データ分析職の志望動機|未経験・第二新卒の例文5パターンと落ちる書き方【2026年版】
データ分析職の志望動機で最も多い書き出しは「数字を扱うことが好きで」「これからはデータの時代なので」です。どちらも間違いではありませんが、この2つだけでは選考が進みません。
読み手が知りたいのは、あなたが数字を使って何を決めたいのかです。分析の仕事は、数字を眺めることではなく、誰かの判断を変える材料を作ることです。「好き」の先にある「何のために」が書けていないと、他の応募者と区別がつきません。
この記事では、志望動機に入れる3つの要素、職種の近い仕事との書き分け、そのまま使える例文5パターンを整理します。
1. 結論:志望動機に入れる要素は3つだけ
| 要素 | 書く内容 | なぜ効くか |
|---|---|---|
| きっかけ | 数字で判断が変わった経験 | 動機が借り物でないと分かる |
| 準備 | 学習で実際に分析したこと | 本気度と立ち上がりが見える |
| 応募先とのつながり | その会社の事業で見たい数字 | 「どこでもよい」を避けられる |
3番目まで書ける応募者は少数です。分析職の志望動機は職種への関心で終わりがちですが、応募先の事業の数字に一言触れるだけで、読み手の受け取り方が変わります。
2. なぜ「数字が好き」では通らないのか
| よくある書き方 | 読み手の反応 |
|---|---|
| 数字を扱うことが好きです | 経理や事務でもよいのでは |
| これからはデータの時代なので | 世の中の話で、本人の話ではない |
| 論理的に考えるのが得意です | 全員が書いている |
| 専門性を身につけたい | 会社は学校ではない |
| 人工知能に興味があります | 入口の仕事とずれている |
1番目が特に危ういのは、他の職種と区別がつかないからです。数字を正確に扱う仕事は経理にも事務にもあります。分析職を選ぶ理由は、「数字から次の判断を作ること」に関心があるという一点に置いてください。
書き換えの方向
×「数字を扱うことが好きで、データ分析の仕事に興味を持ちました」
○「前職で、感覚で決めていた訪問の計画を過去の記録で見直したところ、翌期の商談数が増えました。数字で判断が変わる経験をして、判断の材料を作る仕事に移りたいと考えました」
後者には「判断が変わった」という出来事が入っています。この出来事が、志望動機の芯になります。素材が見つからないときは自己PRが書けないとき|第二新卒が素材を掘り出す4つの質問の質問を志望動機にも使ってください。
3. 分析職・データエンジニア・マーケティングの書き分け
近い職種と混同した志望動機は、仕事の理解が浅いと受け取られます。
| 職種 | 仕事の中心 | 志望動機の軸 |
|---|---|---|
| データ分析職 | 数字から判断材料を作る | 問いを立てて答えを出したい |
| データエンジニア | 分析に使うデータの仕組みを作る | 仕組みを整えて支えたい |
| マーケティング | 施策を企画して実行する | 自分で施策を動かしたい |
| 経営企画 | 経営の計画と管理 | 会社全体の判断に関わりたい |
「施策を自分で考えて動かしたい」と書くと、マーケティング職の志望動機に見えます。分析職を志望するなら、施策を決める人に材料を渡す側に立つことを明示してください。近い職種の仕事はデータエンジニアという職種|第二新卒が分析を支える仕事を知るで確かめられます。
4. 例文5パターン(全文)
例文1:営業から(訪問先の選び方を数字で変えた)
前職では法人営業として、月に約40件の訪問をしていました。訪問先を担当者の勘で選ぶ慣習があり、成約率にばらつきがありました。過去2年分の商談記録を業種と規模で分けて並べ直したところ、成約につながりやすい組み合わせが見えてきたため、訪問の優先順位を変えました。数字で判断が変わる手応えを感じ、判断の材料を作る仕事に専念したいと考えるようになりました。現在はデータベースを扱う言語を学び、公開データから月別の推移を集計しています。貴社の継続利用の数字を見てみたいと考え、志望しました。
例文2:店舗の運営から(売上を要素に分けた)
前職では小売店の副店長として、日々の売上と在庫を管理していました。平日の夕方だけ売上が落ちる理由を探るため、来店数と客単価に分けて見たところ、客単価だけが下がっていると分かりました。売り場の配置を変えて改善した経験から、一つの数字を分解して原因を探る仕事に関心を持ちました。貴社は複数の店舗の販売データを扱っていると伺い、現場で感じていた疑問を数字で確かめる立場で貢献したいと考えています。
例文3:コールセンターから(問い合わせを分類した)
前職では問い合わせ窓口で、1日に約60件の電話を受けていました。同じ内容の問い合わせが続くことに気づき、1か月分を理由ごとに数えたところ、上位3つで全体の半分近くを占めていました。案内の文面を見直す提案をして、該当する問い合わせが減りました。数えて分けるだけで打ち手が見える経験から、分析を仕事にしたいと考えました。貴社のサービスで、解約の前に起きている行動を確かめてみたいと考えています。
例文4:事務職から(照合の精度を上げた)
前職では受発注の事務として、月に約3,000件の伝票を照合していました。表計算ソフトの関数で照合を自動にし、目視の確認を差異のある行だけに絞ったところ、確認の時間が大きく減りました。正確に集計する土台があってこそ判断ができると実感し、その先の分析まで担いたいと考えるようになりました。現在は集計の学習と並行して、ばらつきの見方など統計の基礎を学んでいます。
例文5:学習中(公開データで分析した)
前職では人材紹介の営業をしていましたが、成約の理由を振り返る場面で、記録が十分に使われていないことが気になっていました。退職後に学習を始め、公開されている人口の統計から地域ごとの年齢構成の変化を集計し、どの地域で働き手が減っているかをまとめました。結果を人に説明する中で、数字を伝わる形にする難しさと面白さを知りました。貴社の求人データを、採用の判断に使える形にする仕事に関わりたいと考えています。
5つとも、最初に「判断が変わった出来事」か「疑問」が置かれています。例文をそのまま使うのではなく、出来事の部分を自分の経験に差し替えてください。
5. 志望動機の作り方(50分)
| 時間 | やること | 書き出すもの |
|---|---|---|
| 15分 | 数字で判断が変わった経験を探す | 出来事を1つ |
| 10分 | 学習で分析したことを1行にする | 何のデータで何を出したか |
| 15分 | 応募先の事業を要素に分ける | 見てみたい数字を1つ |
| 10分 | 3つをつないで300字にまとめる | きっかけ→準備→応募先 |
3番目に時間を使ってください。応募先の売上が「何件×いくら」で成り立っているかを考えるだけで、見てみたい数字は自然に出てきます。
6. 落ちる書き方5つ
| 型 | なぜ落ちるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 職種の説明で終わる | 本人の動機が見えない | 自分の出来事から書き始める |
| 学習時間だけを書く | 何ができるか分からない | 分析した内容を書く |
| 前職の不満から入る | 逃げの転職に見える | 前職で得たきっかけとして書く |
| 応募先の名前を差し替えただけ | どこでもよいと見える | 見たい数字を1つ書く |
| 専門用語を並べる | 伝える力を疑われる | 誰でも分かる言葉で書く |
5番目は意外に多い失敗です。分析の仕事は、数字に詳しくない人に結果を伝える場面が大半です。志望動機そのものが分かりやすく書けているかが、伝える力の証明になります。
7. 面接で追撃される3問
| 質問 | 狙い | 答えの方向 |
|---|---|---|
| なぜ今の職種のままではだめなのか | 転職の必然性 | 判断の材料を作る側に専念したい |
| 学習で一番難しかったことは | 手を動かしているか | 具体的な詰まりと解決 |
| 当社のどの数字を見たいか | 事業の理解 | 要素に分けたうえで1つ |
2番目に「特にありません」と答えると、学習の深さを疑われます。データの形がそろっていなくて集計が合わなかった、といった具体的な詰まりを一つ用意してください。面接全体の準備はデータ分析職の面接|第二新卒が聞かれる想定問答12と評価される答え方にまとめています。
8. 応募先の形による書き分け
| 応募先 | 重く見られること | 志望動機で触れること |
|---|---|---|
| 事業会社の分析部署 | 事業への関心 | その事業で見たい数字 |
| 受託の分析会社 | 説明と報告の力 | 相手に合わせて伝えた経験 |
| 広告・販促の会社 | 施策の効果検証 | 比べて決めた経験 |
| 人材・不動産などの情報サービス | 大量の情報の扱い | 件数の多い照合や分類の経験 |
受託の分析会社では、事業への関心より説明の力が重く見られます。顧客企業の担当者に結果を伝える仕事が中心になるため、前職で相手に合わせて説明を変えた経験を入れてください。
9. よくある質問
未経験でも志望動機は書けますか
書けます。分析の実務経験がなくても、数字で判断が変わった出来事や、数えて分けて打ち手を出した経験は多くの職種にあります。その出来事を最初に置くと、未経験でも説得力のある志望動機になります。
学習はどこまで進めてから応募すべきですか
公開データを使って一つでも集計と結果の説明ができる段階になれば、応募を始めて構いません。学習の量より、何を分析して何が分かったかを書けることのほうが、選考では重く見られます。
「データの時代だから」と書くのは駄目ですか
書いても構いませんが、それだけでは本人の動機になりません。世の中の流れに触れるなら一文にとどめ、自分の出来事と応募先で見たい数字に字数を使ってください。そのほうが読み手の記憶に残ります。
分析職とマーケティング職のどちらを志望すべきか迷います
施策を自分で企画して動かしたいならマーケティング職、施策を決める人に判断材料を渡したいなら分析職が近いと言えます。前職で手応えを感じた場面がどちらに近いかで決めると、志望動機も書きやすくなります。
文系で数学が苦手です
入口の分析職では、高度な数学より、平均やばらつき、割合を正しく扱えることが求められる場面が多いです。苦手を隠す必要はなく、基礎から学び直していることと、問いを立てる力を伝えてください。
前職の退職理由と志望動機が噛み合いません
退職理由を不満で語ると噛み合わなくなります。前職で数字を使った場面を起点にし、その仕事をもっと深くやりたいと考えた流れで書くと、退職理由と志望動機が一本の線でつながります。
志望動機は何字くらいが適切ですか
書類では300字前後が目安です。きっかけ、準備、応募先とのつながりの3つを各100字ほどで書くと収まります。面接では同じ内容を1分程度で話せるように、要点を短くまとめておいてください。
応募先の事業の数字はどうやって調べればよいですか
会社の公式サイトや採用ページ、公開されている決算の資料から、事業の売上がどんな要素で成り立っているかを読み取ります。正確な数字が分からなくても、要素に分けて考えた過程を書けば十分に伝わります。
10. まとめ:今日やる3つのこと
データ分析職の志望動機で差がつくのは、「好き」の強さではなく判断が変わった出来事・学習で分析したこと・応募先で見たい数字の3点です。
今日やる3つのこと
① 数字で判断が変わった出来事を1つ書き出す
② 学習で分析した内容を「何のデータで何を出したか」の1行にする
③ 応募先の売上を要素に分けて、見てみたい数字を1つ決める
※ 「数字が好き」だけで終わらせない。何を決めるために数字を見たいのかまで書く
3番目まで書ける応募者は多くありません。一行加えるだけで、志望動機が応募先だけに向けたものになります。
この先、読むべき記事
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- データ分析職の自己PR|未経験・第二新卒の例文6パターンと数字で動いた経験(自己PRの作り方)
- データ分析職への未経験転職|第二新卒が入口を作る学習と職種の順番(学習の順番)
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- 自己PRが書けないとき|第二新卒が素材を掘り出す4つの質問(素材の探し方)
- 職務経歴書に書く数字がないとき|第二新卒が数えられるものを見つける5つの探し方(数字の探し方)
- 志望動機の書き方 職種別まとめ|第二新卒が自分の職種の例文を探す(他の職種の志望動機)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。