障がい福祉の仕事へ転職する|第二新卒がサービスの種類と未経験から入れる職種を整理する【2026年版】
障がい福祉の仕事は、障がいのある人が、自分らしく暮らし、働き、学べるように支える仕事です。仕事に就くための訓練を手伝う事業所、放課後の子どもを支える事業所、暮らしの場を提供するグループホームなど、サービスの種類は多くあります。
福祉の仕事に関心はあるけれど、資格や経験がないと難しいのでは、と迷う第二新卒も多いはずです。実際には、資格がなくても、支援員として未経験から始められる事業所が多くあります。
この記事では、サービスの種類、職種の分かれ方、未経験から入りやすい職種と資格、介護の仕事との違い、確認する7項目を整理します。障がい福祉のサービスは法律で定められており、制度や資格の要件は変わることがあるため、最新の情報は応募先と公的な機関の案内で確認してください。
1. 結論:押さえるべきは3点
| 押さえること | 内容 |
|---|---|
| サービスの種類 | 就労の支援、子どもの支援、暮らしの支援など、どの事業所か |
| 支える相手 | 大人か子どもか、どのような障がいのある人か |
| 入り口の職種 | 支援員、生活支援員、指導員、事務など |
同じ障がい福祉でも、サービスの種類によって一日の流れと仕事の中身が大きく違います。どのサービスの事業所で働くかを先に考えてください。
2. サービスの種類
| 分野 | 主なサービスの例 | 仕事の特徴 |
|---|---|---|
| 働くことの支援 | 就労移行支援、就労継続支援 | 仕事の訓練や、作業の手伝い、就職の相談 |
| 子どもの支援 | 放課後等デイサービス、児童発達支援 | 放課後や休みの日の過ごし方、生活の力を育てる支援 |
| 暮らしの支援 | グループホーム、生活介護 | 食事や生活の手伝い、日中の活動の支援 |
| 自宅や外出の支援 | 居宅介護、移動支援など | 自宅での生活や、外出の付き添い |
| 相談の支援 | 相談支援事業所 | サービスの使い方の相談、計画づくり |
働くことの支援の事業所は、日中の決まった時間に開いていることが多く、生活のリズムが作りやすい傾向があります。一方、グループホームなどの暮らしの支援では、夜間の勤務があることもあります。
3. 職種の分かれ方
| 職種 | 仕事の中身 | 資格 |
|---|---|---|
| 支援員・生活支援員 | 利用する人の活動や生活を支える | 資格がなくても始められることが多い |
| 職業指導員・就労支援員 | 仕事の訓練や、就職の相談を担当する | 資格がなくても始められることが多い |
| 児童指導員 | 子どもの支援を担当する | 決められた資格や経験が必要なことがある |
| サービス管理責任者など | 支援の計画を作り、事業所の支援をまとめる | 一定の実務の経験と研修が必要 |
| 事務 | 請求の事務、書類の管理 | 資格がなくても始められることが多い |
支援員から始め、経験を積んで、支援の計画をまとめる役割に進む道があります。どの役割に進むために、どのくらいの経験と研修が必要かは、制度で決められています。
職種ごとの資格や経験の要件は、法律や制度で定められており、変わることがあります。この記事の説明は一般的な整理であり、個別の要件は応募先や自治体などの公的な機関の案内で確認してください。
4. 介護の仕事との違い
| 項目 | 障がい福祉 | 高齢者の介護 |
|---|---|---|
| 支える相手 | 子どもから大人まで、幅広い年齢の人 | 主に高齢の人 |
| 支援の中心 | 働くこと、学ぶこと、暮らすことの支援 | 生活の手伝い、体の介助 |
| 目指すこと | できることを増やし、自立や社会参加を支える | 安心して暮らせるように支える |
| 体の介助 | サービスによって多い・少ないの差が大きい | 多いことが多い |
就労の支援や子どもの支援の事業所では、体の介助よりも、一緒に活動したり、相談に乗ったりする場面が多くなります。体の介助に不安がある人は、サービスの種類を選ぶときに参考にしてください。
5. 前職別の入り方
| 前職 | 生かせる場面 | 伝え方の例 |
|---|---|---|
| 販売・接客 | 利用する人や家族との関わり | 相手に合わせて話し方を変えてきた |
| 営業 | 就職の支援、企業との連絡 | 企業の担当者と関係を作ってきた |
| 事務 | 記録、請求の事務 | 正確な記録と期限の管理に慣れている |
| 製造・軽作業 | 作業の訓練の支援 | 作業の手順を分かりやすく伝えられる |
| 塾講師・指導 | 子どもの支援 | 一人ひとりに合わせて教えてきた |
就労の支援の事業所では、企業で働いた経験そのものが支援に生きます。働く場の流れや、仕事で求められることを知っていることが、利用する人の就職の手助けになるからです。
6. 働き方の特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 勤務時間 | 日中の事業所は日勤が中心。暮らしの支援では夜間の勤務があることもある |
| 休日 | 事業所の開所日によって、土曜に勤務することがある |
| 記録の仕事 | 支援の記録を毎日つける |
| チームで支える | 他の職員や、家族、関係する機関と協力する |
7. 確認する7項目
- サービスの種類と、支える相手(大人・子ども)。
- 一日の流れと、勤務時間(夜間の勤務の有無)。
- 休日の曜日と、事業所の開所日。
- 資格がなくても応募できる職種か。
- 資格の取得や研修の支援。
- 一つの事業所か、複数の事業所を運営する法人か。
- 送迎の運転の有無(子どもの支援などでは送迎があることが多い)。
応募前に見直す5つの点
- サービスの種類の違いを説明できるか。
- 応募する事業所の一日の流れを確かめたか。
- 資格や経験の要件を確かめたか。
- 前職の経験が、どの場面で生かせるかを一文で言えるか。
- 見学ができる事業所なら、見学を申し込んだか。
見学を受け付けている事業所が多いので、応募の前に一度見学してみてください。実際の雰囲気を見ると、自分に合うかどうかが分かりやすくなります。
8. 面接で聞かれることと答え方
| 聞かれること | 答え方 |
|---|---|
| なぜ障がい福祉なのか | 関心を持ったきっかけを、前職の経験や身近な場面から話す |
| なぜこのサービスなのか | 見学や調べたことから、惹かれた点を話す |
| 大変な場面にどう向き合うか | 一人で抱えず、チームで相談しながら進めると話す |
| 記録の仕事はできますか | 前職で正確に記録してきた経験を話す |
(例・架空)前職の製造の現場で、新しく入った人に作業の手順を教える役を担当していました。一人ひとりに合わせて伝え方を変えることにやりがいを感じ、働くことを支える仕事に関わりたいと考えるようになりました。就労継続支援の事業所を見学し、作業を通じて利用する人ができることを増やしていく姿に惹かれています。
9. よくある質問
資格がなくても障がい福祉の仕事に就けますか
支援員や生活支援員、事務などは、資格がなくても始められることが多い職種です。職種によっては資格や経験が必要なので、求人票で確かめてください。
介護の仕事と、どちらが向いていますか
体の介助が中心の仕事が合うなら介護、働くことや学ぶことを一緒に支える仕事が合うなら障がい福祉の就労や子どもの支援が向いていることが多いです。
未経験で不安です
未経験の人を受け入れる事業所は多く、先輩と一緒に仕事を覚えていく形が一般的です。研修の内容と、最初の教え方を面接で確かめてください。
給与はどのくらいですか
職種や事業所、資格の有無によって違います。資格や経験に応じた手当がある事業所もあるので、求人票の中身を確かめてください。
夜勤はありますか
日中の事業所では夜勤がないことが多いです。グループホームなどの暮らしの支援では、夜間の勤務がある場合があります。
車の運転は必要ですか
子どもの支援や日中の活動の事業所では、送迎の運転を担当することがあります。運転の有無を求人票で確かめてください。
将来、どんな役割に進めますか
経験を積み、決められた研修を受けると、支援の計画をまとめる役割に進む道があります。必要な経験の年数や研修は制度で決められているので、確かめておいてください。
気持ちの負担が大きいのでは、と心配です
支援の中で悩むことはありますが、一人で抱えず、チームで相談しながら進めるのが基本です。相談しやすい職場かどうかを、見学や面接で確かめてください。
10. まとめ:今週やる3つのこと
今週やる3つのこと
① 気になるサービスの種類を一つ選び、仕事の中身を調べる
② 近くの事業所の見学を申し込む
③ 前職の経験が、どの場面で生かせるかを一文にまとめる
※ 障がい福祉のサービスや資格の要件は法律や制度で定められており、変わることがあります。最新の情報は応募先や自治体などの公的な機関の案内で確認してください
障がい福祉の仕事は、資格がなくても始められる入り口があり、前職の経験が支援に生きる仕事です。サービスの種類を先に確かめ、見学で雰囲気を確かめてから応募してください。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。