引越し業界へ転職する|第二新卒が作業スタッフ・営業・事務の仕事と繁忙期の働き方を確かめる【2026年版】
引越し会社は、個人や企業の荷物を新しい住まいや事務所に運ぶ仕事をする会社です。荷物を運ぶ作業スタッフのイメージが強いですが、見積もりを出す営業、電話やWebの受付をする事務など、いくつもの職種があります。
引越し業界は、春の繁忙期とそれ以外の時期で、仕事の量が大きく変わるのが特徴です。転職を考えるときは、職種の違いと、繁忙期の働き方を先に確かめておくことが大切です。
この記事では、仕事の流れ、職種の分かれ方、繁忙期と閑散期の違い、未経験から入りやすい職種、確認する7項目を整理します。
1. 結論:押さえるべきは3点
| 押さえること | 内容 |
|---|---|
| 職種の違い | 作業スタッフ、見積もりの営業、受付事務で、働き方が大きく違う |
| 繁忙期の働き方 | 春の時期は仕事が集中し、忙しくなる |
| お客様が誰か | 個人の引越しか、企業の事務所の移転か |
同じ引越し会社でも、職種によって体力の負担や勤務時間が大きく違います。どの職種で応募するかを先に決めてください。
2. 仕事の流れ
| 段階 | 内容 | 主な担当 |
|---|---|---|
| 受付 | 電話やWebで依頼を受け、日程を確かめる | 受付事務 |
| 見積もり | お客様の家を訪ねるかオンラインで荷物の量を確かめ、料金を出す | 見積もりの営業 |
| 準備 | 段ボールなどの資材を届け、作業の人数と車を手配する | 事務、配車の担当 |
| 作業 | 荷物を運び出し、新しい住まいに運び入れる | 作業スタッフ |
| アフター対応 | 不具合や、荷物の破損の相談に対応する | 事務、営業 |
見積もりの営業は、お客様の家を訪ねて荷物の量を確かめ、その場で料金を説明する仕事です。お客様にとっては、引越しの不安を相談する最初の相手になります。
3. 職種の分かれ方
| 職種 | 仕事の中身 | 体力の負担 |
|---|---|---|
| 作業スタッフ | 荷物の梱包、運び出し、運び入れ、家具の組み立て | 大きい |
| トラックのドライバー | 荷物を積んだトラックの運転と作業 | 大きい |
| 見積もりの営業 | お客様の家を訪ねて見積もりを出し、契約を取る | 中くらい(移動が多い) |
| 受付事務 | 電話やWebの受付、日程の調整 | 小さい |
| 配車・手配の担当 | 作業の人数とトラックの割り当て | 小さい |
| 法人営業 | 企業の事務所の移転を提案する | 中くらい |
作業スタッフから始め、経験を積んでから営業やリーダーに進む会社もあります。入社後の進み方は、会社ごとに違うので面接で確かめてください。
4. 繁忙期と閑散期の違い
| 時期 | 特徴 |
|---|---|
| 春(3月〜4月ごろ) | 進学や転勤で依頼が集中し、最も忙しい |
| その他の時期 | 依頼が落ち着き、休みが取りやすいことが多い |
| 月末・週末 | 依頼が増えやすい |
繁忙期は仕事が集中するため、残業や休日の出勤が増えることがあります。その分、繁忙期以外の時期に休みを取りやすくしている会社もあります。年間を通した働き方を、面接で確かめてください。
5. 未経験から入りやすい職種
| 前職 | 入りやすい職種 | 伝え方の例 |
|---|---|---|
| 販売・接客 | 見積もりの営業、受付事務 | お客様の不安を聞いて説明する経験がある |
| 営業 | 見積もりの営業、法人営業 | その場で提案して契約を取る経験がある |
| 事務 | 受付事務、配車の担当 | 日程の調整と、細かな確認に慣れている |
| 体を動かす仕事 | 作業スタッフ | 体力と、チームで動く経験がある |
| ドライバー | トラックのドライバー | 安全運転と、荷物の扱いに慣れている |
見積もりの営業は、個人のお客様と話す仕事なので、接客の経験が生かしやすい職種です。引越しの料金の決まり方は、入社後の研修で覚えることがほとんどです。
6. 体力面の確かめ方
| 確かめること | 内容 |
|---|---|
| 作業の内容 | 重い家具や家電を運ぶ頻度 |
| 1日の件数 | 1日に何件の作業を担当するか |
| 研修 | 運び方や、けがを防ぐ方法を教わる研修があるか |
| 道具 | 台車や専用の道具がそろっているか |
作業スタッフを目指す場合は、けがを防ぐための研修や道具がそろっているかを確かめてください。正しい運び方を身につけることで、体への負担を減らせます。
7. 確認する7項目
- 応募する職種と、入社後の進み方。
- 繁忙期の勤務時間と、休みの取り方。
- 年間を通した休日の数。
- 個人の引越しが中心か、企業の移転が中心か。
- 営業の場合、給与に歩合が含まれるか。
- 作業スタッフの場合、研修と道具の内容。
- 荷物の破損などのトラブルのときの会社の対応。
見積もりの営業は、契約の件数に応じた歩合がある会社もあります。給与の形を確かめ、繁忙期と閑散期でどのくらい変わるかも聞いておくと安心です。
8. 面接で聞かれることと答え方
| 聞かれること | 答え方 |
|---|---|
| なぜ引越し業界なのか | 人の生活の節目に関わる仕事への関心を、前職の経験と合わせて話す |
| 繁忙期は大丈夫か | 対応できる範囲を正直に伝える |
| 体力に自信はあるか | 普段の運動や、前職で体を動かした経験を話す |
| お客様に怒られたらどうするか | まず話を聞き、会社のルールに沿って対応すると話す |
(例・架空)前職の家具店の販売で、引越しに合わせて家具を買われるお客様が多く、新しい生活を楽しみにしている姿に何度も立ち会いました。その経験から、引越しという生活の節目を支える仕事に関わりたいと考えました。見積もりの営業として、お客様の不安を聞き、分かりやすく説明することに力を入れたいと思っています。
応募前に見直す5つの点
- 応募する職種が決まっているか。
- 繁忙期の働き方を受け入れられるか考えたか。
- 年間の休日の数と、休みを取りやすい時期を確かめたか。
- 給与に歩合が含まれる場合、年間の目安を確かめたか。
- 前職の経験が、どの職種で生かせるかを一文で言えるか。
引越しの仕事は、お客様の生活の節目に立ち会う仕事です。職種ごとの働き方を確かめたうえで選べば、やりがいを感じながら長く続けやすくなります。
繁忙期の前に入社すると、忙しい時期に一気に仕事を覚えることになります。入社の時期についても、面接で相談してみてください。 繁忙期の後に入社できれば、落ち着いた時期に仕事を覚えられます。どちらが自分に合うか考えてみてください。
9. よくある質問
未経験でも引越し業界に入れますか
入れます。作業スタッフ、見積もりの営業、受付事務など、未経験から入れる職種が多い業界です。
女性でも働けますか
見積もりの営業や受付事務、配車の担当などは、体力の負担が比較的小さい職種です。作業スタッフとして働く人もいます。職種ごとの仕事の中身を確かめてください。
繁忙期はどのくらい忙しいですか
春の時期は依頼が集中し、残業や休日の出勤が増えることがあります。会社によって働き方が違うので、面接で具体的に確かめてください。
腰を痛めないか心配です
正しい運び方を身につけ、道具を使うことで、体への負担を減らせます。研修や道具がそろっている会社を選ぶと安心です。
見積もりの営業はノルマがありますか
契約の件数の目標がある会社が多いです。目標の決まり方と、達成したときの給与への反映を確かめてください。
運転免許は必要ですか
トラックのドライバーや、見積もりの営業で車を使う場合は必要です。必要な免許の種類は、トラックの大きさによって違うので、求人票で確かめてください。
引越し業界の経験は、他の仕事に生かせますか
お客様への説明、日程の調整、チームでの作業などの経験は、営業や物流、接客の仕事にも生かせます。
閑散期は給与が下がりますか
歩合のある職種では、依頼が少ない時期に給与が下がることがあります。年間を通した給与の目安を、面接で確かめてください。
10. まとめ:今週やる3つのこと
今週やる3つのこと
① 応募する職種を決め、体力の負担の大きさを確かめる
② 繁忙期と閑散期の働き方を、求人票と口コミで調べる
③ 前職の経験が、どの職種で生かせるかを一文にまとめる
※ 必要な免許や働き方の条件は会社ごとに違います。求人票と面接で確認してください
引越し業界は、職種によって働き方が大きく違い、繁忙期の過ごし方がポイントになる業界です。職種と年間の働き方を先に確かめ、自分に合う入り口を選んでください。
この先、読むべき記事
- 業界・職種研究まとめ|第二新卒が転職先の業界と職種を比べて選ぶ162記事(業界と職種の選び方)
- 物流業界へ転職|第二新卒が現場と本社で変わる仕事を整理する(物流業界)
- タクシー業界へ転職する|第二新卒が二種免許・勤務形態・給与の仕組みを確かめる手順(運転の仕事)
- 残業が少ない会社の見分け方|第二新卒が求人票と面接で確認する7項目(残業の確かめ方)
- 年間休日日数の読み方|105日と125日で何が違うのか(休日の読み方)
- 販売職から営業へ転職する完全ガイド|第二新卒が接客経験を武器に変える5ステップ(接客から営業へ)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。