籍を証明できるか不安です

在籍の記録は、雇用保険や年金の記録などで確かめられる場合があります。必要な書類については、ハローワークなどの専門機関に相談してください。

倒産の前に辞めた場合はどう書けばよいですか

倒産の前に自分の意思で辞めた場合は、自分から退職したことになります。会社の状況を理由にした場合も、事実のとおりに書き、面接で説明してください。

店舗の閉鎖で、他の店舗への異動を断った場合は

異動を断ったことを書類に書く必要はありません。「勤務していた店舗の閉鎖により退職」と書き、面接で聞かれたら、通勤や家庭の事情など、事実を短く話してください。

閉鎖の時期の仕事は書いたほうがよいですか

書く価値があります。在庫の整理や取引先への連絡、引き継ぎなどを最後まで担当した経験は、責任をもって仕事を終えられる人だと伝える材料になります。

空白期間ができてしまった場合はどうすればよいですか

急な退職で空白期間ができるのは自然なことです。その期間に取り組んだことがあれば添え、面接では次の仕事に向けて準備していたことを話してください。

10. まとめ:今夜やる3つのこと

今夜やる3つのこと

① 在籍中の業務と、閉鎖や縮小の時期に担当したことを書き出す

② 退職理由を事実だけで一行にまとめる

③ 会社がない場合は、当時の会社名に補足を添える

※ 会社都合かどうかの扱いや雇用保険の説明は一般的な整理です。個別の判断はハローワークなどの専門機関で確認してください

会社の事情による退職は、事実を短く書くだけで十分に伝わります。経歴は普段どおり具体的に書き、在籍中に身についたことを次の応募に生かしてください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。