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Webデザイナーの職務経歴書|第二新卒が書類を通す書き方と見本【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月9日 読了 約13分
Webデザイナーの職務経歴書|第二新卒が書類を通す書き方と見本【2026年版】

Webデザイナーの職務経歴書で多いのは、「Webサイトのデザインを担当。詳しくは作品集をご覧ください」と、作品集に任せてしまう書き方です。作品集は大切ですが、採用担当は職務経歴書で「どんな体制で、どの工程を、どのくらいの量こなしてきたか」を先に確かめます。ここが空いていると、作品集を開いてもらえないこともあります。

Webデザイナーの採用担当が職務経歴書で確かめたいのは、担当した制作物と工程、使える道具とコーディングの範囲、デザインで成果に関わった経験の3つです。職務経歴書は「仕事の進め方」、作品集は「見た目の力」と役割を分けて考えると、書くべきことがはっきりします。

この記事では、Webデザイナーの職務経歴書の書き方を欄ごとに整理し、見本とあわせて紹介します。

1. 結論:採用担当が見る3つの欄

欄書くことなぜ見られるか
制作物と工程何を、何件、どの工程(企画・設計・デザイン・実装)で担当したか入社後に任せられる範囲を判断する
道具と実装の範囲使ったデザインの道具、HTMLやCSSをどこまで書けるか教える手間を判断する
成果への関わりデザインの変更で、見た人の行動が変わった経験見た目だけでなく成果を考えられるかを判断する

3つ目の成果への関わりを書ける応募者は多くありません。Webデザインは、見た人に行動してもらうための仕事です。「ボタンの配置を変えて問い合わせが増えた」のような経験が一つあるだけで、評価は大きく変わります。

2. 制作物と工程の書き方

項目書き方の例
制作物企業のサイト、商品の紹介ページ、広告のバナー
件数サイト 年間8件、バナー 月約30点
工程構成案の作成、デザイン、HTMLとCSSでの実装(一部)
体制ディレクター1名、デザイナー3名、エンジニア2名
相手中小企業のお客様(制作会社)/自社の商品(事業会社)

制作会社か事業会社かで、仕事の進め方が大きく違います。制作会社では多くのお客様の案件を、事業会社では自社の商品を継続して改善する仕事が中心です。どちらの経験かを明記してください。

3. 道具と実装の範囲の書き方

項目悪い書き方良い書き方
デザインの道具デザインソフト使用可デザインの道具でサイトのデザインと画面の試作を作成(2年)
画像の加工画像編集可写真の切り抜きと色の調整、バナーの作成(月約30点)
実装HTML・CSS可HTMLとCSSで、スマートフォンにも対応したページを実装(簡単な動きは書ける、複雑な処理はエンジニアに依頼)

実装の範囲は、できることとできないことを分けて書いてください。正直に書くほうが、入社後のずれを防げます。

4. 成果への関わりの書き方:ビフォーとアフター

ビフォー 「サイトのデザインのリニューアルを担当しました。」

アフター 「お客様の企業サイトのリニューアルで、トップページのデザインを担当しました。以前のサイトでは問い合わせのボタンが目立たず、問い合わせが少ないことが課題だったため、各ページの下に問い合わせへの導線を置く構成を提案しました。公開後3か月で、問い合わせの数が以前の約1.5倍になったとお客様から報告を受けました。」

「課題→デザインでの工夫→結果」の順で書くと、成果を考えられるデザイナーとして伝わります。

5. 見本①:Webデザイナーから別の会社のWebデザイナーへ

職務要約

株式会社○○(Web制作会社)にて2年間、Webデザイナーとして中小企業のサイトの制作を担当。構成案の作成からデザイン、HTMLとCSSでの一部の実装までを行い、年間約8件のサイトと月約30点のバナーを制作しました。問い合わせへの導線を見直したデザインで、お客様のサイトの問い合わせ数を約1.5倍にした経験があります。

職務経歴

2024年4月〜現在 株式会社○○ 制作部(ディレクター1名、デザイナー3名、エンジニア2名)

・制作物:中小企業のサイト(年間約8件)、広告のバナー(月約30点)

・工程:構成案の作成、デザイン、HTMLとCSSでの実装(一部)

・成果:問い合わせへの導線を見直したデザインで、問い合わせ数が約1.5倍に

・道具:デザインの道具、画像の加工の道具、HTML・CSS

・作品集:別紙の作品集に、担当範囲を明記して掲載

見本の数字や社名は架空のものです。必ず自分の実際の経験に置き換えてください。

6. 見本②:営業事務から未経験でWebデザイナーへ

職務要約

株式会社○○にて2年間、営業事務として受発注と営業資料の作成を担当。資料を見やすく整えることが評価され、営業部の提案資料のひな形づくりを任されました。半年前から独学でWebデザインを学び、架空の店舗のサイトを3件制作しています。

職務経歴

2024年4月〜現在 株式会社○○ 営業部 営業事務

・業務:受発注の入力、営業資料の作成(月約10件)

・資料:営業部の提案資料のひな形を作成し、部内で使われています

学習と制作

・期間:2025年10月〜(平日1時間、休日3時間)

・制作:架空のカフェ・美容室・学習塾のサイトを、構成からデザイン、HTMLとCSSでの実装まで制作

未経験からWebデザイナーを目指す場合は、学習の期間と制作物を職務経歴書の中に分けて書くのが基本です。前職で見やすさを工夫した経験があれば、それも前に出してください。

7. 落ちる書き方5つ

落ちる書き方何が問題か直し方
「詳しくは作品集で」だけ仕事の進め方が分からない制作物・工程・件数を書く
担当範囲が分からないチームの成果か自分の成果か分からない担当した工程を明記する
「HTML・CSS可」だけ水準が分からないできることとできないことを書く
見た目の話だけ成果を考えられるか分からない見た人の行動が変わった経験を書く
学習期間を書いていない(未経験)意欲の根拠が見えない期間・時間・制作物を書く

8. 面接で深掘りされる3か所

深掘りされる点聞かれ方の例準備
デザインの理由なぜこの配置にしたのですか目的と、見る人を考えた理由
修正への対応お客様から大きな修正を求められた時は要望の理由を聞いて提案し直した経験
担当範囲この作品のどこを担当しましたか自分の担当と、他の人の担当

提出前に見直す5つの点

見直す点確かめること
制作物種類と件数が書けているか
工程企画・設計・デザイン・実装のどこを担当したかが分かるか
実装の範囲できることとできないことを分けて書けているか
成果見た人の行動が変わった経験が一つ入っているか
作品集との対応職務経歴書の内容と作品集の担当範囲が一致しているか

5つ目の作品集との対応は、意外と見落とされがちです。職務経歴書と作品集で担当範囲の書き方が違うと、面接で質問されたときに説明が食い違うことがあります。

9. よくある質問

作品集があれば職務経歴書は簡単でよいですか

簡単にしないでください。作品集は見た目の力を、職務経歴書は仕事の進め方と量を伝える書類です。両方がそろって、はじめて採用担当は判断できます。

守秘義務で作品を見せられない場合はどうすればよいですか

職務経歴書では、業種や規模、制作物の種類で表してください。作品集には、公開されているものだけを載せるか、自分で作った作品を載せる方法があります。守秘義務に反しない範囲で準備することが大切です。

成果の数字が分からない場合はどうすればよいですか

お客様や社内の担当者から聞いた変化があれば書いてください。分からない場合は、制作の件数や、修正の回数を減らした工夫など、自分で数えられるものを書けば十分です。

職務経歴書は何枚がよいですか

第二新卒であれば、1〜2枚が目安です。制作物と工程、道具と実装の範囲、成果への関わりの3つの欄が分かりやすいことを優先してください。

未経験から応募する場合、学習の経験はどこに書けばよいですか

職務経歴の下に「学習と制作」の欄を設けて書いてください。期間、1日の学習時間、制作した作品の数と内容を書くと、意欲の根拠として伝わります。

コーディングができないと不利ですか

デザインに専念する求人もありますが、HTMLとCSSの基本ができると応募できる求人の幅が広がります。できる範囲を正直に書き、学んでいる場合はその状況を書いてください。

紙のデザインの経験は書いたほうがよいですか

書いて構いません。チラシやパンフレットのデザインの経験は、見る人に伝える工夫として評価されます。Webのデザインとの違いを理解していることも、あわせて伝えると良いでしょう。

自己PR欄と職務経歴の内容が重なってもよいですか

重なって構いませんが、役割を分けてください。職務経歴には事実と数字を、自己PRにはその経験から見える強みと、応募先での生かし方を書くと、書類全体が読みやすくなります。

10. まとめ:今日やる3つのこと

今日やる3つのこと

① 担当した制作物の種類と件数、担当した工程を書き出す

② 使った道具と、実装でできること・できないことを整理する

③ デザインで見た人の行動が変わった経験を1つ、課題・工夫・結果で書く

※ 作品集に任せきりにしない。仕事の進め方と成果を職務経歴書で書く

成果への関わりまで書けるWebデザイナーの職務経歴書は多くありません。作品集と役割を分けて書くだけで、書類の伝わり方は大きく変わります。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。