繁忙期や人手不足で辞めにくいとき|第二新卒が退職を切り出す時期と進め方【2026年版】
次の会社が決まった、または退職を決めたのに、「今は繁忙期だから」「人が足りないから」と、言い出せずにいる人は多いはずです。自分が抜けたら同僚に迷惑がかかる、と感じるほど、切り出すのが遅くなってしまいます。
職場の人手の問題は、会社が解決するべきことで、あなた一人が背負うものではありません。大切なのは、迷惑を最小限にするために、早めに伝えて、引き継ぎの時間を確保することです。伝えるのが遅れるほど、引き継ぎの時間が短くなり、かえって職場の負担が大きくなります。
この記事では、切り出す時期の考え方、伝え方、引き継ぎの進め方、引き止められたときの返し方を整理します。
1. 結論:繁忙期の前に、早めに伝えて引き継ぎの時間を取る
| やること | 理由 |
|---|---|
| 退職の意思は早めに伝える | 会社が人員の手配や引き継ぎの準備を始められる |
| 繁忙期が終わる時期を退職日の候補にする | 職場の負担を減らしつつ、退職日を決められる |
| 引き継ぎの計画を自分から示す | 上司が安心し、話が前に進みやすい |
| 退職日は延ばしすぎない | 次の会社の入社日や、自分の予定を守る |
一番避けたいのは、言い出せないまま時間が過ぎることです。繁忙期が終わってから伝えると、退職日がさらに先になり、次の繁忙期と重なってしまうこともあります。
2. 切り出す時期の考え方
| 状況 | 切り出す時期の目安 |
|---|---|
| 繁忙期の前 | 繁忙期に入る前に伝え、繁忙期の後を退職日にする |
| 繁忙期の最中 | 早めに伝え、繁忙期が終わる時期を退職日の候補にする |
| 常に人手が足りない | 時期を待たず、就業規則の期限を守って伝える |
| 次の会社の入社日が決まっている | 入社日から逆算し、引き継ぎの期間を取れる時期に伝える |
常に人手が足りない職場では、「良い時期」は来ないことが多いです。時期を待つより、就業規則で決められた申し出の期限を守り、引き継ぎの時間を確保して伝えるほうが、結果として職場の負担は小さくなります。
3. 上司への伝え方
お忙しい時期に申し訳ありません。退職させていただきたく、お時間をいただきました。繁忙期のことは承知していますので、退職日は〇月末を希望しています。それまでに、担当している業務の引き継ぎの計画を作り、後任の方にきちんとお渡しします。
| 伝え方のポイント | 理由 |
|---|---|
| 忙しい時期であることに触れる | 職場の状況を分かっていることが伝わる |
| 退職日の希望をはっきり伝える | 話を前に進めやすくなる |
| 引き継ぎの計画を自分から示す | 上司の不安を減らせる |
| おわびは一度でよい | 何度もあやまると、引き止めの余地があるように見える |
4. 引き継ぎの進め方
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1 | 担当している業務をすべて書き出す |
| 2 | 繁忙期に必要な業務と、それ以外の業務を分ける |
| 3 | 繁忙期に必要な業務から、引き継ぎの資料を作る |
| 4 | 後任と一緒に業務を進め、分からない点を確かめてもらう |
| 5 | 取引先への挨拶と、連絡先の引き継ぎをする |
繁忙期の業務を優先して引き継ぐと、職場が一番困る時期の負担を減らせます。後任が決まっていない場合も、資料を残しておけば、後から入る人が困りません。
5. 引き止められたときの返し方
| 言われること | 返し方の例 |
|---|---|
| 繁忙期が終わるまで待ってほしい | 繁忙期が終わる〇月末を退職日にさせてください |
| 人が足りないから辞められると困る | ご迷惑をおかけしますが、引き継ぎの資料をきちんと残します |
| 後任が決まるまで待ってほしい | 後任が決まらなくても困らないよう、資料と手順を残します |
| もう半年待ってほしい | 次の会社の入社日が決まっているため、〇月末でお願いします |
「繁忙期が終わるまで」は受け入れやすい条件ですが、「後任が決まるまで」は期限が決まらない条件です。期限が決まらない条件には、退職日をはっきり伝えて応じないことが大切です。
退職の申し出の時期や、退職を引き止められた場合の扱いは、就業規則や法律の定めによって変わります。この記事の説明は一般的な整理であり、話し合いが進まない場合は、専門機関に相談してください。
6. 例文
※以下の例文はすべて架空の設定です。自分の状況に置き換えて使ってください。
6-1. 繁忙期の前に伝える
来月から忙しくなる時期の前にお伝えしたく、お時間をいただきました。退職させていただきたいと考えています。繁忙期の業務は最後まで担当し、〇月末で退職させていただければと思います。
6-2. 人手不足の職場で伝える
人が足りない状況の中で申し訳ありません。退職させていただきたいと考えています。〇月末を希望しており、それまでに、私の担当業務の手順を資料にまとめて残します。
6-3. 後任が決まるまで待ってほしいと言われた
後任の方が決まるまでお待ちしたい気持ちはあるのですが、次の会社の入社日が決まっているため、〇月末での退職をお願いします。後任の方が後から入られても困らないよう、資料を残しておきます。
どの例文も、退職日をはっきり伝え、引き継ぎで責任を果たすことを示しています。この2つがそろっていれば、上司も話を前に進めやすくなります。
7. 退職日を延ばしすぎないための線引き
| 受け入れやすいこと | 受け入れないほうがよいこと |
|---|---|
| 繁忙期が終わる時期まで退職日をずらす | 期限の決まらない「後任が決まるまで」 |
| 引き継ぎの期間を少し長めに取る | 次の会社の入社日に間に合わない退職日 |
| 最終出社日まで繁忙期の業務を担当する | 退職日を何度も延ばす約束 |
次の会社の入社日は、守るべき約束です。今の職場の事情で入社日を何度も延ばすと、次の会社での信頼に関わります。退職日の調整は、入社日を守れる範囲にとどめてください。
8. 罪悪感との付き合い方
- 職場の人手の問題は、会社が解決することだと考える。
- 自分にできるのは、早めに伝えて引き継ぎを丁寧にすることだと決める。
- 引き継ぎの資料を作り終えたら、自分の役目は果たしたと考える。
- 同僚への感謝は、最終出社日の挨拶で伝える。
- 次の職場での仕事に、気持ちを向けていく。
申し訳ない気持ちを持つのは、それだけ職場を大切にしてきた証拠です。その気持ちは、丁寧な引き継ぎと感謝の挨拶で形にすれば十分です。
退職日を決める前に確かめること
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| 就業規則の申し出の期限 | いつまでに伝える必要があるかが分かる |
| 繁忙期がいつ終わるか | 退職日の候補を決めやすい |
| 次の会社の入社日 | 守るべき期限が分かる |
| 引き継ぎにかかる期間 | 伝える時期を逆算できる |
この4つを先に書き出しておくと、上司との話し合いで退職日をはっきり伝えられます。条件がそろっていれば、上司も調整の判断がしやすくなります。
9. よくある質問
繁忙期に辞めるのは非常識ですか
非常識ではありません。早めに伝え、引き継ぎを丁寧に行えば、職場の負担を小さくできます。言い出せずに遅くなるほうが、かえって職場は困ります。
繁忙期が終わってから伝えたほうがよいですか
繁忙期が終わってから伝えると、退職日がさらに先になります。繁忙期の前か最中に伝え、繁忙期が終わる時期を退職日にするほうが、双方にとって負担が少なくなります。
後任が決まらないと辞められないと言われました
後任を決めるのは会社の役目です。後任が決まらなくても困らないよう、資料と手順を残すことを伝え、退職日をはっきり伝えてください。話し合いが進まない場合は、専門機関に相談できます。
自分しかできない仕事がある場合は
その仕事の手順を、他の人が読んで進められる形で資料に残してください。自分しかできない状態をなくすことが、引き継ぎの一番大切な目的です。
同僚に申し訳なくて言い出せません
同僚への気持ちは、丁寧な引き継ぎと最後の挨拶で伝えてください。職場の人手の問題を、あなた一人が背負う必要はありません。
退職日を延ばしてほしいと何度も言われたら
次の会社の入社日を理由に、退職日をはっきり伝えてください。繁忙期が終わる時期までのずらしは受け入れても、期限の決まらない延長には応じないことが大切です。
有給休暇を消化してもよいですか
有給休暇を取ることは働く人の権利ですが、繁忙期の消化は職場と相談して時期を調整するのが一般的です。扱いに迷う場合は、就業規則を確かめ、必要なら専門機関に相談してください。
退職を伝えた後、職場の雰囲気が悪くなったら
最終出社日まで、担当業務と引き継ぎを丁寧に続けてください。仕事を最後まで責任をもって進める姿勢が、一番の誠意になります。
10. まとめ:今週やる3つのこと
今週やる3つのこと
① 繁忙期の終わる時期と、次の会社の入社日から退職日の候補を決める
② 担当業務を書き出し、繁忙期に必要なものから引き継ぎの資料を作り始める
③ 上司に時間をもらい、退職日の希望と引き継ぎの計画を伝える
※ 退職の申し出の時期や引き止めへの対応の説明は一般的な整理です。話し合いが進まない場合は専門機関に相談してください
繁忙期や人手不足のときこそ、早めに伝えることが職場への一番の配慮です。退職日をはっきり伝え、丁寧な引き継ぎで責任を果たしてください。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。