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機械設計の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月3日 読了 約14分
機械設計の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方【2026年版】

機械設計の面接で第二新卒がよく準備してくるのは「使えるCADの種類」です。もちろん聞かれますが、道具の操作だけで合否が決まることはほとんどありません。

機械設計は、求められる働きを満たす形を考え、作れる形・安く作れる形・壊れにくい形に整えて図面にする仕事です。図面を描く作業はその一部で、その前に、何を満たせばよいかを確かめ、いくつかの案を比べて決める過程があります。面接官が確かめたいのは、なぜその形にしたのかを説明でき、製造や品質の担当者と話しながら直せる人かどうかです。

この記事では、一次・二次・最終で見られている点を分け、想定問答12とそのまま使える答え方を整理します。

1. 結論:面接は3つの軸で採点されている

軸見られていること答えに入れるもの
理由を説明する力なぜその形や材料にしたかを言えるか設計の判断の根拠
作る側への配慮製造しやすさやコストを考えられるか製造の担当者の声を取り入れた経験
確かめる習慣図面の誤りを防ぐ確認の型があるか見直しの手順

2番目を準備してくる応募者は多くありません。どれだけ性能の良い設計でも、作れなかったり高すぎたりすれば製品になりません。「製造の担当者に相談して形を変えた」と話せる人は、それだけで一段上に見られます。

2. まず押さえる:機械設計・CADオペレーター・生産技術の違い

職種仕事の中心面接で見られること
機械設計製品や部品の形を考えて決める判断の根拠と作る側への配慮
CADオペレーター指示に沿って図面を作る正確さと速さ
生産技術製品の作り方と設備を整える工程の改善の視点
品質保証製品の品質を確かめて守る確認の厳しさ

「図面を描くのが好き」だけを話すと、CADオペレーターの志望に聞こえます。機械設計を志望するなら、形を考えて決める側に関心があることを示してください。図面を作る職種の面接はCADオペレーターの面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方、作り方を整える職種は生産技術の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と生産管理・品質管理との違いの答え方にまとめています。

3. 一次面接(設計部の担当者)で聞かれる5問

#質問確かめられていること
1なぜ機械設計なのか職種の理解
2これまでに設計したもの、作ったもの経験の中身
3使えるCADとその程度入社後の立ち上がり
4材料力学などの基礎の理解専門の基礎
5設計で失敗した経験振り返る力

1番目の答え方

「ものづくりが好き」だけでは足りません。自分で形を考えて、うまくいった経験や直した経験を置いてください。

「大学の研究で、実験に使う治具を自分で設計しました。最初の形では固定が甘く、試料がずれてしまったため、押さえる位置と厚みを変えて作り直しました。求められる働きから逆算して形を決め、試して直す過程に面白さを感じ、それを製品の設計で専門にしたいと考えて志望しました」

2番目の答え方

作ったものの説明より、判断の理由を中心に話します。

順番話すこと
1何を満たす必要があったか(働き、大きさ、重さ、費用)
2どんな案を比べたか
3なぜその案に決めたか
4試してどうだったか
5何を直したか

2番目の「比べた案」を話せると評価が上がります。設計は、一つの答えを思いつく仕事ではなく、いくつかの案から条件に合うものを選ぶ仕事だからです。

3番目の答え方

弱い答え強い答え
3次元のCADを使えます部品を10点ほど作り、組み立てて干渉を確かめるところまでできます
2次元の図面が描けます寸法と公差を入れた部品図を描けます。組立図は学習中です
少し触ったことがあります学習用の環境で、簡単な部品の作図を練習しています

右側の共通点は、何ができて、どこから学んでいるかが分かることです。使っていたCADが応募先と違っていても、考え方は共通する部分が多いので、正直に伝えれば大きな問題にはなりにくいです。

4. 二次面接(設計課長・技術責任者)で聞かれる4問

#質問確かめられていること
6製造から「この形は作りにくい」と言われたら作る側への配慮
7図面の誤りに後から気づいたら報告の早さ
8性能とコストがぶつかったらどうするか判断の考え方
9図面の誤りを防ぐために何をするか確かめる習慣

6番目は「理由を聞いて一緒に直す」と答える

「設計どおりに作ってもらいます」とだけ答えると、作る側を考えない人だと受け取られます。

「まず、どこが、なぜ作りにくいのかを伺います。そのうえで、製品として守らなければならない働きを確かめ、それを損なわない範囲で形を変えられないかを一緒に考えます。作りやすい形にすると、品質が安定して費用も下がることが多いので、早い段階で製造の担当者の意見を聞くようにしたいと考えています」

「早い段階で意見を聞く」まで言えると、設計の進め方を理解していると伝わります。

7番目の答え方

「気づいた時点で、すぐに上長に報告します。その図面がどこまで使われているか、部品の手配や加工が始まっていないかを確かめて、影響を小さくすることを優先します。自分で黙って直すと、すでに作られた部品と図面が食い違ってしまうためです。原因を振り返り、同じ誤りを防ぐ確認の手順を加えます」

「黙って直さない」は、この職種で最も信頼される答えです。図面は多くの部署で使われるため、誤りは早く共有することが何より大切です。

9番目の答え方

確認の型具体の例
確認表を使う寸法、公差、材料、表面の仕上げを順に見る
時間を置いて見直す描いた直後ではなく翌日に見直す
組み合わせて確かめる相手の部品と合わせて干渉がないかを見る
他の人に見てもらう先輩や上長の確認を受ける

確認の型を2つか3つ言えれば十分です。確認を気持ちではなく手順として話せる人は、図面を任せられると判断されます。

5. 最終面接(技術部長・役員)で聞かれる3問

#質問確かめられていること
10当社の製品について調べたことは準備と関心
11どんな分野の設計に関わりたいか方向の見通し
12数年後にどうなっていたいか定着と成長の見通し

11番目:会社の形で仕事が変わる

会社の形仕事の特徴志望理由の方向
完成品のメーカー製品全体の設計に関わる製品を通して使う人の役に立ちたい
部品のメーカー特定の部品を深く設計する専門性を深めたい
設備・装置のメーカー注文に合わせた一品ものの設計顧客の課題に合わせて考えたい
設計を請け負う会社さまざまな会社の設計に関わる多くの分野で経験を積みたい

応募先の形を確かめ、その仕事ならではの理由を一つ用意してください。設計を請け負う会社では、派遣の形で取引先に常駐する働き方もあるため、働き方もあわせて確かめておくと安心です。業界の全体像は機械・産業機械メーカーへ転職する|第二新卒が文系でも入れる職種を知るにまとめています。

6. 面接前日の準備(70分)

時間やること狙い
20分応募先の製品と、その仕組みを調べる10番目と11番目に備える
15分設計や製作の経験を「条件→比べた案→決めた理由→試した結果→直した点」で書く2番目に備える
10分CADでできることと学んでいることを整理する3番目に備える
15分図面の誤りに気づいたときの対応を声に出す7番目に備える
10分材料力学など基礎の要点を見直す4番目に備える

2番目は、作ったものの写真や図があれば持って行ってください。面接で見せられるものがあると、説明が具体的になり、判断の根拠も伝えやすくなります。社外秘の情報が含まれるものは持ち出さないよう注意してください。

7. 落ちる回答の型5つ

型なぜ落ちるか直し方
CADの操作の話だけ設計とオペレーターの違いが見えない判断の根拠を話す
「設計どおりに作ってもらう」作る側を考えない印象理由を聞いて一緒に直すと言う
「誤りは自分で直します」共有しない危うさすぐ報告して影響を確かめると言う
コストに触れない製品として考えられていない性能と費用の両方に触れる
失敗の経験を話さない振り返る力が見えない直した経験として話す

5番目は、意外に多い失敗です。設計は、試して直すことの繰り返しです。失敗した経験を、どう直したかとセットで話せる人のほうが、設計に向いていると判断されます。

8. 未経験でも使える「機械設計に近い経験」

前職の経験接続するところ話し方
CADオペレーター図面の読み書き図面の誤りに気づいて指摘した経験
工場の作業・生産技術作る側の視点作りにくい形を改善した経験
品質の検査不良の原因形や寸法が原因の不良を見つけた経験
設備の保守機械の仕組み壊れやすい箇所に気づいた経験
大学の研究や課題設計と製作治具や装置を作って直した経験
技術営業顧客の要望要望を設計の担当者に伝えた経験

意外に強いのが2番目です。工場で作業していた人は、どんな形が作りにくいかを体で知っています。「作業の中で作りにくい形に気づき、改善を提案した」は、作る側に配慮できる設計者の素地として評価されます。図面の仕事から設計に進む道はCADオペレーターから転職|第二新卒が図面以外の経験を書類にする手順も参考になります。

聞いておきたい3つ

  1. 「入社後、最初に担当する設計はどのようなものですか」——育成の形が分かる
  2. 「設計した図面は、どなたがどのように確認されていますか」——確認の体制が分かる
  3. 「製造の担当者とは、どの段階から話し合われますか」——仕事の進め方が分かる

逆質問の作り方は面接の逆質問|第二新卒がそのまま使える30例と聞いてはいけない質問を参考にしてください。

9. よくある質問

未経験でも機械設計の仕事に就けますか

機械設計は専門の知識が求められるため、機械系の学科の出身者や、CADや製造の経験がある人が有利です。ただし未経験可の求人もあり、図面を作る仕事や設計の補助から始めて設計に進む道もあります。入口を広く探してください。

文系でも機械設計を目指せますか

簡単ではありませんが、目指す人はいます。材料力学など基礎の学習と、CADの操作を身につけたうえで、CADオペレーターや設計の補助から始める形が現実的です。学習を続けていることを具体的に伝えると、前向きに受け止められます。

使っていたCADが応募先と違っても大丈夫ですか

大きな問題にはなりにくいです。CADの種類が違っても、形を作る考え方や図面の決まりは共通する部分が多いためです。面接では、使ったことのあるCADでできることと、新しいCADを覚える意思を伝えてください。

資格は必要ですか

必須ではない求人が多いですが、機械設計の知識を問う検定や、CADの利用に関する資格は、学ぶ姿勢の証明になります。資格の有無より、設計の判断の根拠を説明できるかのほうが、面接では重く見られます。

残業は多いですか

製品の開発の時期や納期の前は忙しくなりやすい仕事です。会社や担当する製品によって大きく違うため、面接や面談で繁忙期とふだんの働き方を具体的に確かめておくと、入社後のずれを防げます。

設計を請け負う会社と、メーカーのどちらがよいですか

一つの製品を深く設計したいならメーカー、多くの分野で経験を積みたいなら設計を請け負う会社が合いやすいと言えます。請け負う会社では取引先に常駐する働き方もあるため、働き方と配属先の決まり方を確かめて判断してください。

英語は必要ですか

海外の取引先や工場とやり取りする会社では、図面や仕様書を英語で読む場面があります。必須かどうかは会社によって違うため、求人票で確かめてください。読むことから始められれば十分な場合も多いです。

前職を短期間で辞めていることは不利になりますか

理由を短く伝え、機械設計を選んだ理由とつながっていれば大きな不利にはなりにくいです。在籍期間の説明より、設計や製作の経験と判断の根拠を具体的に話すことに時間を使うほうが、面接の評価につながります。

10. まとめ:前日にやる3つのこと

機械設計の面接で差がつくのは、CADの操作の上手さではなく判断の根拠を説明する力・作る側への配慮・図面を確かめる習慣の3点です。

前日にやる3つのこと

① 設計や製作の経験を「条件→比べた案→決めた理由→試した結果→直した点」で書き出す

② 図面の誤りに気づいたときの対応を「すぐ報告→影響を確かめる→手順を加える」で話せるようにする

③ 応募先の製品の仕組みを調べ、関わりたい分野を一つ決める

※ 「設計どおりに作ってもらいます」とは言わない。作る側の理由を聞いて一緒に直すと話す

比べた案まで話せる応募者は多くありません。一つの経験をこの順番で話せるだけで、設計を任せられる人として見られます。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。