生成AIを使える力を転職でどう伝えるか|第二新卒が書類と面接で盛らずに示す方法【2026年版】
仕事で生成AIを使う人が増え、「生成AIを使えることを、転職でアピールできるのか」と考える第二新卒も多いはずです。資料の下書き、文章の見直し、情報の整理など、日々の仕事で使っている人も少なくないと思います。
ただし、「生成AIを使えます」と書くだけでは、ほとんど伝わりません。多くの人が使える道具になりつつあるからです。伝わるのは、生成AIを使って、どの仕事を、どう良くしたかという具体的な経験です。
この記事では、採用する側が見ていること、伝わる使い方、書類と面接での伝え方、情報の扱いで気をつけることを整理します。
1. 結論:「道具の名前」ではなく「仕事の変化」を伝える
| 伝わりにくい | 伝わりやすい |
|---|---|
| 生成AIを使えます | 議事録の下書きに生成AIを使い、作成時間を約半分にした |
| AIに詳しいです | よくある問い合わせの答えの下書きを作り、確認してから使う流れを決めた |
| 最新のツールを知っています | 使ってよい情報の範囲を決め、課の使い方の手順書を作った |
採用する側が知りたいのは、道具を知っているかより、仕事をどう良くできる人かです。生成AIは、そのための手段の一つとして伝えてください。
2. 採用する側が見ていること
| 見ていること | 伝えたいこと |
|---|---|
| 仕事を良くする力 | どの仕事の、どの手間を減らしたか |
| 正しく使う力 | 出てきた内容を確かめてから使っているか |
| 情報の扱い | 社外に出してはいけない情報を入れていないか |
| 周りに広げる力 | 使い方を周りと共有したか |
2つ目と3つ目は、特に大切です。生成AIの出す内容には誤りが含まれることがあり、入れる情報によっては情報の漏れにつながるおそれがあります。正しく使える人であることを示すと、安心して仕事を任せてもらえます。
3. 伝わる使い方の例
| 仕事 | 使い方の例 | 伝え方のポイント |
|---|---|---|
| 資料作成 | 構成の案や下書きを作り、自分で直して仕上げる | 作成時間の変化と、自分が直した点 |
| 文章の見直し | メールや報告書の分かりにくい所を見つける | 伝わりやすさがどう変わったか |
| 情報の整理 | 長い資料の要点をまとめ、原文で確かめる | 確かめる手順を決めていること |
| 問い合わせ対応 | 答えの下書きを作り、確認してから送る | 対応時間の変化と、確認の手順 |
| 表計算 | 関数の書き方を調べ、集計を自動化する | 作業時間の変化 |
どの例にも「自分で確かめる」手順が入っていることに注目してください。出てきた内容をそのまま使わず、確かめてから使う姿勢が、正しく使える人の証拠になります。
4. 職務経歴書の書き方
・議事録の作成に生成AIを取り入れ、下書きを作ってから内容を確認する流れに変更。1件あたりの作成時間を約60分から30分に短縮
・使ってよい情報の範囲(社外秘の情報を入れない)を上司と決め、課の使い方の手順書を作成
| 書き方のポイント | 理由 |
|---|---|
| 担当業務の中に書く | 仕事の中で使ったことが伝わる |
| 変化を数字で示す | どのくらい良くなったかが伝わる |
| 確認の手順を書く | 正しく使える人だと伝わる |
| 情報の扱いを書く | 安心して任せられる人だと伝わる |
スキル欄に「生成AI」とだけ書くより、担当業務の中で使い方と効果を書くほうが伝わります。数字は確かめられる範囲で、おおよその場合は「約」をつけて書いてください。
5. 面接での話し方
(例・架空)前職では、議事録の作成に時間がかかっていたため、生成AIで下書きを作ってから自分で確認する流れに変えました。1件あたりの作成時間が半分ほどになり、空いた時間を取引先への連絡に使えるようになりました。使うときは、社外秘の情報を入れないこと、出てきた内容を必ず元の記録で確かめることを決めていました。
| よく続く質問 | 答え方 |
|---|---|
| 間違った内容が出たことはありますか | 確かめて見つけた経験と、その後の確かめ方を話す |
| 情報の扱いで気をつけたことは | 入れない情報の決まりと、会社のルールを話す |
| 当社でどう生かせますか | 応募先の業務の中で、手間を減らせそうな場面を話す |
| 使えない環境だったらどうしますか | 会社のルールに従い、他の方法で効率を上げると話す |
会社によって、生成AIの使い方のルールは違います。使えない会社もあるので、「ルールに従って使う」姿勢を伝えることが大切です。
6. 情報の扱いで気をつけること
| 気をつけること | 内容 |
|---|---|
| 社外秘の情報を入れない | お客様の名前、契約の内容、社内の数字など |
| 個人の情報を入れない | 名前、連絡先などを入れない |
| 会社のルールを確かめる | 使ってよいツールと、使い方の決まり |
| 出てきた内容を確かめる | 事実や数字は、元の資料で確かめる |
| 前職の情報を話さない | 面接で、前職の社外秘の情報を例に出さない |
面接で使い方を話すときも、前職の社外秘の情報は出さないでください。守秘義務がある仕事の書き方と同じように、仕事の性質と量だけで伝えます。生成AIの使い方に関わる会社のルールや、情報の扱いの考え方は会社ごとに違うため、個別の判断は勤務先の決まりで確認してください。
7. 避けたい伝え方5つ
| 避けたい伝え方 | 何が問題か | 代わりにすること |
|---|---|---|
| 「生成AIを使えます」だけ | 何ができるか伝わらない | 使った仕事と効果を書く |
| 道具の名前を並べる | 道具が変われば意味がなくなる | 仕事の変化を中心に書く |
| 出てきた内容をそのまま使ったと話す | 正しく使えるか心配される | 確かめる手順を話す |
| 社外秘の情報を入れていたと話す | 情報の扱いを心配される | 入れない情報の決まりを話す |
| 効果を大きく言う | 深掘りで答えに詰まる | 確かめられる範囲の数字にする |
8. これから身につけるなら
- 今の仕事で、時間がかかっている作業を一つ選ぶ。
- 会社のルールを確かめ、使ってよい範囲で試す。
- 出てきた内容を確かめる手順を決める。
- 変える前と後の作業時間を記録する。
- うまくいった使い方を、手順書にまとめて周りと共有する。
この5つを一度やってみるだけで、書類と面接で話せる具体的な経験になります。道具を知ることより、仕事を良くした経験を一つ作ることを優先してください。
9. よくある質問
生成AIを使えることは、転職で有利になりますか
使えることだけで有利になるとは限りません。使って仕事をどう良くしたかを具体的に話せれば、仕事を良くする力として評価されます。
スキル欄に生成AIと書いてもよいですか
書いても構いませんが、それだけでは伝わりにくいです。担当業務の中で、使い方と効果を具体的に書くほうが伝わります。
前職では使う機会がありませんでした
これから身につけることもできます。会社のルールの範囲で、今の仕事の作業を一つ試してみてください。私生活での学びを話す場合は、どんな作業で試したかを具体的に話してください。
エンジニアでなくても関係ありますか
関係あります。資料作成、文章の見直し、情報の整理など、どの職種でも使う場面があります。
面接で使い方を詳しく聞かれたら
使った仕事、使い方、確かめる手順、効果の順に話してください。前職の社外秘の情報は出さないよう注意してください。
生成AIを使えない会社に入ったらどうしますか
会社のルールに従ってください。生成AIを使わなくても、手順の見直しなど、他の方法で効率を上げることはできます。
道具の名前は書いたほうがよいですか
書いても構いませんが、道具は変わっていくので、仕事の変化を中心に書くほうが長く通じる伝え方になります。
生成AIの勉強のために資格を取るべきですか
関連する資格や講座もありますが、内容や制度は変わることがあります。資格より、仕事で使って効果を出した経験のほうが伝わりやすいです。
10. まとめ:今週やる3つのこと
今週やる3つのこと
① 生成AIを使った仕事を、変える前と後で書き出す
② 確かめる手順と、入れない情報の決まりを一文ずつ書く
③ 職務経歴書の担当業務の中に、使い方と効果を書き入れる
※ 生成AIの使い方のルールや情報の扱いは会社ごとに違います。個別の判断は勤務先の決まりで確認してください
生成AIを使える力は、道具の名前ではなく、仕事の変化で伝えるものです。確かめる手順と情報の扱いを添えて、正しく使って仕事を良くできる人であることを示してください。
この先、読むべき記事
- ITエンジニア転職まとめ|第二新卒が未経験から職種選び・SES・入社後まで迷ったら読む79記事(ITエンジニア転職の全体像)
- DX推進・業務改善の担当へ転職する|第二新卒が非エンジニアでも目指せる仕事の中身と入り方(業務改善の仕事)
- 職務経歴書のPCスキル欄|第二新卒が「一通り使えます」をやめるだけで通る(スキル欄の書き方)
- 守秘義務がある仕事の書き方|性質と量だけで伝える(情報の扱い)
- 職務経歴書の実績の書き方|第二新卒が数字を「比べて」伝える型と記入例(効果の書き方)
- 「仕事で工夫したことは」の答え方|第二新卒が小さな改善で評価される例文8パターン(面接での話し方)
この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。