面接・選考対策

建築設計の面接|第二新卒が聞かれる12の質問と作品の説明の仕方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月17日 読了 約12分
建築設計の面接|第二新卒が聞かれる12の質問と作品の説明の仕方【2026年版】

建築設計の面接では、「どんな建物の設計に関わってきましたか」「この作品で、あなたが担当したのはどこですか」と、経験の中身を作品や図面をもとに具体的に聞かれることが多くあります。作品集を見せながら話す場面もあり、説明の仕方で印象が大きく変わります。

面接官が見ているのは、使う人の目線で考えられるか、担当した範囲を正確に説明できるか、そして関わる人と協力して設計を進められるかです。経験が短くても、自分が担当した部分と、そこで考えたことを具体的に話せれば、十分に評価されます。

この記事では、面接で見られる3つの軸、職場の種類ごとの違い、聞かれる12の質問と答え方、作品集の説明の仕方、前日の準備、落ちる回答の型を整理します。なお、資格の扱いや働き方は職場ごとに違うため、応募先で確かめてください。

1. 結論:面接は3つの軸で見られている

軸見られていること答えで示すこと
使う人の目線住む人や使う人の暮らしを考えて設計できるか設計で考えた工夫と、その理由
担当した範囲の正確さ自分が担当したことを、正直に正確に説明できるか作品の中の、自分の担当の部分
協力する力施主、施工の担当者、他の設計者と協力できるか打ち合わせや調整の経験

建築の設計は、一人で完成させる仕事ではありません。「自分のデザイン」を強調するより、関わる人と話しながら形にした経験を前に出すほうが、職場で働く姿を想像してもらいやすくなります。

2. まず押さえる:職場の種類ごとに見られること

職場仕事の特徴面接で特に見られること
設計事務所(個人や小規模)事務所の考え方に沿った住宅や店舗の設計事務所の作品への共感、幅広い仕事への意欲
設計事務所(大規模)大きな建物を、多くの専門家と分担して設計チームでの働き方、図面の正確さ
ハウスメーカー住む人と打ち合わせをしながら住宅を設計お客様との話し方、暮らしを聞き取る力
ゼネコンの設計部工事を見据えた、建てやすさも考えた設計施工への理解、現場との協力
工務店地域の住まいを、設計から施工まで担う施工への関心、お客様との距離の近さ

応募先の種類によって、聞かれる質問の重点が変わります。応募先が手がけた建物をホームページで見て、どんな建物をどんな流れでつくっているかを確かめておいてください。

3. 経験と作品について聞かれる4問

質問意図答えの方向
1. どんな建物の設計に関わってきましたか経験の中身建物の種類、規模、関わった段階
2. この作品で担当したのはどこですか担当の範囲の正確さ自分の担当と、先輩や上司の担当を分けて話す
3. 設計で特に工夫したことは使う人の目線誰のために、何を考えて、どう形にしたか
4. 使える図面のソフトは仕事の道具使っていたソフトと、描いた図面の種類

2番目の答え方

(例・架空)この住宅では、基本の設計は上司が担当し、私は実施設計の図面のうち、平面図と建具の表を担当しました。施工の担当者からの質問に答えるため、現場の打ち合わせにも同席していました。

担当していない部分まで自分の仕事のように話すと、質問を重ねられたときに答えに詰まります。担当の範囲は正直に分けて話すのが、結果として信頼につながります。

3番目の答え方

(例・架空)共働きのご家族の住宅で、帰宅してから夕食までの動きを伺い、玄関から洗面所、台所までを一続きにする間取りを考えました。上司と相談しながら、収納の位置も動きに合わせて決めました。

「おしゃれにした」ではなく、「誰の、どんな暮らしのために、何をしたか」で話すと、使う人の目線が伝わります。

4. 仕事の進め方について聞かれる4問

質問意図答えの方向
5. 施主の要望と予算が合わないときは調整の力優先したいことを聞き、案を比べて相談する
6. 図面の間違いを防ぐために何をしていますか正確さ見直しの手順、図面どうしの食い違いの確認
7. 施工の担当者とどう協力してきましたか協力する力現場の質問への答え方、打ち合わせの経験
8. 締め切りが重なったときの進め方は段取りの力優先順位をつけ、早めに上司に相談する

6番目の答え方

(例・架空)図面を出す前に、平面図と立面図、建具の表で寸法や数がそろっているかを、確認の表を使って一つずつ確かめていました。以前、窓の大きさが図面どうしで食い違っていたことがあり、それ以降は確認の項目に加えました。

5. 今後と働き方について聞かれる4問

質問意図答えの方向
9. なぜ当社(当事務所)なのですか応募先への理解応募先の作品や考え方の、どこに惹かれたか
10. 5年後にどうなっていたいですか将来の見通し任されたい仕事、目指す資格や役割
11. 資格の勉強はしていますか学ぶ姿勢持っている資格と、勉強の進み具合
12. 忙しい時期の働き方は働き方の確認できる範囲を正直に伝える

9番目は、応募先が手がけた建物を具体的に一つ挙げて話すのが効果的です。実際に見に行けた場合は、見て感じたことを一言添えると、関心の深さが伝わります。

6. 作品集の説明の仕方

説明の順番話すこと
① 建物の概要建物の種類、使う人、規模を一言で
② 自分の担当どの段階の、どの図面や作業を担当したか
③ 考えたこと使う人のために工夫した点と、その理由
④ 学んだことうまくいかなかったことと、次に生かしたこと

1作品の説明は、2分ほどにまとめておくと、面接官が質問を挟みやすくなります。前の職場の物件を載せる場合は、前の職場の決まりや、施主の情報の扱いに気をつけてください。載せてよいか迷う場合は、前の職場に確かめるのが安全です。

7. 面接前日の準備と落ちる回答の型

面接前日の準備(70分)

  1. 関わった建物と、自分の担当の範囲を書き出す(15分)。
  2. 作品集の各作品を、4つの順番で2分で話す練習をする(20分)。
  3. 応募先が手がけた建物を調べ、惹かれた点を書き出す(20分)。
  4. 資格の正式な名前と、勉強の進み具合を確かめる(5分)。
  5. 逆質問を3つ用意する(10分)。

落ちる回答の型5つ

落ちる型何が問題か直し方
担当していない部分も自分の仕事のように話す質問を重ねると答えに詰まる担当の範囲を正直に分ける
デザインの好みだけを話す使う人の目線が見えない誰のために何を考えたかを話す
応募先の作品を知らないなぜこの職場か分からない作品を一つ挙げて惹かれた点を話す
施主や現場の不満を話す協力する力が心配される調整して形にした経験を話す
作品の説明が長すぎる要点が伝わらない1作品2分にまとめる

8. 未経験や補助の経験から応募する場合

前職の経験設計の仕事での言い換え
図面の作成(CAD)の仕事正確に図面を描き、食い違いに気づく力
住宅の営業お客様の暮らしを聞き取り、要望を整理する力
施工の現場の仕事建てやすさや現場の流れへの理解
学校で設計を学び直した設計の基本と、学び続ける姿勢

聞いておきたい3つ

  1. 中途で入社した方は、最初にどんな物件のどんな仕事から任されることが多いですか。
  2. 図面の確認や、間違いを防ぐ仕組みについて教えてください。
  3. 活躍している方に共通する点があれば教えてください。

よくある思い込みと実際

思い込み実際
作品の見た目で評価が決まる担当の範囲と、考えた理由の説明が大切にされる
経験が短いと作品集は作れない担当した図面や、学びで描いた作品でも準備できる
どの職場にも同じ作品の説明でよい応募先の仕事に近い作品から説明するほうが伝わる

9. よくある質問

作品集は必ず持っていくべきですか

求められる場合は必ず準備してください。求められていなくても、見せられる作品があると説明しやすくなります。必要かどうかは応募先に確かめてください。

前の職場の物件を作品集に載せてもよいですか

前の職場の決まりや、施主の情報の扱いに気をつけてください。載せてよいか迷う場合は前の職場に確かめ、個人が分からない形にするのが安全です。

資格がないと不利ですか

資格の扱いは応募先によって違います。勉強中であれば、どこまで進んでいるかを正直に話し、学ぶ姿勢を伝えてください。

図面のソフトの経験が少ないです

使ったことのあるソフトと、描いた図面の種類を正直に伝えてください。応募先で使っているソフトを調べ、練習を始めていると話すと前向きに伝わります。

設計事務所からハウスメーカーへ移る場合は何を話せばよいですか

設計の経験を土台に、住む人と直接話しながら住まいを考えたい理由を話してください。打ち合わせの経験があれば具体的に伝えてください。

長い労働時間が心配です

面接の後半や条件の確認の場で、忙しい時期の働き方を確かめてください。志望の理由の中心にはしないのが基本です。

設計から別の仕事に移りたい場合は

この記事は設計の仕事に応募する場合の面接の対策です。設計から別の仕事に移る場合は、建築設計の転職の記事を参考にしてください。

前の職場を短期間で辞めていることは不利ですか

前の職場で身につけたことと、次の職場で深めたい仕事を前向きに話せば伝わります。不満から話さないことが大切です。

10. まとめ:前日にやる3つのこと

前日にやる3つのこと

① 関わった建物と、自分の担当の範囲を書き出す

② 作品集の各作品を、概要・担当・考えたこと・学んだことの順で2分で話す

③ 応募先が手がけた建物を調べ、惹かれた点を書き出す

※ 前の職場の物件や施主の情報は、決まりを守って扱ってください

建築設計の面接は、使う人の目線・担当した範囲の正確さ・協力する力の3つで見られています。担当した部分と考えた理由を、自分の言葉で正直に話してください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。