退職月の給料はどうなるか|第二新卒が最後の給与明細で確かめる天引きと住民税の目安【2026年版】
退職した後に届いた最後の給与明細を見て、「いつもより手取りが少ない」と驚く人は少なくありません。社会保険料が2か月分引かれていたり、住民税がまとめて引かれていたりすることがあるからです。
退職月の給料は、退職日がいつか、会社の給料の締め日と支払日がいつかによって、差し引かれるものが変わります。仕組みを知っておけば、明細を見て慌てずに済み、退職日を決めるときの参考にもなります。
この記事では、最後の給料が支払われる時期、社会保険料と住民税の扱い、所得税と年末調整、明細で確かめる点を整理します。ここでの説明は一般的な整理です。会社の決まりや個別の事情で扱いが変わるため、具体的な金額や手続きは勤務先や専門機関で確認してください。
1. 結論:最後の明細で確かめる3つのこと
| 確かめること | よくあること |
|---|---|
| 社会保険料 | 退職日によっては、2か月分が引かれることがある |
| 住民税 | 退職の時期によっては、残りの分がまとめて引かれることがある |
| 支払われる時期 | 最後の給料は、退職日より後の支払日に振り込まれることが多い |
手取りが少なく見えても、多くの場合は払うべきものがまとめて引かれているだけです。ただし、明細の内容に疑問がある場合は、遠慮せずに勤務先に確かめてください。
2. 最後の給料が支払われる時期
| 給料の決まり方 | 最後の給料の目安 |
|---|---|
| 月末締め・翌月払い | 退職した月の分が、翌月の支払日に振り込まれる |
| 15日締め・当月25日払いなど | 締め日の後に働いた分は、翌月の支払日に振り込まれる |
| 有給休暇を消化してから退職 | 有給休暇の分も、通常どおり給料として支払われる |
最後の給料は、退職した後に振り込まれることが多いです。給料の振込口座は、最後の給料が振り込まれるまで解約しないでください。
3. 社会保険料が多く引かれることがある理由
| ポイント | 一般的な仕組み |
|---|---|
| 保険料がかかる月 | 健康保険と厚生年金の保険料は、資格を失う日(退職日の翌日)の属する月の前月分までかかる |
| 月末に退職した場合 | 退職日の翌日が翌月1日になるため、退職した月の分まで保険料がかかる |
| 月の途中で退職した場合 | 退職した月の分の保険料はかからない(前月分まで) |
| 給料からの引き方 | 前月分の保険料を当月の給料から引く会社が多い |
月末に退職し、会社が前月分を当月の給料から引く仕組みの場合、最後の給料から2か月分の保険料が引かれることがあります。これは払うべき保険料がまとめて引かれているもので、二重に引かれているわけではありません。
月の途中で退職すると退職した月の保険料はかかりませんが、次の会社に入るまでの間は、国民健康保険や国民年金に自分で加入する必要があります。退職日をいつにするかは、保険料だけでなく、次の会社の入社日とあわせて考えてください。
4. 住民税の扱い
住民税は、前の年の所得をもとに、6月から翌年5月までの12か月に分けて給料から引かれる仕組みが一般的です。退職すると、残りの分の扱いが退職の時期によって変わります。
| 退職の時期 | 一般的な扱い |
|---|---|
| 1月〜5月に退職 | 5月までの残りの分が、最後の給料からまとめて引かれることが多い |
| 6月〜12月に退職 | 残りの分を自分で納める(納付書が届く)か、希望すれば最後の給料からまとめて引いてもらえることがある |
| すぐに次の会社に入る | 手続きをすれば、次の会社の給料から引き続き引いてもらえることがある |
1月〜5月に退職すると、最後の給料から住民税がまとめて引かれ、手取りが大きく減ることがあります。あらかじめ知っておくと、明細を見て慌てずに済みます。
自分で納める場合は、後日お住まいの市区町村から納付書が届きます。届いた納付書は、期限までに納めてください。
5. 所得税と年末調整
| 状況 | 一般的な扱い |
|---|---|
| 年内に次の会社に入る | 前の会社の源泉徴収票を次の会社に出し、次の会社で年末調整を受ける |
| 年内に次の会社に入らない | 翌年に自分で確定申告をすると、払いすぎた所得税が戻ることがある |
| 源泉徴収票 | 退職後に前の会社から届く。届かない場合は前の会社に依頼する |
源泉徴収票は、年末調整や確定申告で必要になる大切な書類です。届いたらなくさないように保管してください。
6. 最後の明細で確かめる5つの点
- 最後の出勤日までの給料と、有給休暇の分が含まれているか。
- 社会保険料が、何か月分引かれているか。
- 住民税が、まとめて引かれているか、通常どおりか。
- 残業代や、精算が必要な交通費・経費が含まれているか。
- 退職金がある場合、別に支払われるのか、時期はいつか。
明細の内容が分からない場合は、勤務先の人事や給与の担当者に確かめてください。退職した後でも、問い合わせて構いません。
7. 退職日を決めるときの考え方
| 考えること | 内容 |
|---|---|
| 次の会社の入社日 | 間を空けずに入社するなら、月末退職・翌月1日入社が多い |
| 間が空く場合 | 国民健康保険・国民年金の手続きが必要になる |
| ボーナスの支給日 | 支給日に在籍していることが条件の会社が多い |
| 有給休暇の残り | 消化してから退職するかどうか |
保険料を少しでも減らすために退職日を調整するより、次の会社の入社日との間を空けないことを優先するほうが、手続きの手間も少なく済むことが多いです。どちらが自分に合うかは、個別の事情で変わるため、迷う場合は専門機関に相談してください。
8. 困ったときの相談先
| 困っていること | 相談先の例 |
|---|---|
| 明細の内容が分からない | 勤務先の人事・給与の担当者 |
| 最後の給料が支払われない | 勤務先、労働基準監督署 |
| 住民税の納め方 | お住まいの市区町村の税の窓口 |
| 健康保険・年金の手続き | お住まいの市区町村の窓口、年金事務所 |
| 所得税・確定申告 | 税務署 |
最後の給料が支払日を過ぎても振り込まれない場合は、まず勤務先に確かめてください。それでも解決しない場合は、労働基準監督署などの専門機関に相談できます。
退職前に人事へ確かめたいこと
| 確かめること | 聞き方の例 |
|---|---|
| 最後の給料の支払日 | 最後の給料は、いつ振り込まれますか |
| 社会保険料の引き方 | 最後の給料から、何か月分の保険料が引かれますか |
| 住民税の扱い | 住民税の残りは、どのように納めることになりますか |
| 書類の送り先と時期 | 源泉徴収票や離職票は、いつ頃どこに届きますか |
退職前に聞いておくと、退職後に問い合わせる手間が減ります。最終出社日の前に、人事や給与の担当者に時間をもらって確かめておくと安心です。
9. よくある質問
最後の給料が少ないのは、間違いではないのですか
多くの場合、社会保険料や住民税がまとめて引かれているためです。明細を見て、何がいくら引かれているかを確かめてください。内容に疑問がある場合は、勤務先に問い合わせてください。
月末退職と月の途中の退職、どちらが得ですか
月の途中の退職だと退職した月の会社の保険料はかかりませんが、次の会社に入るまで国民健康保険や国民年金に自分で加入する必要があります。どちらが合うかは個別の事情で変わるため、迷う場合は専門機関に相談してください。
住民税の納付書が届いたらどうすればよいですか
納付書に書かれた期限までに、金融機関やコンビニなどで納めてください。納め方が分からない場合は、お住まいの市区町村の窓口に確かめてください。
源泉徴収票が届きません
前の会社に、源泉徴収票を送ってもらうよう依頼してください。退職後、一定の期間内に交付するのが一般的です。
有給休暇を消化している間の給料はどうなりますか
有給休暇の分は、通常どおり給料として支払われます。最後の明細に含まれているかを確かめてください。
退職金は最後の給料と一緒に振り込まれますか
会社によって違います。退職金の制度がある場合は、支払いの時期と方法を人事に確かめてください。
最後の給料を手渡しで受け取ることはできますか
会社の決まりによります。通常は振り込みのことが多いので、最後の給料が振り込まれるまで、口座を解約しないでください。
次の会社で住民税を引き続き引いてもらうにはどうすればよいですか
前の会社と次の会社の両方で手続きが必要になることがあります。退職前に、前の会社の人事に相談してください。
10. まとめ:退職前にやる3つのこと
退職前にやる3つのこと
① 会社の給料の締め日と支払日を確かめる
② 退職の時期によって、社会保険料と住民税がどう引かれるかを確かめる
③ 最後の給料が振り込まれるまで、給料の口座を解約しない
※ この記事の説明は一般的な整理です。具体的な金額や手続きは勤務先で、判断に迷う場合は税務署・市区町村の窓口・年金事務所などの専門機関で確認してください
退職月の給料は、仕組みを知っておけば、明細を見て慌てずに済みます。退職日を決める前に、締め日と支払日、保険料と住民税の扱いを確かめておいてください。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。