送別会の挨拶と過ごし方|第二新卒が退職前に気持ちよく締める例文と断り方【2026年版】
退職が決まると、職場の人が送別会を開いてくれることがあります。うれしい反面、「挨拶で何を話せばよいか」「転職先のことを聞かれたらどう答えるか」と迷う人も多いはずです。
送別会の挨拶は、長く話す必要はありません。感謝・思い出・これからのひと言を、1〜2分で伝えれば十分です。退職の理由や不満を話す場ではないので、前向きな言葉で締めくくることを心がけてください。
この記事では、挨拶の型と例文、話してよいこと・避けたいこと、送別会でのふるまい、断りたいときの伝え方を整理します。
1. 結論:「感謝・思い出・これから」を1〜2分で話す
| 順番 | 話すこと | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | 送別会を開いてもらったお礼 | 1文 |
| 2 | お世話になったことへの感謝 | 1〜2文 |
| 3 | 心に残っている思い出 | 1〜2文 |
| 4 | これからのひと言と、締めの挨拶 | 1文 |
一番大切なのは、感謝を具体的に伝えることです。「お世話になりました」だけでなく、誰に、何を教わったかを一言添えると、気持ちが伝わります。
2. 挨拶の例文
※以下の例文はすべて架空の設定です。自分の言葉に置き換えて使ってください。
(基本)本日は、私のためにこのような会を開いていただき、ありがとうございます。入社してから2年間、何も分からなかった私に、皆さんがいつも丁寧に教えてくださいました。特に、初めて一人で担当したお客様の契約がまとまったとき、課長が一緒に喜んでくださったことは、今でも忘れられません。ここで学んだことを、次の職場でも生かしていきます。本当にありがとうございました。
(短く済ませたい場合)本日はありがとうございます。皆さんのおかげで、2年間楽しく働くことができました。教わったことを忘れずに、次の職場でも頑張ります。ありがとうございました。
(在籍が短い場合)短い期間でしたが、皆さんに温かく迎えていただき、ありがとうございました。教えていただいたことは、次の職場でも必ず役立てます。お世話になりました。
3. 話してよいこと・避けたいこと
| 話してよいこと | 避けたいこと |
|---|---|
| お世話になったことへの感謝 | 退職の本当の理由や不満 |
| 心に残っている思い出 | 会社や特定の人への批判 |
| これからの前向きなひと言 | 転職先の待遇の自慢 |
| 教わったことへのお礼 | 内輪の話で、一部の人にしか分からない話 |
送別会は、最後に良い印象を残す場です。不満があったとしても、この場では話さないのが基本です。
4. 転職先のことを聞かれたら
| 聞かれること | 答え方の例 |
|---|---|
| どこに転職するの | 伝えてよければ業界や職種まで。言いたくなければ「同じ業界の会社です」など |
| なぜ辞めるの | 「新しいことに挑戦したくて」など、前向きな理由 |
| 給料は上がるの | 「そのあたりはこれから慣れていきます」など、具体的には答えない |
転職先の会社名を伝えるかどうかは、自分で決めて構いません。まだ入社前で、伝えてよいか迷う場合は、業界や職種だけを話す方法もあります。
5. 送別会でのふるまい
- 開始の時間より少し早めに着く。
- 最初にまとめて「ありがとうございます」と挨拶する。
- 時間があれば、お世話になった人の席を回ってお礼を伝える。
- お酒は無理をせず、自分のペースで楽しむ。
- 帰るときに、幹事の人にお礼を伝える。
幹事の人へのお礼は、忘れがちですが大切です。翌日にもう一度、短くお礼を伝えると丁寧です。お店の予約や声かけなど、送別会の準備には思った以上に手間がかかっています。「準備してくださって、ありがとうございました」と、準備への感謝を添えると気持ちが伝わります。
送別会の前に確かめる5つの点
- 挨拶の言葉を、1〜2分で話せるか。
- 感謝を伝えたい人と、そのエピソードを決めたか。
- 転職先のことを、どこまで話すか決めたか。
- 不満や批判の言葉が入っていないか。
- 幹事の人へのお礼の言葉を用意したか。
6. 送別会を断りたいとき
(例)お気持ちはとてもうれしいのですが、引き継ぎの準備でなかなか時間が取れず、今回は遠慮させていただけますか。最終日に、皆さんにきちんとご挨拶させてください。
| 断り方のポイント | 理由 |
|---|---|
| お礼を先に伝える | 開こうとしてくれた気持ちを大切にする |
| 理由は短く | 詳しく説明する必要はない |
| 代わりの挨拶を約束する | 最終日の挨拶など、別の形で感謝を伝える |
送別会は断っても構いません。そのかわり、最終日の挨拶やお礼のひと言で、感謝の気持ちを伝えてください。断るときは、できるだけ早く伝えると、幹事の人の負担が少なくなります。
7. 送別会がない場合の挨拶
| 場面 | 挨拶の仕方 |
|---|---|
| 朝礼や会議の場 | 1分ほどで、感謝とこれからのひと言を伝える |
| 一人ずつ | お世話になった人に、直接お礼を伝える |
| メール | 部署の人に、お礼のメールを送る |
| お菓子を配る | 職場の習慣があれば、お礼の気持ちとして配る |
送別会がないことを気にする必要はありません。職場によって習慣は違います。挨拶の仕方は、退職の挨拶の記事も参考にしてください。
8. よくある思い込みと実際
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 挨拶は長いほうが丁寧 | 1〜2分で、感謝が伝わるほうが印象に残る |
| 送別会は断ってはいけない | 断っても構わない。別の形で感謝を伝えればよい |
| 最後だから本音を話してもよい | 不満や批判は話さないのが基本 |
| 転職先は必ず伝えるもの | 伝えるかどうかは自分で決めてよい |
感謝を具体的にする言葉の例
| 伝える相手 | 言葉の例 |
|---|---|
| 上司 | 迷ったときに、いつも最後まで話を聞いてくださったこと |
| 教えてくれた先輩 | 何度同じことを聞いても、丁寧に教えてくださったこと |
| 同期や同僚 | 忙しい時期に、一緒に乗り越えてくれたこと |
| 他の部署の人 | 急な相談にも、快く対応してくださったこと |
「誰に、何をしてもらったか」を一つ入れるだけで、挨拶はぐっと心に残るものになります。全員の名前を挙げる必要はありません。代表して一人か二人の名前を挙げ、最後に「皆さん、本当にありがとうございました」とまとめると、時間も長くなりすぎません。
挨拶を練習するときのこつ
- 書いた挨拶を、声に出して読み、1〜2分に収まるか確かめる。
- 長くなった場合は、思い出の話を一つに絞る。
- 最初と最後の「ありがとうございます」は、必ず入れる。
- 紙を見ずに話せるよう、要点だけを覚えておく。
完璧に覚える必要はありません。要点だけを覚えておけば、多少言葉が変わっても気持ちは伝わります。
9. よくある質問
挨拶で泣いてしまいそうです
泣いてしまっても大丈夫です。むしろ、感謝の気持ちがまっすぐに伝わります。言葉に詰まったら、一度深呼吸して、最後の「ありがとうございました」だけは伝えてください。
在籍が短く、思い出があまりありません
教わったこと、温かく迎えてもらったことへの感謝を中心に話せば十分です。短い期間でも、感謝は伝えられます。
苦手な人も参加しています
送別会の場では、全体に向けて感謝を伝えれば十分です。無理に話しかける必要はありませんが、挨拶はきちんとしてください。
お酒が飲めません
無理に飲む必要はありません。飲めない場合は、最初に「お茶でお願いします」と伝えておくと安心です。主役が楽しんでいることが、周りにとっても一番うれしいことです。
会費は払うべきですか
送別される側は会費を払わないことが多いですが、職場によって違います。払わなくてよいと言われたら、素直にお礼を伝えてください。気になる場合は、幹事の人に確かめてください。
お返しの品は必要ですか
必ずしも必要ではありませんが、職場の習慣があれば、お菓子などを用意すると丁寧です。花束などをいただいた場合も、お返しは気持ち程度で構いません。退職時のお菓子の記事も参考にしてください。
送別会の後にお礼のメールを送ったほうがよいですか
翌日に、幹事の人や参加してくれた人へ短くお礼を伝えると丁寧です。メールでも、直接でも構いません。
送別会が最終日より前の場合は
送別会でお礼を伝えたうえで、最終日にも改めて短く挨拶してください。送別会に来られなかった人にも、最終日に直接お礼を伝えると丁寧です。
10. まとめ:送別会の前にやる3つのこと
送別会の前にやる3つのこと
① 感謝・思い出・これからのひと言を、1〜2分の挨拶にまとめる
② 転職先のことを、どこまで話すか決めておく
③ 幹事の人へのお礼の言葉を用意する
※ 不満や批判は話さず、前向きな言葉で締めくくってください
送別会は、お世話になった人に感謝を伝える最後の機会です。短くても、具体的な感謝を添えて、気持ちよく締めくくってください。
この先、読むべき記事
- 退職の進め方まとめ|第二新卒が決める・伝える・引き継ぐ・手続きで迷ったら読む56記事(退職の全体像)
- 退職の挨拶|第二新卒の社内・社外への伝え方と例文全文(退職の挨拶)
- 退職時のお菓子は必要か|第二新卒が迷わない選び方・数・渡し方の目安(退職時のお菓子)
- 最終出社日にやること|第二新卒が返すもの・受け取るものの全リスト(最終出社日)
- 退職時に返すものと受け取るもの|最終出社日までのチェックリスト(返すものと受け取るもの)
- 退職を社内に伝える順番|誰に、いつ、どこまで話すか(社内への伝え方)
- 歓迎会の過ごし方と挨拶|第二新卒が転職先で良いスタートを切る例文と心がけ
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。