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社内SEの面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月3日 読了 約14分
社内SEの面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方【2026年版】

社内SEの面接で第二新卒がよく口にするのは「残業が少なく、腰を据えて働けそうだから」という志望理由です。本音としては自然ですが、面接官はこの答えを聞くと「楽をしたいのでは」と身構えます。

社内SEの仕事は、自社の社員が使う仕組みを整え、守り、改善することです。開発会社のエンジニアと大きく違うのは、相手が社内の人で、技術より調整の比重が大きいことです。面接官が確かめたいのは、社員の困りごとを聞き取り、外部の会社とも話を通しながら、仕組みで解決できる人かどうかです。

この記事では、一次・二次・最終で見られている点を分け、想定問答12とそのまま使える答え方を整理します。

1. 結論:面接は3つの軸で採点されている

軸見られていること答えに入れるもの
聞き取りの力社員の要望の裏にある困りごとを聞けるか要望を整理した経験
調整の力社内と外部の会社の間で話を通せるか立場の違う人の間に入った経験
守りの意識情報やアカウントを正しく管理できるか手順を守った経験

3番目を準備してくる応募者はほとんどいません。社内SEは、社員のアカウントやパソコン、社内の情報を守る役割も担います。「便利さより決まりを優先した場面」を話せる人は、それだけで信頼されます。

2. まず押さえる:社内SEと開発会社のエンジニアの違い

項目社内SE開発会社のエンジニア
相手自社の社員顧客の会社
仕事の中心社内の仕組みの管理と改善、調整依頼された仕組みを作る
自分で作る割合会社による(外部に任せることも多い)大きい
評価のされ方社員の業務が止まらず、楽になったか期限と品質を守って納めたか

「プログラムをたくさん書きたい」と言うと、社内SEの仕事とずれていると受け取られます。会社によっては自分で作る場面もありますが、多くは外部の会社に依頼して管理する形です。職種の実態は社内SEへの転職|第二新卒が知る仕事の実態と未経験からの入口にまとめています。

3. 一次面接(情報システム部門の担当者)で聞かれる5問

#質問確かめられていること
1なぜ社内SEなのか職種の理解
2社内の人から頼られた経験聞き取りと対応
3ITの知識はどの程度あるか入社後の立ち上がり
4業務を仕組みで楽にした経験改善の視点
5パソコンやアカウントの管理の経験守りの意識

1番目の答え方

「残業が少なそうだから」は避けてください。社内の人の業務を仕組みで楽にした経験を一つ置きます。

「前職の事務で、毎月同じ集計を手作業でしている同僚が多く、表計算ソフトの関数でまとめて計算できる表を作って共有しました。作業の時間が減り、他の部署からも相談されるようになりました。社内の人の困りごとを仕組みで解決し、喜ばれる仕事にやりがいを感じ、それを専門にする社内SEを志望しました」

2番目の答え方

言われたとおりに動いた話ではなく、困りごとを聞き取った話をします。

「同僚から『この表をもっと見やすくしてほしい』と頼まれたことがあります。どこが見にくいのかを聞いたところ、実際には毎回必要な数字を探すのに時間がかかっていることが困りごとでした。見た目を変えるのではなく、必要な数字を一番上にまとめる形に直したところ、とても喜ばれました」

「要望の裏にある困りごとを聞いた」が評価点です。社員の要望をそのまま形にすると、使われない仕組みが増えます。聞き取りの力は、社内SEで最も重く見られる力の一つです。

4番目の答え方

弱い答え強い答え
効率化を心がけていました手作業の集計を関数でまとめ、月の作業時間を減らしました
新しいツールを提案しました共有の予定表に切り替え、予定の確認の連絡を減らしました
パソコンに詳しいです部署の新人のパソコンの初期設定の手順をまとめました

右側の共通点は、何をして、何が減ったかが入っていることです。規模は小さくて構いません。

4. 二次面接(情報システム部門の責任者)で聞かれる4問

#質問確かめられていること
6社員から無理な要望が来たらどうするか調整の力
7外部の開発会社とどう付き合うか外部との調整
8便利さと安全のどちらを優先するか守りの意識
9社内の仕組みが止まったらどうするか落ち着きと報告

6番目は「理由を聞いて代わりの案を出す」と答える

「できないとお断りします」とだけ答えると、社員に寄り添わない人だと受け取られます。

「まず、その要望で何を解決したいのかを伺います。そのままの形では難しい場合も、困りごとが分かれば、今ある仕組みの設定で対応できたり、手順を変えるだけで解決できたりすることがあります。代わりの案を出したうえで、それでも必要な場合は、費用や期間を整理して上長に相談します」

「代わりの案を出す」まで言えると、調整役として信頼されます。

7番目の答え方

「外部の会社には、社内の要望を整理して正確に伝えることを大切にします。こちらの説明があいまいだと、作り直しが増えて費用も期間もかかるためです。進み具合は定期的に確かめ、遅れや問題が見えたら早めに社内に共有します。外部の会社を下に見るのではなく、一緒に作る相手として接します」

「要望を整理して正確に伝える」は、社内SEの仕事の中心です。外部の会社の担当者が困るのは、依頼する側の説明があいまいなときです。

8番目の答え方

「基本は安全を優先します。ただし、決まりを押しつけるだけでは社員が抜け道を探すので、なぜその決まりが必要なのかを分かりやすく伝えます。そのうえで、安全を保ちながら不便を減らせる方法がないかを考えます」

「決まりの理由を伝える」まで言えると、守りと使いやすさの両方を考えられる人だと伝わります。

5. 最終面接(管理部門長・役員)で聞かれる3問

#質問確かめられていること
10当社の業務で、仕組みで楽にできそうなところは事業への関心
11ヘルプデスクのような仕事から始まっても大丈夫か入り方の理解
12数年後にどうなっていたいか定着と成長の見通し

11番目に備える

未経験の第二新卒の場合、社員からの問い合わせ対応やパソコンの管理から始まることが多くあります。

最初の仕事中身面接での受け止め方
問い合わせの対応パソコンやアカウントの困りごと社員の困りごとを知る機会として
機器の管理パソコンの準備と台帳の管理社内の全体像を知る機会として
アカウントの管理入社・退職時の手続き守りの手順を身につける機会として
外部の会社との連絡保守や修理の依頼調整の型を学ぶ機会として

「最初から企画の仕事がしたい」という態度は、評価を下げます。問い合わせの対応で社員の困りごとを知ることが、後の改善の企画につながります。問い合わせ対応の仕事はヘルプデスクの面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と切り分けの答え方も参考になります。

12番目:その先の道を知っておく

数年後の方向仕事の中身
社内の仕組みの企画新しい仕組みの導入を主導する
守りの専門家社内の情報の安全を担う
基盤の担当社内のネットワークやサーバーを管理する
部門の責任者情報システム部門をまとめる

どの方向でも構いませんが、まず社内の仕組みの全体像を知るところから始める意思を示してください。

6. 面接前日の準備(70分)

時間やること狙い
20分応募先の事業と、社員の働き方を調べる10番目に備える
15分業務を仕組みで楽にした経験を書く1番目と4番目に備える
10分要望の裏の困りごとを聞いた経験を探す2番目に備える
15分「理由を聞く→代わりの案→上長へ相談」を声に出す6番目に備える
10分手順や決まりを守った経験を探す5番目と8番目に備える

1番目は、店舗の数や拠点、在宅勤務の有無など、社員の働き方を中心に調べてください。拠点が多い会社なら離れた場所の社員の困りごと、在宅勤務が多い会社なら自宅からの接続の安全など、社内SEの仕事を具体的に想像して話せます。

7. 落ちる回答の型5つ

型なぜ落ちるか直し方
「残業が少なそうだから」楽をしたい印象仕組みで楽にした経験を話す
「プログラムを書きたい」仕事の中心とずれる調整と改善の仕事として語る
「要望には全部応えます」調整ができない理由を聞いて代わりの案を出す
「便利さを優先します」守りの意識がない安全を基本に、理由を伝えると言う
問い合わせ対応を嫌がる入り方とずれる社員を知る機会として受け止める

1番目は、本音として多い理由です。社内SEは開発会社より残業が少ない傾向があると言われることもありますが、会社によって大きく違い、仕組みが止まれば時間外の対応もあります。働き方は面談で確かめ、志望理由の中心には置かないでください。

8. 未経験でも使える「社内SEに近い経験」

前職の経験接続するところ話し方
事務手作業を仕組みに置き換える関数や共有の工夫で作業を減らした経験
ヘルプデスク・窓口問い合わせの対応件数と、同じ問い合わせを減らした工夫
営業事務社内と取引先の調整立場の違う人の間に入った経験
店舗の管理端末や機器の管理不調のときの対応と手順の整備
IT営業製品の知識と顧客の要望要望を技術の担当者に伝えた経験
総務備品と決まりの管理台帳の管理と決まりの周知

意外に強いのが6番目です。総務で備品の台帳を管理し、社内の決まりを周知していた経験は、パソコンの管理や情報の安全を守る社内SEの仕事と重なります。「備品の台帳を整え、紛失を減らした」は十分な材料になります。コードを書かない入口の職種はIT業界の事務・サポート職|コードを書かない入口の職種にまとめています。

聞いておきたい3つ

  1. 「情報システム部門は何名で、どのように分担されていますか」——担当範囲が分かる
  2. 「社内の仕組みは、自社で作るものと外部に依頼するものがどのくらいの割合ですか」——仕事の中身が分かる
  3. 「仕組みが止まったときの対応は、どのような体制ですか」——時間外の負荷が分かる

逆質問の作り方は面接の逆質問|第二新卒がそのまま使える30例と聞いてはいけない質問を参考にしてください。

9. よくある質問

未経験でも社内SEになれますか

社内SEの求人は経験者の募集が多い傾向がありますが、問い合わせの対応や機器の管理から始める未経験可の求人もあります。ヘルプデスクなどで経験を積んでから社内SEに移る流れも一般的なので、入口を広く探してください。

プログラミングはできる必要がありますか

会社によって違います。社内の仕組みを自分たちで作る会社では求められますが、外部の会社に依頼して管理する形の会社では、調整の力のほうが重く見られます。求人票の仕事内容を確かめ、必要な水準を把握してください。

資格は評価されますか

ITの基礎を学んだ証明として資格は評価されます。特に社内SEでは、仕組みの全体像を知っていることが役立つため、基礎の資格があると入社後の立ち上がりについて前向きに受け止められます。取得していなくても、学習中であることは伝えてください。

社内SEは残業が少ないと聞きましたが本当ですか

会社によって大きく違います。開発会社のように納期に追われる場面は少ない傾向がありますが、仕組みが止まったときや、新しい仕組みの導入の時期は忙しくなります。面接や面談で、時間外の対応の体制を具体的に確かめてください。

ヘルプデスクと社内SEのどちらを目指すべきか迷います

問い合わせ対応を中心に社内の困りごとを解決したいならヘルプデスク、仕組みの導入や改善、外部との調整まで担いたいなら社内SEが近いと言えます。未経験ならヘルプデスクから始めて社内SEを目指す流れも現実的です。

外部の会社とのやり取りに不安があります

入社してすぐに一人で担当することは多くありません。上長に同行しながら覚えていく形が一般的です。面接では、要望を整理して正確に伝える姿勢と、問題が見えたら早めに共有する姿勢を示せれば十分です。

文系でも社内SEになれますか

文系出身の社内SEは珍しくありません。社員の困りごとを聞き取り、外部の会社に正確に伝える仕事が中心なので、言葉で整理する力が役立ちます。ITの基礎の学習を始めていることを伝えると、前向きに受け止められます。

前職を短期間で辞めていることは不利になりますか

理由を短く伝え、社内SEを選んだ理由とつながっていれば大きな不利にはなりにくいです。在籍期間の説明より、業務を仕組みで楽にした経験や、ITの学習を具体的に話すことに時間を使うほうが、面接の評価につながります。

10. まとめ:前日にやる3つのこと

社内SEの面接で差がつくのは、技術の知識の量ではなく要望の裏を聞き取る力・社内と外部の間に立つ調整の力・情報を守る意識の3点です。

前日にやる3つのこと

① 業務を仕組みで楽にした経験を「何をして、何が減ったか」で書き出す

② 無理な要望への対応を「理由を聞く→代わりの案→上長へ相談」で話せるようにする

③ 応募先の拠点や働き方を調べ、社内SEとして関われそうな点を1つ考える

※ 「残業が少なそうだから」とは言わない。社内の人の業務を楽にしたい、と話す

調整と守りまで話せる応募者は多くありません。この2つを準備するだけで、他の応募者と並んだときに違いが出ます。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。