面接・選考対策

飲食店社員(店長候補)の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月9日 読了 約13分
飲食店社員(店長候補)の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方【2026年版】

飲食店の社員の面接は、店長やエリアマネージャー、会社によっては社長が面接官になることが多いのが特徴です。現場を知る人たちが、「この人に店を任せられるか」「アルバイトのスタッフがついてくるか」を見ています。

アルバイトの面接と大きく違うのは、お店の数字と人について聞かれることです。売上を上げるには何をするか、アルバイトが辞めないようにするにはどうするか、といった質問に、自分の経験をもとに答えられるかが合否を分けます。

この記事では、面接官が見ている3つの点と、想定問答12とそのまま使える答え方を整理します。

1. 結論:面接は3つの軸で見られている

軸見られていること答えに入れるもの
お客様への姿勢お客様の満足を第一に考えられるかお客様の反応を見て動きを変えた経験
数字への意識売上や原価、人件費を自分ごととして考えられるか目標の数字に向けて工夫した経験
人を動かす力アルバイトのスタッフを育て、まとめられるか後輩や新人を指導した経験

3つ目の人を動かす力を話せる応募者は、特に高く評価されます。飲食店の店長の悩みの多くは、人の採用と定着です。新人が辞めないように工夫した経験は、それだけで強い材料になります。

2. 面接の流れ

段階面接官見ていること
一次人事・店長接客の基本、話しやすさ、志望の理由
店舗での体験(ない場合も)店長実際の店の仕事の中での動き
最終エリアマネージャー・役員長く働く意思、店長を目指す意欲

店舗での体験がある場合は、そこが一番見られている場面です。挨拶の声、スタッフへの接し方、言われたことをすぐにやる素直さが見られています。

3. 最初に聞かれる5問

  1. なぜ飲食店の社員を志望しているのですか
  2. 当社の店舗を利用したことはありますか
  3. 前職を辞めた(辞めたい)理由を教えてください
  4. 土日や祝日、夜遅くの勤務は大丈夫ですか
  5. 飲食店でのアルバイトの経験はありますか

2番目は必ず準備しておく

実際に店舗を訪れ、印象に残ったことを1つ話せるようにしておいてください。良かった点だけでなく、「自分ならこうしたい」という視点を一つ持っていると、店を任される意欲が伝わります。

はい、先週駅前の店舗で食事をしました。忙しい時間帯でもスタッフの方が料理の説明を一言添えてくださり、とても印象に残りました。混雑時の待ち時間の案内をもう少し早くできれば、さらにお客様の満足が上がると感じました。

5番目の答え方

アルバイトの経験がある場合は、任されていた役割を具体的に話してください。シフトづくりや新人の指導、発注などを担当していれば、社員の仕事に近い経験として評価されます。経験がない場合も、接客や数字の管理に関わった前職の経験で答えられます。

4. 店長・エリアマネージャーから聞かれる4問

  1. 店の売上を上げるには、何をしますか
  2. アルバイトのスタッフが辞めないようにするには、どうしますか
  3. お客様から強いクレームを受けたら、どう対応しますか
  4. 人件費を抑えるよう言われたら、どうしますか

6番目は「客数と客単価」に分けて答える

売上は客数と客単価に分けて考えます。客数は、リピートしていただけるよう接客の質を上げることと、空いている時間帯の集客を工夫します。客単価は、おすすめの一品を一言添えるなど、押しつけにならない提案を心がけます。まずは今の数字を確かめ、どちらに課題があるかを店長と相談して決めます。

「頑張って売ります」だけでは評価されません。売上を分けて考える姿勢が見られています。

7番目は自分の経験で答える

新人のうちは不安が大きいので、最初の1か月は必ず社員か経験のあるスタッフと一緒に入れるようにします。できたことはその場で伝え、困っていることは短い時間でも聞くようにします。アルバイトリーダーの時にこの方法を続け、新人の離職を減らせました。

9番目の答え方

「シフトを削る」だけでなく、お客様への影響を考える姿勢を見せます。「混む時間と空く時間を確かめ、必要な人数に合わせてシフトを組み直す。サービスの質が落ちないよう、仕込みの段取りも見直す」と答えると、数字と品質の両方を考えられる人だと伝わります。

5. 最終面接で聞かれる3問

  1. 何年後に店長になりたいですか
  2. 将来どうなりたいですか
  3. 最後に何か質問はありますか

10番目と11番目に備える

「まずは○年で店長を任されるようになり、その後はエリアマネージャーや本部の仕事にも挑戦したい」と、段階を区切って話してください。会社の育成の仕組み(店長までの平均的な期間など)を事前に調べ、それに沿って話すと現実的な答えになります。

12番目に聞いておきたい3つ

① 入社後、店長になるまでにどのような段階を踏む方が多いですか

② 1日の勤務の流れと、休日の決まり方を教えていただけますか

③ 店長になった方が、最初に苦労されることは何ですか

6. 労働時間と休日の確かめ方

飲食店の働き方は、会社によって大きく違います。入社後のずれを防ぐため、面接の後半や最終面接で必ず確かめてください。

確かめること聞き方の例
1日の勤務時間1日の勤務の流れを教えていただけますか
休日の数と決まり方月の休日はどのように決まりますか
店長になった後の働き方店長の方の1週間の働き方を教えていただけますか
残業の扱い勤務時間の管理はどのようにされていますか

聞き方は、仕事の中身を理解したいという姿勢で。「残業はどのくらいですか」と最初に聞くより、1日の流れから聞くほうが自然です。

7. 落ちる回答の型5つ

落ちる回答何が問題か言い換え
「店舗には行ったことがありません」志望度が低いと見られる面接前に一度は訪れる
「料理を作るのが好きです」だけ社員の仕事の理解が浅い数字と人への関心を話す
「売上は気合いで上げます」数字を分けて考えられない客数と客単価に分けて話す
「すぐに独立したいです」すぐ辞めると受け取られるまず店長として結果を出すと話す
「土日は休みたいです」働き方と合わない難しい事情があれば正直に相談する

8. 面接前日の準備(60分+店舗訪問)

時間やること仕上がりの目安
店舗訪問客として食事をし、良かった点と改善の視点をメモする1つずつ話せる
20分新人を指導した経験、数字に向き合った経験を書き出すそれぞれ1分で話せる
20分「売上を上げるには」を客数と客単価に分けて考える具体策が2つ出てくる
20分勤務できる曜日・時間と、逆質問を整理する逆質問が3つある

9. よくある質問

飲食の経験がなくても社員の面接に受かりますか

受かる可能性は十分にあります。飲食店の社員は未経験の採用も多い仕事です。接客や数字の管理、人の指導に関わった前職の経験を、店の運営とつなげて話せれば評価されます。

売上や原価の知識を聞かれることはありますか

専門的な知識を問われることはあまりありませんが、売上を客数と客単価に分けて考えるなど、基本的な考え方を話せると評価が上がります。原価や人件費の管理は入社後に学ぶものなので、関心があることを示せば十分です。

店舗での体験がある場合、何に気をつければよいですか

挨拶の声、言われたことをすぐにやる素直さ、スタッフへの接し方が見られています。分からないことはその場で聞き、手を止めずに動くことを心がけてください。料理の腕前より、店の一員として動けるかが大切です。

面接の服装はどうすればよいですか

指定がなければスーツが無難です。飲食店は清潔感が特に重く見られるため、髪型や爪も整えてください。店舗での体験がある場合は、動きやすい服装や靴を指定されることもあるので、案内を確かめましょう。

労働時間について聞いても大丈夫ですか

聞いて構いません。ただし最初の質問にするより、仕事の内容を聞いた後に、1日の流れや休日の決まり方として確かめるほうが自然です。入社後のずれを防ぐためにも、必ず確かめてください。

「独立したい」と面接で話してもよいですか

話すこと自体は問題ありませんが、まず会社で店長として結果を出すことを先に話してください。独立支援の制度がある会社では評価されることもあるため、事前に確かめておくとよいでしょう。

前職を短期間で辞めた理由はどう話せばよいですか

前職で気づいたこと、飲食を選んだ理由、長く続けられる理由をつなげて話してください。前職の不満を並べるより、自分がやりがいを感じる場面を見つけたことを話すほうが伝わります。

アルバイトから社員になる場合も同じ準備でよいですか

基本は同じですが、すでに店の仕事を知っている分、数字と人への関心をより具体的に話すことが求められます。アルバイトの時に感じた店の課題と、社員としてどう取り組みたいかを準備しておいてください。

10. まとめ:前日にやる3つのこと

前日にやる3つのこと

① 応募先の店舗で食事をし、良かった点と改善の視点を1つずつ話せるようにする

② 新人を指導した経験と、数字に向き合った経験を1分ずつ話せるようにする

③ 「売上を上げるには」を客数と客単価に分けて考える

※ 料理や接客の話だけで終わらせない。数字と人への関心を必ず話す

人を動かした経験まで話せる応募者は、店長に「任せたい」と思われます。店舗で感じたことと、自分の経験を結びつけて話してください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。