Webデザイナーの面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と作品の説明の仕方【2026年版】
Webデザイナーの面接で、未経験の第二新卒が最も時間を使って準備するのは作品の見た目です。もちろん見られますが、面接の場で評価を分けるのは、作品そのものより作品の説明の仕方です。
面接官が確かめたいのは、誰の、どんな課題を解くために、なぜその形にしたのかを言える人かどうかです。Webデザインは、見た人に行動してもらうための設計です。「きれいに作れました」だけでは、仕事として任せられるかが判断できません。
この記事では、一次・二次・最終で見られている点を分け、想定問答12とそのまま使える答え方を整理します。
1. 結論:面接は3つの軸で採点されている
| 軸 | 見られていること | 答えに入れるもの |
|---|---|---|
| 目的から考える力 | 見た目の前に、誰に何をしてほしいかを決めたか | 作品ごとの目的と対象 |
| 修正への向き合い方 | 意見を受け止めて直せるか | 指摘を受けて変えた経験 |
| 期限と手順 | 決められた期限で仕上げられるか | 制作の進め方 |
2番目を準備してくる応募者はほとんどいません。仕事のデザインは、依頼者や上司の意見を受けて何度も直します。「指摘を受けて、こう考えて直した」という話ができる人は、それだけで一段上に見られます。
2. まず押さえる:制作会社と事業会社のデザイナーの違い
| 項目 | 制作会社 | 事業会社 |
|---|---|---|
| 作るもの | 複数の顧客のサイト | 自社のサイトやサービスの画面 |
| 仕事の流れ | 案件ごとに作って納める | 作った後も改善を続ける |
| 求められる力 | 速さと幅広さ | 数字を見た改善と社内の調整 |
| 未経験の入りやすさ | 入口の求人が比較的多い | 経験者の募集が中心になりやすい |
制作会社の面接で「一つのサービスを長く育てたい」と言うと、仕事の理解が浅いと受け取られます。応募先がどちらなのかを確かめてから答えてください。未経験からの入り方の全体像は未経験からWebデザイナー|第二新卒が知るべき現実と現実的な入り方にまとめています。
3. 一次面接(デザイナー・制作の担当者)で聞かれる5問
| # | 質問 | 確かめられていること |
|---|---|---|
| 1 | なぜWebデザイナーなのか | 職種の理解 |
| 2 | この作品で一番考えたところは | 目的から考える力 |
| 3 | 使えるツールと、その程度 | 入社後の立ち上がり |
| 4 | コーディングはどこまでできるか | 担当範囲の見込み |
| 5 | 1つの作品にどれくらい時間をかけたか | 制作の速さ |
1番目の答え方
「絵を描くのが好きだから」「センスを活かしたい」では足りません。見た人の行動が変わった経験を一つ置いてください。
「前職の店舗で、手書きだった案内の掲示を作り直したことがあります。伝えたい情報を3つに絞り、文字の大きさに差をつけたところ、同じ質問をされる回数が減りました。見た目を整えることで人の行動が変わる面白さを知り、それを仕事にしたいと考えてWebデザインの学習を始めました」
2番目の答え方
見た目の話から始めず、目的と対象から話します。
「架空の整体院のサイトで、仕事帰りに通いたい30代の会社員を対象にしました。夜の予約ができるかどうかを最初に知りたいはずだと考え、受付の時間と予約の入口を画面の一番上に置きました。色は落ち着いた印象を優先し、予約の入口だけ目立つ色にしています」
「対象→その人が知りたいこと→配置と色」の順で話すと、目的から考えていることが伝わります。作品の作り方は未経験エンジニアのポートフォリオ|第二新卒が評価されるのは「何を作ったか」ではないの考え方もデザインに当てはまります。
4番目の答え方
| 弱い答え | 強い答え |
|---|---|
| 少しならできます | HTMLとCSSで、作品のうち2つを自分で組みました |
| 勉強中です | スマホでの見え方を切り替える組み方まで学びました |
| できません | 今は画面の設計が中心で、組み方は基礎を学び始めています |
できないことを隠す必要はありません。どこまでできて、どこから学んでいるのかを正直に言えるほうが、入社後の担当を決めやすく、面接官は安心します。
4. 二次面接(アートディレクター・制作責任者)で聞かれる4問
| # | 質問 | 確かめられていること |
|---|---|---|
| 6 | 自分の案を否定されたらどうするか | 修正への向き合い方 |
| 7 | 依頼者の好みと使いやすさがぶつかったら | 説明の力 |
| 8 | この作品をもう一度作るならどこを直すか | 振り返りの力 |
| 9 | 期限が迫っているのに仕上がらないとき | 期限と報告 |
6番目は「理由を聞いてから直す」と答える
「言われたとおりに直します」とだけ答えると、考えずに作る人だと受け取られます。
「まず、どこが合わないのか、その理由を伺います。目的に合っていないという指摘なら、自分の考えが足りなかったので直します。好みの違いであれば、自分がそうした理由を一度だけ説明し、それでも変える判断であれば従います。どちらの場合も、次の制作に生かせるよう指摘を記録しておきます」
「理由を一度だけ説明する」という線引きが評価点です。何でも受け入れるのでも、こだわり続けるのでもない姿勢が、仕事のデザイナーに求められます。
7番目の答え方
「依頼者の好みを否定せず、使う人にとってどうなるかを具体的に示します。たとえば文字が小さすぎる場合は、スマホで実際に表示した画面を見ていただきます。そのうえで、好みを生かせる別の箇所を提案して、両方が満たされる形を探します」
「実際に見ていただく」という答えは、説明の力がある人だと伝わります。言葉で説得するより、画面を見せて判断してもらうほうが早く伝わることを知っている人は、現場で重宝されます。
8番目に備える
「直すところはありません」は最も避けたい答えです。作品ごとに、直したい点を一つずつ用意してください。
| 直したい点の例 | 答え方の方向 |
|---|---|
| スマホでの見え方 | 文字の大きさとボタンの押しやすさを見直したい |
| 情報の量 | 伝えたいことを絞りきれていなかった |
| 色の使い方 | 目立たせたい箇所が分散していた |
| 写真の選び方 | 対象の人に合う雰囲気にしたい |
5. 最終面接(代表・役員)で聞かれる3問
| # | 質問 | 確かめられていること |
|---|---|---|
| 10 | 当社の制作物を見てどう思ったか | 準備と観察 |
| 11 | デザイナー以外の仕事から始まっても大丈夫か | 入り方の理解 |
| 12 | 数年後にどうなっていたいか | 定着と成長の見通し |
11番目に備える
未経験の場合、デザインの補助や、サイトの更新作業から始まる会社も少なくありません。
| 最初の仕事 | 中身 | 面接での受け止め方 |
|---|---|---|
| サイトの更新 | 文章や画像の差し替え | サイトの仕組みを知る機会として |
| バナーの制作 | 広告用の小さな画像 | 短い期限で数を作る練習として |
| デザインの補助 | 先輩の案の修正や素材づくり | 考え方を間近で学ぶ機会として |
| コーディング | デザインを画面に組む | 作る側の制約を知る機会として |
「最初からサイト全体を任されたい」という態度は、評価を下げます。どの仕事も、デザイナーとして必要な力につながることを理解していると伝えてください。デザイナー以外の入口も含めた選択肢はWebマーケターへの未経験転職|第二新卒の入口と最初の3ヶ月が参考になります。
6. 面接前日の準備(70分)
| 時間 | やること | 狙い |
|---|---|---|
| 20分 | 応募先の制作実績を見て観察を4つ書く | 10番目に備える |
| 20分 | 作品ごとに「対象→知りたいこと→配置と色」を声に出す | 2番目に備える |
| 10分 | 作品ごとに直したい点を1つ決める | 8番目に備える |
| 10分 | 指摘を受けて直した経験を1つ書く | 6番目に備える |
| 10分 | できること・学んでいることを整理する | 3番目と4番目に備える |
2番目は、作品1つにつき1分で話せるように練習してください。説明が長いと、伝えたいことを絞れない人だと受け取られます。作品の説明そのものが、情報を絞る力の証明になります。
7. 落ちる回答の型5つ
| 型 | なぜ落ちるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 「センスには自信があります」 | 判断の根拠が見えない | 目的と対象から話す |
| 見た目の工夫だけを話す | 仕事のデザインとずれる | 見た人の行動に結びつける |
| 「言われたとおりに直します」 | 考えずに作る印象 | 理由を聞いてから直すと言う |
| 「直すところはありません」 | 振り返りができない | 直したい点を1つ言う |
| 補助の仕事を嫌がる | 入り方とずれる | 学ぶ機会として受け止める |
1番目は、学習を頑張ってきた人ほど言いがちです。センスは面接で確かめようがありません。「この人に、この行動をしてほしいから、この形にした」と説明できれば、センスという言葉を使わなくても力は伝わります。
8. 未経験でも使える「デザインに近い経験」
| 前職の経験 | 接続するところ | 話し方 |
|---|---|---|
| 店舗の掲示・売場づくり | 伝えたいことの絞り込み | 見た人の行動が変わった経験 |
| 営業の提案資料 | 相手に合わせた見せ方 | 資料を変えて伝わり方が変わった経験 |
| 事務の書式づくり | 使う人の迷いを減らす | 記入の誤りが減った経験 |
| SNSの投稿 | 画像と反応の関係 | 反応の良い画像の共通点を探した経験 |
| 印刷物の制作 | 期限と修正の管理 | 修正を重ねて納めた経験 |
| 接客 | 相手の要望を聞く | 好みと必要の違いを聞き分けた経験 |
意外に強いのが3番目です。社内の申請の書式を作り直して記入の誤りを減らした経験は、使う人の迷いを減らすというWebデザインの考え方そのものです。「書式を作り直して、差し戻しが減った」は十分な材料になります。
聞いておきたい3つ
- 「入社後、最初に担当する仕事はどのようなものですか」——入り方が分かる
- 「デザインの確認や指摘は、どなたからどのように受けますか」——育成の形が分かる
- 「1つの案件の期間はどのくらいですか」——仕事の速さの目安が分かる
逆質問の作り方は面接の逆質問|第二新卒がそのまま使える30例と聞いてはいけない質問を参考にしてください。
9. よくある質問
未経験でもWebデザイナーの面接に進めますか
未経験可の求人はありますが、応募者が多く、作品の質と説明の仕方で差がつきます。作品の数より、一つひとつの目的と対象を説明できることが大切です。サイトの更新や補助の仕事から始まる求人も含めて探すと入口が広がります。
作品は何点くらい用意すればよいですか
3点から5点ほどあれば面接で十分に話せます。点数より、それぞれの目的と対象、工夫した点、直したい点を説明できるかが見られます。似た作品を増やすより、対象の違う作品をそろえるほうが幅を示せます。
コーディングはできたほうがよいですか
できるほうが担当できる範囲が広がり、評価されやすくなります。ただしデザインに専念する求人もあるため、求人票の仕事内容を確かめてください。できない場合は、基礎を学び始めていることを正直に伝えれば大きな不利にはなりにくいです。
スクールに通っていないと不利ですか
スクールに通ったかどうかより、作品の質と説明の仕方で判断されます。独学でも、目的から考えた作品を用意できれば十分に評価されます。逆にスクールの課題だけで作品をそろえると、他の応募者と似てしまうことがあります。
面接で作品をその場で説明するのが不安です
作品ごとに1分の説明を用意し、声に出して練習しておくと落ち着いて話せます。対象、その人が知りたいこと、配置と色の順で話す型を決めておくと、緊張していても話がまとまります。前日に一度通して練習してください。
制作会社と事業会社のどちらから始めるのがよいですか
多くの案件を経験して早く力をつけたいなら制作会社、一つのサービスを改善し続けたいなら事業会社が合いやすいと言えます。未経験の入口は制作会社のほうが多い傾向があるため、まず制作会社で経験を積む流れもあります。
残業は多いですか
納期の前は忙しくなりやすい仕事です。会社や案件の数によって大きく違うため、面接や面談で1つの案件の期間や、一人あたりの担当件数を具体的に確かめておくと、入社後のずれを防げます。
前職を短期間で辞めていることは不利になりますか
理由を短く伝え、Webデザイナーを選んだ理由とつながっていれば大きな不利にはなりにくいです。在籍期間の説明より、学習の中で作った作品の考え方を具体的に話すことに時間を使うほうが、面接の評価につながります。
10. まとめ:前日にやる3つのこと
Webデザイナーの面接で差がつくのは、作品の見た目だけではなく目的から考えた説明・修正への向き合い方・期限と手順の3点です。
前日にやる3つのこと
① 作品ごとに「対象→その人が知りたいこと→配置と色」を1分で話せるようにする
② 作品ごとに直したい点を1つ決める
③ 指摘を受けて直した経験を1つ書き出す
※ 「センスには自信があります」とは言わない。この人にこの行動をしてほしいから、この形にした、と話す
作品を目的から説明できる応募者は多くありません。一つの作品をその型で話せるだけで、他の応募者と並んだときに違いが出ます。
この先、読むべき記事
- Webデザイナーの志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方(志望動機の作り方)
- Webデザイナーの自己PR|第二新卒の例文6パターンと見た人の行動を変えた経験の書き方(書類の段階)
- 未経験からWebデザイナー|第二新卒が知るべき現実と現実的な入り方(入り方の全体像)
- 未経験エンジニアのポートフォリオ|第二新卒が評価されるのは「何を作ったか」ではない(作品の考え方)
- Webマーケターへの未経験転職|第二新卒の入口と最初の3ヶ月(近い職種)
- 面接の逆質問|第二新卒がそのまま使える30例と聞いてはいけない質問(逆質問の準備)
- 動画編集者の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と作品の説明の仕方(近い職種)
- 面接対策 職種別まとめ|第二新卒が自分の職種の想定問答を探す(他の職種の面接対策)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。