業界・職種研究

電子部品メーカーへ転職する|第二新卒が取引の流れと入りやすい職種を整理する【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月17日 読了 約11分
電子部品メーカーへ転職する|第二新卒が取引の流れと入りやすい職種を整理する【2026年版】

電子部品メーカーは、スマートフォンや家電、車、工場の機械などに入っている、小さな電子の部品を作る会社です。部品は製品の中に組み込まれるため目に触れることは少ないですが、多くの製品を支える業界です。

電子部品メーカーの多くは、完成品を作るメーカーに部品を納める会社です。技術者が中心の業界ですが、営業や生産管理、品質管理、購買など、文系の第二新卒が入りやすい職種もあります。

この記事では、電子部品の種類と業界の分かれ方、取引の流れ、入りやすい職種、確認する7項目を整理します。

1. 結論:押さえるべきは3点

押さえること内容
扱う部品電気をためる・流れを整える部品、つなぐ部品、感じ取る部品など
取引の相手家電、車、通信機器、工場の機械などを作るメーカー
入り口の職種営業、生産管理、品質管理、購買、製造など

電子部品の営業は、お客様の製品の開発の段階から関わり、自社の部品を選んでもらう仕事が中心になることが多いです。

2. 業界の分かれ方

部品の種類主な役割
電気をためる・整える部品電気を一時的にためたり、流れを整えたりする
つなぐ部品機器の中の配線や、機器どうしをつなぐ
感じ取る部品温度や動き、光などを感じ取る
動かす部品小さなモーターなど、物を動かす
基板部品を載せて、電気の通り道をつくる

一つの会社が特定の部品に強みを持っていることが多い業界です。応募先が何を得意としているかを調べてください。得意な部品が分かると、どんな製品のお客様と取引しているかも見えてきます。

3. 取引の流れ

流れ内容
お客様の製品の開発完成品のメーカーが新しい製品を考える
部品の提案電子部品メーカーが、合う部品を提案する
試作と評価試しに作った部品を、お客様が確かめる
採用と量産選ばれた部品を、決まった数だけ作って納める
商社を通す場合電子部品の商社を通じて取引することもある

一度選ばれると、その製品が作られる間、長く取引が続くことが多いのが特徴です。選ばれるまでの提案と、選ばれた後の安定した供給の両方が大切です。

4. 文系でも入りやすい職種

職種仕事の内容向いている人
営業お客様の開発の担当と話し、部品を提案する相手の話を聞いて提案するのが好きな人
営業事務受注や納期の管理正確に処理するのが得意な人
生産管理作る量と納期の段取りをする段取りを考えるのが得意な人
購買材料を仕入れる数字を見て交渉するのが得意な人
品質管理部品の品質を確かめる細かい確認が得意な人

営業は、技術の知識を入社後に学びながら進めることが多いです。技術の担当と一緒にお客様を訪ねることも多く、分からないことはその場で一緒に確かめられます。最初から詳しくなくても、学ぶ姿勢があれば始められる会社もあります。

5. 前職別の入り方

前職生きる経験狙いやすい職種
営業提案する力、取引先との関係づくり営業
製造・工場現場の経験、手順を守る力製造、品質管理、生産管理
事務正確な処理、表計算ソフト営業事務、生産管理の補助
商社仕入れと販売の調整営業、購買
理系の学び電気や材料の知識技術の営業、品質管理

6. 働き方の特徴

特徴内容
海外とのやりとりがある海外のお客様や工場とやりとりする会社も多い
景気の影響を受けやすいお客様の製品の売れ行きで、注文が増えたり減ったりする
工場が地方にあることも工場の近くで働く職種もある
品質への厳しさ小さな部品でも、品質の決まりが厳しい

海外とのやりとりの多さや勤務地は、会社や職種によって違います。応募先に確かめてください。

7. 確認する7項目

  1. 応募先が得意とする部品は何か。
  2. 主なお客様の分野は何か(家電、車、通信、機械など)。
  3. 自分が担当する仕事の中身は何か。
  4. 海外とのやりとりはどのくらいあるか。
  5. 勤務地や工場の場所はどこか。
  6. 技術の知識を学ぶ研修はあるか。
  7. 景気の変化に、会社がどう向き合っているか。

応募前に見直す5つの点

  1. 応募先の得意な部品を、一言で説明できるか。
  2. その部品がどんな製品に使われるかを調べたか。
  3. 前職の経験が、どの職種で生きるかを言えるか。
  4. 技術の知識について、学ぶ姿勢を話せるか。
  5. 気になる点を、質問として用意したか。

業界を調べるときの手がかり

調べる場所分かること
会社のホームページ得意な部品、使われている製品
会社の説明の資料(上場している場合)お客様の分野、事業の方向
求人票職種の中身、勤務地、海外とのやりとり

8. 面接で聞かれることと答え方

聞かれること答え方のポイント
なぜ電子部品のメーカーなのですか多くの製品を支える仕事に関わりたい理由と、自分の経験
当社の部品を知っていますかどんな製品に使われているかを調べて話す
技術の知識はありますか正直に答え、学ぶ姿勢と計画を伝える
英語は使えますかできる範囲を正直に、学んでいることも添える

よくある思い込みと実際

思い込み実際
理系でないと入れない営業、生産管理、購買など、文系が入れる職種もある
営業は部品を売り込む仕事お客様の開発に寄り添って提案する仕事が中心
小さな部品なので仕事も地味多くの製品を支える、社会とのつながりの強い仕事

9. よくある質問

文系でも入れますか

入れる職種があります。営業、営業事務、生産管理、購買などは、文系の第二新卒も働いています。入社後の研修で、部品の基本を学べる会社もあります。

技術の知識は必要ですか

職種によって違います。営業では入社後に学ぶことが多いですが、学ぶ姿勢は求められます。必要な知識は求人票や面接で確かめてください。

英語は必要ですか

海外とのやりとりが多い会社では、英語が求められる職種もあります。必要かどうかは応募先に確かめてください。

景気の影響は大きいですか

お客様の製品の売れ行きで、注文が増えたり減ったりすることがあります。会社が変化にどう向き合っているかを、面接で聞いてみてください。

半導体の会社とどう違いますか

半導体は電子部品の中でも特に計算や記憶の役割を持つ部品で、別の業界として扱われることが多いです。半導体業界の記事もあわせて参考にしてください。

勤務地は工場の近くですか

職種によって違います。営業は都市の拠点、製造や品質管理は工場の近くになることが多いです。応募先に確かめてください。

商社の経験は生きますか

仕入れと販売の調整や、納期の管理の経験は、営業や購買の仕事で生きることがあります。

将来どんな仕事に広がりますか

営業から事業の企画、生産管理から工場の管理など、広がる道があります。どんな道があるかは、応募先に確かめてください。

10. まとめ:今週やる3つのこと

今週やる3つのこと

① 応募先が得意とする部品と、使われている製品を調べる

② 前職の経験が、どの職種で生きるかを整理する

③ 技術の知識について、学ぶ計画を考える

※ 勤務地や海外とのやりとり、必要な知識は会社ごとに違うため、応募先で確かめてください

電子部品メーカーは、多くの製品を中から支える業界です。応募先の得意な部品を知り、自分の経験が生きる職種を選んでください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。