面接・選考対策

「転勤はできますか」の答え方|第二新卒が事情別に使える例文8パターン【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月10日 読了 約11分
「転勤はできますか」の答え方|第二新卒が事情別に使える例文8パターン【2026年版】

面接で「転勤は可能ですか」「全国に拠点がありますが、転勤は大丈夫ですか」と聞かれると、どう答えるべきか迷う人が多いはずです。「できません」と言えば落とされそうで、「大丈夫です」と言えば入社後に困るかもしれないからです。

この質問で面接官が確かめているのは、会社の配属の考え方と、本人の希望や事情が合うかです。転勤は生活に大きく関わることなので、その場しのぎの答えは入社後の自分を苦しめます。できることとできないことを、正直に、前向きな言い方で伝えるのが基本です。

この記事では、面接官が確かめている3つの点と、事情別の答え方、例文8パターンを整理します。

1. 結論:答える前に「自分の線」を決めておく

自分の考え答えの方向
どこでも行ける可能と伝え、新しい土地で働く意欲を添える
条件付きで行ける可能な範囲(時期・地域)を具体的に伝える
今は難しい理由を短く伝え、それ以外でできることを話す

面接の場で初めて考えると、答えがぶれます。応募の前に、転勤について自分がどこまで受け入れられるかを決めておいてください。

転勤や勤務地の変更は、就業規則や労働契約の内容によって扱いが変わります。この記事の説明は一般的な整理であり、具体的な条件は応募先に確認し、判断に迷う場合は専門機関に相談してください。

2. 面接官が確かめている3つの点

確かめている点背景
配属の幅どの拠点に配属できるか、選択肢を知りたい
長く働けるか転勤の打診で辞めてしまわないか
働く意欲新しい環境でも前向きに取り組めるか

会社によっては、転勤の有無で採用する枠(全国型・地域限定型など)が分かれていることもあります。面接官は、どの枠で採用するかを判断するために聞いている場合もあります。

3. 事情別の答え方

自分の事情答え方の方向
特に制約はない可能と伝え、新しい環境で学びたい意欲を添える
数年後なら可能可能になる時期の目安を伝える
地域を限れば可能受け入れられる地域の範囲を伝える
家族の事情で難しい理由を短く伝え、今の勤務地で長く働く意思を話す
地元で働きたくて応募した地元で働きたい理由を、志望動機とつなげて話す

難しい場合でも、理由を長く話す必要はありません。「家庭の事情で」と一言添えれば十分なことが多く、面接官から聞かれたときに差し支えない範囲で答えれば構いません。

4. 例文8パターン

※以下の例文はすべて架空の設定です。自分の事情に置き換えて使ってください。

4-1. 転勤が可能な場合

はい、可能です。前職でも担当地域が変わったことがあり、新しいお客様と関係を作るところから始める経験をしました。どの拠点でも、まずは地域の特徴を知るところから取り組みたいと考えています。

4-2. 新しい環境を前向きに捉えている場合

可能です。若いうちにいくつかの拠点で経験を積むことは、仕事の幅を広げるうえで大切だと考えています。配属先がどこになっても、早く戦力になれるよう努めます。

4-3. 数年後なら可能な場合

現在は家庭の事情で、すぐの転勤は難しい状況です。2年ほど先からであれば対応できる見込みです。それまでは今の勤務地で、できるだけ多くの業務を身につけたいと考えています。

4-4. 地域を限れば可能な場合

関西圏の中であれば、転居をともなう異動にも対応できます。それ以外の地域への転勤は、家庭の事情で難しい状況です。可能な範囲の中では、どの拠点でも力を尽くします。

4-5. 家族の事情で難しい場合

申し訳ありませんが、家庭の事情で、転居をともなう転勤は難しい状況です。そのため、今の勤務地で長く働き、この地域のお客様に深く関わっていきたいと考えています。

4-6. 地元で働きたくて応募した場合

地元で長く働きたいと考えて、地域に根ざした貴社を志望しました。転居をともなう転勤は難しいのですが、その分、この地域のお客様のことを誰よりも知る担当者になりたいと考えています。

4-7. 転勤の頻度を確かめたい場合

前向きに考えています。差し支えなければ、第二新卒で入社した方の場合、最初の異動はおおよそ何年目頃になることが多いのでしょうか。入社後の働き方を考えておきたいと思っています。

4-8. まだ決めきれていない場合

転勤そのものは前向きに考えていますが、家族とも相談して最終的に判断したいと考えています。選考が進んだ段階で、改めてはっきりお伝えしてもよろしいでしょうか。

4-8の答え方は、何度も使える答えではありません。次の面接までに家族と話し、自分の考えを決めておいてください。

5. 確認しておきたいこと

転勤について聞かれたときは、こちらから実態を確かめる機会でもあります。

確かめること聞き方の例
転勤の頻度異動はおおよそ何年ごとに行われることが多いですか
転勤の範囲どの地域の拠点に異動することがありますか
本人の希望異動の際に、本人の希望を伝える機会はありますか
住まいの支援転居をともなう異動の場合、住まいの支援はありますか

求人票の「勤務地:変更の可能性あり」という一行だけでは、実際の転勤の頻度は分かりません。面接や内定後の面談で、配属予定の部署の実態を聞くことが大切です。

6. 避けたい答え方5つ

避けたい答え方何が問題か言い換え
本当は難しいのに「大丈夫です」入社後に困り、早期退職につながるできる範囲を正直に伝える
「絶対に無理です」だけ理由も代わりにできることも見えない理由を短く添え、できることを話す
事情を長く説明する話がまとまらない「家庭の事情で」と短く伝える
面接ごとに答えが変わる信頼を失う応募前に自分の線を決めておく
地元志望なのに転勤ありの会社ばかり受ける話がかみ合わない応募の段階で勤務地の条件を確かめる

7. 応募の段階でできること

転勤の質問で困らないためには、応募の段階で勤務地の条件を確かめておくことが一番の近道です。

  1. 求人票で、勤務地の書き方と「変更の範囲」を確かめる。
  2. 全国型・地域限定型など、採用の枠が分かれていないかを見る。
  3. 転職エージェントを使っている場合は、担当者に転勤の実態を聞いてもらう。
  4. 自分が受け入れられる範囲を、家族と話して決めておく。
  5. 応募先ごとに、転勤についての自分の答えを一行で書いておく。

応募先ごとに答えが変わっても構いません。大切なのは、同じ会社の一次面接と二次面接で答えがずれないことです。

8. 内定後に確かめること

面接では詳しく聞けなかった場合も、内定後の条件面談や労働条件通知書で必ず確かめてください。

確かめる書類・場面見るところ
労働条件通知書就業の場所と、変更の範囲がどう書かれているか
条件面談配属予定の拠点と、最初の異動の目安
就業規則異動や転勤に関する定め

面接で伝えた事情を、配属先が把握しているかも確かめておくと安心です。書類の読み方に迷う場合や、内容に疑問を感じた場合は、応募先に質問し、必要に応じて労働局などの専門機関で確認してください。

9. よくある質問

「転勤できません」と答えると落とされますか

全国に拠点がある会社では影響することもありますが、地域限定の枠がある会社や、転勤が少ない会社であれば、正直に伝えても問題にならないことは多くあります。無理な約束をするより、応募先を選ぶ段階で条件を確かめておくほうが確実です。

家族の事情は、どこまで話せばよいですか

詳しく話す必要はありません。「家庭の事情で、転居をともなう転勤は難しい」と伝えれば十分です。面接官から聞かれた場合も、話す範囲は自分で決めて構いません。

本当は転勤したくないけれど、行きたい会社です

まず、その会社の転勤の頻度や範囲を確かめてください。数年に一度なのか、範囲が限られているのかで、受け入れられるかどうかは変わります。そのうえで、受け入れられる範囲を正直に伝えてください。

地元で働きたいことを、志望動機にしてもよいですか

構いません。ただし、地元で働きたいだけでは、どの会社でも言える理由になります。その地域で、その会社だからこそできることを一つ添えると、志望動機として伝わります。

「今は可能」と答えて、後から事情が変わったらどうなりますか

入社後に家族の事情などが変わることはあります。その場合は、早めに上司や人事に相談するのが基本です。面接の時点では、その時の考えを正直に伝えれば十分です。

転勤の頻度を聞くと、意欲がないと思われませんか

理由を添えれば、意欲がないと受け取られることは少ないです。「入社後の働き方を考えておきたい」と伝えたうえで聞くと、長く働く前提で考えていることが伝わります。

海外転勤の可能性がある会社の場合はどう答えればよいですか

国内の転勤と分けて、自分の考えを伝えてください。海外勤務に関心がある場合は、その理由と、語学などで準備していることを添えると前向きに伝わります。

一次面接と二次面接で答えを変えてもよいですか

変えないのが基本です。答えがずれると、信頼を失う原因になります。事情が変わった場合は、変わった理由を短く添えて伝えてください。

10. まとめ:前日にやる3つのこと

前日にやる3つのこと

① 転勤について、自分が受け入れられる範囲(時期・地域)を決める

② 応募先ごとの答えを一行で書いておく

③ 確かめたいこと(頻度・範囲・本人の希望)を一つ決める

※ 転勤や勤務地の扱いの説明は一般的な整理です。個別の条件は応募先で、判断に迷う場合は専門機関で確認してください

転勤の質問は、その場しのぎで答えると、入社後の自分が困る質問です。応募の前に自分の線を決めておけば、迷わずに、正直に答えられます。

この先、読むべき記事

この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。