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エンジニアの作業の見積もり方|第二新卒が外さない時間の出し方と伝え方【2026年版】

木戸 悠介 なぜキャリア? 編集長 公開 2026年10月17日 読了 約10分
エンジニアの作業の見積もり方|第二新卒が外さない時間の出し方と伝え方【2026年版】

エンジニアとして働き始めると、「この作業、どのくらいでできる?」と聞かれる場面が増えます。経験が少ないうちは、どのくらいかかるか見当がつかず、少なめに答えてしまって後で困った、という人も多いはずです。

見積もりは、経験を積めば自然とできるようになるものではありません。作業を小さく分けて、それぞれの時間を足し、余裕を持たせるという手順を踏むことで、経験が浅くても外れにくくなります。

この記事では、見積もりが外れる理由、時間を出す手順、余裕の持たせ方、伝え方、ずれたときの対応を整理します。

1. 結論:作業を分けて足し、余裕を持たせて伝える

手順内容
作業を分ける調べる、作る、確かめる、直す、まで書き出す
時間を出す分けた作業ごとに時間を見積もり、足す
余裕を持たせる分からない所がある分だけ、時間を足す
前提と一緒に伝える「〇〇が分かれば」など、条件を添える

見積もりで一番大切なのは、前提と一緒に伝えることです。「仕様が今のままなら3日」のように条件を添えると、後でずれたときも説明しやすくなります。

2. 見積もりが外れる主な理由

理由起きていること
作る時間しか考えていない調べる・確かめる・直す時間が入っていない
分からない所を見落としている初めて触る仕組みに、思ったより時間がかかる
待つ時間を考えていない確認やレビューを待つ時間が入っていない
その場で答えている考える前に、なんとなくの数字を言ってしまう
他の仕事を考えていない会議や問い合わせの時間が入っていない

「作る時間」だけで見積もると、ほとんどの場合、外れます。実際の仕事では、作る前後の時間のほうが長いことも珍しくありません。

3. 作業を分けて時間を出す手順

作業時間の例(架空)
仕様を読み、分からない所を確かめる2時間
今の仕組みを調べる3時間
作る6時間
自分で確かめる(テスト)3時間
レビューを受けて直す3時間
合計17時間(約2〜3日)

作業は、半日以内で終わる大きさに分けるのがおすすめです。大きすぎる作業は、時間の見当がつきにくくなります。

4. 余裕の持たせ方

状況余裕の目安
何度もやったことがある作業少なめでよい
似た作業をやったことがある少し多めに
初めて触る仕組み多めに。調べる時間を別に取る
仕様が決まっていない見積もりを出す前に、仕様を確かめる

余裕の割合に決まりはありません。最初のうちは先輩に「どのくらい余裕を見ればよいですか」と聞いて、職場の感覚を知っておくと安心です。

5. 上司への伝え方と例文

(例・架空)検索の画面の修正ですが、今の仕様のままであれば、2〜3日ほどで終えられる見込みです。内訳は、今の仕組みを調べるのに半日、作るのに1日、確かめてレビューを受けるのに1日です。初めて触る部分があるので、調べてみて時間がかかりそうなら、明日の夕方までにお伝えします。

伝えること理由
見込みの時間(幅を持たせる)一点の数字より、外れにくい
内訳どこに時間がかかるか伝わる
前提前提が変わったときに説明しやすい
いつ見直すか相手が予定を立てやすい

その場で答えられないときは、「少し調べてから、〇時までにお伝えします」と言って構いません。なんとなくの数字を言うより、ずっと信頼されます。

見積もりを出す前に確かめる5つの点

  1. 作業を、調べる・作る・確かめる・直すまで分けたか。
  2. 初めて触る部分を書き出したか。
  3. 確認やレビューを待つ時間を入れたか。
  4. 会議など、他の仕事の時間を考えたか。
  5. 前提と、見直す時期を添えて伝えられるか。

6. 見積もりがずれたときの対応

  1. ずれそうだと分かった時点で、すぐに上司に伝える。
  2. なぜずれたのか(何に時間がかかっているのか)を説明する。
  3. 新しい見込みの時間を伝える。
  4. 手伝ってもらえる部分や、後に回せる部分がないか相談する。
  5. 終わった後に、見積もりと実際を比べて振り返る。

ずれたことより、ずれを黙っていることのほうが問題になります。早めに伝えれば、周りも予定を調整できます。

7. 振り返りの仕方

振り返ること内容
見積もりと実際の差作業ごとに、どのくらい違ったか
差が大きかった作業なぜ時間がかかったのか
次に生かすこと次の見積もりで、どこを多めに見るか

見積もりと実際の時間を記録し続けると、自分の癖が分かってきます。「テストはいつも見積もりの倍かかる」と分かれば、次からは倍の時間を取ればよいのです。

8. よくある思い込みと実際

思い込み実際
見積もりは経験でしか身につかない作業を分ける手順を踏めば、経験が浅くても外れにくい
早く答えるほうが評価される少し調べてから答えるほうが信頼される
少なめに言うほうが印象が良い後でずれると、かえって信頼を失う
ずれたら黙って取り返す早めに伝えるほうが、周りも動きやすい

見積もりの記録の型

項目書くこと
作業の名前何の作業か
見積もり作業ごとの見積もりの時間
実際実際にかかった時間
差の理由なぜ時間が違ったのか(一言でよい)
次に生かすこと次の見積もりで変えること

記録は、表計算ソフトや手元のメモで十分です。1か月ほど続けると、自分がどの作業で時間を読み違えやすいかが見えてきます。記録は、上司との面談で自分の成長を伝える材料にもなります。

見積もりを聞かれたときのひと言

状況ひと言の例
すぐに答えられない少し調べてから、〇時までにお伝えします
仕様が決まっていない〇〇が今の案のままなら、〇日ほどの見込みです
初めて触る部分がある調べる時間を半日いただき、その後に見直してお伝えします

9. よくある質問

その場で見積もりを求められたらどうすればよいですか

「少し調べてから、〇時までにお伝えします」と伝えて構いません。どうしてもその場で答える必要がある場合は、幅を持たせ、前提を添えてください。

見積もりが毎回外れます

作業を分けているか、調べる・確かめる時間を入れているかを見直してください。見積もりと実際の時間を記録すると、外れる理由が見えてきます。

余裕を多く取ると、遅いと思われませんか

内訳と前提を伝えれば、理由のある時間として受け取ってもらえます。少なく言ってずれるより、信頼につながります。

仕様が決まっていない作業はどう見積もればよいですか

まず仕様を確かめることが先です。確かめられない場合は、「仕様が〇〇なら」と前提を置いて、幅を持たせて伝えてください。

チームでの見積もりの方法がある場合は

職場で決まった方法があれば、それに従ってください。分からない場合は、先輩に見積もりの方法を教えてもらうのが早いです。

見積もりより早く終わった場合は

早く終わったことを報告し、次の作業に移ってください。なぜ早く終わったかを振り返ると、次の見積もりの参考になります。

調べる時間をどのくらい取ればよいか分かりません

最初のうちは、調べる時間を区切って取り、その時間が過ぎたら一度相談するのがおすすめです。長く悩みすぎないことが大切です。

面接で見積もりについて聞かれたら

作業を分けて時間を出し、前提と一緒に伝えている、と話してください。ずれたときに早めに伝えた経験があれば、それも添えると伝わります。

10. まとめ:次の見積もりでやる3つのこと

次の見積もりでやる3つのこと

① 作業を、調べる・作る・確かめる・直すまで分けて書き出す

② 時間を足し、分からない所の分だけ余裕を持たせる

③ 前提と、見直す時期を添えて伝える

※ 見積もりの方法が職場で決まっている場合は、それに従ってください

見積もりは、手順を踏めば経験が浅くても外れにくくなります。作業を分けて、前提と一緒に伝える習慣をつけてください。

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この記事を書いた人

木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。

23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。