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バイヤー(仕入れ担当)の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月3日 読了 約13分
バイヤー(仕入れ担当)の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方【2026年版】

バイヤーの志望動機で最も多いのは「昔から商品を見るのが好きで」「自分が選んだ商品で売場を作りたい」という書き出しです。気持ちはよく分かりますが、この書き方には読み手が不安を感じるポイントがあります。

それは、自分の好みで仕入れる人なのではないかという不安です。バイヤーの仕事は、売れる量を見込んで仕入れ、売り切って利益を残すことです。好きな気持ちは出発点として悪くありませんが、志望動機の芯には売場の数字とお客様の反応で判断した経験を置く必要があります。

この記事では、志望動機に入れる3つの要素、購買・調達との書き分け、そのまま使える例文5パターンを整理します。

1. 結論:志望動機に入れる要素は3つだけ

要素書く内容なぜ効くか
きっかけ売場の結果が自分の判断で変わった経験動機が本人のものだと分かる
数字の視点売上だけでなく在庫や値下げに触れる好みで動く人ではないと伝わる
応募先を選ぶ理由店舗を見て感じたこと「どこでもよい」を避けられる

3番目を書ける応募者は多くありません。小売の会社は、店舗に行けば品ぞろえと売場が誰でも見られます。実際に店舗を見たうえでの観察を一言入れるだけで、志望の本気度が伝わります。

2. なぜ「商品が好き」では通らないのか

よくある書き方読み手の反応
商品を見るのが好きです好みで仕入れないか心配
流行に敏感です数字の視点が見えない
自分が選んだ商品で売場を作りたい売れなかったらどうするのか
海外で買い付けをしたい入口の仕事とずれている
コストを下げる仕事がしたい購買・調達の志望に見える

3番目は、意欲の表れとして書かれることが多い一文です。しかし読み手は「選んだ商品が売れなかったときにどうするのか」を考えます。選ぶことより、売り切ることに関心があると書くほうが、バイヤーの仕事と噛み合います。

書き換えの方向

×「昔から雑貨が好きで、自分が選んだ商品で売場を作る仕事がしたいと考えました」

○「店舗で季節の商品の発注を任され、前年の数字に加えて天気と近くの行事を見て量を変えたところ、値下げせずに売り切れる商品が増えました。品ぞろえの判断で売場の結果が変わる面白さを知り、仕入れを専門にする仕事を志望しました」

後者には「値下げせずに売り切れた」という数字の視点が入っています。素材の探し方は自己PRが書けないとき|第二新卒が素材を掘り出す4つの質問の質問を志望動機にも使ってください。

3. バイヤー・購買調達・販促・商品企画の書き分け

職種仕事の中心志望動機の軸
バイヤー売る商品を選び、仕入れて売り切る売場の結果に責任を持ちたい
購買・調達製品の部品や材料を確保する価格と供給を安定させたい
販促売場の見せ方や広告を考える商品の魅力を伝えたい
商品企画自社の商品を新しく作る新しい商品を生み出したい

バイヤーの志望動機に「新しい商品を生み出したい」と書くと、商品企画との違いが分かっていないと受け取られます。自社で商品を作る会社では、バイヤーが企画に関わる場合もあるので、求人票の仕事内容を確かめてから書いてください。名前の似た職種の志望動機は購買・調達の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと評価される視点で比べられます。

4. 例文5パターン(全文)

例文1:店舗の販売から(発注で売り切った)

前職では生活雑貨の店舗で販売を担当し、2年目から季節の商品の発注を任されていました。前年の売上に加えて、天気の予報や近くの行事を見て発注量を調整したところ、売り切れまでの日数が縮まり、値下げに回る量も減りました。品ぞろえの判断で売場の結果が変わる面白さを知り、店舗全体の仕入れを担う仕事に関わりたいと考えました。貴社の店舗を拝見し、入口の季節の売場に立ち止まるお客様が多いことが印象に残りました。まずは店舗とアシスタントの仕事を通じて、売れ筋の見方を身につけたいと考えています。

例文2:飲食店から(食材の発注と廃棄)

前職では飲食店で、食材の発注と在庫の管理を担当していました。曜日ごとの来店数と注文の傾向を表にまとめ、発注量を見直したところ、廃棄が大きく減りました。仕入れすぎても少なすぎても損が出る難しさと、量を見極めて利益を残す面白さを知りました。この経験を、お客様に販売する商品の仕入れで活かしたいと考え、食品を扱う貴社のバイヤー職を志望しました。

例文3:法人営業から(取引先との条件のすり合わせ)

前職では食品メーカーの営業として、スーパーの担当者に商品を提案していました。売場の担当者やバイヤーの方と話す中で、売れる量を見込んで仕入れの判断をする仕事に関心を持ちました。営業として、お互いに利益が残る条件を探して話し合ってきた経験は、取引先との長い関係を作るバイヤーの仕事で活かせると考えています。売る側から選ぶ側に立場を変え、売場の結果に責任を持つ仕事に挑戦したいと考え、志望しました。

例文4:通販の運営から(数字で品ぞろえを変えた)

前職では通販サイトの運営を担当し、商品ごとの閲覧数と購入数を毎週確認していました。閲覧されても購入されない商品は、写真か価格のどちらかに理由があることが多く、仕入れの担当者と相談して品ぞろえを入れ替えたこともありました。数字で品ぞろえを決める仕事に手応えを感じ、店舗と通販の両方で商品を扱う貴社で、仕入れの側に立ちたいと考えています。

例文5:事務職から(受発注の正確さ)

前職では商社の受発注の事務として、月に約1,000件の発注を処理していました。数量や納期の誤りを防ぐ確認の手順を作り、取引先からの問い合わせを減らしました。発注の裏側を支える中で、何をどれだけ仕入れるかを決める側の仕事に関心を持つようになりました。正確に数字を扱う経験を土台に、まずはアシスタントバイヤーとして発注と売れ行きの管理を身につけたいと考え、貴社を志望しました。

5つとも、「数字で判断した場面」か「売り切ること」に触れています。例文をそのまま使うのではなく、その場面を自分の経験に差し替えてください。店舗の数字の出し方は小売・スーパーから転職|第二新卒が店舗の数字を実績に変える5ステップを参考にしてください。

5. 志望動機の作り方(50分)

時間やること書き出すもの
15分自分の判断で売場や数字が変わった経験を探す場面を1つ
10分その場面の数字を、在庫や値下げの面からも見る数字を1つ
15分応募先の店舗を見て、観察を1つ決める選ぶ理由を1つ
10分3つをつないで300字にまとめるきっかけ→数字→応募先

3番目は、店舗を実際に見に行ってから書いてください。公式サイトの文章を言い換えるより、自分の目で見た売場の一場面のほうが、読み手の記憶に残ります。

6. 落ちる書き方5つ

型なぜ落ちるか直し方
商品への愛着だけを書く好みで仕入れる不安数字で判断した経験を書く
海外での買い付けを夢として書く入口の仕事とずれるまず国内の売場から学ぶと書く
コスト削減を強調する購買・調達の志望に見える売り切って利益を残す話にする
店舗勤務を避けたいと匂わせる入り方とずれる売場の経験を土台として書く
応募先の店舗に触れないどこでもよいと見える見た売場の一場面を書く

2番目は、バイヤーへの憧れが強い人ほど書きがちです。海外の取引先を担当するのは、多くの場合、経験を積んだ後です。「将来は」と前置きして一文にとどめ、今の自分ができることに字数を使ってください。

7. 面接で追撃される3問

質問狙い答えの方向
好みと売れ筋が違ったらどうするか判断の軸売場の数字を優先し、小さく試す
当社の店舗を見てどう思ったか準備と観察見た事実から推測を話す
店舗勤務から始まるが問題ないか入り方の理解売場の経験を土台として受け止める

2番目で「まだ行けていません」と答えると、それだけで評価が大きく下がります。面接の前に必ず一度見てください。面接全体の準備はバイヤー(仕入れ担当)の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方にまとめています。

8. 応募先の形による書き分け

応募先重く見られること志望動機で触れること
スーパー・食品鮮度と廃棄の管理量を見極めた経験
アパレル・雑貨の専門店季節と売れ筋の読み季節の商品を売り切った経験
ドラッグストア・家電品目の多さと価格の比較多くの品目を管理した経験
通販の会社数字での品ぞろえ判断閲覧や購入の数字を見た経験

同じバイヤーでも、扱う商品で求められる力が変わります。食品なら廃棄、アパレルなら季節、通販なら数字というように、応募先に合った経験を前に出してください。アパレルの本部職の全体像はアパレルブランドの本部職へ転職する|第二新卒が企画・生産・EC・販促の入口を知るにまとめています。

9. よくある質問

販売の経験しかありませんが志望動機は書けますか

書けます。販売の経験の中で、発注を任された場面や、置き場所を変えて売れ行きが変わった場面があれば、それが芯になります。売場でお客様の動きを見てきた経験は、仕入れの判断の土台として評価されます。

「商品が好き」と書くのは駄目ですか

書いても構いませんが、それだけで終わらせないでください。好きな気持ちを出発点として一文で触れ、その後に数字で判断した経験と、売り切ることへの関心を書くと、好みだけで動く人ではないと伝わります。

店舗から始まる会社でも志望動機にバイヤーと書いてよいですか

書いて構いません。ただし、店舗の経験を土台としてバイヤーを目指す流れで書いてください。最初から本部の仕事だけを望んでいるように読まれると、入り方を理解していないと受け取られます。

購買・調達とバイヤーの両方に応募しても大丈夫ですか

問題ありません。ただし志望動機は分けて書いてください。バイヤーには売場の結果に責任を持ちたい理由を、購買・調達には価格と供給を安定させたい理由を書くと、それぞれの面接で説得力のある答えになります。

前職の退職理由と志望動機が噛み合いません

退職理由を不満で語ると噛み合わなくなります。前職で商品や数字に関わった場面を起点にし、その判断をもっと深くやりたいと考えた流れで書くと、退職理由と志望動機が一本の線でつながります。

志望動機は何字くらいが適切ですか

書類では300字前後が目安です。きっかけ、数字の視点、応募先を選ぶ理由の3つを各100字ほどで書くと収まります。面接では同じ内容を1分程度で話せるように、要点を短くまとめておいてください。

店舗を見に行くときに気をつけることはありますか

営業の邪魔にならないよう、混雑する時間を避けて見てください。入口の近くの商品、値下げの札が多い売場、品切れの棚などを見ておくと、志望動機と面接の両方で使える観察になります。写真の撮影は控えましょう。

数字が苦手ですがバイヤーを志望してもよいですか

志望して構いませんが、数字から逃げない姿勢は必要です。高度な計算より、売れ行きと在庫の関係を表で追えることが大切です。前職で集計や発注の数字を扱った経験があれば、志望動機に一言入れてください。

10. まとめ:今日やる3つのこと

バイヤーの志望動機で差がつくのは、商品への愛着の強さではなく判断で売場が変わった経験・在庫や値下げまで見る数字の視点・応募先の店舗を見た観察の3点です。

今日やる3つのこと

① 自分の判断で売場や数字が変わった場面を1つ書き出す

② その場面を、在庫や値下げの面からも数字で見直す

③ 応募先の店舗を見て、観察を1つ決める

※ 「好きな商品で売場を作りたい」だけで終わらせない。売り切ることへの関心まで書く

店舗を見たうえで書かれた志望動機は、読み手にすぐ分かります。一場面を入れるだけで、志望動機が応募先だけに向けたものになります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。