インサイドセールスの職務経歴書|第二新卒が書類を通す書き方と見本【2026年版】
インサイドセールスで働いてきた人の職務経歴書で多いのは、「法人向けの電話営業に従事。1日100件架電」と電話の件数だけを書く書き方です。件数は努力の証ですが、それだけでは、どんな相手に、どんな工夫で商談につなげてきたのかが分かりません。
採用担当が職務経歴書で確かめたいのは、扱ってきた商材と相手、件数以外の質を示す数字、そして話し方や進め方を改善してきた工夫の3つです。インサイドセールスは、数字で成果を示しやすい仕事です。その強みを生かして、行動と結果をつなげて書くことが大切です。
この記事では、インサイドセールスの職務経歴書の書き方を欄ごとに整理し、見本とあわせて紹介します。
1. 結論:採用担当が見る3つの欄
| 欄 | 書くこと | なぜ見られるか |
|---|---|---|
| 商材と相手 | 商材、相手の企業の規模、相手の役職 | 応募先の営業と近いかを判断する |
| 質の数字 | 商談の獲得率、商談から契約までの割合、見込みのお客様の数 | 行動の質を判断する |
| 改善の工夫 | 話し方の見直し、メールの改善、営業担当との連携 | 自分で仕事を良くできる人かを判断する |
2つ目の「質の数字」を書ける応募者は多くありません。電話の件数だけでなく、そこから何件の商談につながったかを書くと、「数をこなした人」から「成果を出せる人」に見え方が変わります。
2. 新規の開拓と、見込みのお客様の育成の書き分け
| 役割 | 主な業務 | 前に出すこと |
|---|---|---|
| 新規の開拓 | まだ取引のない企業への電話やメール | 最初の短い時間で関心を引き出す力 |
| 見込みのお客様の育成 | 資料を請求した企業への連絡と、情報の提供 | 相手の検討の段階に合わせて連絡する力 |
| 商談の日程の獲得 | 営業担当への商談の引き継ぎ | 相手の課題を聞き取って伝える力 |
| 既存のお客様への連絡 | 契約中のお客様への追加の提案 | 関係を続ける力 |
インサイドセールスの役割は会社によって大きく違います。自分がどの役割を担っていたかをはっきり書くと、応募先の採用担当が仕事の近さを判断しやすくなります。
3. 架電数以外の数字の作り方
| 数字の種類 | 書き方の例 |
|---|---|
| 商談の獲得率 | 電話からの商談の獲得率 3.8%(チーム平均2.5%) |
| 商談の数 | 月の商談の獲得 平均18件 |
| 契約につながった割合 | 引き継いだ商談からの契約の割合 25% |
| 見込みのお客様の数 | 担当する見込みのお客様 約300社 |
| 行動の数 | 1日の電話 約80件、メール 約30件 |
チームの平均と並べて書くと、数字の意味が伝わりやすくなります。数字は必ず事実だけを書き、面接で説明できる範囲にとどめてください。
4. 改善の工夫の書き方
ビフォー 「トークを工夫し、アポ率を上げました。」
アフター 「断られた理由を毎日記録して分類したところ、最初の説明が長いことが原因だと分かりました。最初の30秒で相手の困りごとを質問する話し方に変え、営業担当とも週に一度、引き継いだ商談の結果を振り返りました。3か月で商談の獲得率が2.5%から3.8%に上がりました。」
「トーク」「アポ率」のような言葉は、業界によっては伝わりにくいことがあります。「話し方」「商談の獲得率」など、誰が読んでも分かる言葉に直して書いてください。
5. 見本①:インサイドセールスから同じ職種へ
職務要約
株式会社○○にて2年間、従業員50〜300名の企業向けの業務ソフトのインサイドセールスを担当。新規の開拓と、資料を請求した企業への連絡を行いました。断られた理由を分類して話し方を見直し、商談の獲得率を2.5%から3.8%に高めました。月の商談の獲得 平均18件。
職務経歴
2024年4月〜現在 株式会社○○ インサイドセールス部(6名)
・対象:従業員50〜300名の企業の総務・経理の担当者
・業務:新規の開拓(1日約80件の電話)、資料を請求した企業への連絡、営業担当への商談の引き継ぎ
・実績:商談の獲得率 3.8%(チーム平均2.5%)、月の商談の獲得 平均18件
・工夫:断られた理由を分類し、最初の30秒で困りごとを聞く話し方に変更
・使ったもの:顧客管理の仕組み、オンライン会議の道具
見本の社名や数字は架空のものです。必ず自分の実際の経験に置き換えてください。
6. 見本②:インサイドセールスからフィールドセールスへ
職務要約
株式会社○○にて2年間、インサイドセールスとして商談の日程の獲得を担当。引き継いだ商談の結果を営業担当と毎週振り返り、契約につながりやすい企業の特徴を整理しました。相手の課題を聞き取る経験を生かし、商談から契約まで自分で担う営業に挑戦したいと考えています。
職務経歴
2024年4月〜現在 株式会社○○ 営業部
・業務:商談の日程の獲得、営業担当への引き継ぎ
・実績:引き継いだ商談からの契約の割合 25%
・工夫:契約につながりやすい企業の特徴を一覧にし、チームで共有
・経験:営業担当の商談への同席(月4回ほど)
フィールドセールスに移る場合は、商談に同席した経験や、商談の結果を振り返った経験を前に出すと、次の役割への近さが伝わります。
7. 落ちる書き方5つ
| 落ちる書き方 | 何が問題か | 直し方 |
|---|---|---|
| 電話の件数だけを書く | 行動の質が分からない | 商談の獲得率や数を添える |
| 役割をはっきり書いていない | 応募先の営業と比べられない | 新規の開拓か育成かを書く |
| 「トークを工夫した」だけ | 工夫の中身が見えない | 何をどう変え、どうなったかを書く |
| 業界の言葉のまま書く | 採用担当に伝わらない | 一般的な言葉に直す |
| 営業担当との連携を書いていない | チームで動ける力が見えない | 振り返りや共有の経験を書く |
8. 面接で深掘りされる3か所
| 深掘りされる点 | 聞かれ方の例 | 準備 |
|---|---|---|
| 数字 | 獲得率を上げるために何をしましたか | 変える前と後の話し方 |
| 断られたとき | 断られ続けたとき、どう気持ちを切り替えましたか | 理由を振り返り、次に生かした流れ |
| 職場を変える理由 | なぜ今の会社を辞めるのですか | 学んだことと、次に実現したいこと |
提出前に見直す5つの点
- 商材と相手(企業の規模、役職)を書けているか。
- 自分の役割をはっきり書けているか。
- 件数に加えて、質の数字を書けているか。
- 改善の工夫を、行動と結果で書けているか。
- 業界の言葉を、一般的な言葉に直せているか。
よくある思い込みと実際
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 電話の件数が多いほど評価される | 商談につながった数と割合のほうが差になる |
| インサイドセールスは営業ではない | 相手の課題を聞き取る力は、営業の大切な力として評価される |
| 業界の言葉を使うと詳しく見える | 一般的な言葉のほうが、採用担当に伝わりやすい |
9. よくある質問
質の数字がない場合はどう書けばよいですか
月の商談の数や、担当した見込みのお客様の数など、自分の行動に関わる数字を探してください。見つからない場合は、改善の工夫を丁寧に書けば伝わります。
テレアポの経験とインサイドセールスは同じですか
似ていますが、インサイドセールスは見込みのお客様の育成や、営業担当との連携も含むことが多いです。自分が担っていた役割を正確に書いてください。
派遣で働いていた場合はどう書けばよいですか
派遣元と派遣先の会社、派遣先での業務を分けて書いてください。商材と相手、数字を書くと経験の中身が伝わります。
使った仕組みの名前は書いたほうがよいですか
書いて構いません。名前だけでなく、何に使っていたかを添えると、応募先での立ち上がりの早さが伝わります。
職務経歴書は何枚がよいですか
1〜2枚が目安です。経験が短い第二新卒であれば、1枚にまとめても十分に伝わります。
マーケティングの仕事に移る場合、何を前に出せばよいですか
見込みのお客様の反応を見て連絡の内容を変えた経験や、メールの改善の経験を前に出してください。
目標に届かなかった時期のことは書くべきですか
書く必要はありませんが、面接で聞かれたときは、原因を振り返って行動を変えた流れを話せるようにしておいてください。
自己PR欄と職務経歴の内容が重なってもよいですか
重なっても構いませんが、職務経歴では事実を、自己PR欄では身につけた力と入社後の生かし方を中心に書き分けてください。
10. まとめ:今日やる3つのこと
今日やる3つのこと
① 商材、相手、自分の役割を書き出す
② 電話の件数に加えて、商談の獲得率など質の数字を探す
③ 話し方や進め方を改善した経験を一つ、行動と結果で書く
インサイドセールスの職務経歴書は、商材と相手・質の数字・改善の工夫の3つを具体的に書くと、成果を出せる営業の力が伝わります。
この先、読むべき記事
- 職務経歴書の書き方 職種別まとめ|第二新卒が自分の職種の見本を探す(職種別の職務経歴書)
- インサイドセールスの自己PR|例文6パターンと架電の数字化(インサイドセールスの自己PR)
- インサイドセールスの面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と答え方(インサイドセールスの面接)
- フィールドセールスの自己PR|例文6パターンと商談の数字化(フィールドセールスの自己PR)
- 営業職の職務経歴書|第二新卒が書類を通す書き方と見本(営業職の職務経歴書)
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。