面接・選考対策

営業職の面接|第二新卒が聞かれる想定問答14と評価される答え方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月9日 読了 約15分
営業職の面接|第二新卒が聞かれる想定問答14と評価される答え方【2026年版】

営業職の面接は、面接そのものが営業の場面に近いという特徴があります。初対面の相手に、短い時間で自分という商品を理解してもらい、「この人と働きたい」と判断してもらう。面接官も、受け答えの中身と同じくらい、その進め方を見ています。

とはいえ、話がうまい人が受かるわけではありません。営業の現場を知る面接官ほど、相手の質問の意図をつかんで、聞かれたことに短く答えられるかを重く見ます。お客様との商談でも、それができる人が成果を出すからです。

この記事では、一次・二次・最終で見られている点を分け、想定問答14とそのまま使える答え方を整理します。保険・不動産・IT営業など業界ごとの面接対策は、記事の最後にまとめてあります。

1. 結論:面接は3つの軸で採点されている

軸見られていること答えに入れるもの
聞く力質問の意図をつかみ、聞かれたことに答えるか結論から短く答える話し方そのもの
続ける力断られても行動を続けられるかうまくいかない時期に工夫して続けた経験
数字への向き合い方目標を自分ごととして追えるか目標に対して何をどれだけやったか

1つ目は、答えの中身ではなく答え方で採点されます。長く話すほど不利です。どの質問にも、最初の一文で結論を言う練習をしておくだけで、評価は大きく変わります。

2. 段階ごとに面接官が違う

段階面接官見ていること
一次人事・採用担当受け答えの基本、辞めた理由と志望理由のつながり
二次営業部長・現場の管理職現場で成果を出せそうか、チームに合うか
最終役員・社長長く働く意思、会社の方向と合うか

3. 一次面接で聞かれる5問

  1. 自己紹介をお願いします
  2. 前職を辞めた(辞めたい)理由を教えてください
  3. なぜ営業職を志望しているのですか
  4. なぜ当社なのですか
  5. あなたの強みを教えてください

1番目は1分で終える

自己紹介は名前、前職で何をしてきたか、今回応募した理由の一言で十分です。2分以上話すと、要点をまとめられない人だと受け取られます。

山田太郎と申します。前職では家電量販店で2年間販売を担当し、お客様の使い方を聞いてから商品を提案することを大切にしてきました。お客様の課題により長く向き合える仕事がしたいと考え、法人営業を志望しています。本日はよろしくお願いいたします。

2番目の答え方

前職の不満を並べるのではなく、前職で得たこと→足りなかったこと→営業で実現したいことの順で話します。「足りなかったこと」が営業で解決できる内容であれば、志望理由と自然につながります。

3番目の答え方

「人と話すのが好き」ではなく、相手の困りごとを聞いて解決する仕事がしたいという言葉に寄せます。前職でそう感じた具体的な場面を1つ添えてください。

4. 二次面接(現場の管理職)で聞かれる5問

  1. 目標の数字が達成できそうにないとき、どう動きますか
  2. 新規の電話や訪問で断られ続けたら、どうしますか
  3. お客様から無理な値引きを求められたら、どうしますか
  4. 前職で一番成果を出した経験を、数字で教えてください
  5. この商品を私に売ってみてください

6番目は「量と中身の両方を見直す」と答える

まず、目標までに何件の商談が必要かを逆算し、今の行動量で足りているかを確かめます。足りなければ行動量を増やし、足りているのに成果が出ていなければ、提案の中身を先輩に見てもらって直します。一人で抱え込まず、早めに上司に相談することも大事にしています。

「気合いで頑張ります」だけの答えは評価されません。数字を分解して考える姿勢が見られています。

8番目の答え方

その場で約束しないのが基本です。「お客様が値引きを求める理由を聞き、社内に持ち帰って判断を仰ぐ」と答えます。値段以外で応えられること(納期、支援の内容など)がないかを考える、と添えると、提案の幅がある人だと伝わります。

10番目は「いきなり売らない」

ペンや水などを渡されて「売ってください」と言われることがあります。すぐに商品の良さを話し始めるのは失敗の型です。営業の基本どおり、先に相手のことを聞いてください。

売り込む前に、少し伺ってもよろしいですか。普段、ペンはどんな場面で使われることが多いですか。今お使いのものに、不満に感じている点はありますか。

(答えを聞いてから)会議でメモを取ることが多く、インクのかすれが気になっているのですね。このペンは……

質問から入るだけで、面接官の評価は大きく変わります。

5. 最終面接(役員・社長)で聞かれる4問

  1. 当社で何年くらい働くつもりですか
  2. 5年後、どうなっていたいですか
  3. 他にどんな会社を受けていますか
  4. 最後に何か質問はありますか

11番目と12番目に備える

第二新卒の最終面接では、「またすぐに辞めないか」が一番の関心です。「まずは3年間、営業として成果を出すことに集中したい。そのうえで、後輩の育成や、より大きなお客様を担当できるようになりたい」と、期間と段階を区切って話すと伝わりやすくなります。

13番目の答え方

正直に答えて構いません。同じ業界や同じ種類の営業を受けていると話せば、軸が一貫していると受け取られます。業界がばらばらな場合は、「お客様の課題に長く向き合える営業」など、共通する軸を一言添えてください。

6. 面接前日の準備(80分)

時間やること仕上がりの目安
20分応募先の商品・お客様・売り方を確かめる一言で説明できる
20分一番成果を出した経験を、数字つきで書き出す1分で話せる
20分自己紹介・辞めた理由・志望理由を声に出すそれぞれ1分以内
10分「この商品を売ってください」を質問から始める練習最初の質問が2つ出てくる
10分逆質問を3つ用意する現場の働き方がわかる質問が入っている

7. 落ちる回答の型5つ

落ちる回答何が問題か言い換え
話が2分以上続く要点をまとめられないと見られる結論を最初の一文で言う
「気合いと根性には自信があります」具体的な行動が見えない続けた工夫を数字で話す
「ノルマがない会社がよかった」営業の仕事と合わない目標への向き合い方を話す
前職の悪口が続く同じ理由で辞めると心配される前職で得たことを先に話す
「売ってください」ですぐ商品説明を始める相手を聞かない営業だと見られる先に相手の使い方を聞く

8. 業界別の面接対策は個別の記事で

営業職の面接は、業界によって深掘りされる点が変わります。

業界・種類よく深掘りされる点
IT営業・SaaS営業仕組みへの関心、継続利用の考え方
不動産営業高額な買い物への向き合い方、休日の働き方
保険営業人脈への考え方、契約を急がせない姿勢
ルート営業既存のお客様との関係の続け方
人材派遣の営業企業と働く人の両方への向き合い方

聞いておきたい逆質問3つ

① 入社後3か月で、どんな状態になっていることを期待されていますか

② 新規開拓と既存のお客様の担当は、どれくらいの割合ですか

③ 成果を出している方に共通する行動があれば教えてください

9. よくある質問

未経験でも営業職の面接に受かりますか

受かる可能性は十分にあります。営業職は未経験の採用が多い職種です。第二新卒の場合は経験より、受け答えの進め方と、続ける力を示す経験のほうが見られています。

ノルマについて聞いてもよいですか

聞いて構いません。ただし「ノルマはきついですか」より、「目標はどのように決まり、達成に向けてどんな支援がありますか」と聞くほうが、前向きな関心として受け取られます。

「この商品を売ってください」と言われたらどうすればよいですか

すぐに商品の良さを話し始めず、先に相手の使い方や不満を質問してください。聞いた内容に合わせて良さを1つか2つ伝えるだけで、営業の基本ができている人だと評価されます。

話すのが苦手でも営業職の面接は通りますか

通ります。面接官が見ているのは話のうまさではなく、質問の意図をつかんで短く答えられるかです。結論から話す練習をしておけば、口数が少なくても十分に評価されます。

前職の成果を数字で言えない場合はどうすればよいですか

売上でなくても構いません。対応した件数、続けた期間、減らしたミスの数など、自分の行動を数えられるものを探してください。数字が小さくても、自分で数えて話せることが評価につながります。

面接で緊張して話がまとまらなかったらどうすればよいですか

「少し整理してお答えしてもよいですか」と一言断ってから、結論だけを先に伝えてください。営業の現場でも、焦らず確かめる姿勢は信頼につながります。完璧に話すより、立て直せることのほうが大事です。

退職理由はどこまで正直に話すべきですか

うそをつく必要はありませんが、不満をそのまま並べる必要もありません。前職で得たこと、足りなかったこと、営業で実現したいことの順に話せば、正直さを保ちながら前向きに伝えられます。

最終面接で落ちるのはどんな人ですか

長く働く意思が伝わらない人が多いです。最終面接では、何年くらい働き、どう成長したいかを、期間と段階を区切って具体的に話せるよう準備してください。

10. まとめ:前日にやる3つのこと

前日にやる3つのこと

① 自己紹介・辞めた理由・志望理由を、それぞれ1分以内で声に出す

② 一番成果を出した経験を、数字つきで書き出す

③ 「この商品を売ってください」を、質問から始める練習をする

※ 長く話すほど不利になる。どの質問にも、最初の一文で結論を言う

答えの中身より、答え方そのものが見られているのが営業職の面接です。結論から短く答えることを意識するだけで、未経験でも十分に戦えます。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。