社内研修の受け方|第二新卒が研修を仕事に生かすための準備と振り返り【2026年版】
転職すると、入社してすぐの研修や、仕事の途中で受ける研修など、社内研修に参加する機会があります。せっかく時間をかけて受けても、終わったら内容を忘れてしまい、仕事に生かせなかったという人は少なくありません。
研修は、受けるだけでは身につきにくいものです。受ける前に目的を決め、受けた後に一つでも仕事で試すことで、研修の時間がぐっと役立つものになります。
この記事では、研修の前の準備、研修中のメモと質問の仕方、オンライン研修での注意点、研修の後の振り返りと報告、学んだことを仕事に生かす方法を整理します。
1. 結論:目的を決めて受け、一つは仕事で試す
| いつ | やること |
|---|---|
| 研修の前 | 研修の内容を確かめ、知りたいことを一つ決める |
| 研修中 | 大事なことと、仕事で使えそうなことをメモする |
| 研修の後 | その日のうちに振り返り、試すことを一つ決める |
| 1〜2週間後 | 試した結果を振り返り、上司に共有する |
研修で学んだことを全部使う必要はありません。一つだけでも仕事で試せば、研修の内容は身につきやすくなります。
2. 研修の前にやる準備
| 準備 | 内容 |
|---|---|
| 案内を読む | 日時、場所、持ち物、事前の課題を確かめる |
| 研修の目的を知る | なぜこの研修を受けるのかを、上司に聞いておく |
| 知りたいことを決める | 今の仕事で困っていることと結びつける |
| 仕事の段取りをつける | 研修の時間に入る仕事を前倒しするか、引き継ぐ |
| 事前の課題を済ませる | 課題があれば、期限までに終える |
「この研修で何を知りたいか」を一つ決めておくと、研修中に聞くべき所がはっきりします。上司に「この研修で特に身につけてほしいことはありますか」と聞いておくのもおすすめです。
3. 研修中のメモの取り方
(研修メモの例・架空)
研修名:顧客対応の基本 日付:10月16日
大事なこと:問い合わせには、まず受け取ったことを伝える
仕事で使えそうなこと:返事の型(受け取り→回答の目安→回答)を、自分のメールに取り入れる
分からなかったこと:回答の目安の日数は、部署ごとに違うのか?
| メモの項目 | 理由 |
|---|---|
| 大事なこと | 後で見返したときに、要点がすぐ分かる |
| 仕事で使えそうなこと | 研修の後に試すことを選びやすい |
| 分からなかったこと | 質問の時間や、研修の後に確かめられる |
研修の資料に書いてあることは、メモしなくても構いません。資料にない話や、自分の仕事に結びつく気づきを中心に書いてください。
4. 研修中の質問の仕方
- 質問の時間が決まっていれば、その時間に聞く。
- 「〇〇部の△△です」と名乗ってから質問する。
- 何について聞きたいかを、先に一言で伝える。
- 自分の仕事に結びつけて質問すると、答えが具体的になる。
- 時間がなければ、研修の後に講師に聞くか、アンケートに書く。
(例・架空)〇〇部の△△です。回答の目安についてご質問です。私の部署では問い合わせの内容によって答えるまでの日数が変わるのですが、その場合も最初に目安を伝えたほうがよいでしょうか。
5. オンライン研修での注意点
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 早めに接続する | 5分前には入り、音と映像を確かめる |
| 他の作業をしない | メールやチャットを見ながら受けると、内容が頭に入らない |
| カメラとマイク | 案内の決まりに従う。話すときだけマイクを入れる |
| グループでの話し合い | 名乗ってから話し、短く意見を言う |
| 研修中の仕事の連絡 | 研修の時間は、周りに不在を伝えておく |
オンライン研修は、つい他の作業をしたくなりますが、研修の時間は研修に集中してください。周りに「研修中のため、〇時まで返事ができません」と伝えておくと、安心して受けられます。
研修の前に確かめる5つの点
- 日時、場所、持ち物、事前の課題を確かめたか。
- この研修で知りたいことを一つ決めたか。
- 研修の時間に入る仕事の段取りをつけたか。
- 周りに、研修中は返事ができないことを伝えたか。
- メモの準備ができているか。
6. 研修の後の振り返りと報告
| 報告に書くこと | 例(架空) |
|---|---|
| 研修の名前と日付 | 顧客対応の基本(10月16日) |
| 学んだことの要点 | 問い合わせには、まず受け取ったことと回答の目安を伝える |
| 仕事で試すこと | 来週から、問い合わせへの最初の返事に回答の目安を入れる |
| 確かめたいこと | 部署としての回答の目安の日数 |
報告は、学んだことより「仕事で何を試すか」を中心に書くと、上司も研修の効果を感じやすくなります。報告の形式が決まっている場合は、それに合わせてください。
7. 学んだことを仕事に生かす方法
- 研修の後、その日のうちにメモを見返す。
- 仕事で試すことを一つだけ選ぶ。
- 1〜2週間、実際に試してみる。
- 試した結果を、上司や先輩に共有する。
- 役に立ったことは、手順書に書き足す。
研修の内容は、試してみて初めて身につきます。試してうまくいかなかった場合も、その経験自体が学びになります。
8. よくある思い込みと実際
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 研修は聞いているだけでよい | 目的を決めて受けると、身につき方が変わる |
| 全部を覚えなければならない | 一つでも仕事で試せば十分 |
| 研修中に質問すると目立つ | 仕事に結びつけた質問は、講師にも歓迎されることが多い |
| 研修が終われば終わり | 試して振り返るところまでが研修 |
研修の後の1週間の進め方
| 日 | やること |
|---|---|
| 研修の当日 | メモを見返し、試すことを一つ決める |
| 翌日 | 上司に報告し、試すことを伝える |
| 2〜5日目 | 仕事の中で実際に試す |
| 1週間後 | うまくいったこと、いかなかったことを振り返る |
| 2週間後 | 続けることを決め、必要なら手順書に書き足す |
研修の後の1週間が、研修の内容を身につけられるかどうかの分かれ目です。忙しくても、一つだけは試す時間をつくってください。研修で一緒だった人と、試した結果を話し合うのも、学びを深める良い方法です。
研修を受けた後に上司に伝えるひと言
(例)本日の研修で、問い合わせへの最初の返事に回答の目安を入れる方法を学びました。来週から試してみて、結果をご報告します。
9. よくある質問
研修の内容が、自分の仕事に関係ないように感じます
今すぐ使えなくても、将来の仕事や他の部署の考え方を知る機会になります。研修の目的を上司に聞いておくと、受ける意味が分かりやすくなります。
研修の間に、仕事の連絡が来て困ります
研修の前に、周りに不在の時間を伝え、急ぎの対応を誰かにお願いしておいてください。研修中は、休憩時間にまとめて確認すれば十分です。
グループでの話し合いが苦手です
最初に名乗り、短く意見を言うだけでも十分です。他の人の意見に「私もそう思います。加えて〜」とつなげると、話しやすくなります。
研修の報告書は、どのくらい書けばよいですか
会社の決まりがあれば、それに合わせてください。決まりがなければ、学んだことの要点と、仕事で試すことを数行で書けば十分です。
研修で学んだことと、職場のやり方が違います
まず職場のやり方の理由を先輩や上司に聞いてください。そのうえで、研修の内容を取り入れられる所がないか、相談してみてください。
事前の課題が終わりませんでした
分かった時点で、研修の担当者に伝えてください。どこまで進んだかを伝え、研修の後に終わらせる予定を添えると安心です。
研修の内容をすぐに忘れてしまいます
その日のうちにメモを見返し、1〜2週間以内に一つ試してください。使った内容は、忘れにくくなります。
研修を受けたいのですが、機会がありません
上司との面談などで、身につけたいことと、受けたい研修を伝えてみてください。社内の勉強会に参加するのも一つの方法です。
10. まとめ:次の研修でやる3つのこと
次の研修でやる3つのこと
① 研修の前に、知りたいことを一つ決める
② 研修中は「大事なこと・仕事で使えそうなこと・分からなかったこと」をメモする
③ 研修の後、仕事で試すことを一つ決めて上司に共有する
※ 研修の報告の形式や、研修中の仕事の扱いは職場の決まりに合わせてください
研修は、目的を決めて受け、一つでも仕事で試すことで、身につくものになります。次の研修から、受けた後の一歩を意識してみてください。
この先、読むべき記事
- 仕事の基本まとめ|第二新卒が新しい職場で信頼を積む52記事(仕事の基本の全体像)
- 入社前の研修・課題が出たとき|第二新卒が断れるのか、どこまでやるか(入社前に受ける研修)
- 社内の勉強会とナレッジ共有|第二新卒が参加する側から出す側に回る手順(自分から学ぶ場)
- 仕事のメモの取り方|第二新卒が同じことを二度聞かずに済む書き方と見返し方(メモの残し方)
- オンライン会議のマナー|第二新卒が画面越しでも話しやすくなる準備と進め方(画面越しの参加)
- 仕事の質問の仕方|第二新卒が「何が分からないか」を伝えて早く答えをもらう型(質問のしかた)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。