退職証明書とは|第二新卒が離職票との違いと頼み方を整理する【2026年版】
転職先や役所の手続きで、「退職証明書を出してください」と言われて、離職票と何が違うのか分からず戸惑ったことはないでしょうか。似た名前の書類が多く、混乱しやすいところです。
退職証明書は、その会社で働いていたことと、辞めたことを証明する書類です。退職した人が頼めば、会社が出すことになっている書類と言われています。ただし、自動では届かないことが多いので、必要なときは自分から頼む必要があります。
この記事では、退職証明書と離職票の違い、必要になる場面、頼み方とメールの例文、届かないときの対応を整理します。なお、ここで扱うのは一般的な整理です。書類の扱いや手続きは状況によって違うため、個別のことは前の会社や公的な窓口に確かめてください。
1. 結論:必要なら、退職前後に自分から頼む
| やること | 内容 |
|---|---|
| 必要かどうか確かめる | 転職先や役所の手続きで求められているか |
| 書いてほしい内容を決める | 働いていた期間、仕事の内容、辞めた理由など |
| 会社に頼む | 人事の担当者に、メールなどで依頼する |
| 受け取ったら保管する | 転職先に出す前に写しをとっておく |
退職証明書は、必要な人だけが頼めばよい書類です。すべての人が必ずもらうものではありません。
2. 退職証明書と離職票の違い
| 項目 | 退職証明書 | 離職票 |
|---|---|---|
| 役割 | 働いていたことと辞めたことを証明する | 失業給付の手続きに使う |
| 出すところ | 前の会社 | 前の会社の手続きをもとに、公的な窓口から渡される |
| もらい方 | 自分から頼むことが多い | 会社が手続きし、本人に届く(希望の確認がある場合も) |
| 主な使い道 | 転職先への提出、各種の手続き | 失業給付の申し込み |
失業給付の手続きには、基本的に離職票が使われます。離職票が届かない間の手続きで、退職証明書が役立つ場合もあると言われていますが、扱いは窓口によって違うことがあるので、公的な窓口に確かめてください。離職票については、離職票が届かないときの記事も参考にしてください。
3. 必要になる主な場面
| 場面 | 内容 |
|---|---|
| 転職先から求められたとき | 前の会社に在籍していたことの確認 |
| 健康保険や年金の手続き | 退職日を確かめる書類として求められることがある |
| 離職票が届くまでの手続き | 代わりの書類として使える場合がある(窓口に確認) |
| 住まいなどの契約 | 勤め先が変わったことの確認 |
どの書類が必要かは、提出先によって違います。提出先に「退職証明書でよいか」「他の書類が必要か」を確かめてから頼むと、二度手間を防げます。
4. 書いてもらえる主な内容
| 内容 | 説明 |
|---|---|
| 働いていた期間 | 入社日と退職日 |
| 仕事の種類 | 担当していた仕事 |
| 役職 | ついていた役職 |
| 賃金 | 給与の額など |
| 辞めた理由 | 自己都合か会社都合かなど |
書いてもらう内容は、頼む人が選べると言われています。書いてほしくない内容がある場合は、頼むときに伝えてください。扱いの細かな点は、会社や公的な窓口に確かめてください。
5. 頼み方とメールの例文
件名:退職証明書発行のお願い(〇〇 △△)
人事部 〇〇様
お世話になっております。〇月〇日付で退職いたしました△△です。
転職先への提出のため、退職証明書の発行をお願いできますでしょうか。記載していただきたい内容は、在籍期間と担当していた業務です。
郵送でお送りいただく場合の送り先は、下記のとおりです。
〒〇〇〇-〇〇〇〇 〇〇県〇〇市……
お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
| 頼むときのポイント | 理由 |
|---|---|
| 何に使うかを伝える | 会社が必要な内容を判断しやすい |
| 書いてほしい内容を伝える | 不要な内容が書かれるのを防げる |
| 送り先を書く | 郵送のやりとりが一度で済む |
| いつまでに必要かを書く | 急ぎの場合に、早めに対応してもらいやすい |
頼む前に確かめる5つの点
- 提出先で、退職証明書が必要かを確かめたか。
- 何に使うかを、一言で言えるか。
- 書いてほしい内容を決めたか。
- 送り先と、いつまでに必要かを書いたか。
- 頼んだ日を、メモに残したか。
6. 届かないときの対応
- 頼んでから1〜2週間ほどたっても届かなければ、人事の担当者に確かめる。
- メールで頼んだ場合は、同じメールに返信する形で状況を聞く。
- それでも届かない場合は、電話で状況を確かめる。
- 対応してもらえない状態が続く場合は、公的な相談窓口に相談する。
まずは、落ち着いて状況を確かめることが大切です。担当者が忙しく、手続きが遅れているだけのことも多くあります。対応してもらえない状態が続く場合は、労働に関する公的な相談窓口に相談してください。ここでの整理は一般的なものなので、個別の判断は窓口で確かめてください。
7. 受け取った後の保管
| やること | 理由 |
|---|---|
| 写しをとる | 原本を出した後も、内容を確かめられる |
| 内容を確かめる | 日付や内容に間違いがないか |
| 他の退職の書類とまとめて保管する | 次の手続きで探しやすい |
退職の書類は、一つの封筒やファイルにまとめておくと安心です。源泉徴収票や年金の書類など、退職のときに受け取る書類は、返すものと受け取るものの記事で確かめてください。
8. よくある思い込みと実際
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 退職証明書と離職票は同じもの | 役割も出すところも違う |
| 退職すれば自動で届く | 自分から頼むことが多い |
| 必ずもらわないといけない | 必要な人だけが頼めばよい |
退職の前後で受け取る主な書類
| 書類 | 主な使い道 | もらい方の目安 |
|---|---|---|
| 源泉徴収票 | 転職先での年末の税金の手続き | 退職後に会社から届くことが多い |
| 離職票 | 失業給付の手続き | 会社の手続きの後に届く |
| 年金の手帳や基礎年金番号の分かる書類 | 転職先での手続き | 自分で持っている場合と、会社が預かっている場合がある |
| 退職証明書 | 在籍と退職の証明 | 自分から頼むことが多い |
どの書類がいつ届くかは、会社によって違います。退職前に人事の担当者に「退職後に届く書類と、届く時期」を確かめておくと、手続きで慌てずに済みます。ここでの整理は一般的なものなので、個別のことは会社や公的な窓口に確かめてください。
9. よくある質問
退職前に頼んでもよいですか
退職日が決まっていれば、退職前に頼んでおくと、退職後すぐに受け取れることがあります。会社の手続きの流れに合わせて相談してください。
退職してから時間がたっていても頼めますか
退職してからしばらくたっていても頼めると言われていますが、期間の扱いなど個別のことは、会社や公的な窓口に確かめてください。
辞めた理由は書いてもらうべきですか
提出先で求められていなければ、書いてもらわなくても構いません。何を書いてもらうかは、頼むときに伝えてください。
転職先に出すのは原本ですか、写しですか
提出先によって違います。原本が必要か、写しでよいかを提出先に確かめてください。原本を出す場合は、出す前に写しをとっておくと安心です。
会社と関係が悪く、頼みにくいです
メールで、事務的に頼めば十分です。必要な内容と送り先だけを簡潔に書いてください。対応してもらえない場合は、公的な相談窓口に相談してください。
会社が倒産していた場合はどうすればよいですか
状況によって手続きが違います。公的な窓口に相談し、代わりに使える書類を確かめてください。
派遣で働いていた場合は誰に頼めばよいですか
雇用の契約を結んでいた派遣会社に頼むのが一般的です。個別のことは派遣会社に確かめてください。
手数料はかかりますか
会社によって扱いが違います。気になる場合は、頼むときに人事の担当者に確かめてください。
10. まとめ:必要になったらやる3つのこと
必要になったらやる3つのこと
① 提出先で、退職証明書が必要かを確かめる
② 何に使うか・書いてほしい内容・送り先を書いて、人事の担当者に頼む
③ 受け取ったら写しをとり、他の退職の書類とまとめて保管する
※ ここでの整理は一般的なものです。書類の扱いや手続きの個別のことは、前の会社や公的な窓口に確かめてください
退職証明書は、必要なときに自分から頼む書類です。離職票との違いを知っておけば、手続きで慌てずに済みます。
この先、読むべき記事
- 退職の進め方まとめ|第二新卒が決める・伝える・引き継ぐ・手続きで迷ったら読む56記事(退職の全体像)
- 離職票が届かないとき|催促の順番と代わりの手続き(離職票が届かないとき)
- 退職後の手続き|第二新卒がやる健康保険・年金・住民税・失業給付の全部(退職後の手続き)
- 退職時に返すものと受け取るもの|最終出社日までのチェックリスト(返すものと受け取るもの)
- 入社時に出す書類|第二新卒が事前に揃える一覧と期限(入社時に出す書類)
- 失業給付の受け方|第二新卒が自己都合退職で押さえる手続きと期間(失業給付)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。