業界・職種研究

自動車部品メーカーへ転職する|第二新卒が取引の流れと入りやすい職種を整理する【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月17日 読了 約11分
自動車部品メーカーへ転職する|第二新卒が取引の流れと入りやすい職種を整理する【2026年版】

自動車部品メーカーは、車を組み立てる完成車メーカーに、車に使う部品を作って納める会社です。一台の車には非常に多くの部品が使われていて、その多くを部品メーカーが作っています。

一般の人が社名を目にする機会は少ないものの、完成車メーカーと長く取引を続ける、安定した仕事が多い業界です。製造の現場だけでなく、営業や生産管理、品質管理など、文系の第二新卒が入りやすい職種もあります。

この記事では、取引の流れ、部品の種類と会社の分かれ方、入りやすい職種、確認する7項目を整理します。

1. 結論:押さえるべきは3点

押さえること内容
取引の相手完成車メーカー、または上の立場の部品メーカー
扱う部品エンジンや駆動の部品、車体、内装、電子の部品など
入り口の職種営業、生産管理、品質管理、製造、購買など

自動車部品メーカーの仕事は、決められた品質の部品を、決められた日に、決められた数だけ納めることが基本です。正確さと段取りが大切にされる業界です。

2. 取引の流れ

立場主な仕事
完成車メーカー車を設計し、組み立てる
直接取引する部品メーカーまとまった部品を作り、完成車メーカーに納める
その下の部品メーカー細かな部品を作り、上の部品メーカーに納める
材料のメーカー鉄、樹脂、ゴムなどの材料を作る

部品メーカーは、完成車メーカーと直接取引する会社と、その下で部品を納める会社に分かれます。どの立場の会社かで、取引の相手や仕事の進め方が変わります。

3. 部品の種類と会社の分かれ方

部品の種類主な例
エンジン・駆動の部品エンジンの部品、車輪に力を伝える部品
車体の部品車体の骨組み、ドア
内装の部品座席、内側の壁、操作の部品
電子の部品電気の配線、制御の機器、ランプ
足回りの部品ブレーキ、タイヤの周りの部品

電気で走る車が増えるにつれて、求められる部品も変わってきていると言われています。応募先が、こうした変化にどう向き合っているかを調べておくと、面接でも話しやすくなります。

4. 文系でも入りやすい職種

職種仕事の内容向いている人
営業完成車メーカーとの価格や納期の調整人と調整するのが得意な人
生産管理生産の計画を立て、納期どおりに作る段取りをする段取りを考えるのが得意な人
品質管理部品の品質を確かめ、問題があれば原因を探す細かい確認が得意な人
購買材料や部品を仕入れる数字を見て交渉するのが得意な人
製造工場で部品を作る手を動かすのが好きな人

自動車部品メーカーの営業は、新しい取引先を探すより、決まった取引先と長く付き合う仕事が中心になることが多いです。

5. 前職別の入り方

前職生きる経験狙いやすい職種
営業取引先との調整、価格の交渉営業
製造・工場現場の経験、手順を守る力製造、品質管理、生産管理
事務正確な処理、表計算ソフト生産管理の補助、営業事務
物流在庫や出荷の段取り生産管理、物流の管理
整備士車の部品の知識品質管理、技術の補助

6. 働き方の特徴

特徴内容
工場の近くで働くことが多い工場が地方にあることも多い
完成車メーカーの予定に合わせる休みの日が、取引先の予定に合わせて決まることがある
交代勤務がある職種製造の現場では、交代で働くことがある
品質への厳しさ決まりや手順を守ることが強く求められる

休みの日や勤務の形は、会社や職種によって違います。交代勤務の有無や勤務地は、応募先に確かめてください。

7. 確認する7項目

  1. その会社は取引の流れのどの立場か。
  2. 主に扱っている部品は何か。
  3. 主な取引先はどこか。
  4. 自分が担当する仕事の中身は何か。
  5. 勤務地や工場の場所はどこか。
  6. 休みの日や交代勤務の決まりはどうか。
  7. 車の変化に、会社がどう向き合っているか。

応募前に見直す5つの点

  1. 応募先が取引の流れのどこにいるかを言えるか。
  2. 応募先の主な部品を調べたか。
  3. 前職の経験が、どの職種で生きるかを言えるか。
  4. 勤務地や休みの日について、自分の考えを整理したか。
  5. 気になる点を、質問として用意したか。

8. 面接で聞かれることと答え方

聞かれること答え方のポイント
なぜ自動車部品のメーカーなのですか前職の経験と、ものづくりに関わりたい理由
当社の部品を知っていますかどの車のどんな部分に使われているかを調べて話す
決まりを守って仕事をした経験は手順を守った経験、確認の工夫
工場の近くでの勤務はできますかできる範囲を正直に伝える

よくある思い込みと実際

思い込み実際
車に詳しくないと働けない入社後に覚えられる職種が多い
工場で働く仕事だけ営業、生産管理、購買など、事務所の仕事も多い
営業は新しい取引先を探す仕事決まった取引先との調整が中心のことが多い

業界を調べるときの手がかり

調べる場所分かること
会社のホームページ主な部品、取引先、工場の場所
会社の採用ページ職種ごとの仕事の中身、働く人の声
会社の説明の資料(上場している場合)事業の方向、変化への取り組み
求人票勤務地、休みの日、交代勤務の有無

調べたことは、面接での志望動機や逆質問に生かしてください。同じ自動車部品メーカーでも、得意な部品や取引先によって、会社の特徴は大きく違います。応募する会社ごとに、違いを一言で言えるようにしておくと安心です。

9. よくある質問

文系でも入れますか

入れる職種があります。営業、生産管理、購買、品質管理などは、文系の第二新卒も働いています。

車に詳しくなくても大丈夫ですか

最初から詳しくなくても構いません。入社後に覚えることが多いので、学ぶ姿勢を伝えてください。

勤務地は工場の近くですか

工場の近くで働くことが多いですが、職種や会社によって違います。勤務地は応募先に確かめてください。

休みの日は土日ですか

取引先の予定に合わせて休みの日が決まる会社もあります。休みの決まりは応募先に確かめてください。

品質管理はどんな仕事ですか

部品の品質を確かめ、問題があれば原因を探して直す仕事です。細かい確認と、原因を考える力が求められます。

電気で走る車が増えると、会社は大丈夫ですか

影響を受ける部品もあれば、新たに求められる部品もあると言われています。応募先が変化にどう向き合っているかを、面接で聞いてみてください。

整備士の経験は生きますか

車の部品の知識や、不具合の原因を探した経験は、品質管理や技術の補助の仕事で生きることがあります。

将来どんな仕事に広がりますか

営業から事業の企画、生産管理から工場の管理など、広がる道があります。どんな道があるかは、応募先に確かめてください。

10. まとめ:今週やる3つのこと

今週やる3つのこと

① 気になる会社が取引の流れのどの立場かを確かめる

② 応募先の主な部品と、使われている車の部分を調べる

③ 前職の経験が、どの職種で生きるかを整理する

※ 勤務地や休みの日、交代勤務の扱いは会社ごとに違うため、応募先で確かめてください

自動車部品メーカーは、正確さと段取りが大切にされる、取引の長い業界です。どの立場の会社かを見極めて、自分の経験が生きる職種を選んでください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。