通販・ネット通販業界へ転職する|第二新卒が事業の分かれ方と入りやすい職種を整理する【2026年版】
通販・ネット通販業界は、お店に来てもらうのではなく、インターネットやカタログ、テレビなどを通じて商品を売り、自宅に届ける業界です。普段の買い物で使っている人も多く、身近に感じやすい業界の一つです。
ひとくちに通販と言っても、自社の商品を売る会社、たくさんのお店が集まる場を運営する会社、通販を裏で支える会社など、立場によって仕事の中身が大きく違います。どの立場の会社かを知ることが、業界研究の第一歩です。
この記事では、業界の分かれ方、商品が届くまでの流れ、入りやすい職種、確認する7項目を整理します。
1. 結論:押さえるべきは3点
| 押さえること | 内容 |
|---|---|
| 会社の立場 | 自社で売る会社、場を運営する会社、支える会社 |
| 仕事の流れ | 仕入れ・商品づくり、集客、受注、出荷、問い合わせ対応 |
| 入り口の職種 | 運営の担当、顧客対応、物流の管理、営業など |
通販の仕事は、画面の向こうのお客様に、どう見つけてもらい、どう満足してもらうかを考える仕事です。数字を見ながら工夫を重ねることが多いのも特徴です。
2. 業界の分かれ方
| 立場 | 主な仕事 | 特徴 |
|---|---|---|
| 自社で売る会社 | 自社の商品をサイトやカタログで売る | 商品づくりから届けるまで関わる |
| 場を運営する会社 | たくさんのお店が出店する場を運営する | 出店するお店を支える仕事が多い |
| 店舗と通販を両方行う会社 | お店と通販の両方で売る | お店と通販のつながりを考える |
| 通販を支える会社 | 物流、決済、サイトの仕組み、運営の代行など | 多くの通販会社を相手に仕事をする |
同じ「通販の仕事」でも、どの立場かで求められる力が変わります。求人を見るときは、まずその会社がどの立場なのかを確かめてください。
3. 商品が届くまでの流れ
| 流れ | 内容 |
|---|---|
| 仕入れ・商品づくり | 売る商品を決め、仕入れたり作ったりする |
| サイトの準備 | 商品の写真や説明を用意し、サイトに載せる |
| 集客 | 広告やメールなどで、お客様に知ってもらう |
| 受注 | 注文を受け、支払いを確かめる |
| 出荷・配送 | 倉庫から商品を出し、お客様に届ける |
| 問い合わせ対応 | 届いた後の質問や返品に対応する |
どの流れも、お客様の満足につながっています。集客が得意でも、出荷が遅ければお客様は離れてしまいます。全体の流れを知っておくと、面接でも話しやすくなります。
4. 文系でも入りやすい職種
| 職種 | 仕事の内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| サイトの運営の担当 | 商品の掲載、売り場づくり、数字の確認 | 数字を見て工夫するのが好きな人 |
| 顧客対応 | 電話やメールでの問い合わせ対応 | 相手の話を聞くのが得意な人 |
| 物流の管理 | 在庫や出荷の管理 | 段取りを考えるのが得意な人 |
| 出店する店舗の営業・支援 | 出店するお店に売り方を提案する | 人に提案するのが好きな人 |
| 商品の仕入れ | 売る商品を選び、仕入れる | 流行や商品を見るのが好きな人 |
サイトの運営の担当は、未経験からの募集も比較的見かけます。表計算ソフトを使って数字をまとめる経験があると、入りやすくなります。
5. 前職別の入り方
| 前職 | 生きる経験 | 狙いやすい職種 |
|---|---|---|
| 販売・接客 | お客様の好みを知る力、売り場づくり | サイトの運営、顧客対応 |
| 営業 | 提案する力、数字の目標 | 出店する店舗の営業・支援 |
| コールセンター | 問い合わせ対応の経験 | 顧客対応、その責任者 |
| 物流・倉庫 | 在庫や出荷の経験 | 物流の管理 |
| 事務 | 正確な処理、表計算ソフト | 受注の管理、サイトの運営の補助 |
6. 働き方の特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 数字を見る仕事が多い | 売上や、サイトを見た人の数を毎日確かめることが多い |
| 繁忙期がある | 大きな売り出しの時期や年末は忙しくなりやすい |
| 在宅勤務の会社もある | 職種や会社によっては在宅勤務ができる |
| 変化が早い | 売り方や仕組みが変わりやすく、学び続けることが求められる |
働き方は会社や職種によって大きく違います。繁忙期の働き方や在宅勤務の有無は、応募先に確かめてください。
7. 確認する7項目
- その会社はどの立場か(自社で売る・場を運営する・支える)。
- 扱っている商品は何か。
- 自分が担当する仕事は、流れのどの部分か。
- 数字の目標は、誰がどう決めるのか。
- 繁忙期はいつで、どのくらい忙しくなるか。
- 在宅勤務や働き方の決まりはどうか。
- 入社後に、どんな研修や教わる機会があるか。
応募前に見直す5つの点
- 応募先の立場を、一言で説明できるか。
- 応募先の商品やサイトを、実際に見たか。
- 自分の前職の経験が、流れのどこで生きるかを言えるか。
- 数字を見て工夫した経験を、一つ話せるか。
- 働き方の気になる点を、質問として用意したか。
8. 面接で聞かれることと答え方
| 聞かれること | 答え方のポイント |
|---|---|
| 当社のサイトを使ったことはありますか | 実際に使って気づいた良い点と、改善できそうな点 |
| なぜ通販の業界なのですか | 前職の経験と、通販で叶えたいことをつなげる |
| 数字を見て工夫した経験は | 前職で数字をもとに変えたこと |
| 繁忙期の働き方に対応できますか | できる範囲を正直に伝える |
応募先のサイトは、必ず実際に見てから面接に臨んでください。使ってみて気づいたことを話せると、志望の本気度が伝わります。
よくある思い込みと実際
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| パソコンに詳しくないと働けない | 職種によっては、基本的な操作ができれば始められる |
| 通販はどこも同じ仕事 | 会社の立場によって、仕事の中身は大きく違う |
| お客様と関わらない仕事 | 問い合わせ対応など、お客様と関わる仕事も多い |
業界を調べるときの手がかり
| 調べる場所 | 分かること |
|---|---|
| 応募先のサイト | 扱う商品、売り方の工夫 |
| 会社の採用ページ | 職種ごとの仕事の中身 |
9. よくある質問
未経験でも通販の会社に入れますか
職種によっては、未経験からの募集も見かけます。販売や事務、コールセンターなど、前職の経験が生きる職種から探すと入りやすくなります。
パソコンはどのくらい使えればよいですか
職種によって違いますが、表計算ソフトで数字をまとめたり、文書を作ったりできると安心です。必要な力は、求人票や面接で確かめてください。
在宅勤務はできますか
会社や職種によって違います。在宅勤務を希望する場合は、応募先に確かめてください。
土日の勤務はありますか
問い合わせ対応や物流の仕事では、土日の勤務がある場合もあります。勤務の決まりは応募先に確かめてください。
自社で売る会社と、場を運営する会社はどう違いますか
自社で売る会社は自社の商品を売ることに集中し、場を運営する会社は出店するお店を支える仕事が中心になります。どちらに関わりたいかで選んでください。
数字に強くないと向いていませんか
数字を毎日見る仕事が多いですが、最初から得意である必要はありません。数字を見て工夫することに興味があれば、少しずつ慣れていけます。
物流の仕事はどんな内容ですか
在庫の管理や出荷の段取り、配送の会社とのやりとりなどです。倉庫で働く仕事と、事務所で管理する仕事があります。
将来どんな仕事に広がりますか
サイトの運営から、集客や商品づくり、事業の責任者などに広がる道があります。どんな道があるかは、応募先に確かめてください。
10. まとめ:今週やる3つのこと
今週やる3つのこと
① 気になる会社の立場(自社で売る・場を運営する・支える)を確かめる
② 応募先のサイトを実際に使い、気づいたことを書き出す
③ 前職の経験が、流れのどこで生きるかを整理する
※ 働き方や在宅勤務の扱いは会社ごとに違うため、応募先で確かめてください
通販・ネット通販業界は、会社の立場によって仕事の中身が大きく変わる業界です。どの立場の会社かを見極め、自分の経験が生きる場所を選んでください。
この先、読むべき記事
- 業界・職種研究まとめ|第二新卒が転職先の業界と職種を比べて選ぶ162記事(業界と職種の選び方)
- EC担当の自己PR|第二新卒の例文6パターンと数字を見て手を打った経験(通販の運営担当の自己PR)
- 小売・流通業界へ転職する|第二新卒が本部職と店舗職の違いを知る(小売・流通業界)
- 物流業界へ転職|第二新卒が現場と本社で変わる仕事を整理する(物流業界)
- コールセンターから異業種へ転職|第二新卒が対応件数を実績に変える5ステップ(コールセンター)
- Webマーケターへの未経験転職|第二新卒の入口と最初の3ヶ月(ウェブマーケター)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。