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フリーランス・業務委託の経歴を職務経歴書に書く方法|20代が正社員応募で伝える型と記入例【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月16日 読了 約11分
フリーランス・業務委託の経歴を職務経歴書に書く方法|20代が正社員応募で伝える型と記入例【2026年版】

会社を辞めた後にフリーランスとして働いた、業務委託で仕事を受けていた、という20代も増えています。そうした人が正社員の求人に応募するとき、その期間を職務経歴書にどう書けばよいかで迷うことが多いはずです。会社に所属していないので、会社名の欄に何を書けばよいかも分かりにくいからです。

フリーランスの期間は、空白期間ではなく、立派な職務経歴です。採用担当が見ているのは、どんな仕事を、どのくらいの量と期間で受けていたかと、組織の中でも働けるかです。仕事の中身を具体的に書き、正社員を目指す理由を前向きに伝えれば、十分に評価されます。

この記事では、採用担当が確かめる3つの点と、書く項目、取引先の書き方、記入例を整理します。

1. 結論:「働き方・仕事の種類・取引先・実績」を書く

項目書くこと例
働き方と期間個人事業主、業務委託など、働き方をはっきり書く2024年4月〜2026年3月 個人事業主
仕事の種類どんな仕事を受けていたかウェブサイトの文章作成、企業の広報の補助
取引先業種と社数(社名を出せない場合は業種で)不動産会社、飲食店など計8社
実績量、継続の期間、成果月約20本の記事を作成、うち3社とは1年以上継続

働き方をはっきり書くことが大切です。会社員として働いていたように読める書き方は、誤解を招くおそれがあります。

2. 採用担当が確かめる3つの点

確かめる点書類で示すこと
仕事の中身と量どんな仕事を、どのくらい受けていたか
信頼されていたか同じ取引先と続けて仕事をしていたか
組織の中で働けるかチームでの仕事の経験、正社員を目指す理由

3つ目は、採用担当が気にしやすい点です。一人で仕事を進めてきた人が、組織のルールや上司との関係に合わせられるかを見ています。取引先の担当者と協力して進めた経験や、チームで受けた案件があれば、書いておくと安心されます。

3. 書く場所と形式

状況書き方
会社員の後にフリーランス会社員の経歴の後に、フリーランスの期間を一つの経歴として書く
フリーランスの期間だけフリーランスの期間を中心に、仕事の種類ごとにまとめる
会社員と並行して副業会社員の経歴の後に「副業として」と補足して短く書く

会社名の欄には、「個人事業主」「フリーランス(〇〇業)」と書きます。屋号がある場合は、屋号を書いても構いません。

4. 取引先の書き方

取引先の状況書き方
社名を出してよい主な取引先として社名を書く
社名を出せない業種と規模で書く(例:都内の不動産会社)
取引先が多い業種ごとにまとめ、社数を書く
仲介の会社を通していた仲介の会社名と、実際の仕事の内容を書く

取引先との約束で社名を出せない場合は、無理に書かないでください。業種と規模で書けば、どんな相手と仕事をしていたかは十分に伝わります。

5. 記入例

※以下の記入例はすべて架空の設定です。自分の経験に置き換えて使ってください。

5-1. 文章作成(ライター)

個人事業主(ウェブの文章作成) 2024年4月〜2026年3月

企業のウェブサイトの記事と、サービス紹介の文章の作成を受託

・取引先:不動産会社、飲食店、税理士事務所など計8社

・量:月約20本(1本あたり3,000〜5,000字)

・継続:うち3社とは1年以上、毎月の依頼を継続

・工夫:取材の前に質問を一覧にして送り、取材時間を短くした

5-2. デザイン

フリーランス(デザイン) 2024年10月〜2026年3月

中小企業のチラシ、名刺、ウェブサイトの画像の制作を受託

・取引先:地域の小売店・工務店など計12社

・制作物:チラシ約40点、名刺約20点

・取引先の担当者と打ち合わせを重ね、修正の回数を減らす進め方を工夫

5-3. 業務委託(営業)

業務委託(法人営業) 2025年4月〜2026年3月

人材サービス会社から業務委託を受け、新規の取引先開拓を担当

・委託元の営業チーム(5名)の一員として、週次の会議に参加

・新規の商談 月約15件、うち契約 月平均3件

5-3では、チームの一員として働いたことを書いています。委託元の会議に参加していた、担当者と協力して進めたなどの経験は、組織の中で働けることを示す材料になります。

6. 正社員を目指す理由の伝え方

伝わりやすい理由例
チームで大きな仕事をしたい一人では受けられない規模の仕事に関わりたい
一つの会社に深く関わりたい外から部分的に関わるより、事業に深く関わりたい
専門性を組織で伸ばしたい先輩や同僚から学びながら、専門性を高めたい

「収入が安定しないから」だけを理由にするのは避けてください。正直な理由の一つであっても、それだけでは条件で選んでいる印象になります。仕事の中身に関わる理由を中心にしてください。

7. 避けたい書き方5つ

避けたい書き方何が問題か直し方
フリーランスの期間を書かない空白期間に見える一つの経歴として書く
働き方をあいまいにする会社員と誤解される個人事業主、業務委託とはっきり書く
仕事の種類だけ書く量と期間が分からない件数、継続の期間を書く
取引先の社名を約束に反して書く信頼を失う業種と規模で書く
収入の不安だけを理由にする条件で選んでいる印象になる仕事の中身に関わる理由を中心にする

8. 応募前に整理すること

  1. 受けていた仕事の種類と、取引先の業種・社数を書き出す。
  2. 月の量や、続けた期間など、数えられるものを書き出す。
  3. 取引先の担当者やチームと協力した経験を書き出す。
  4. 社名を出してよい取引先を確かめる。
  5. 正社員を目指す理由を、仕事の中身に関わる言葉で一文にする。

働き方の扱い(業務委託か雇用か、など)は、契約の内容によって変わります。この記事の説明は一般的な整理であり、個別の扱いに迷う場合は専門機関に相談してください。

提出前に見直す5つの点

  1. 働き方が、はっきり書かれているか。
  2. 仕事の量と、続けた期間が書かれているか。
  3. 取引先の書き方が、約束に反していないか。
  4. 組織やチームで働いた経験が入っているか。
  5. 正社員を目指す理由が、前向きな言葉になっているか。

書き直しの例

書き直す前書き直した後
フリーランスとして活動個人事業主(ウェブの文章作成)として、企業8社から記事作成を受託
多数の企業と取引不動産・飲食・士業など計8社と取引、うち3社とは1年以上継続
デザイン業務全般チラシ約40点、名刺約20点、ウェブサイトの画像を制作

「多数」「全般」のような言葉は、具体的な数に置き換えてください。数えられるものを書くと、仕事の量が読み手に伝わります。

9. よくある質問

フリーランスの期間は、空白期間と見られますか

仕事の中身を具体的に書けば、空白期間とは見られません。職務経歴として、会社員の経歴と同じように書いてください。

収入や売上の金額は書いたほうがよいですか

金額を書く必要はありません。仕事の量や、続けた期間、取引先の数で示すほうが伝わりやすく、余計な誤解も生みません。

開業届を出していなかった場合はどう書けばよいですか

「フリーランス(〇〇業)」のように、実際の働き方を書けば十分です。手続きの扱いについて迷う場合は、税務署などの専門機関に確認してください。

短期間でフリーランスをやめた場合は

短期間でも、受けた仕事と量を書いてください。やめた理由を聞かれた場合は、組織の中で働きたいと考えた理由を前向きに話してください。

副業でフリーランスをしていた場合も書くべきですか

応募先の仕事に関係するものであれば、書くと評価につながります。会社員の経歴の後に「副業として」と補足して、短く書いてください。

取引先が1社だけだった場合は

1社でも構いません。どのくらいの期間、どんな仕事を任されていたかを書いてください。同じ取引先と長く続いていれば、信頼されていた証拠になります。

ポートフォリオは添えたほうがよいですか

制作物のある仕事であれば、添えると伝わりやすくなります。取引先との約束で公開できないものは、外してください。

面接でフリーランスを辞める理由を聞かれたら

チームで大きな仕事をしたい、一つの会社に深く関わりたいなど、仕事の中身に関わる理由を中心に話してください。フリーランスの経験で身についたことを添えると、前向きに伝わります。

10. まとめ:今夜やる3つのこと

今夜やる3つのこと

① 受けていた仕事の種類・取引先・量・期間を書き出す

② 働き方をはっきり書き、一つの経歴としてまとめる

③ 正社員を目指す理由を、仕事の中身に関わる言葉で一文にする

※ 働き方の扱いや手続きの説明は一般的な整理です。個別の判断は専門機関で確認してください

フリーランスの期間は、書き方しだいで正社員の応募でも強みになります。仕事の中身と量を具体的に書き、組織の中でも働けることを伝えてください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。