プロダクトマネージャーを目指す|第二新卒がPdMの仕事の中身と近づく道筋を知る【2026年版】
プロダクトマネージャー(PdM)は、アプリやWebサービスなどの製品(プロダクト)について、何を作り、どう良くしていくかを決める役割です。お客様の困りごとを見つけ、開発やデザイン、営業の人たちと協力して、製品を育てていきます。
IT業界で人気の高い役割ですが、第二新卒からいきなりPdMとして採用される例は多くありません。多くの人は、別の職種で経験を積んでからPdMに近づいていきます。大切なのは、PdMの仕事の中身を知り、近づくための道筋を描くことです。
この記事では、仕事の中身、他の役割との違い、求められる力、近づくための職種と道筋、確認する7項目を整理します。
1. 結論:いきなりより「近い職種から近づく」が現実的
| 押さえること | 内容 |
|---|---|
| 仕事の中身 | 何を作るかを決め、製品を良くし続ける |
| 求められる力 | お客様の困りごとを見つける力、決める力、人を巻き込む力 |
| 第二新卒の入り方 | カスタマーサクセス、企画、エンジニア、デザイナーなどから近づく |
| 今からできること | 製品に近い職種を選び、お客様の声を集める経験を積む |
PdMを目指すなら、「製品に近い場所で、お客様の声を聞ける職種」を最初の一歩に選ぶのがおすすめです。
2. 仕事の中身
| 仕事 | 内容 |
|---|---|
| 課題を見つける | お客様の声や数字から、困りごとを見つける |
| 何を作るかを決める | どの機能を、どの順番で作るかを決める |
| チームと協力する | 開発、デザイン、営業、サポートの人と話し合う |
| 結果を確かめる | 作ったものが使われているか、数字で確かめる |
| 改善を続ける | 結果をもとに、次に作るものを決める |
PdMは、自分で作る人ではなく、何を作るかを決めて、チームを同じ方向に向ける人です。そのため、技術の知識に加えて、人と協力して進める力が強く求められます。
3. プロジェクトマネージャーとの違い
| 項目 | プロダクトマネージャー(PdM) | プロジェクトマネージャー(PM) |
|---|---|---|
| 決めること | 何を作るか、なぜ作るか | どう作るか、いつまでに作るか |
| 見るもの | 製品の価値、お客様の満足 | 予定、費用、品質 |
| 期間 | 製品がある限り続く | プロジェクトが終わるまで |
会社によっては、二つの役割を一人が兼ねることもあります。求人票の仕事の中身を読んで、どちらの役割が中心かを確かめてください。
4. 求められる力
| 力 | 前職での示し方の例 |
|---|---|
| 困りごとを見つける力 | お客様の声を集めて、改善を提案した経験 |
| 決める力 | いくつかの案から、理由をつけて一つを選んだ経験 |
| 人を巻き込む力 | 他部署と協力して、物事を進めた経験 |
| 数字で考える力 | 数字をもとに改善した経験 |
| 技術とデザインの基本の理解 | 開発やデザインの人と話した経験、学んだこと |
5. 近づくための職種と道筋
| 最初の職種 | PdMに近づく理由 | 積みたい経験 |
|---|---|---|
| カスタマーサクセス | お客様の声を一番近くで聞ける | 声を集めて、開発に届ける |
| カスタマーサポート | 製品の困りごとを知れる | よくある問い合わせを整理し、改善を提案する |
| 企画・マーケティング | 数字とお客様の両方を見る | 施策の結果を数字で振り返る |
| エンジニア | 作る側の事情が分かる | 機能の企画の話し合いに参加する |
| デザイナー | 使う人の目線で考えられる | 使いやすさの調査に関わる |
自社でサービスを持つ会社(自社開発・SaaSの会社など)の中で経験を積むと、社内でPdMに移る機会が生まれやすくなります。社内の異動でPdMになる人も多い役割です。
6. 身につけておきたいこと
- 自社や身近なサービスを使い、「なぜこの機能があるのか」を考える習慣。
- お客様の声を、困りごとの形に整理する練習。
- 数字を見て、変化の理由を考える練習。
- 開発とデザインの基本(どう作られているかの大まかな理解)。
- 決めたことを、理由と一緒に短く伝える練習。
今の仕事の中でも、お客様の声を集めて改善を提案することはできます。その経験が、PdMを目指すときの一番の材料になります。
7. 確認する7項目
- 自社でサービスを持つ会社か。
- 応募する職種から、PdMに移った人がいるか。
- お客様の声を聞く機会がどのくらいあるか。
- 開発やデザインの人と、どのくらい近くで働けるか。
- 社内の異動の制度があるか。
- PdMの求人の場合、求められる経験の条件。
- 製品の数字を見られる環境か。
応募前に見直す5つの点
- PdMとプロジェクトマネージャーの違いを説明できるか。
- 近づくための最初の職種を一つ決めたか。
- 前職で、お客様の声を集めて改善した経験を整理したか。
- 応募先のサービスを実際に使ってみたか。
- 社内でPdMに移る道があるかを確かめたか。
8. 面接で話すときの伝え方
(例・架空)前職のカスタマーサポートで、よくある問い合わせを毎月まとめ、開発の担当に改善を提案してきました。提案が取り入れられ、問い合わせが減ったことにやりがいを感じ、製品そのものを良くする仕事に関わりたいと考えるようになりました。まずはカスタマーサクセスとしてお客様の声を集める経験を積み、将来はプロダクトの企画に関わりたいと考えています。
面接では、いきなりPdMを目指すと話すより、近づくための道筋を具体的に話すほうが伝わります。今の職種で何を学び、どうPdMに近づきたいかを話してください。
よくある思い込みと実際
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| PdMは企画を考えるだけの仕事だ | チームと協力して作り、結果を確かめて改善するところまで担う |
| エンジニアでないとなれない | カスタマーサクセスや企画など、別の職種から近づく人もいる |
| アイデアがあればなれる | お客様の困りごとと数字から考える力が求められる |
| すぐに役職として採用される | 経験を積んでから、社内の異動で任されることが多い |
| 一人で決めてよい | いろいろな人の意見を聞き、理由をつけて決める役割 |
PdMは、製品を良くするために、いろいろな人の間に立つ役割です。最初から完璧に目指す必要はありません。今の仕事の中で、お客様の声を集め、改善を提案することを一つずつ積み重ねてください。その経験が、PdMに近づく一番の近道になります。
今の仕事でできる小さな練習
| 練習 | やり方 |
|---|---|
| 声を集める | お客様や社内の人から聞いた困りごとを、毎週メモにまとめる |
| 理由をつけて決める | 二つの案から一つを選ぶとき、選んだ理由を一文で書く |
| 結果を確かめる | 変えたことの前と後で、数字や様子がどう変わったかを記録する |
この3つの練習は、職種に関わらず今日から始められます。記録が残っていれば、面接でPdMを目指す理由を話すときの具体的な材料になります。
9. よくある質問
第二新卒でPdMになれますか
いきなりPdMとして採用される例は多くありません。カスタマーサクセスや企画、エンジニアなど、近い職種から経験を積んで近づくのが一般的です。
エンジニアの経験は必要ですか
必須ではありませんが、開発の基本を理解していると、エンジニアと話しやすくなります。開発の経験がない場合は、基本を学んでおくと役立ちます。
PdMに向いている人はどんな人ですか
お客様の困りごとに関心がある人、いろいろな人と協力して進められる人、理由をつけて決められる人が向いていることが多いです。
カスタマーサクセスからPdMに移れますか
移る人もいます。お客様の声を集めて開発に届けた経験は、PdMの仕事に直結します。
どんな会社を選べばよいですか
自社でサービスを持つ会社で、社内の異動の機会がある会社を選ぶと、PdMに近づきやすくなります。
資格は役立ちますか
PdMに決まった資格はありません。資格より、お客様の声をもとに改善した経験のほうが評価されます。
年収は高いですか
経験を積んだPdMは、求人の年収が高めのことが多いです。ただし、第二新卒の段階では、最初の職種の年収になります。
PdMの仕事は大変ですか
いろいろな人の意見をまとめて決める役割なので、責任は大きい仕事です。その分、製品が良くなったときのやりがいも大きい仕事です。
10. まとめ:今週やる3つのこと
今週やる3つのこと
① PdMに近づくための最初の職種を一つ決める
② 今の仕事で、お客様の声を集めて改善を提案した経験を書き出す
③ 気になる会社のサービスを使い、「なぜこの機能があるのか」を考える
※ 役割の呼び方や仕事の範囲は会社ごとに違います。求人票の仕事の中身で確認してください
プロダクトマネージャーは、近い職種から経験を積んで近づく役割です。お客様の声を聞ける場所で経験を積み、製品を良くする提案を続けることから始めてください。
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この記事を書いた人
木戸 悠介(きど ゆうすけ)/なぜキャリア?運営者。1996年生まれ、神戸市出身。
23歳で上場企業子会社に新卒入社し、メディア広告営業を担当。25歳で第二新卒として障がい福祉領域のSaaS企業へ転職し、営業から営業企画へ職種を変えた。2ヶ月で10社に応募し2社から内定。その後スタートアップに3人目の社員として参画し、現在は自分の会社を経営している。